鹿島魂From関西
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第201回〜第210回

高校野球

 今年も夏の全国高校野球選手権大会が行われている。今年は大阪桐蔭の夏2連覇なるか、そして済美高校の安楽投手など、注目選手や注目ゲームがある。今年はどこの高校が全国制覇を果たすか。
 俺自身は、高校野球を何試合も見るわけではないが、球児たちのその試合に懸ける思いを全面に出しているところが好きであり、高校野球の魅力のひとつだと思う。一つひとつのプレーが一生懸命やし、ユニフォームが泥だらけになっている選手は多数。やはりそういうところを見るのがいいね。
 他に俺自身の高校野球の楽しみ方といえば吹奏楽。今年は出場していないが、天理高校の吹奏楽部による応援は、俺のような素人でも違いが分かる。具体的にどう違うのかと言われるとうまく表現できないけど(汗)、リズム感が独特な感じがする。甲子園の外野席は無料で入場できるというのも魅力。プロ野球ではほぼ考えられない。夏にも関わらず、休日やお盆の時期には外野席は満員になる。
 俺自身の記憶というのは、桑田・清原のPL学園、星稜松井の5打席連続敬遠、田中将大(現:楽天)の駒大苫小牧と斎藤佑樹(現:日本ハム)の早稲田実業が特に印象的。松井の5打席連続敬遠には意見が2つに分かれたね。「松井が打つところを見たい(真剣勝負)」と「他の選手が打てばええやろうが」。俺は前者ではあるが、どちらも正論やろうね。真剣勝負を見たい人、敬遠も作戦の1つと考える人、どちらも正解だとは思う。でもやっぱり真剣勝負が見たいかな。ランナーなしでも敬遠やったから。
 今年は予定通りであれば、8月22日に決勝が行われる。どの高校が決勝に勝ち上がるか、そして全国制覇を果たすのはどの高校か楽しみである。最後におまけ、関西のABC朝日放送ではかつて、攻撃終了時に普通のCMではなく、画面下にアニメが出てくる。住友グループのCMのもので、すごく面白い。だからNHKを見るよりABC朝日放送の中継を見ていた。またいつか復活してほしいなぁ。

混戦へ持ち込め!J1

 J1第22節、首位横浜F・マリノスは鹿島に逆転負けを喫し、首位陥落。引き分けた2位広島が首位に立った。そして3位の浦和が勝利。勝ち点44で横浜FMと広島が並んだが、得失点差で広島が首位。首位から3位までの勝ち点差は1になった。
 そして鹿島はマリノスに逆転勝ちで4位に浮上。首位から勝ち点差は6となった。マリノス戦では前半に決定機が何度もあった鹿島に対して、ファーストシュートが先制点というマリノス。後半に大迫の2ゴールで逆転勝利を収めた。今季リーグ戦でホームでは負けなしの鹿島と、先制すると負けなしのマリノス、「今季初黒星」はマリノスに。
 セレーゾ監督、ようやくわかってきたのか、若い選手を先発に起用することが増えてきた。これを望んでいるんですよ。今日のアツに関してはイマイチ機能しなかったけど、起用していくことで収穫と課題が見えてくるから。聖真に関しても最近先発出場が増えている。マリノス戦に関しては収穫と課題が見えた。ボールを奪ってからの大迫への決定機の演出が何度かあった。が、まだ周りを生かす動きやパス、スタミナなど、求められている多くの役割の何割をこなせただろうか。課題があるということは伸びしろがあるということ。今日は本山が「トップ下とは、こういう動きをするんだ」というものを見せてくれたと思う。完全に真似をする必要はないが、この本山のプレーを見て聖真がどう感じるか、どう生かすかだと思う。いいところを盗んで、自分の形を求めてほしい。
 次は清水戦、小笠原が警告の累積で出場停止となる。でも俺にしては「朗報」。中3日で清水戦、中2日で柏戦と続くので、小笠原にはいい休養にしてほしいし、梅鉢を試せる絶好の機会。92年組の同学年の柴崎と梅鉢、攻守のボランチというのが可能やし、これを強く希望する。
 首位から3位までの勝ち点差は1、首位から6位の大宮までの勝ち点差は8となっている。勝ち点8差はまだ差があるし、取りこぼしはできない。混戦に持ち込むためには上位3チームを叩かなければならない。次節はマリノスと浦和の直接対決。痛み分けの引き分けを希望したいが・・・。優勝争いが可能な鹿島、セレッソ、大宮は負けられない。ただ、監督が替わった大宮は特に今7連敗中で大失速中。チームの立て直しが求められる。混戦に持ち込むために、とにかく4位以下のチームに期待したい。
 鹿島にとっては、今季ホームでの無敗は継続。しかしアウェイでは2勝しかしていない。アウェイでも勝ち点3を奪わなければ優勝には手に届かない。そのためにはサポーターの力は必要。清水戦は平日開催なので、俺は現地観戦はできないが、現地へ行くサポーターには是非とも精一杯応援してほしい。ホームでも、マリノス戦の入場者数が17,608人、今回はもう少し増えるかと思っていたが、サコのヒーローインタビューでも「もっと」という声。数年前なら25,000人くらいは来てたやろうね。俺は次の観戦は甲府戦になるが、それまではテレビなどで応援したい。とにかく混戦に持ち込もう!

セレーゾ監督の迷采配?

 水曜日に行われたJ1第23節、鹿島は清水に逆転負けを喫し、アウェイ6連敗となった。順位的には5位と、厳しいシーズンとなった昨年からは順位を上げている。シーズン序盤はベテラン選手の起用が目立っていたが、ここに来て若い選手を起用するようになってきた。清水戦で起用された先発メンバーの平均年齢は24.64歳、ずいぶんと若い。この起用に関しては評価する。しかし、今年は選手起用に対して「迷采配?」が続いている。迷采配?と思えてしまう試合をいくつか挙げてみることにする。

  • 「遅い選手交代」・・・第1節、鳥栖vs鹿島
  • この試合、鹿島が前半に先制したが、後半は防戦一方。71分に豊田のゴールで追いつかれた。防戦一方となって追いつかれてしまった段階で手を打たなくてはね。選手交代は86分に野沢に代わって中村、ジュニーニョに代わって本田。移籍後初出場の中村に、約5分間のプレーで何を見い出せる?そして本田を入れるなら、もう少し早めでしょう。リードしているならいいが、防戦一方の展開でこのタイミングでの交代は遅い。結局選手交代はこの2名だけ。

  • 「前野の2列目起用」「90分に選手交代」・・・第6節、大分vs鹿島
  • まずは前野の2列目起用、左サイドバックは中田、左サイドハーフはジュニーニョだった先発、後半に前野が投入される。中田だろうと思いきや、ジュニーニョと交代。しかも79分に。おっそ〜。どの位置に入るんやろうかと思ったら、そのままジュニーニョのポジションへ。何なんでしょう。
    そして2−2の同点、90分に選手交代。野沢に代わって遠藤が入る、その交代は当たって、大迫が決勝点を決めたが、選手交代の遅さは相変わらず。

  • 「なぜか山村」・・・第9節、横浜FMvs鹿島
  • 野沢のゴールで先制した鹿島、あとは逃げ切るだけ。いつものように遅い選手交代があり、3枚目の守備固めのカードは山村。あれっ?本田とちゃうの?しかもFW大迫から交代・・・。

  • 「結局ベテラン」・・・第18節、名古屋vs鹿島
  • 前野、山村、遠藤の起用が増えてきたかと思ったら、3月開幕とほとんど変わっていない布陣。約5ヶ月のチーム作りはいったい何なのかと思えるような布陣。

  • 「活躍も次はサブ」・・・第21節、鹿島vs新潟
  • 第20節のアウェイ仙台戦、2列目の先発は、右に遠藤、トップ下に土居、左が中村。この試合は2−1で逆転負けを喫したが、その先制点は遠藤からのボールを、ファーにいた中村がスライディングしながら押し込んで先制。先制点を演出した2人を、新潟戦では揃ってサブ・・・。

  • 「なんでジュニーニョ?」・・・第23節、清水vs鹿島
  • 幸先よく早い時間帯で2点先制した鹿島、しかし柴崎の負傷交代というアクシデントもあり、交代を余儀なくされた。岩政がCBに入り、山村をボランチに上げる。後半からは、イエローカードをもらっていた梅鉢に代わって中田がボランチ。ここで2名の選手交代をせざるを得なくなった。そして3人目の選手交代は土居に代わってジュニーニョ・・・。
    マリノス戦でトップ下で、大迫のゴールを2本アシストした本山、後半途中出場してミスの目立ったジュニーニョ。ポジション、マリノス戦での活躍度からしたら、当然本山かと思ったら、何故かジュニーニョ。本山に何かあったのか、それはわからへんが、「えっ!?」と思った。

 まぁ、俺のような素人が見ての印象なので、プロ選手・スタッフからすると決して誤った起用方法はないんやろうけどね。この清水戦がリーグ戦では今シーズン最も平均年齢の若い先発メンバーでしょう。これまでの起用方法からすると、昨年史上最低の11位に沈んだ鹿島を立て直すため、まずは経験豊富なベテランを軸に戦って、徐々にメンバーを入れ替えて、世代交代を図ろうという意図であると解釈したい。
 そのためには、一気にメンバーを入れ替えるのではなく、目処の立った若い選手を徐々にレギュラーへという流れになってほしいが、やはりポジションは奪うもの。8月になって、ポジションを奪おうかという感じになっている前野はこれからも多く起用されると思うが、アツや聖真に関してはまだ、奪うという段階にはなっていない。結局目途が立っていないから、ベテランを使わざるを得ないんやろうね。急には世代交代はできないが、近年世代交代がささやかれていた鹿島、世代交代が本格化していると思う。来年には赤アが加入。そして、植田も岩政の後継者となりえる存在。いい選手はたくさんいる。
 優勝争いとともに世代交代、セレーゾ監督の手腕が当然問われている。采配ミスをしない監督はいないと思うが、そのミスを課題に、次に生かすことができるかが大切。まぁ、昨年のジョルジと同様、過渡期の中で結果を出せ!というのは酷だけど、その中で5位につけていることは評価する。これからも支持するので、是非とも希望が持てるような戦いを思う。

八木直生、現役引退

 鹿島は1日、GK八木直生の現役引退と育成組織コーチ就任を発表。8月31日付けで選手契約を解除、9月1日付けでコーチ就任となる。
 これは一言「残念」に尽きる。鹿島ユースから2010年にトップ昇格。身長199センチの大型GKとして期待されたが、今年のメディカルチェックで心疾患が見つかり手術。公式戦一度もピッチに立つことはなく現役引退となった。身長は高いが、体重がそれほどでもなく、ちょっと線が細いかなぁという印象ではあった。
 ただ、これだけの身長があるわけなので、一度はピッチに立ってプレーするのが見たかったが、曽ヶ端や佐藤など、ハイレベルなGKがいることで出場することは難しかったと思う。「出場してナンボ」と言われたらそれまでかも知れないが、先輩GKから学んだことは、必ず次の人生でも生かされる。
 まだ若いので、現役引退の発表はシーズン終了後でもよかったかも知れないが、この時期に決断したのは本人であって、コメントにもある通り「少しでも早く次の一歩を踏み出し、勉強を始めることが大切」と、この意思を尊重しよう。コーチ就任ということで、ユースから約7年学んだ知識を、下の世代へと引き継いでほしいし、自身が育てた選手をピッチに送り出してほしい。

天皇杯始まる

 8月31日から今年も天皇杯が始まった。鹿島は7日の2回戦から登場、相手はソニー仙台。JFL相手ということもあって、若手選手の起用が見込まれる。そこで、俺が希望するスタメンを考えてみる。

  布陣

 かっこが付いているのはサブのメンバー。GKは佐藤と思われる。川俣にもそろそろ出場機会をとは思うが、まだ公式戦の出場がない。曽ヶ端は今回はベンチ外でいいでしょう。
 DFで最も希望したいのは植田の起用。8月の国際大会も経験した。今度は天皇杯でもいいプレーをしてほしい。あとは岩政かな、リーグ戦ではしばらく青木と山村のセンターバックとなっている。ここで試合勘を取り戻してほしいという希望がある。今後必ず岩政の力は必要になるから。右サイドは西にしたが、伊東はどうなのかなぁという感じではある。
 MF、梅鉢は起用されると思うが、柴崎がどうかなぁ、清水戦で負傷交代して、31日の柏戦に出場した。大丈夫だったのか。2列目の3人は中村、土居、遠藤、これは是非とも希望したい。
 FWはダヴィ。この天皇杯で復帰予定とニッカンが報じているので、その通り復帰できるなら1トップが濃厚かと。もし点差に余裕ができたら、豊川も使ってほしい。
 さて、対戦相手のソニー仙台、過去はベガルタ仙台と3年連続で対戦しているが、いずれもベガルタを苦しめている。2010年度ではベガルタに勝っている。どういうサッカーをしてくるかはわからんが、JFLとは言え、侮れない。下部のカテゴリーのチームによくある引いて守ってカウンター、これをやられるときつい。
 ナビスコカップは準々決勝で敗退してしまったので、残るタイトルはリーグ戦と天皇杯。リーグ戦は4位、首位との勝ち点差は6であるが、得失点差の関係で不利。とは言え、優勝は不可能ではない。天皇杯、元旦を目指しての戦いが始まる。今季もタイトルを獲れるよう、これからも応援するので、期待したい。

阪神桧山進次郎、現役引退

 阪神は7日、桧山進次郎の今シーズン限りで現役を引退すると発表した。
 約1年前は金本が引退を表明、そして今年は桧山が。まぁやはり残念やねぇ。44歳、暗黒時代真っ只中の1991年ドラフト4位入団で阪神一筋22年。ホントに勝負強さが印象に残る選手であった。1996年に22本塁打、翌97年は23本塁打と、暗黒時代の中で久々に長打の打てる選手が出てきたなと。ただ、ちょっと三振が多くて、打率も低かった。
 ところが2001年に「自然体」の構えからヒットを重ね、打率が3割に上昇。新たなる桧山を見た。そして4番打者としても活躍し、2003年と2005年にはリーグ優勝に貢献。晩年は「代打の神様」として活躍。代打での通算打点がリーグ歴代2位。数字的な素晴らしさはそうだが、勝敗に左右する場面で「桧山なら打ってくれる」という印象度もあった。代打で桧山が登場すると大きな歓声が上がる。
 記者会見では晴れやかな表情をしていた。心残りがあるとすれば「日本一」と。今年はリーグ優勝がかなり厳しくなった阪神、2位でレギュラーシーズンを終了することが濃厚になってきたが、クライマックス・シリーズを勝ち抜けば日本シリーズへ出場できる。クライマックス・シリーズの存在自体は反対やけど、日本一のチャンスはある。シーズンはまだ終わっていないし、最後まで応援したい。桧山選手、ホントにお疲れ様でした。

2015年度から2ステージ制復活

 Jリーグは11日、J1J2合同実行委員会で、2015年シーズンから前後期制(2ステージ制)の復活を決め、17日の理事会で承認されれば正式決定することになった。
 これまでの2ステージ制とは少し違うね。前後期を戦うのは変わりないが、ポストシーズンが違うね。前期優勝+2位、後期優勝+2位の4クラブがスーパーステージ(仮称)で戦って、その勝者が年間勝ち点1位クラブと年間王者を決めるチャンピオンシップ(仮称)を戦う。方式は理解したが、何かねぇ。
 1996年を除き1993年から2004年までは2ステージ制だったJリーグ、2005年シーズンから1シーズン制となり、純粋に年間勝ち点が1位のクラブを優勝としていた。2005年、1シーズン制にしてJ1を18クラブにした。2004年までは16クラブ。果たして過密日程にならんのか?と思っていた。1998年は2ステージ制で18クラブ、しかもW杯が行われていた。この時の日程は覚えていないので、2015年シーズンを2ステージ制で勝手に組んでみて?、過密日程にならんのかを見てみた。

  • 以下の条件のもとで検証しています
    • 現行通り春秋制で、3月開幕、12月終了
    • J1のみをスケジュール
    • ナビスコ参加はJ1クラブのみで、現行方式の戦い方で
    • 天皇杯は2回戦から、決勝は1月1日
    • 原則、リーグ戦は土曜日開催で、ナビスコカップは水曜日開催
    • ACLとクラブW杯、日本代表の試合は考慮せず
    • スーパーステージ2試合ずつ、チャンピオンシップ1試合が順に開催されるものとする

秋春制シミュレーション
※画像をクリックするとポップアップ表示されます

 代表やACL、クラブW杯を考慮せずに組むと、それほど過密日程にはなっていないね。第1ステージ終了から第2ステージ開始まで、約3週間のブレイク期間が作ることができた。2015年はW杯本大会はないが、これがW杯本大会がある年や予選など、日本代表の活動による中断期間がどれだけ取れるか。中断期間によっては、平日開催は十分にあり得るね。まぁ、何とか組めるのかぁという感じかな。
 この2ステージ制採用で、今後の秋春シーズン移行をスムーズにしようという意図もありそうやけどね。秋春制、将来的なシーズン移行に対して、J40クラブが合意しているので、かつてのような大反対というわけではないけどね。この方式変更が吉と出るか凶と出るか、今後も注目していく。

アウェイで失点が多い理由

 J1第26節、鹿島は磐田に勝ち、アウェイでの連敗を7で止めた。ただ、この試合も2失点。アウェイでの失点が目立つ。2008年と2009年は共に34試合で30失点。今年はアウェイだけで、すでに32失点となっている。アウェイ32失点は、第26節終了時点でJ1最多失点。ちなみにホームでの失点は9で、J1最少失点。なぜここまでアウェイで失点が多いのか、いろいろと考えてみた。
 要因はいろいろとあるが、チーム全体で言えることは「守備能力がある選手があまりいない」こと。特に中盤と右サイド、ここが特に脆い。昨年からボランチは小笠原と柴崎が主に担っているが、2人はいずれも攻撃的。右サイドバックの西に至っては、1対1やポジショニングなど課題を残す。8月の横浜FM戦(カシマ)では奮闘していたものの、安心できる状況ではない。中盤、サイドが脆いとどうしてもDF陣への負担がかかってしまう。本田拓也が清水に復帰してしまって、外国人枠を1人残していたのに、結局今夏の補強はなし。本田の後釜?は梅鉢であることは確実、だが、磐田戦では右サイドハーフに起用するセレーゾ監督、何か解せない。
 では、これまで7連敗を喫していた対戦相手を見てみよう。7連敗が始まったのは第11節の浦和戦から。この浦和戦での敗戦の要因は右サイドおよび不可解な判定。鹿島が先制したものの逆転負けを喫したこの試合、流れが変わったのは、宇賀神が負傷交代した梅崎、彼が存分に攻めていたね。鹿島の右サイドの脆さを存分についていた。まぁやっぱり興梠の疑惑のゴールが大きいかな。これではモチベーションも下がるし。
 第14節は川崎戦、これは風間イズムが浸透してきた川崎と、ナビスコ敗退でチーム状態が良くない鹿島との差。この試合では西がベンチ外、右から青木、岩政、山村、前野とDF陣を変えてきた。右サイド対策として青木を右サイドバックとして起用したものの、相手の速い攻撃には対応できず。青木と岩政は、高さや1対1は悪くないが、相手の速い攻撃には課題を残す。相手のやりたいサッカーをやりたい放題の試合になってしまった。
 第16節は柏戦は、痛かった大迫のシュートと最後の集中力。ダヴィのゴールで先制したが、後半大迫がフリーで決定的なシュートを外してしまった。2点目が入っていれば状況は違っていたかもしれない。試合終了間際に逆転ゴールを許したのは、集中力の差。あとは柏も「連勝を」という意地もあったと思う。
 第18節は名古屋戦は、布陣を4-4-2に変更して調子上向きの名古屋と、結局ベテラン起用の鹿島の差。調子が上がってきた名古屋に対して、運動量やサイドが元々脆いベテラン布陣で戦って、何が見えるのか。
 第20節は仙台戦は、両サイドバックの脆さが露呈。同点に追いつかれたシーン、DF蜂須賀のクロスに柳沢が合わせて同点に、この時、西はクロスボールを見ていただけ。逆転ゴールとなったヘベルチのゴールの場面、ヘベルチが中田の背後を駆け上がっていたのに、中田は一気にペースダウン。ドフリー2発でやられた。
 第23節は清水戦は、清水の意地と、アクシデントに遭った鹿島。幸先よく2点先制した鹿島、柴崎の負傷交代でゲームプランが崩れる。これ以上負けられない清水、そして途中出場となった高木俊幸の意地が勝ったことと、西がまたボールウォッチャー。
 第25節は甲府戦、相手の術中にハマってしまった。3-4-2-1がハマりつつある甲府、鹿島対策が見事にハマった。出鼻をくじかれて、収穫ゼロ。
 とまぁ、試合ごとに簡単に分析したけど、相手がホームであること、ホームチームの調子なども重なった結果、アウェイで勝てない、失点が多いということになるんやろう。今回の7連敗では、直近で調子のよかったチームが多かったかな。本田の清水復帰も今夏の補強なし、自前の選手を育てて勝つのが、これまでの鹿島の方針。でも外国人枠1つ残していたんやからねぇ。優勝のためにはアウェイでも勝ち点3が必要。首位横浜FMとの勝ち点は7であるが、鹿島の得失点差は+2しかないので不利。守備への課題は依然として残るが、これ以上負けられない戦いが続く。

焦る岩政?

 J1第27節、鹿島は大分を下し、勝ち点47に伸ばした。16位湘南が引き分けたため、今年の鹿島のJ1残留は決まった。昨年は第33節でようやく残留が決まった。昨年が苦しすぎた。
 さて、優勝争いの中、これまでレギュラーDFとして長く活躍してきた選手がいる。岩政大樹である。第14節の川崎戦を最後に、先発を外れている。岩政には素晴らしい記録がある。岩政はDFながらルーキーイヤーの2004年から2012年までのリーグ戦は毎年得点中だった。しかし今年は第27節現在無得点、毎年得点がストップしてしまう危機である。DFで毎年得点を記録している選手はさすがに少ない。闘莉王(名古屋)がその一人であるが、岩政もその一人である。
 今日の大分戦で、西がイエローカードを貰ってしまい通算4枚、さらに今年は一度警告の累積で出場停止があるので、2試合の出場停止となる。これにより岩政にとっては朗報?かもしれない。右サイドバックには伊東がいるが、次節の相手がFC東京、さらに次の相手が浦和ということを考えると、右サイドバックは青木、センターバックは岩政と山村のコンビとなるのが現実的か。
 ここしばらくは青木と山村のセンターバックとなっているが、優勝のためには岩政の力は絶対に必要。サブには入っているが出場がほとんどないだけに、試合勘が気がかり。西が出場停止の間の2試合、どのような布陣で臨むのか。岩政の得点は見たいが、鹿島は勝つしかないので、何とか上位陣に食らいついてほしい。

勝負はここから

 天皇杯3回戦、鹿島は京都を下して4回戦進出。カップ戦になると2対1で勝利、このスコア多いね。2010年度の天皇杯では、初戦を除いてすべて2対1やったからね。今回も2対1、まぁ内容はともかく、とりあえず勝ってよかった。
 さて、今週末に浦和戦が控えている。本当の勝負はここから。近年相性の悪い3-4-2-1の布陣である浦和や広島、アウェイで惨敗の川崎、第33節はアウェイでC大阪、上位陣や相性の悪い相手との対戦を残している。特に最終節の広島戦、お互い優勝のかかった試合になることもある。カシマスタジアムで広島の優勝は絶対にあってはならない。アントラーズが優勝のかかる試合にするためには、一戦も落とせない。
 2011年と2012年のカシマスタジアムでの浦和戦、お互いの低迷などから入場者数2万人台という寂しいものやったけど、今年はお互い上位ということもあって、チケットの売り上げは好調。久々に3万人台の入場者数が期待できそう。浦和戦ならチケット完売も珍しくなかったからね。
 今月から俺は、土曜日出勤がある勤務形態に変わったので、この日も出勤予定なので、浦和戦は行くことはできない。しかし、5月のJリーグ20thアニバーサリーマッチで不可解な判定もあって敗れているので、サポーターはきっと大声援で選手を後押ししてくれると信じている。今週末、興梠への大ブーイング、そして浦和をケチョンケチョンにして、鬱憤を晴らしてほしい。


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