鹿島魂From関西
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第241回〜第250回

ブラジルW杯日本代表メンバー発表

 日本サッカー協会は、ブラジルW杯を戦う日本代表メンバー23人を発表した。これまで戦ってきたメンバーの多くが順当に選ばれた。ポジション別に簡単に感想を。
 まずはGK、まぁこれは順当やね。川島、西川、権田。西川に関しては2010年にも選ばれる可能性があったが、川口のサプライズ選出で代表からは外れてしまった。今回が初となる。2010年は全試合川島が務めたGK、西川と権田も当然出場したいという思いは強いはず。GKのポジションは1つしかないからね。
 次はDF、怪我で心配されていた内田と吉田、選出にホッとした。怪我の回復具合の目処がたったんやろう。メンバー選考には、複数のポジションがこなせるというのも代表選考のひとつとザックが言っていた。特に伊野波かな。内田と吉田の怪我で、懸念されていた右サイドバックとセンターバックは、広島の塩谷が代表候補合宿で試されていた。なので塩谷の選出もあるかなとおもったが、これまでも戦ってきたメンバーということもあっての選出かも。
 次はMF、長谷部が間に合ってよかった。ニュルンベルクは2部リーグへの降格が決まってしまったが、最終節にフル出場。遠藤と山口の選出は順当だったけど、プチサプライズ?で選出された青山、ザックは細貝らとの兼ね合いを悩んでいたようやね。攻守の起点にもなれて得点力もある。ボランチに関しては、遠藤、長谷部、山口、青山、これは状況によっては全員出場機会がありそうやね。
 そしてFW、といっても登録上は8人やけど、2列目の選手と1トップの選手が。まぁ、2列目に関しては、岡崎、本田、香川が軸になることが有力か。サイドは清武や斎藤がいる。そしてメディアが今回の「サプライズ」とされる大久保嘉人の選出。昨年のJ1得点王が約2年ぶりの選出。状況によって流れを変えたい場面など、彼の豊富な経験、高い決定力が生きてくると思う。1トップだけではなく、サイドアタッカーとしても期待できると思う。
 今回は大久保が「サプライズ」とメディアが言っているけど、ここ最近、「サプライズ候補」といった記事を何度も見ているし、その1人に大久保も。大久保に関してはサプライズというより、「待望の選出」という感じになってきた。サプライズの定義は人それぞれの考え方かと思うけど、選ばれるとは思わなかった選手(選手には失礼だけど)の選出だと、サプライズ!と言えると思う。今回の場合は「選ばれるか?」という状況の中で「選んだ!」という感じかな。
 とまぁ、顔ぶれを見ていると、攻撃的な選手が多いね。守備的な細貝が外れてしまい、ケガからのコンディションが気になる吉田。守備面が少々気になるが、それだけ自分たちが主導権を握りたいということか。
 そして鹿島からの選出はなし。スポーツ紙で気付いたけど、鹿島から選出なしというのは今回のW杯が初と。でも今年はやむを得ない。世代交代を本格的に着手している状況。今は柴崎と昌子などが軸になって戦っている。もっとも可能性のあったのが柴崎やけど、守備にやはり課題が残る。代表候補合宿に呼ばれた昌子や、他の若い選手たちはまた4年後のW杯を目指してほしい。
 でも、鹿島サポとしては、内田と大迫にはまずは出場してほしい。2010年W杯では内田と岩政、共に出番なし。それだけに出場を願っている。もちろん出場すれば満足というわけではないけど、内田には右サイドを存分に走ってもらって、ゴールに結びつくクロスボールの供給に運動量、サコには万能型FWとして、最高のパフォーマンスでチームに貢献してほしい。もちろん一番みたいのはゴールシーン。サコに関しては、来季の去就が注目されるが、まずはW杯に集中したい。W杯まであと1ヶ月、ガンバレ日本!

2014シーズン、ここまでを振り返る

 ナビスコカップ予選リーグ最終節が行われ、鹿島は清水に3対0で勝利したが、神戸が勝ったため、2005年以来の予選リーグ敗退が決定した。W杯開催のため、J1は中断期間に入った。
 今日の鹿島vs清水は、アントラーズの音声実況中継LIVE ON THE WEBで聴きながら、Jリーグ公式サイトのリアルタイム速報を見ていた。鹿島の予選リーグ突破の条件、3点差以上の勝利が絶対条件な上に、他の結果次第という非常に厳しい条件。2対0からなかなか点が取れない中、アディショナルタイムでようやく3点目が入った。この時、FC東京vs鳥栖は0対2で鳥栖、神戸vs仙台が1対1、ここでFC東京と仙台が得点したらまさに奇跡と言えたが、神戸に勝ち越し点が入って「あぁ〜」とため息が漏れてしまった。予選Aグループ4位で、2005年以来の予選リーグ敗退となってしまった。
 鹿島の次の試合は7月の天皇杯から。それまでは試合がない。2014シーズン、ここまでを振り返る。

・リーグ戦4位につけているのは、思った以上に良い成績

 J1は第14節まで消化。ACL組がまだ未消化の試合があるので、暫定にはなるが、首位は浦和。昨年、浦和も失点の多さがあったが、西川の加入が大きいのかなぁ。もちろん西川だけではなく、他の選手たちの意識改革もあると思う。原口がドイツ1部リーグのヘルタに移籍が決まり、2シャドーの一人を海外へ送り出すわけだが、原口がいなくなったレッズの戦いがどうなるか。
 鹿島は暫定4位につけている。大迫が抜けて、厳しい戦いが予想されると思っていたが、一時は首位に立つなど、思った以上の健闘と言える。大胆に若いメンバーの起用が目立ってきて、ここは評価する。勢いが出ると凄まじいが、穴も大きい。植田と昌子のセンターバックに関して、柏の工藤が「鹿島であれだけ若い選手がレギュラーをはるのはすごい」と讃えながらも、「やりながら綻びがいくつかあった」と。
 まぁ、昌子は4年目ながら、今年初めてレギュラーとして出場。植田も2年目ながら、先発での出場機会が増えてきた選手。いいところは2人とも随所に出ているし、公式戦の出場経験が乏しいながら、よくやっていると思う。これまで鹿島のセンターバックは、素晴らしい選手が多く存在。秋田や岩政、大岩など、これまで鹿島を担ってきた功労者たちの血を受け継いでいく選手とも言える昌子と植田、楽しみな2人だと思う。

・世代交代は着々と進む

 世代交代がなかなか進まなかった鹿島。オリヴェイラ時代、Jリーグ初の3連覇、天皇杯、ナビスコと、オリヴェイラの時はタイトルなしのシーズンがなかった。成績面で言えば、文句なしに素晴らしい功績を残してくれたと言える。しかし、どんな状況にあっても原則固定メンバー。これが全てではないが、世代交代がなかなか進まなかった要因のひとつでもあったかと思う。
 2012年や2013年は、監督が替わったということで、ベースとなる戦い方を確立しておく必要があったかと思うが、2013年後半ようやく若手の起用が。土居と伊東の台頭。今年はさらに植田と昌子の抜擢。今かなり大胆な起用にも思える。そして今日の清水戦では、1992年組の柴崎、土居、梅鉢、昌子が揃って先発。2年目の植田と豊川も揃って先発。非常に若いメンバーの抜擢。これからの鹿島のために、世代交代が着々と進んでいるように思う。

・久々に当たりの補強

 鹿島に完全移籍で加入した日本人選手は極端に少なかった。これまで名良橋、大岩、新井場、伊野波は、タイトル獲得に大きく貢献してくれた選手でもあり「当たり」と言える補強だった。ところが2011年から2013年までに鹿島に加入した選手5人にのぼる。西大伍、本田拓也、岡本英也、前野貴徳、中村充孝。この5人は鹿島では不本意な結果となっている。
 そして今年は、磐田から山本脩斗が加入。主に左サイドバックを見込まれるということで、前野との勝負。開幕から左サイドバックに起用されたのは山本。運動量が豊富で、シーズン序盤は右サイドバックもやったりもした。怪我で一時期戦列を離れていたが、豊富な運動量を武器に左サイドバックのレギュラーを勝ち取った。久々に「当たり」の補強となっている。
 ここ2年間の磐田での出場が乏しかっただけに、こんなに使える選手がいたなんて。今日誕生日で29歳。若い選手が多い中、こういった中堅選手の存在も鹿島では必要。

・出場機会に乏しい選手たち

 今の鹿島は、若手の起用が目立っている。実力がありながら、出場機会の乏しい選手たちも。西大伍、山村和也、青木剛、前野貴徳、中村充孝、ジャイールなど。
 まずは西、今季もやはり守備の課題か。5月6日の名古屋戦、松田からのクロスボールを玉田に決められたシーン、松田へのマークが甘い西、こういったシーンがあると起用しづらい。青木に関しては、神戸戦での退場が響いて、先発はおろか、ベンチ外になる試合も多くなっている。昌子や植田の抜擢によって、出場機会を失っている選手と言えば山村、昨年の第14節以降にレギュラーを勝ち取っていた選手ですら、今はサブやベンチ外。
 前野に関しては、山本にレギュラーを奪われて、山本の怪我による欠場でようやく出場できたくらい。でも、その出場した試合では、いいパフォーマンスを見せてくれたと思う。中村とジャイールは、今鹿島で最も激戦区と言える左サイドハーフのポジション、鹿島移籍2年目のアツ、まだまだ助っ人としての力を発揮し切れていないジャイール。中村の場合は、最も力を発揮できるとされるトップ下での起用を見たいところだが、鹿島ではサイドハーフ。本来の鹿島は4-4-2だけに、4-2-3-1であってもサイドハーフの起用なんやろうかね。
 しかしながら、今出場機会に乏しい選手たち、全員絶対に必要な戦力。西は伊東とポジションを争っているが、伊東が安泰かとなるとそうではない。必ずや西の力は必要になる。山村と青木、昨年の主力センターバックが揃ってベンチ外になることも珍しくなくなってきた。植田と昌子はこれからどんどん経験を積み重ねていく選手、必要になる時期が必ず来るから。前野は山本にポジションを奪われているが、出場していた試合ではよかったし。中村とジャイールも、今はまだ左サイドハーフのレギュラーが固まっていない。チャンスが絶対にあるから。これからもアピールを続けてほしい。

・引き分けがない今季の鹿島

 リーグ戦は第14節が終わって8勝6敗、ナビスコ予選リーグは3勝3敗。J1の中では唯一ここまで引き分けが1試合もない。勝った試合は多く得点して快勝、負けた試合は競り負けや惨敗といった試合が目立っている。世代交代が本格的に進んでいるし、どうしても軸がぶれてしまうこともあるかと思う。
 サッカーにおける引き分けは勝ち点1、その勝ち点1は試合内容によって重要な意味を持つ。勝てた試合を追い付かれて引き分け、苦しい中でも何とか追いついて引き分け、勝ち越し点が取れずに勝ちきれない引き分けなど。全部勝つことはできないので、負けてしまうこともあれば、今後引き分けてしまう試合が出てくる。引き分けの場合、その試合内容に着目していきたい。

【まとめ】

 ここまでの鹿島を見ると、思った以上によくやっていると思う。シーズン開幕前、非常に厳しい序盤になるのではないかと思ったが。中断期間前の今日の清水戦のような試合が何試合も見られたらいいが、まだまだそんなに甘くない。5月は非常に苦しんだ。今後もその苦しい時期が必ず来る。
 清水戦後、中断期間に入って、鹿島は6月18日までオフ。これまで一時期の過密日程から、蓄積疲労のある選手も多いと思うし、このオフの間にしっかりとリフレッシュして、7月の再開を待ちたい。

日本、初戦黒星

 ワールドカップ開幕。日本は初戦のコートジボワール戦、先制点を取りながら1対2で逆転負けを喫し、初戦黒星となってしまった。
 日本時間の午前10時キックオフ、日曜日ということで、今日はテレビでゆっくり観戦していた。初戦のメンバーに注目が集まっていた中、右サイドバックに内田、1トップに大迫が先発。鹿島からの選出は今回ゼロやけど、鹿島でプレーしていた選手が先発するというのはホントにうれしかった。4年前出番のなかった内田に関しては「初」のワールドカップ出場。1トップには大久保、柿谷、大迫の誰が先発か、サッカー解説者や選手たちも意見が分かれていたところ。サコが先発だった。
 前半16分に本田のゴールで先制。シュート体勢がやや崩れ気味な感じやったけど、得意の左足やったんで、豪快に決めたね。しかし後半にドログバ投入から流れが変わって、立て続けに2失点を喫して逆転負け。
 敗因はいろいろとあると思う。前半開始当初は、初戦ということで硬くなっていたのか、慎重になっていたのか、まずは守備からという意識があったのか。相手にプレッシャーを与えるような動きが少なかったように思えた。どこで攻撃のスイッチを入れるんかなぁと思いながら見ていた。
 コートジボワール監督の作戦勝ちもあったかと思う。怪我もあったことも考慮してか、エースのドログバをベンチスタート。後半途中出場した直後に流れが変わった。ドログバをジョーカー的な扱いと言うのも、あれだけの大エースなのでどうかと思うが、日本もやりたかったやろうね。2失点直後に、その大久保投入で流れを変えようともしたが・・・。
 選手の役割もやや混乱していたかも。大久保がサコに代わって1トップ。途中から大久保は左サイド、香川トップ下、本田1トップ。まぁ、大久保はサイドもできる、香川は元々トップ下が得意、前回大会でも1トップを務めていた本田ということもあったんやろうけど、後に柿谷投入で再び本田がトップ下。短い時間で役割が幾度か変わっていたからね。
 サコと内田、サコに関しては前線での守備はともかく、ボールを触る機会があまりなかったし、攻撃での見せ場が殆どなかった。次戦出場機会があれば、ゴールを期待したい。内田は90分フル出場。悔しい4年間の想いをぶつけたと思うけど、やっぱり勝ちたかったやろうね。前半に惜しいシュート場面があったし、決めたかったなぁ。思わず「あぁ〜」と言ってしまった。
 初戦を落としたチームが1次リーグを突破できる確率は僅かに8.7%とのデータが。日本もフランスW杯、ドイツW杯では初戦黒星でいずれも1次リーグ敗退。確かにデータという点ではかなり厳しい数字やけど、今日の敗戦で決勝T進出の可能性がゼロになったわけではないし、残り2試合を勝てばいい。当たり前やけど、簡単な試合は1試合もない。次はギリシャ戦、少々メンバーを変えて臨んできそうと個人的には思う。誰になろうが日本を応援するのみで、決めるのは監督。さぁ次!

岩政大樹オフィシャルブログ

 ワールドカップが本格的に始まり、予選リーグの真っただ中。日本代表はギリシャ戦に向けて調整を行っている。次は是非とも勝ってほしい。
 さて、昨年で鹿島を退団した岩政、現在はタイのBECテロ・サーサナFCに所属している。その岩政、今年4月からブログを始めていることを先日知った(リンクフリーかどうかがわからなかったので、当HPではリンクを貼っていません)。鹿島はSNSやツイッターなどを使用することを禁止しているようだが、ブログに関してもおそらく認めていない。それだけに、選手のブログの存在などは意識していなかった。
 ほぼ毎日更新されていて、興味深い内容ばかりで、説得力がある。岩政が教員を目指していたことは、鹿島サポーターは割と知っている人がいると思うが、小学校卒業の時や、中学校を卒業の時にサッカーをやむを得ずやめるつもりでいたことには驚き。いろいろときっかけがあって、サッカーを続けられる人生、いろんな人生があるもんやね。
 海外へ行って、多くのことを岩政は学んでいると思う。ブログを見てすごく感じる。Jリーグが始まって20年以上が経過、今はもう海外へ行ってプレーする選手が毎年のように出てくるようになった。香川、本田、内田、長友、岡崎など、海外で大きく飛躍した選手もいれば、結果的に不本意な成績で、日本に戻ってくる選手もいることも事実。
 果たして海外へ行って「成功」という定義は?となると、これは選手や第三者のそれぞれの考え方はあると思う。「結果を残してナンボ」という人であれば、良い成績が残せなければ「失敗」と定義するやろう。決して間違いではない。俺自身の成功の定義は、成績もそうかも知れないけど、得たものを今後にどう生かすか。生かすことができれば「成功」、できなければ「失敗」と考える。
 G大阪の宇佐美貴史はいい例かも。ドイツのバイエルン・ミュンヘン、ホッフェンハイムを経て、昨年途中にG大阪に復帰した。ドイツでの成績面だけを考えると、不本意な数字だったかと思う。要因は何かと取り沙汰されているが、ドイツの2年間で多くのことを学んでいると思う。昨年J2とは言え、G大阪復帰後18試合で19得点。J2では「規格外」の力を見せていたと思う。G大阪に復帰時、スポーツ紙では宇佐美自身「ガンバで一から出直したい」とのことらしいが、ドイツでの2年間は無駄じゃなかったと思う。今年序盤は怪我で離脱していたが、W杯後のパフォーマンスが注目される。
 とまぁ、今はワールドカップの真っただ中で、Jリーグに関する話題はあまり多くない。岩政のブログを見てると、サラリーマンでもいろいろと学ぶことができる内容も載っている。是非、岩政大樹オフィシャルブログを見てほしい。

日本、ブラジルW杯の戦い終わる

 日本時間の朝5時に行われた日本vsコロンビア、日本は前半終了間際に岡崎のヘディングシュートで同点に追いつくも、後半に3失点を喫し1対4で惨敗。1分2敗、グループC最下位で予選突破はならず。
 予選敗退の要因は今もいろいろと取り沙汰されているので、挙げると切りがないが、初戦のコートジボワール戦では、ドログバ投入で流れが変わった。コロンビア戦でもハメス ロドリゲス投入で流れが一気に変わった。一人入るだけで、流れが変わるもんやね。まぁ、本来この2人は途中からではなくスタメンで名を連ねる選手やけどね。
 さて、気になるニュースが入ってきた。内田篤人が「代表引退を考えている」とのこと。大久保は自ら代表を退くつもりはない、本田圭佑は4年後も目指していくという意向に対して、内田が代表引退を考えている。2010年W杯では出番がなかった内田、今回のW杯では3試合フル出場。今回のW杯が「集大成」のつもりでいたのかな。でもまだ26歳、周りから見れば「まだ早い」と思う人のほうが多いかと思う。ただ、人生というのは、最終的には自分自身が決めること。これはサッカー選手だけではなく、サラリーマンでも。まずはしっかり休んで、ゆっくり自分自身のことを考えてほしい。どんな結論が出ようと、その意思を尊重したい。
 日本のW杯が終わってしまい、まずはチームは解散する。4年間指揮してきたザッケローニ監督。進退は明言しなかったが、今回の結果という点で続投というのはちょっと考えにくい。ザックの去就も注目である。
 鹿島サポなので、大迫と内田にどうしても注目してしまう。まずはサコ、初戦のコートジボワール戦と第2戦のギリシャ戦に先発出場。まぁ「不完全燃焼」と言わざるを得ないやろうね。でもギリシャ戦では惜しいシュートもあったし、動きは悪くなかった。まぁ当然結果が欲しかったところ。次のシーズンではFCケルンに移籍、更なるレベルアップを期待したい。そして内田、去就が気になるところやけど、怪我から復活して、3試合フル出場できたことはよかったと思う。まぁ、当然結果が欲しかったと思うが。ゆっくり休んで、次のシーズンに臨んでほしい。
 俺自身、2010年W杯の時は、ベスト16まで進出したといっても、出番なしだったフィールドプレーヤー3選手のうち、鹿島から選出された2選手(内田、岩政)が出番なしという「ガッカリ感」が少なからずあった。しかし、今回は大迫と内田が出場する姿が見られたので嬉しかった。1分2敗だったので残念やったけど、スッキリした感もある。W杯はまだベスト16を懸けた試合が残っているので、まずはW杯終了まで楽しもう。

ザックジャパンの4年間

 W杯は予選敗退という結果に終わった日本代表。ザッケローニ監督は責任をとって退任すると表明した。2010年8月、日本代表の監督に就任。これまで4年間を振り返ってみる。

・就任から約1年間無敗

 ザッケローニ監督としての初戦は、就労ビザの関係で、2010年10月のアルゼンチン戦。岡崎のゴールで1対0で勝利。この時は盛岡勤務やったなぁ、懐かしい。勤務中で試合を見ることができなかったが、いきなりアルゼンチンに勝利して、これは期待できそうと。Jリーグの期間中で、かつザック自身の就労ビザの関係で、招集期間は僅かだったはず。親善試合ということもあり、アルゼンチンが本気だったか、これはわからへんけど、メッシ擁するアルゼンチンに勝利した。
 2011年1月はAFCアジアカップ開催。予選リーグの初戦、ヨルダン戦は引き分けたが、その後の連勝で決勝T進出。特にシリア戦、疑惑の判定に川島の退場。解説の松木さんの「何なんすかこれ」は印象に残った(汗)。決勝では延長戦で李忠成のボレーシュートが決勝点。アジアカップを制覇。
 キリンカップ、キリンチャレンジカップを経て、2011年9月からブラジルW杯の予選がスタート。第4戦まで3勝1分だったが、2011年11月の北朝鮮戦、完全アウェイに超厳戒態勢の中の試合で、日本は0対2で敗れる。この試合がザックジャパンの初黒星。

・タイトルは獲得している

 先ほども述べているが、2011年のアジアカップ、2013年の東アジアカップのタイトルを獲っている。決して楽な試合はないし、アジアを勝ち抜くのも決して簡単ではない。
 ただ、2013年に行われたFIFAコンフェデレーションズカップでは3戦全敗、ブラジルW杯では1分2敗。さらにレベルの高い大会となると、結果を残せなかったことも事実。

・完成しなかった3-4-3

 ザックの代名詞と言えば「3-4-3」のフォーメーション。その3-4-3を試した試合もあったが、機能せず。これまで慣れてきた4バックで主に戦い、W杯でも3-4-3は封印し、4-2-3-1で臨んだ。
 ジーコジャパンの時でもそうやったなぁ。2002年の日韓W杯まで指揮を執っていたトルシエ、トルシエの代名詞は「フラット3」、3バックが横一線にして守備する方法。トルシエの後任にはジーコ。ジーコに監督に替わった直後は4バック、そして「黄金の中盤」と言われてきた中田英寿、中村俊輔、稲本、小野を中心としたサッカーを目指していた。これまで3バックで戦ってきたため、ジーコも3バックで主に戦う試合が増え、結局3バックと4バックの併用。本来ジーコは4バックがやりたかったはず。
 皮肉というか、やむを得ないが、監督が替われば戦術は少なからずとも変わってしまう。所属クラブや各国の都合で、代表招集期間というのはあまりない。ジーコがやりたかった4バックはできず3バック、ザックがやりたかった3-4-3はできず4-2-3-1。やりたいことが結局できなかったこの2人のW杯の成績は、共に1分2敗。しかも初戦逆転負け、第2戦スコアレスドロー、第3戦は大敗。これも共通している。

・固定メンバー

 これは賛否両論やろうね。主にザックが起用してきたメンバー、GK川島、サイドバックは内田と長友、センターバックは吉田と今野。そしてボランチは遠藤と長谷部、2列目は岡崎、本田、香川。1トップに関しては前田が当初は起用されていたものの、固まらなかったが、主にこのメンバーを軸に戦っていた。他の選手を起用して、試してみるべきという意見は当然ある。
 攻守の軸を作るためには、ある程度メンバーを固定して、成熟度を図っていく必要もあるかと思う。招集期間があまりない代表での活動となるとなおさら。でも固定メンバーにこだわり過ぎると、控え選手を含め、チーム全体の底上げができない。
 この固定メンバーから変わり始めたのは、ブラジルW杯出場が決まった後から。以降、柿谷、山口、森重、大迫、工藤、青山などが起用され始めてきた。岡崎、本田、香川の2列目がほぼ固定され、当時主力1トップだった前田もいたことから、柿谷、大迫、工藤などが割って入ることは決して容易ではなかった。ボランチにしても、遠藤と長谷部で長くやってきた中で、山口や青山、細貝などが割って入ることも容易ではなかった。でも、その中で最も頭角を現したのは山口かな。4年後は、柴崎岳と山口のダブルボランチといったW杯での戦いを見てみたい。固定メンバーもわかるが、選手を試してほしい、というのもあるが、これは難しいね。

・結果が出なかったW杯だったけど、方向性は決して間違っていない

 今回のW杯では、これまでの攻撃的サッカーをと言っておきながら、コートジボワール戦では守備を意識しすぎた。初戦の躓きは確かに痛い。ザックも「勝負にこだわるという点では、引いて守ってカウンターというのも構わないが、それでは選手の成長はない」とテレビで言っていた。W杯になってから、今年のオランダのように、戦術を大胆に変更して結果が出た。2010年の日本は、W杯前の強化試合で結果が出ず、守備をベースにしてW杯本番ではベスト16まで進出した。
 ただ、今回のW杯前の強化試合では、失点は多かったものの、勝利していただけに、結果論やけど、W杯本番でもこれまで通り攻撃的サッカーでいってほしかったかなと。次の監督は誰になるか、誰になるかはさておき、これまでの攻撃的サッカーを継続すること、今後の方向性は間違っていないし、それを希望する。

【最後に】

 いずれは日本代表の新監督が決まる。これは楽しみにしておこう。ザッケローニ監督、4年間お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。代表監督としての経験は初ということで、クラブの監督と違って何かと難しかったかと。
 来月はJリーグが再開する。海外のクラブに所属している日本人選手は、所属クラブでさらなるレベルアップをと思う。大迫期待してるで!そして、Jリーグが再開すると、また4年後へ向けての戦いとなる。今回代表に選出された選手で、また4年後を目指す選手もいれば、選ばれなかった選手は次こそ4年後のW杯のピッチに立ちたい。Jリーグが活気づけば必ず日本代表も強くなる。Jリーグ再開が楽しみや。

除湿機の効果

 W杯は4強が出揃い、ブラジル、ドイツ、オランダ、アルゼンチンが準決勝進出を決めた。ブラジルはコロンビアに勝利したけど、まぁ何といってもネイマール、残りの試合が絶望的になり残念。悲願の地元優勝へ不安を残すが、地元の大声援が後押ししてくれると思うし、選手たちがしっかり切り替えができれば、優勝できるんじゃないかな。楽しみにしよう。
 さて、梅雨ということあり、約一週間前、除湿機を購入してみた。機種はコロナのCD-P6314にした。湿気が大嫌いの俺なので、この除湿機を利用して効果を試してみた。

  • 試してみた環境は以下の通り
    • 部屋は4畳半
    • 部屋のドアは閉めているが、窓を半分開けておく(すだれあり)
    • 俺自身、この部屋にいる
    • 扇風機を利用しながら運転する
    • 夜7時から9時までの約2時間運転する

 この除湿機はコンプレッサー方式のため、運転音はややあるものの、決してうるさい音でもない。操作は簡単。「運転入/切」ボタンを押して、「運転切替」ボタンで除湿モードにするだけ。さて、室温は28.7℃、湿度は64%からスタート。ここからどこまで効果が表れるか。早速動かしてみよう!

コロナCD-P6314 室温28.7℃、湿度64% スタート!
コロナCD-P6314 室温28.7℃、湿度64% スタート!

 運転から約1時間経過したところで、湿度が一気に54%にまで減少。ただし室温が30.2℃まで上昇。湿気は取れるけど、室温がやや上昇するということを、インターネット上でもチェックしてみたけど、やっぱりホンマやったんやね。本体の吹き出し口からカラッとした暖かい風が出てくるので、これがどうしても影響する。
 さらに約1時間運転したところ、湿度は50%、室温は31.4℃。室温が30℃を超えるとやっぱり暑い。窓は半分開けていて、ドアを閉めている状態で扇風機の風が涼しいかとなると、そうでもない。湿気は取れる分、室温が上がっているので、ちょっとぬるい風という感じ。

約1時間で室温30.2℃、湿度54% この吹き出し口から暖かい風が吹いてくる スタート!
約1時間経過
室温30.2℃、湿度54%
この吹き出し口から
暖かい風が吹いてくる
約2時間経過
室温31.4℃、湿度50%

 さて、約2時間で排水タンクにどれだけの水が溜まっているか。約2センチ近くの高さまで水が溜まっていることがわかります。除湿としての効果があったということなんやろうね。
 この除湿機は、プチルーバーで暖かい風の方向を調整できる。自動ではなく手動。先日、仕事の帰宅時が雨だったので、ズボンが濡れた。ハンガーにズボンをかけて、暖かい風をズボンのほうへ向けて乾くかを確かめたが、一時間以内に乾いた。これは素晴らしい。今の時期なので、こういった使い方ができるのはいい。

排水タンクはここ 約2センチ近くの高さまで水が プチルーバー
排水タンクはここ 約2センチ近くの高さまで水が プチルーバー

 試してみた結果、除湿効果があり、衣類乾燥も活躍した。この機種自体が、除湿と衣類乾燥がメインの機種なので、もちろんの効果と言える。これから本格的な夏になり、熱帯夜もザラ。インターネット上で、エアコンなしで夏を乗り切る方法などが紹介されているが、除湿機が効果あるのかとなると、これは生活環境や除湿機の機種などにもよるので、何とも言えないが、この機種でエアコンなしで夏を乗り切るのはちょっと疑問かな。
 今回検証してみた結果は、生活環境などにも左右すると思うので、思った以上に効果が出たり出なかったりするかも知れないので、ここはご了承を。除湿機はどうしても室温上昇してしまうので、極力上昇させないように、ある程度はドアを開けておくとか、いろいろと試してみようと思う。

ありえない天皇杯初戦敗退

 ブラジルワールドカップは、日本時間の午前4時に決勝が行われ、延長の末ドイツがアルゼンチンを1対0で破り優勝を果たした。これから日本はJリーグ、主要欧州リーグはこれから新シーズンへ向けて始動する。日本は天皇杯が開幕。鹿島は初戦、ソニー仙台FCにPK戦の上敗退。鹿島の初戦敗退は1994年度以来、20年ぶり2回目となってしまった。
 この試合、ありえない出来事が続出。ソニー仙台FCは、昨年までは「4-4-2」だったようで、今季から守りの時は「5-4-1」、攻めるときには「3-4-3」という可変システムを採用しているようで。対して鹿島はメンバー的にはほぼベストと言えるが、システムが何故か「4-1-4-1」。小笠原を中盤の底に置いた布陣のようで。このシステムを使用した意図は何なのか、9日の練習で試したそうだが、なぜこの試合に使うのかこれが全くわからない。何がやりたいのか。
 鹿島の基本フォーメーションは伝統の「4-4-2」。しかし、チーム事情もあり「4-2-3-1」で主に戦っている。攻撃のバリエーションを増やすという点では、4-1-4-1を含めていろいろと試すのはOKだと思う。だが、つい数日前に試した4-1-4-1が果たして手応えがあったのか、メンバー構成に問題がなかったのか。カテゴリーが下のソニー仙台FCやから「試すには絶好の機会」と思ったのか。2年連続でソニー仙台FCと対戦やし、相手も今度は勝ちたいという思いは強い。つまり「相手をなめるな!」ということ。公式戦やろ。4-1-4-1など、いろいろとバリエーションを増やしたいのであれば、戦える手応えを掴んでから試合で使ってほしい。数日前に練習していた布陣をいきなり使うのは意味不明。
 いきなり2点を失い、そこから鹿島も前半のうちに追いついた。しかし、その後は攻めるも勝ち越し点を奪えず、PK戦へ突入した。そのPK戦では「まさか」やね。1人目の小笠原は成功、ソニー仙台FCの1人目が失敗。これで有利になったと思った。ところが野沢、柴崎、中村、山本が立て続けに失敗。4人連続の失敗ってありえない。ホンマにまさか。
 PK戦は運の要素は確かに持っている。だが、正確に蹴る技術、気持ちの準備、GKとの駆け引きに勝ってこそ決められる。セレーゾ監督の「PK戦はくじ引きみたいなもの」、これを言っている時点で呆れるわ。PKの練習ってしたの?
 残りはリーグ戦のみとなってしまった。リーグ戦再開へ向けて不安になった。昌子の怪我の回復具合はどうなのか、途中出場していた赤アが負傷退場するなど、不安がいっぱい。敗戦という結果、監督に全て責任があるわけではない。何に手応えがあって、何に課題が残ったか、選手・監督ははっきりとわかったはず。今すぐ解決は無理だが、今一度方向性をはっきりと確認して、リーグ戦再開に備えてほしい。

これから巻き返す

 J1が再開し、今日でちょうど半分の第17節が終了。鹿島は今日、浦和に1対1の引き分け。J1再開後、鹿島はこれで3試合連続の引き分けとなった。
 約1年引き分けがなかった鹿島だったが、3試合連続の引き分け。以前にも述べているが、引き分けは状況によって非常に重要な勝ち点1である。この3試合の引き分けの内容、それぞれ違う意味の引き分けやね。
 FC東京戦では同点に追いついたものの、その前の豊川がハンドと判定された場面、あれは完全に徳永の頭に当たっていてのオウンゴールやね。他にも酷いレフェリングだったようで。勝てていた引き分け。次の大宮戦ではジーコの前で引き分け。先制も2度セットプレーで追いつかれた。苦しい引き分け。
 そして今日の浦和戦では、興梠に先制点を許してしまったが、その10分後、カウンターから柴崎が同点に追いつくゴールを決め、浦和の無失点試合の記録を止めた。勝てなかったのは残念やけど、その中で杉本太郎がJ1デビューを飾った。Jリーグタイムのハイライトで見たけど、槙野との競り合い後に、怒りをあらわにするところを見ると、強気な感じがした。うまくヒットしなかったがシュートも打った。元柏のジョルジ・ワグネル獲得という噂がある中、杉本のデビューはホントに貴重。今後出場機会の増加に期待したい。
 浦和の連続無失点記録を止め、試合内容も悲観する内容ではない。苦しい時期というのは、どのクラブでもあり得ることであって、だからこそ応援しようじゃないかと。FC東京戦の前ではサポーターミーティングがあったようで、コールリーダーの方も口にする。その苦しい時期を乗り越えるきっかけが、この浦和戦でできたんとちゃうかな。
 天皇杯が初戦敗退というまさかの結果に終わり、8月はリーグ戦のみで、週一での試合。過密日程にはならない。まぁ、やっぱり暑さがあるけどね。しばらく現地観戦ができなかった俺やけど、8月は3試合連続で予定。楽しみにしよう。これから巻き返す。

また会う日まで

 先週金曜日、鹿島は野沢拓也がベガルタ仙台へ完全移籍すると発表した。
 かねてから報じられていた仙台への移籍、先週金曜日に発表になったわけだが、2012年のヴィッセル神戸へ移籍した時とは違う。この時は「なぜ?」と思ったし、2011年はJ1リーグ34試合に出場したレギュラーMF。野沢移籍の影響もあって、2012年はクラブ史上初の2桁順位の11位。「替えのきかない選手」であることを改めて思った。
 そして昨年鹿島に復帰。昨年序盤は、監督がセレーゾに替わったこともあってか、ベテラン選手の起用を軸に戦って、野沢も右サイドハーフでプレーしていた。昨年後半から若い選手の起用が目立ち始め、本格的な世代交代へ。野沢もその影響を受け、徐々に出場機会がなくなっていった。さらに今年は、カイオ、豊川ら、さらに若い選手の起用が目立つように。野沢は今年のリーグ戦での先発起用は1試合もない。
 今回の移籍は、世代交代というクラブ事情もあるし、まだサッカー選手としてうまくなりたいという想い、野沢本人にとって悩んだ末の決断と言えよう。今回の移籍を決断には理解できるし、その意思を尊重しよう。出場機会が少ない中、第5節の横浜FM(日産ス)戦では、難しいボレーシュートを決めたシーン、ナビスコの仙台戦では、これぞ野沢と言える芸術的FKを決めたシーンなどを見ると、プレーは健在。寂しくなるが、仙台ではきっと、出場機会が増えて、活躍することやろう。また会う日まで。


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