鹿島魂From関西
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管理人Voice

第251回〜第260回

ジョルジ ワグネルようこそ!鹿島に!

 ベガルタ仙台は今日、野沢拓也の加入記者会見を行った。野沢は、仙台の一員としてスタート。今後、鹿島との対戦を楽しみにしている。そして鹿島は、かねてから報道のあったジョルジ ワグネルの加入を発表した。背番号は「7」に決まった。
 期待したい。小笠原ら79年組より1歳年上だが、2011年から2013年までの柏での活躍は記憶に新しい。紳士的な性格でもあるようで。気になるポジションだが、2011シーズン開幕当初は左サイドバックをやっていたが、ここは山本と前野がいるので、まずここのポジションはほぼないだろう。本職は中盤、柏の時は主に左サイドハーフの起用が多かったようで、鹿島でも基本的には左サイドハーフが見込まれるが、野沢が仙台へ移籍したこともあり、右サイドハーフでの起用も見込まれるかも。また、試合展開によって左右のポジションチェンジというのもありえそう。
 また、もうひとつ期待したいのはFK。左足からの正確なFKはかなり印象に残っている。2012年のナビスコ準決勝、柏vs鹿島においても、FKで得点を決めている。プレースキッカーは遠藤が近年務めていることが多いが、ジョルジ ワグネルも担いそう。
 野沢が仙台へ移籍したが、ジョルジ ワグネルの加入。サイドハーフのポジション争いはまだまだ続く。鹿島は首位鳥栖との勝ち点差は7あるが、彼の加入によって中盤が強化され、さらに順位を上げ、最終的には優勝をと期待する。これからの活躍を期待している。

アギーレジャパン、日本代表メンバー発表

 日本サッカー協会は28日、9月5日のウルグアイ戦、9月9日のベネズエラ戦に臨む日本代表メンバー23名を発表した。鹿島からは柴崎岳が選手された。
 まぁ、フレッシュなメンバーが目立つね。初代表は5人、坂井達弥(鳥栖)、松原健(新潟)、森岡亮太(神戸)、皆川佑介(広島)、武藤嘉紀(F東京)。坂井が今季わずか4試合の出場、皆川は中断期間後に出場機会を得られてきた選手。いやぁ、失礼ながら選出に関しては予想外だった。武藤と皆川に関しては、原口と香川の代替選出であると。代替選出に留まらないよう、持っている力を存分にアピールしてほしい。
 そして鹿島からの選出は柴崎のみ。昌子に熱視線を送っていた一部のメディアがあったが、残念ながら招集されず。ザックの時に今年、日本代表候補に昌子が選出されたときは驚いたけど、今回は選ばれるか?と期待していたけどね。またJリーグでアピールして、代表に選ばれるように頑張ってほしい。
 アギーレ監督の基本は「4-3-3」になると。そして、戦況によっては3バックや5バックにもなる模様。アギーレ監督「走れない選手は使わない」と明言するとともに、戦況によってはフォーメーションが変わるので、柔軟性や複数の役割をこなす必要性も出てくるかと思う。では、勝手にアギーレジャパンのフォーメーションを予想してみよう。もちろん希望込みで(笑)。ここでは基本とされる「4-3-3」のみとする。   布陣

 まぁ、こんな感じかなと。個人的には、ザックジャパンで戦ったことのある選手を中心に構成するのかなと。柴崎と大迫は、鹿島サポなので希望(笑)。
 俺自身が予想しても仕方ないので(笑)。今年は6試合、代表の試合がある。「ゼロからのスタート」というように、フレッシュなメンバーもいるし、遠藤や大久保でさえ代表から漏れてしまった。漏れてしまった選手で、代表引退していない選手たちは当然諦めていない。これからが競争だと思う。代表での活動は、クラブと違い、招集期間があまりないので、戦術が浸透するまで時間がかかる。長い目で見ていこうと思う。4年後のロシアW杯へ向けていよいよアギーレジャパンがスタート!

消えていく車内販売

 8月31日の毎日新聞の記事で、JR九州は、春までをめどに「ソニック」などすべての特急列車(観光列車を除く)の客室乗務員廃止を検討しているとの記事を見つけた。廃止により車内販売がなくなると。毎日新聞とは別の記事で「車内販売の未来は」といった記事も見た。
 率直に寂しいね。俺自身、Jリーグの現地観戦を本格的に始めてから10年強が経った。新幹線の利用はもちろん、現地のアクセスによってはJR特急を利用する。大分へ行く場合も、JR九州の特急ソニックを何度か乗った。車内販売の光景を見ると、「特急列車に乗っているなぁ」という実感が沸いてくる。昨年は大分がJ1だったので、ソニックに乗ったし、甲府の小瀬へアクセスするために、名古屋から特急「しなの」にも乗った。しなのはもう車内販売は行っていない。JR西日本の「サンダーバード」「しらさぎ」も、9月15日をもって車内販売を終了する。
 理由を見ていくと、さすがに厳しいね。駅内の売店が充実してきて、飲食物の持ち込みが容易になって、駅のなかにまでコンビニがあっては、さすがに車内販売が勝てるわけがないのも納得せざるを得ないね。車内販売限定商品を売り出しても、きっと、駅ナカのコンビニなども対抗してくると思うし。
 まぁでも人のことは言えないかな。車内販売で何かを買ったか?と思い出してみると、ホットコーヒーだけやね。新幹線の車内で弁当を食べることがあるが、それも新幹線に乗り込む前に購入する。好き嫌いが激しいというのもあるが。
 以前、新幹線の車内販売員の教育現場を、テレビで見たことがある。実際、いつも丁寧に応対してくれている販売員も、教育現場では思ったより多くのことを学ばなければならないんやね。今はわからないけど、販売員は「黒髪であること」。髪を染めるのはダメというのを記憶している。確か、髪の長い女性は、後ろを丸く束ねることも規則だったかな。もちろんお礼をする角度もそうやし、ワゴンが重い。重いワゴンを動かせないと話にならない。そういった教育もなくなっていくんやろうか。
 車内販売がなくなっていくのは寂しいが、特急列車を利用しないということではないし、これからも利用する。新幹線を利用したら、またホットコーヒーを味わおう。美味しいし。

9月は取りこぼしができない

 新生日本代表のキリンチャレンジカップ、初戦のウルグアイ戦ではミスもあり、0対2で日本は敗れた。ベネズエラ戦は武藤、柴崎の初得点はあったものの、2度追いつかれ引き分け。
 この2試合は仕事であまり見ることができなかったが、選手を試して、いろいろと収穫や課題は出たと思う。2試合だけやし、この2試合だけで全てというわけではない。これからアギーレのやりたいサッカーの基盤が出来上がってきて、戦術が浸透してくると思う。長い目で見る必要があると思う。勝てなかったけど、岳!得点シーンは良かった。
 2週間の中断の間に、天皇杯やナビスコカップの準々決勝が行われた。鹿島はいずれの大会も敗退しているので、試合がない。9月は、今週末の大宮戦、横浜FM戦、仙台戦、徳島戦と続く。第22節終了時点で下位に甘んじているチームとの対戦になる。そこで、9月のポイントを挙げてみる。

・下位とはいえ、侮れない

 まずは今週末の大宮戦、大宮は大熊監督を解任し、渋谷洋樹氏が監督に就任。失礼ながら、渋谷監督のことはわからない。監督が代わるとどんなサッカーをしてくるのかがわからないが、就任から約1週間、今日の天皇杯でどんなサッカーをやりたいのかが、少々見えてくるのではないかと。前節から約2週間空いた鹿島と、天皇杯を戦い、中2日で臨む大宮、大宮は天皇杯でメンバーを少々入れ替えてきているようで、コンディション的な差は大きくないと思う。
 マリノスは第22節終了時点で10位というのは意外。でもマルキの存在は大きかったのかなぁ。守備は元代表コンビの中澤と栗原など、今季も失点の少なさは健在。ラフィーニャがもっと得点をしてくると怖くなる。仙台は開幕当初は降格圏も第22節終了時点で13位。一時期の低迷はプチ脱出かも知れないが、まだ13位。これ以上は負けられない。野沢拓也の恩返しゴールなどがないようにしたい。
 そして徳島、今も最下位から抜け出せないが、村松大輔、エステバン、アドリアーノを補強。アドリアーノは2010年のC大阪、2011年途中までのG大阪で、高い得点能力を発揮。徳島加入後はまだ得点はないが、数年前の印象があるだけに、注意すべき選手。W杯中断明けから高崎の得点能力がアップ。シーズン序盤、失点の多さも目にしたが、徐々に大敗といった試合がなくなってきている。5月のホームでも赤アの得点のみだった。下位とはいえ、侮れない。

・起用に頭を悩ませる外国人

 ダヴィ、カイオ、ルイス アルベルト。そして8月にジョルジ ワグネルが加入。FC東京戦でジョルジ ワグネルがデビューした。守備はまずまずだったと思うが、この時はキックの精度を欠いていたという印象がある。コンディションもまだ100%じゃないのかな。途中からの加入ということもあると思うが、これから精度を上げてくると期待したい。左足から繰り出すFKで直接ゴール!という日を待っている。
 現在外国人4人が全員ブラジル人で、今季に限っては4人体制を維持したまま編成はできるが、試合出場は3人まで。誰も外すことができないんやねぇ。誰を外しても苦渋の決断。ダヴィは今季10得点に到達、カイオは新人ながら先発起用が増え、両サイドができるようになった。ルイスに関しても、中盤の守備を強化する重要な役割を担っている。ワグネルにしても精度の高いFKを持っているし、補強したからには起用したい。これからどういった起用をしてくるのか、セレーゾ監督の起用法にこれから着目する。

・植田不在の間のセンターバック

 アジア大会に臨む21歳以下の日本代表メンバーに植田が選出されたため、しばらく植田不在で戦うことになる。植田は今季、4月のアウェイ広島戦で初先発。以後、先発出場を重ねてきた。出場停止だったFC東京戦、代わりに入った選手は山村。武藤に決められた時の場面は痛恨のミスと言わざるを得ない。今季はずっとサブやベンチ外だったため、試合勘が戻っていなかったのかな。
 今季リーグ戦全試合フル出場の昌子は当確と仮定、センターバックができる選手として、山村、青木、中田がいる。青木に関しては、FC東京戦で一発退場のため、大宮戦は出場停止となるが、山村と中田のどちらかが大宮戦での起用が見込まれる。これかの鹿島を作っていかなくてはならないので、山村の起用を推す。植田が不在の間、特に山村に関してはチャンスが訪れている。昨年のレギュラーセンターバックの意地、そして植田が戻ってきても「ポジションないよ」というくらいの活躍を見せてくれたらうれしい。

【最後に】

 8月は4勝1分で負けなし。苦しんだ5月や中断期間明けの7月のことを考えると、立ち直りを見せた。が、残り12試合、残り全部負けなしというのは難しいが、9月は下位チームとの試合が続くということもあり、取りこぼしができない9月になる。上位との対戦がまだ残っているため、しっかり勝ち点を積み重ねてほしい。

勝敗データだけで見る過去の残り9試合

 J1は第25節が終了し、今季のJ1は残り9試合となった。残り9試合となると、やはり思い出すのが2007年、鹿島はこの残り9試合を全勝し、大逆転優勝を成し遂げた。そこで、優勝の可能性があるのではないかと俺が予想する上位5チームの終盤の成績をまとめてみた。ここでは、2005年から2013年までの9年間のJ1とする。鳥栖とG大阪はJ2時代があるが、J1のみで集計する。誤りの箇所があったらごめんなさい(汗)。

【浦和レッズ】9シーズン合計:33勝34敗14分

 2005年●○○○●○●○○ 6勝3敗
 2006年○○△●○●○△○ 5勝2敗2分
 2007年○○○○△△△●● 4勝2敗3分
 2008年△△●●○○●●● 2勝5敗2分
 2009年○●○○●○○●● 5勝4敗
 2010年○●●●○●○△● 3勝5敗1分
 2011年●△●●○●△○● 2勝5敗2分
 2012年●○●●△●○●○ 3勝5敗1分
 2013年△△○○○△●●● 3勝3敗3分

【川崎フロンターレ】9シーズン合計:46勝21敗14分

 2005年○○○●○●●△● 4勝4敗1分
 2006年○○△○●○●○○ 6勝2敗1分
 2007年●△○○○△○○△ 5勝1敗3分
 2008年△○○●○●○○○ 6勝2敗1分
 2009年●●○○○○●○○ 6勝3敗
 2010年○△△○●○●△△ 3勝2敗4分
 2011年○△○●△●○○● 4勝3敗2分
 2012年○○●●△○○○△ 5勝2敗2分
 2013年●○○○●○○○○ 7勝2敗

【鹿島アントラーズ】9シーズン合計:41勝19敗21分

 2005年△△○△△△●△○ 2勝1敗6分
 2006年●●●●○○○●○ 4勝5敗
 2007年○○○○○○○○○ 9勝
 2008年○○△○●△○○○ 6勝1敗2分
 2009年●●●△○○○○○ 5勝3敗1分
 2010年△○●○○△●○△ 4勝2敗3分
 2011年△△●○△●△○△ 2勝2敗5分
 2012年●△○△●△△○○ 3勝2敗4分
 2013年○○○●○○●○● 6勝3敗

【サガン鳥栖】2シーズン合計:10勝7敗1分

 2012年○●●●○○○○● 5勝4敗
 2013年○●●●○○○○△ 5勝3敗1分

【ガンバ大阪】8シーズン合計:34勝21敗17分

 2005年○○●●○●●●○ 4勝5敗
 2006年●△●○●○△○● 3勝4敗2分
 2007年△○○○●○△△△ 4勝1敗4分
 2008年○○△○●●●○● 4勝4敗1分
 2009年△○○△△○○●○ 5勝1敗3分
 2010年○○●△○○○●○ 6勝2敗1分
 2011年△●○●○○△○○ 5勝2敗2分
 2012年○△●○△△○△● 3勝2敗4分

 まぁ、数字的に見ると、終盤に失速しがちな浦和に対して、終盤に強い川崎。残り5試合では鳥栖が強い印象か。これはもちろん過去のことであって、今年はどうなるかはわからない。今も記憶にある2007年、ACLもあり、過密日程だった浦和が、残り5試合の大失速で、鹿島に逆転優勝を許してしまった。今年に関しては天皇杯、ナビスコは敗退して、鹿島同様、リーグ戦に懸ける。過密日程で失速してしまった2007年とは違う。今の状況であると、シーズン終盤に失速というのは考えにくい。
 この上位5チームで最も勝利数の多いのが川崎。昨年はシーズン終盤の追い上げで3位に入り、ACL出場権を獲得。J1復帰の2005年以降、タイトル獲得はないが、浦和を追走しなければならないし、負けられない試合が続く。今年もシーズン終盤に強ければ十分にチャンスはある。ナビスコの戦いはあるものの、それほど過密日程にはならないのでコンディション上は問題ないと思う。
 そして鹿島、これまでシーズン終盤に強いイメージを持っていたが、3連覇した2007年から2009年を除いて、思ったより勝っていないんやね。2007年の破竹の9連勝、ひとつでも引き分け以下があったら優勝できなかったので、これは凄まじかった。2008年と2009年はいずれも最終節で優勝が決まったが、何とか振り切っての優勝だった。2010年以降は世代交代に入っていく時期で、思ったより勝ち点を積み上げていない。
 鳥栖は初めての優勝争いということもあり、過去2シーズンでは残り5試合が強いが、果たしてどうか。ガンバはシーズン当初は降格圏に甘んじていたが、5位まで浮上してきた。2012年はJ2降格が決まってしまったこともあるが、シーズン終盤の大事な一戦で勝てるか。
 先ほども述べているが、これはもちろん過去のこと。昨年良かったからといって今年も良いとは限らない。昨年悪かったからといって今年も悪いとは限らない。さて、今年シーズン終盤に強いチームはどこか、優勝争いはこれからや。

10月は強豪揃い

 9月は下位との対戦が多く、3勝1敗で9月を終えた。大宮戦の敗戦後、セレーゾ監督が「11連勝しよう」とゲキを飛ばしたようで。今のところ3連勝。11連勝は非常に難しいところやけど、果たしてどうか。9月は下位との対戦が続いたが、10月は強豪との対戦が続く。10月のポイントをいくつか挙げてみる。

・赤アはまだチャンスがある

 ダヴィが累積警告で2試合の出場停止。徳島戦で1トップに入ったのが赤ア。よかったシュートもあったが、得点できず。後半から得点を期待する赤アコールが鳴りやまなかった。2列目の選手が得点を決める中、「あとは赤アだ」という感じやったからね。
 次節G大阪戦もダヴィは出場できないので、赤アが1トップに入ることが濃厚。徳島戦での課題をG大阪戦に生かすことができるか。

・強豪揃い、かつ2週間の中断

 次節はG大阪。4月に対戦した時のG大阪とは全く違う。宇佐美とパトリックのコンビ、それぞれ違うタイプの2トップが脅威となっている。高さやスピードもあるパトリックは、鳥栖戦でハットトリック。宇佐美は足元の技術に優れ、自ら仕掛けてシュート力に得点力も持っている。この好調な2人はかなり脅威。
 そしてG大阪戦の後は、日本代表の試合やナビスコカップ、天皇杯もあり、リーグ戦が中断する。鹿島はすでに敗退しているため、9月の2週間の中断に続き、10月も2週間の中断がある。9月の中断明けの大宮戦では敗戦。10月は2週間の中断後は柏戦。この中断期間を有効に使いたい。代表では柴崎の招集がやはり濃厚か。あとは昌子あたりの招集があるか。鹿島で誰が選出されるかは注目するし、招集されるとありがたい。ただ、今回のキリンチャレンジカップおよび国際親善試合、10月10日のジャマイカ戦は新潟で行われるが、次の10月14日のブラジル戦はシンガポールで行われる。代表に選ばれた選手たち全員に言えることだが、試合や移動などによる疲労が気になるところ。
 柏戦のあとは神戸戦、ホームではダニーさんの追悼セレモニーがあり、勝利で報告したかったが逆転負け。アウェイでは必ず借りを返してくれると信じたい。

・浦和戦が今季を占う大一番

 10月の最後は浦和戦。これが優勝争いに大きく左右する大一番となる。第26節終了時点で首位浦和と2位鹿島との勝ち点差は4。このままの勝ち点差のままで浦和戦になると仮定すると、勝てば勝ち点1差になる。引き分け以下では鹿島の逆転優勝はかなり厳しくなる。
 7月のアウェイでは先制されるも、柴崎のゴールで追いつき、1対1で引き分けた。ペトロヴィッチ監督が2012年に就任後、浦和には4連敗を喫していたが、今年のアウェイでは引き分け。これまで苦手としてきた「3-4-2-1」の布陣かつ、広島同様の「可変システム」にも、少しずつ苦手克服の手応えはあるはず。次はホームで絶対に勝利したい。

【最後に】

 9月は大宮戦で敗れたが、その後3連勝で3勝1敗で9月を終えた。浦和戦が大一番になるのは間違いがないが、10月は先ほども述べているが強豪との対戦が続く。それまでに勝ち点を落とすと厳しいし、やはり浦和などの上位チームの動向より、目の前の試合のために全力を尽くすことやろう。一戦一戦しっかり戦って、勝ち点を積み上げていかないと次につながらない。どこかのタイミングで非公開練習がありそうやね。10月も勝ち点を積み上げよう!

日本代表メンバー発表!鹿島からは3人

 10月1日、日本サッカー協会は、ジャマイカ戦(新潟)とブラジル戦(シンガポール)に臨む日本代表23人を発表した。初招集は小林悠(川崎)、塩谷司(広島)、昌子源(鹿島)の3人で、この3人はいずれも4月の日本代表候補トレーニングキャンプのメンバーに招集されていた。前回招集メンバーから8人入れ替えている。
 代表復帰を果たした主なメンバーとして、ドルトムントの香川。4-3-3を基本布陣とするアギーレジャパンでは中盤で見てみたいらしいね。まぁ、本職のトップ下はないこともあるけど、中盤でフィットするか、招集したからには使ってほしい。ハーフナー・マイクも復帰。やはりトップの位置での起用やろうね。しばらく代表から遠ざかっていたが、アギーレジャパンになってからの招集でどんなパフォーマンスを見せてくれるか。
 Jリーグのクラブから最も多く招集されたのはFC東京の4人。アンカーの役割を前回の代表の試合で担った森重、登録がMFになって、やはり今回もアンカーか。あとはやっぱり武藤やね。前回の代表戦以降も、Jリーグで好調を維持。FC東京は現在6位だが、フィッカデンティ監督の戦術が浸透してきたのか、ここ2試合は4得点ずつ。5月6日の第12節を最後に負けがない。
 そして鹿島、鹿島からは3人選出された。柴崎の代表招集は間違いないだろうと思っていた。嬉しい初招集は昌子やね。同期の柴崎の活躍、そして昨年後半から土居が鹿島で頭角を現した中、自身の怪我もあり、焦っていた時もあったと思う。今年はリーグ戦全試合出場。鹿島で結果を残して代表招集。スピード、カバーリング、正確なフィードなど、鹿島での経験を代表でアピールしてほしい。
 もう一人の選出は西。3年4ヶ月ぶりの選出。昨年終盤は伊東にポジションを奪われ、今年1月は海外クラブの練習参加によって、鹿島の練習始動日に遅れてしまうという規律違反。今年もW杯中断期間前まではポジションがなかった。伊東のケガもあり、W杯中断明けからは西がレギュラー奪還。何といっても第18節の広島戦(カシマ)、西のスーパーゴールはかなりインパクトを与えた。ここ最近は周りとのコンビネーション、正確なクロスボールや攻撃参加、随所にいいところが出ている。あとはやはり守備が気になるね。まだまだ寄せが甘い感があるのと、ボールウォッチャーにならないかなど、守備面ではまだ気になる。が、苦しい時期を乗り越えての代表選出、存分にアピールしてほしい。
 残念ながら招集されなかったのは大迫。前回で目立ったアピールが出来ず。外れた理由が明かされることはまずないが、前回のパフォーマンスやハーフナー・マイクなどの選手を試したいというのもあったかもね。
 鹿島のことを考えると、18日の柏、22日の神戸、26日の浦和。3連戦なので、代表の試合や移動などによる疲労が気になるが、鹿島はナビスコ、天皇杯いずれも敗退していて、代表に選出された柴崎、昌子、西にとっては、変に2週間の中断があるより、代表での練習や試合などで多くのものが吸収できると思うので、存分に暴れてほしい。そして、代表で得られた多くのものを鹿島に還元してほしい。

勝敗データだけで見る過去の残り9試合(残留争い)

 J1も残り少なくなり、残留争いも熾烈になってくる。管理人Voice第255回では、今季優勝の可能性があるだろうと思うチームの過去の残り9試合を集計した。今回は、第26節終了時点で、J1初昇格の徳島を除く13位以下のチームの残り9試合を集計した。
 なお、このデータは単純に過去のデータを集計したものであり、その年によっては優勝争いやACL争い、残留争いに無縁の年もあるので、残留争いをした年を集計したものではありません。集計データは2005年以降で、J1のみとする。

【ヴァンフォーレ甲府】J1リーグ4シーズン合計:9勝16敗11分

 2006年○●○●△○●●△ 3勝4敗2分
 2007年○△●●△●△●● 1勝5敗3分
 2011年○○●○●●●○● 4勝5敗
 2013年△●△●△○△△△ 1勝2敗6分

【セレッソ大阪】J1リーグ6シーズン合計:24勝13敗17分

 2005年○○○△○○△△△ 5勝4分
 2006年△△○○●△△●● 2勝3敗4分
 2010年●△●○△○○○○ 5勝2敗2分
 2011年△○●●○●●△○ 3勝4敗2分
 2012年○○○△△△●●△ 3勝2敗4分
 2013年△○○○●○○●○ 6勝2敗1分

【ベガルタ仙台】J1リーグ4シーズン合計:13勝11敗12分

 2010年○△○●○●△●△ 3勝3敗3分
 2011年○○○○△△△●○ 5勝1敗3分
 2012年○●○○△△△●● 3勝3敗3分
 2013年○△△○●△●●● 2勝4敗3分

【大宮アルディージャ】J1リーグ9シーズン合計:31勝30敗20分

 2005年●●●○○○○●△ 4勝4敗1分
 2006年△●○●△●○○○ 4勝3敗2分
 2007年●○●○○●△○△ 4勝3敗2分
 2008年●●●●○○△△○ 3勝4敗2分
 2009年●○●●○●△△△ 2勝4敗3分
 2010年●△○○●○△△○ 4勝2敗3分
 2011年△○●○●○△●○ 4勝3敗2分
 2012年○△△△○△○○△ 4勝5分
 2013年●●●●●●●○○ 2勝7敗

【清水エスパルス】J1リーグ9シーズン合計:34勝31敗16分

 2005年●●△○●○○△● 3勝4敗2分
 2006年△△△●△○○●○ 3勝2敗4分
 2007年●●○○○○△△● 4勝3敗2分
 2008年○●○○○●○○○ 7勝2敗
 2009年○○△●●●●●△ 2勝5敗2分
 2010年△○●●○○○●● 4勝4敗1分
 2011年○△○△○△●●● 3勝3敗3分
 2012年●○○△○●●●△ 3勝4敗2分
 2013年●○●○○●○○● 5勝4敗

 単純に勝率の良さを見ると、セレッソ大阪が最も勝率が高い。しかしメンバー的には厳しいかと。山口蛍がケガで、今季のJ1出場が絶望的。さらに、南野拓実がU-19日本代表に招集された。選出自体は妥当だが、しばらく南野不在で戦うことになる。
 仙台、清水は勝ち越してはいるが、残り3、4試合での白星の少なさが目にする。甲府に関しても、残り3、4試合での白星が少ないように思う。Jリーグが1993年に開幕して、「オリジナル10」と呼ばれるクラブのひとつが清水。オリジナル10の中でJ2降格がないのは、鹿島、横浜FM、名古屋、そして清水。清水は踏ん張れるか。昨年の磐田vs清水(ヤマハ)で、磐田サポーターへ向けて「じぇじぇじぇじぇーつう?」や「J2」などを掲げた清水サポーター。掲げてしまったサポーターの心境はどうなんやろうね。
 そして「残留力」との言葉がよく使われる大宮。J2に降格しそうで落ちないという、この残留力。実際過去のデータを見たら1勝だけ勝ち越しているだけやね。残り9試合で集計するのは早いかな。ただ、毎年残り3、4試合のところでは底力を見せている感じか。過去9シーズンの残り3試合を集計しても、3敗しかしていない。最終節は過去9シーズン負けがない。
 もちろんこれは過去のことであって、今年は当然どうなるかはわからない。昨年の大宮は後半に一時期大失速をしたが、今年、渋谷監督に替わって3勝1敗。「残留力」や「大宮の季節」とも。今年は残留力を発揮するのか。今年も残留争いはし烈になりそう。最終節までわからないと思う。11月になればまた状況が変わるかもしれない。残留争いもこれから注目していこう。

昌子の離脱

 鹿島は5日、日本代表に選出されていた昌子源が、右ハムストリング筋挫傷のため、代表を辞退することを発表した。復帰までには約2〜3週間かかるとのこと。
 やはり「残念」の一言。今年は全試合出場しレギュラー獲得。持ち前のスピード、カバーリング、フィードなど随所に発揮。持っていた才能が開花。昨年まではケガによる長期離脱もあったが、今年初めてレギュラーとして出場して、さらに日本代表にまで選出された。徳島戦で途中交代時、ロッカールームへ引き上げていったのを見て「何かアクシデントがあったのか?」と思った。そういうことやったんやね。
 そして5日のG大阪戦で強行出場し、90分間プレー。痛みはかなりのものやったんやろうな。結局代表辞退せざるを得なかった。痛みと戦いながらフル出場した昌子には文句を言いようがない。勝利のために、それだけ執念を燃やしてくれていたし、今は治療を最優先してほしい。今回代表辞退という苦渋の決断になったわけやけど、今後もアギーレは見ているから、必ず選出されると信じている。
 全治約2〜3週間との診断、単純計算で10月中までは厳しいということになるが、回復のペースはどうなるか。当面は青木、山村、植田、中田でセンターバックを務めることになる。昨年であれば青木と山村のセンターバックだったが、今のパフォーマンスなら植田と青木になるのかなぁ。理想は植田と山村、タイプの違うセンターバックを並べたいのが希望。世代交代のためにも。昌子にポジションを奪われ、途中出場が多くなっている山村、コンディション調整が難しいと思うが、もし、先発メンバーに選ばれたら、ラストチャンスのつもりで奮起を期待したい。
 センターバック陣で今季最も活躍していたと言っても過言ではない昌子が当面離脱。中断期間があるが、その後は3連戦。10月戦う上で、昌子の離脱がどういう影響をもたらすか。G大阪戦でも、内容自体は悪いとは思わない。ただ、得点は挙げているが、得点できているわりには決定力不足の印象が拒めない。決定力が向上したらかなりの大量得点を見込めるくらいの攻撃力かと思うが、まぁ、そんな甘くはないわな。
 18日の柏戦では、2試合出場停止だったダヴィが戻ってくる。日本代表の試合が2試合あるが、鹿島としては柏戦のことだけに集中して、勝利を目指してほしい。

星野仙一監督

 プロ野球はレギュラーシーズンが終わり、クライマックスシリーズへ。楽天は今季限りで星野仙一監督が退任した。星野さんと言えば、阪神の監督をやっていたこともあって、阪神ファンの俺としても、いつも気にしていた。そこで、星野さんの思い出、印象などを振り返ってみる。

・気持ちを全面に出す「闘将」

 中日の監督時代から、選手が不甲斐ないプレーをしたことなどに対して、地面やベンチの椅子を蹴るなど、行為としては良くないイメージに見えるかも知れないが、気持ちの表れのように思う。微妙な判定や危険球に近い投球をした場面で、星野監督が抗議に出ることもある。退場になってしまうこともよくあったが、ダメなものはダメ、危ないものは危ない、はっきり言えるところも星野さんらしかった。
 喜び方も派手な印象があった。2003年日本シリーズ、金本がサヨナラホームランを打った後、星野さんが金本に対して抱き合って大きく喜ぶシーンはかなり印象に残っている。

・永遠のライバル「ジャイアンツ」

 現役時代、中日、阪神、楽天の監督をやっていても「打倒ジャイアンツ」。2001年の中日監督退任セレモニーで、対戦相手だった横浜(現:DeNA)と中日の選手に「共にジャイアンツを倒しましょう」。2001年のセ・リーグ優勝はヤクルト、でもジャイアンツなんやね。
 2005年、低迷巨人の次期監督候補に星野さんが挙がった報道もあったな。挙がったこと自体は「光栄」とコメント。まさか巨人の監督になることはないやろうなぁと思ったが、結局なくなってよかった。あれだけ「打倒ジャイアンツ」を言ってきた星野さんやし、巨人の監督はあり得ない。

・間違いなく、阪神を変えた人

 現役、監督とドラゴンズ一筋の星野さんが2002年、阪神の監督に就任した。他のチームのユニフォームは着ないやろうと思っていた。阪神の4年連続最下位の立て直しを託された。2002年は開幕7連勝スタート。しかし、主力選手が相次いで骨折で戦線離脱などが響き失速。結局66勝70敗4分で4位。しかし、これまで低迷していた今岡誠の打棒が蘇り、井川慶が14勝を挙げるなど活躍した。
 そしてオフは大幅な改革へ。選手の大量解雇、FAで金本知憲の獲得、大リーグから伊良部秀輝、トレードで下柳剛、中村豊、野口寿浩など大型補強を行った。怪我人が続出した2002年と違い、主力選手が活躍。2003年9月15日、マジック2で迎えた広島戦、デーゲームだったこの試合で、赤星のサヨナラタイムリーでみんなもみくちゃ。これでマジック1に。後に試合していた横浜vsヤクルトで、ヤクルト敗戦で18年ぶりの優勝が決定。この年は井川が20勝、打撃に関しても大量得点イニングが続出。投打ともかみ合ったシーズン。
 2002年のシーズン終了の挨拶時「悔し涙を嬉し涙に変えてみせる」と。ホンマに嬉し涙になった。日本シリーズは3勝4敗で日本一は逃したものの、1985年の優勝から翌年の1986年から2002年までの17シーズンで、最下位が10回、Aクラスは僅かに2回。星野さんが監督をやってくれたことで、間違いなく阪神を変えてくれた監督だった。

・初の日本一、翌年は最下位

 阪神の監督を勇退後も、オーナー付きシニアディレクターとして阪神を支えていた星野さん。2011年に楽天の監督に就任したが、東日本大震災が発生。非常に大変なシーズンだった。そして2013年、エース田中将大の大活躍により、楽天球団創立9年目で初のリーグ優勝。日本シリーズでは永遠のライバル巨人に4勝3敗で、楽天は初の日本一に。星野さん自身も初の日本一。
 2013年オフ、エース田中将大が大リーグのヤンキースに移籍。2014年シーズン途中に、胸椎黄色靱帯骨化症のため約2ヶ月離脱。その後も低迷し、シーズン最終戦の敗戦で最下位が決定。日本ハムも2012年の優勝⇒翌年最下位。2年連続で優勝翌年が最下位ということに。退任する理由のひとつにこの約2ヶ月間の離脱を挙げていたが、監督がいない2ヶ月というのはやはり厳しいのかなぁ。結果が全てのプロ野球ということであれば、やむを得ないのかな。一般サラリーマンにおいても、課長や部長などの役職が付いている人が、いきなり長期休養などのアクシデントにあったら混乱するし、不在をカバーするのは難しい。例えにできるかはわからんが、監督が約2ヶ月いなかったというのも辛かったかと。

・素晴らしい「スピーチ力」

 2001年の中日監督退任セレモニー、2002年のシーズン終了挨拶、そして今年の退任セレモニーなどでファンの前で挨拶をするわけだが、今見てもはっきりと、わかりやすく話すことができる星野さん。今年のセレモニーでのスピーチはアドリブだったとか。アドリブでこんなに話せるなんてすごい。自分自身の考え方というのがしっかりしているんやろうね。
 今の取引先では、毎週第一営業日に朝礼スピーチをやっている。大体半年に1回、自分の出番が回ってくる。俺自身はあがり症で、スピーチは大の苦手。パニックになると大量の汗が出ることも度々あった。今もスピーチは苦手だが、話す内容を前日になって変えたりせず、一度決めた内容で臨むと、少しは克服の手応えがあった。人それぞれ克服する方法は違うかと思うが、星野さんを見て、何かを掴みたいなと。

【最後に】

 楽天での4年間お疲れ様でした。ユニフォームを脱ぐという決断、その意思を尊重したい。阪神での2シーズンにおいても、低迷していた阪神を変えてくれたのは星野さん。まずはゆっくり休んでください。今後また、キャンプや解説などで、阪神にも関わってほしいな。星野さん、お疲れ様でした!


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