鹿島魂From関西
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管理人Voice

第301回〜第310回

6連勝も、まだまだこれから

 J1リーグ2ndステージ第9節、鹿島は川崎を3対1で下し、2ndステージ首位を守った。
 8月30日付けの朝日新聞では「名門復活」といったことも記載されていた。名門復活という言葉を使うのはどうかと思うが、鹿島のことを熟知している石井監督とはいえ、6連勝というのは正直思っていなかった。公式サイトの練習シーンとかでも、笑顔でトレーニングしているところを見ると、チームの雰囲気はよい。
 9月に入り、中旬までは日程が少々過密になる。ナビスコ準々決勝2試合に天皇杯、そしてリーグ戦再開はカシマでG大阪戦。柴崎が代表招集で不在になること、さらにリーグ戦のG大阪戦では、その柴崎が警告の累積で出場停止となる。真価が問われるやろう。激震が走ったセレーゾ解任、その後6連勝しているが、どこかで必ず苦しい時期は来るはず。苦しい時期が来たときにどう立て直すか、チームを鼓舞するか、これもいつかは石井監督にもその時がやってくるやろう。どんな状況になっても、サポーターは応援するのみ。
 さて、前回の管理人Voice第300回で、ユニフォームの寄付に関して記載した。グッズなどのお礼は全くありません!(笑)といった感じで記載していたが、1通のハガキが届いた。川崎戦を観に行っていた日にポストに入っていたようで、株式会社Jリーグメディアプロモーションからお礼のハガキだった。裏にはJリーグ公式サイトでも載っている写真と同じものが。ブータンだけではなく、モンゴルにも寄付していたんやね。俺のHP見てハガキ出したのかな?(笑)。まぁそんなことはないと思うけど(笑)、何はともあれ、ありがとうございます。少し貢献できてよかったです。

御協力ありがとうございました!! 現地の様子
御協力ありがとうございました!! 現地の様子

ユニフォームの裾出し

 ヤマザキナビスコカップ準々決勝が終了し、鹿島はFC東京を2試合合計1勝1分の勝ち点4で、準決勝進出を決めた。準決勝はヴィッセル神戸と対戦する。しかも来月はリーグ戦、ナビスコ準決勝2試合と「ヴィッセル神戸3連戦」という珍しい日程になった。
 さて、表題の件、個人的にはあまり気づいていなかったんだが、近年のJリーグでは、ユニフォームをパンツの中に入れずに、出してプレーする選手がいっぱいいる。2012年2月28日にJFAから、裾出しに関しての通達が配信されている。これまで日本ではマナーという点から、ユニフォームはパンツの中に入れることがルールになっていた。競技規則では裾出し自体は違反やイエローカードの対象でもない。
 まぁ、これはどうかなぁ。人それぞれの考えはあると思うが、特に問題ないんじゃないかな。出していても、スッキリとした感じのユニフォームであれば。マリノスの今年のユニフォームは、袖、首回りと裾に赤白のラインが入ったデザイン。出すことが前提?のようなデザインになっている。こういったユニフォームを見ても特に見苦しく思わない。
 選手それぞれの着用の感覚があると思うが、裾を出している選手が大半の中、パンツの中にしまってプレーする選手もいる。鹿島では金崎、G大阪の今野、FC東京の米本、川崎の大島、徳島の斉藤などは、基本的にユニフォームの裾はパンツの中にしまっている。サッカーと比較できるかはさておき、俺の母校の高校、体育の授業では、一応規則だったんで基本的には、体操着の裾をパンツの中にしまっていた。それ以外の場面(授業前など)は出していたな。単純に、みんな出していたから。
 下着のことになるが、女性は全く分からないが、男性ではアンダーシャツの裾をトランクス(またはブリーフ)に入れるか出すか、出すのが大半。スーパー銭湯などの脱衣場でも出している人ばっかり。でも俺はトランクスに入れる派。何かこれも感覚なんやねぇ〜。出していると、ズボンからアンダーシャツが出てきそうで、いつもトランクスに裾を入れている。珍しいやろうね(汗)。
 JFAの通達にもある通り、裾を出すにしても入れるにしても、見苦しくなければいいんじゃないかな。前は入れて後ろは出す(またはその逆)といったのはあまり好まないが、ユニフォームだけではなく、普段の服装においても、身だしなみはきっちりしていきたいと思う。

現在の個人チャントの数

 J1の2ndステージは第11節、鹿島は甲府を1対0で下し、勝ち点25で2位。次は1stステージ優勝の浦和レッズと対戦する。
 1週間前、C大阪vs栃木の試合を観に行ってきた。鹿島戦と違って、ゆっくり観戦することができたのだが、ふと気になっていたことがある。C大阪だけではないが、GKに個人チャントがあるチームがある。キム・ジンヒョンとかは個人チャントがあったなぁ。DFでも個人チャントがあったりと。なので、鹿島の個人チャントって、他のチームと比べて多いほうなのか、少ないほうなのかというのが気になった。なお、ここでは、チーム全体のチャントは考えないこととする。
 ポジション別に見てみよう。GKで個人チャントがある選手はいない。曽ヶ端でも個人チャントなし。DFも現在はない。西、昌子、山本といったレギュラー選手も個人チャントがない。以前は内田、岩政、新井場はあったが、伊野波、大岩にはなかったなぁ。
 MFでは個人チャントのある選手は6人。青木、土居、本山、柴崎、遠藤、小笠原。本山には2つある。遠藤は昨年3月、柴崎と土居は昨年9月に個人チャントができた。今年のアウェイ名古屋戦で新しい柴崎のチャントができたが不評だったのか、それ以降たぶん流れていない。FWでは個人チャントがある選手は2人。ダヴィと赤ア。赤アに関しては今月できたばかり。
 集計してみると、個人チャントがある選手は8人。ちょっと少ないのかなぁ。あってもおかしくない選手と言えば西、昌子、山本といった選手もそうやけど、カイオ、金崎もそうやね。ただ、金崎に関しては今年は期限付き移籍。作ってもいいのかというところは、インファイトも考えていることやろう。来年鹿島に完全移籍したならば、おそらく個人チャントが作られると思う。カイオに関してはそろそろできてもいいかなと。
 少ないかなと思う理由としては2つあるかな。1つ目は、基本的にFW選手などの攻撃的な選手に対する応援が主となっている。試合前やゴールを決めた時、MF選手の個人チャントが流れる時があるが、試合中はFW選手への応援という形になっていることが多い。2つ目は世代交代。これまで個人チャントのあった岩政、野沢、田代などが去り、個人チャントのなかった(または今もない)選手への入れ替わりというところもあるかな。
 ゴール裏で観戦する鹿島サポーターには、サポーターミーティングにはなるべく参加してほしい。アウェイなどでは開催されない場合もあるが、試合開始1時間前にサポーターがコンコースに集まっている場合がある。ミーティングの目的は主に勝利のために一致団結を確認することだが、新しいチャントが発表されることがある。鹿島の場合、基本的にチャントはインファイトが作ったオリジナル。比較的単純なものが多い。早く覚えられるし、チャントが浸透するためにも、サポーターミーティングは極力参加したいもので。

最初の試練に突入か?

 J1の2ndステージは第12節、鹿島は浦和に1対2で逆転負けを喫した。9月最後のリーグ戦を勝利することはできなかった。第10節ではG大阪にホームで敗れ、連勝は6でストップ。アウェイで甲府には勝利したものの、今節の浦和戦で敗戦し、ホーム2連敗となってしまった。
 最初の試練に突入か?と予感がする。敗因は何かとあるが、ミスからの失点がまた目立ってきた。シュートを打つも決定力不足は相変わらず。ミスから失点というのは、どのチームでもあること。だが、その時間帯やスコア、試合の流れ等でミスは大きなダメージとなる。今節の浦和戦でも、曽ヶ端の痛恨のミスから逆転を許してしまった。しかも興梠に。
 ここ数試合、選手交代の遅さや、交代枠を1つ残したまま試合終了というのが目立っている。試合には流れというものがあるので、何でもかんでも選手交代をすればいいというわけではない。浦和戦でも逆転を許し、浦和は3人の交代枠を使った後でも、鹿島は選手交代をしてこなかった。この日は仕事だったので、試合内容は見ていないが、仕事が終わった16時30分過ぎからテキストライブで確認していたが、まだ選手交代をして勝負してこないの?と疑問に感じていた。1人目の交代が83分、2人目が86分と、結局2人しか交代枠を使わなかった。
 石井監督はいわば新米監督。だからといってフォローするわけではないが、決断力というものがこの日は欠けていたんじゃないかな。逆転を許したところで迷いがあったんやろう。
 一週間のインターバルの後、第13節は神戸戦。そして、第14節の柏戦の前に、ナビスコカップ準決勝2試合と天皇杯3回戦があり、5連戦になる。「ヴィッセル神戸3連戦」を戦った後、中2日で天皇杯3回戦、また中2日で柏戦と続く。
 神戸には昨年から勝てなくなっている。昨年はナビスコ予選を含めて2敗1分。今年もホームで神戸に敗れた。天皇杯では水戸との「茨城ダービー」になる。これまでプレシーズンマッチでは負けていないが、公式戦となれば侮れない。
 柏に関しては1stステージのアウェイで勝利しているものの、第14節ではコンディションの影響を受けそうな試合になる。柏はナビスコカップは準々決勝で敗退しているが、天皇杯ではシードのため4回戦から登場する。第13節から第14節の間にナビスコ準決勝2試合と、天皇杯を戦う過密日程の鹿島に対して、第13節から第14節の間に試合がなく、2週間のインターバルがある柏。試練の来月となる。
 広島が勝ったため、2ndステージの優勝が少し厳しくなっているが、まだまだチャンスはある。敗因を分析して、次に向けて修正してほしいし、次の神戸戦に切り替えるしかないと思う。試練の10月、さぁ勝負!

盛り上がったラグビーW杯

 ラグビーW杯イングランド大会、一次リーグB組の日本は、最終戦でアメリカに勝ち3勝1敗の勝ち点12で3位。ベスト8進出はならなかったが、過去わずか1勝だった日本、今大会で3勝を挙げ、躍進を遂げた。
 俺自身はラグビーのルールは詳しくない。1990年代の神戸製鋼7連覇の時はよく見ていた。今大会の日本は率直に「すごい」という言葉しかない。スコットランドには敗れたものの、W杯優勝経験のある南アフリカを下すというのは、予想もしていなかった。この初戦の南アフリカを下したところから、ラグビーW杯を見る人が増えた。テレビなどでもよく見かける。
 一部のメディアで「中3日を見直して」といった記事を見た。確かに、日本も第2戦のスコットランド戦では中3日で臨んでいる。中3日があったチームじゃなかったチームがある。サッカーW杯では、32チームが8つのグループに分かれて、1グループ4チームで予選を戦っている。対してラグビーW杯では、20チームを4つのグループに分け、1グループ5チームで予選を戦っている。5チームでの予選リーグというのも変やし、予選リーグ最終節が同時刻スタートでもない。スコットランドがサモアに勝ったため、日本代表が敗退が決定した後に、日本vsアメリカとの試合になった。参加チーム数や会場の都合等があるんやろうかね。
 敗退が決定してから最終戦を戦う日本代表の選手たちのモチベーションが気になっていたが、それでもしっかり勝って締めくくったというのは、大変素晴らしい。選手たちからすると、ベスト8進出という目標は果たせなかったものの、3勝を挙げたことは、次回日本で開催されるW杯に弾みをつけたことは間違いない。
 ここでやっぱり気になるのが「ブームで終わらないように」ということ。なでしこジャパンの宮間あやが「ブームではなく文化に」とコメントしていたが、サッカーで言えばJリーグ、なでしこリーグ、バレーボールで言えばV・プレミアリーグ、ラグビーはトップリーグが国内のリーグである。この国内リーグを盛り上げてほしい。おそらく、五郎丸歩が所属するヤマハ発動機ジュビロの試合では、特に多くの観客を見込めるやろう。一度見るだけではなく、これからも何度も見てほしいなと。これはサッカーやバレーボールなどにも言える。
 サッカーでは今、次のロシアW杯の予選真っ只中、ラグビーはこれからの4年が大切になってくるね。まずは、ラグビーW杯を戦った日本代表の皆さま、お疲れ様でした。次のW杯では、今回以上の成績を期待しています!

今年も早くも天皇杯敗退

 天皇杯3回戦が行われ、鹿島は水戸にPK戦で敗れ、昨年は初戦敗退、そして今年は3回戦敗退と、早期の敗退が決定してしまった。残りのタイトルはリーグ戦、ナビスコカップとなった。
 ナビスコカップ準決勝第2戦から中2日の天皇杯3回戦、そしてまた中2日のリーグ戦柏戦と、過密日程になっているため、大幅なメンバーの入れ替え自体は予想できるが、10人の入れ替えというのは完全に想定外。ナビスコカップ準決勝第2戦から続けて出場したのは山村のみで、山村はセンターバックでの先発。
 試合内容自体は見ていないので、よくわからないが、アントラーズ音声実況中継で視聴していた。感じた点としては3点ある。1つ目は、やはり経験不足。これまであまり出場していなかった選手は「やってやろう」という意気込みは当然あるが、途中出場の遠藤が「細かいけど一つ一つのパスがみんな雑で、もらった方も困っちゃうようなパス、逃げのパスばかりで、これじゃサッカーにならない」と、遠藤が語ったこのコメントに重みを感じる。
 2つ目は「決断力」。前々回の管理人Voiceで述べたことだが、この試合、120分戦って交代枠を1つ残していた。最後の交代枠をどこで使うのか、そろそろ決断の時ではないかと感じていたが、結局交代がなかった。中村あたりを最後の交代として使うかと思ったが。一般サラリーマンでも、ある物事に対して決断を迫られることがある。迷うことも当然あるし、イチかバチかで「決めちゃえ!」ということもあろうかと。監督業に関しても、試合の流れに応じてどのように打開策を立てるか、どう決断するか、非常に悩むものだと思う。悩んでいる間に結局時間が過ぎてしまったということやろう。
 最後3つ目は「PK戦」。昨年のソニー仙台戦では、5人蹴って1人しか決められず敗退。今年は2人しか決められなかった。「PK戦に弱い」という印象を付けてしまった感がある。前日練習でもPKの練習はしていた。しかし、昨年のことがよぎったのか、昨年の悔しさを晴らすことができなかった。ナビスコカップ決勝はまだ先だが、PK戦になることがあるだけに、これでは心配になってしまう。
 ただ、救いという点では、主力をほぼ温存できたことで、柏戦ではほぼ互角に戦えるのではないかと。特に2トップの一角として奮闘の金崎、そして両サイドバックの西と山本、特にこの3人が温存できたことは救い。柴崎は代表による活動・移動によるコンディションが気になるが、先発出場してくると思う。今年の天皇杯も惨めなものとなったが、次に切り替えるしかない。さぁ、残り2冠を目指し頑張ろう。

ドラフト会議2015

 10月22日、プロ野球ドラフト会議が行われた。注目の県立岐阜商業の高橋純平投手は、3球団の競合の末ソフトバンクが交渉権獲得。関東第一高校のオコエ瑠偉外野手は楽天、夏の高校野球選手権優勝投手の小笠原慎之介投手は中日が交渉権獲得。
 そして阪神は明治大学の高山俊外野手との交渉権を獲得。高山選手はヤクルトが1位指名すると表明していた。今日、阪神とヤクルトとの競合になったわけだが、真中監督が「DRAFT2015」の刻印が当たりと勘違いし、実際は金本新監督の引いたくじに「交渉権確定」が記された当たりくじ。
 これを見て「またか」。これは2005年のドラフト会議でもあった。よく覚えている。この時は2度同じ勘違いがあったな。辻内崇伸選手との競合で、オリックスの中村勝広GMが、NPBの刻印が当たりと勘違い、陽仲壽(現:陽岱鋼)選手との競合でもソフトバンク王監督が、中村GMと同じくNPBの刻印が当たりと勘違い。交渉権訂正が2回行われるという前代未聞の出来事が。翌年は確か、外れくじは全くの無地・白紙にしていたはず。いつの間にまた刻印を付けたのか。
 当たりくじはこれ!といった周知はおそらく、ドラフト会議前に行っているはず。なので、真中監督もよく確認していなかったこともあるが、やっぱりNPBがお粗末。同じ出来事が10年ぶりに「復活」やからね。今後もこの件に関しては、ニュースやNPBのコメント等に注目していきたい。
 さて、阪神がドラフト1位で獲得した高山俊外野手、阪神の補強ポイントとしては合致しているんじゃないかな。マートン退団濃厚、福留も38歳でベテラン。今年は江越がシーズン後半から頭角を現してきたが、まだ粗削り。センターのポジションをどっぷり浸かってほしかった大和は、打撃不振。伊藤隼太や俊介も伸びてこない。計算のできる外野手が少ないだけに期待したい。まぁ、外国人外野手を獲得するやろうけど。
 今年は高校生に注目の集まったドラフトだったが、これからどれだけの活躍を見せてくれるか。プロの世界は厳しいが、今後の活躍を期待したい。

不安が残るナビスコカップ決勝

 J1の2ndステージは第15節が終了し、鹿島はアウェイで湘南に敗れ、勝ち点31のまま2位。広島が勝っているため、鹿島の2ndステージ優勝が遠くなってしまった。
 まぁ、テレビで見ていたけど、湘南にのびのびとプレーをさせ過ぎたかな。特に前半は。湘南のプレッシャーが凄まじかったし、1失点目のシーンも左右に揺さぶられた。タラレバを言えばきりがないが、アツのボレーシュート、優磨のヘディングシュートなど、決めてほしかったなぁと思うシーン続出。今週土曜日のナビスコカップ決勝へ向けて、不安の残る内容となってしまった。
 3年ぶりに決勝進出を決めた鹿島。前回の決勝では、大前元紀の対策として昌子を左サイドバックに抜擢。興梠先発、ドゥトラを後半から投入させるなど「奇策」を講じてきた。若い選手が揃う清水に対して、世代交代という過渡期の状況など、リーグ戦では不調だった鹿島だが、延長戦を制し、ナビスコカップ2連覇を達成した。経験という点が大きかったか。
 今回は状況や対戦チームが違うので、数年前の2連覇はあまりあてにならない。曽ヶ端、西、柴崎、遠藤、小笠原は3年前も先発。昌子に関しては先発だったが、大前対策として抜擢されたということ。今年は主力として決勝の舞台に立つことやろう。出場すれば初の決勝の舞台となる中村、赤ア、カイオなど、彼らにもタイトルの喜びを経験させたい。夢生に関しては2008年の大分在籍時以来、久々の舞台になる。
 対戦相手はG大阪。2連覇した時、2011年の浦和はJ1残留争いの最中で、監督も堀氏に代わったばかりの状況。2012年の清水は若い選手が多いだけに、経験という点で鹿島に屈したという印象か。今年の対戦相手は、昨年3冠を達成し、経験豊富で試合巧者のG大阪だけに、簡単に勝てる相手ではない。しかも、G大阪には昨年のナビスコカップ予選から4連敗中。宇佐美やパトリックなどは、鹿島に対していいイメージを持っていると思う。唯一不安があるならば、ACL準決勝を戦ったことによる蓄積疲労か。ただ、今日の仙台戦では勝利しているし、決勝まで中5日空く。あまり関係ないか。
 今年のニューヒーロー賞に赤アが選ばれた。これは素直にうれしい。今日のオープンスタジアムの様子の一部が公式twitterに。受賞を知った瞬間の赤ア、「えっ!?」っという感じで驚いていたね。この賞に輝いた選手の多くが、日本代表に選出されている。代表のことはさておき、まずは今週末の決勝に集中しよう。今年最初のタイトルが決まる一戦、鹿島の優勝を期待している。

海外移籍の意義

 ナビスコカップ決勝が10月31日に行われ、鹿島はG大阪を3対0で下し、3年ぶり6回目の優勝を果たした。国内3大タイトルの通算獲得数が17となった。
 さて、そのナビスコカップ決勝が終わり、柴崎岳の海外移籍に関して、ドイツやスペインなど移籍先を模索中であると、デイリースポーツなどが報じている。そして、来季に備えた補強に関しても、次々とスポーツ紙が報じている。
 昨年夏にC大阪に加入し、今年途中で退団した元ドイツ代表のカカウが昨年、J1をドイツ1部リーグと比較し「2ランク下にある。技術はあるが、体力や戦術面で大きく劣る」と指摘。つまりブンデス3部相当であると、具体的に述べている。このコメントに重みを感じた。今年、FC東京の武藤が、ドイツ1部マインツに移籍。つまり、2ランク上のリーグに行ったということになる。
 プロ野球でも大リーグ挑戦や、サッカーでも海外挑戦をする選手がたくさん出てきている。大リーグにしても、サッカーの海外移籍にしても、挑戦する理由を具体的に明確にする必要があると思う。それは選手それぞれの考え方があるが、なぜ海外なのか、自分の成長のために何を身に付けたいのか、そういったものを熟考して出た答えが海外移籍で、納得できるものであればよいと思う。まぁ、当然熟考して、自分自身のキャリアを考えているわけであって。
 では柴崎はどうか、昨年からボランチから積極的な飛び出しや、トップ下起用、そして守備力も向上している。鹿島に欠かせない選手に成長した。技術はあるが、まぁフィジカルかなぁ。強くなってきてはいると思うが、海外だとどうか。もちろんフィジカルが全てというわけではないが。
 柴崎の海外移籍はそう遠くないのかなぁと思う。なぜ海外か、何を求めたいのか、その具体的なことは柴崎にしかわからないと思うが、その内容に納得できるものであれば、今冬にでも海外へ送り出したい。すでに、海外移籍に備えて、神戸の森岡亮太、湘南の遠藤航と永木亮太、鳥栖の藤田直之をリストアップしていると報じられている。永木に関しては昨年オファーがあったことは知らなかった。信憑性や獲得の実現性はさておき、柴崎の海外移籍に備えての動きが活発になってきたが、まだリーグ戦は終わっていないので、まずは鹿島で集中してほしい。また、続報を待ちたい。

J2降格の3チームが決まる

 J1の2ndステージは第16節が終了した。すでにJ2降格が決まっている清水、山形に続き、松本が神戸に逆転負けを喫し、1年でJ2降格が決まった。
 まずは松本、4年前までJFL所属。2012年から3シーズンのJ2を経て、今季J1初昇格。順調に「出世」したと見えるが、やはりJ1は厳しいもの。専用のクラブハウスが完成して、使用を開始したのは今年8月。それまで練習環境や、補強に関してもうまくいかなかった。ただ、7月に鹿島をホームで下した試合や、ハードワークなどを見ると、残留の可能性はあったと思う。アルウィンへ実際行ったが、サポーターの凄まじい応援はJ屈指。来季J2になるが、すぐにJ1に復帰してほしい。
 山形に関しては昨年、J1昇格プレーオフを制して、4年ぶりのJ1復帰。しかし、点が取れなかったかな。前回の2009年の初昇格では、殆どの人が最下位を予想。しかしその下馬評を覆して、3シーズンJ1。
 J1昇格プレーオフを制したチームが残留したことがない。大分、徳島、そして今回の山形。一部のネット上では、J1昇格プレーオフって意味あるのか?とか、入れ替え戦のほうがいいとか、そういう書き込みを見られた。大分、徳島、山形とも1年でJ2に降格しているからといって意味がないというのはおかしい。プレーオフがあるおかげで注目度も高まり、6位までに入ればJ1昇格の可能性があるため、モチベーションの向上にも繋がっている。結果的に1年で降格してしまっているだけであって、J1での経験は必ず今後に繋がる。
 そして、何といっても清水の降格。1993年の初年度からJリーグに参加している「オリジナル10」の1クラブ。これまで降格のなかった清水が初めてJ2降格となった。要因はいろいろとあるが、守備の崩壊、度々変わるフォーメーション、監督の采配力などが言われている。来季J2だが、早いJ1復帰をと思うが、2年前、磐田との静岡ダービーで、磐田サポーターへ向けて「じぇじぇじぇじぇーつう?」や「J2」などといったゲーフラを掲げた一部の清水サポーター、これをどうしても思い出す。今度は自分たちがJ2に。バチが当たったのかと。これは清水だけとは限らないが、相手を侮辱するような行為は絶対にあってはならない。
 今年は最終節を待たずにJ2降格の3チームが決まった。これからこの3チームは降格の要因、今季の戦い方の反省、来季以降のビジョンなどを念入りに考えていくことになるが、1年でのJ1復帰を願いたい。


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