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第611回〜第620回

カタールワールドカップ日本代表の戦いが終わる

 サッカーワールドカップカタール大会、決勝トーナメントが始まり、日本代表はクロアチア代表にPK戦の末、初のベスト8はならなかった。まずは、クロアチア戦を簡単に振り返り、その後、今大会の日本代表の戦いを振り返ることにする。
 前半はクロアチアがボールを支配も、次第に日本もボール支配ができるようになり、前半43分に前田のゴールで先制した。「勝てるんじゃないか」と思ったが、後半10分に追いつかれた。ちょっと寄せが遅れたか。後半や延長戦でもヒヤッとする場面や、三笘の得意なドリブルからのシュート、惜しい!と思ったし。
 PK戦、南野、三笘、吉田が外したが、クロアチアのGKリバコビッチが当たっていたと思う。最後はクロアチアの4番手が決めて、試合終了した。またもや決勝トーナメント初戦で敗退で、ベスト8進出はならなかったが、今大会の日本代表の戦いを振り返ろう。

・強豪国を次々と撃破

 グループEはスペイン、ドイツというワールドカップ優勝経験国がいて、2014年に旋風を巻き起こしたコスタリカと同組。いわゆる「死の組」とも言われた。
 初戦のドイツ戦は、前半に一方的にボールを支配され、さらに先制を許す展開に。後半に3バックに変更した日本、ここで流れが一気に変わり、堂安の同点ゴール、浅野の逆転ゴールがあり、強豪ドイツを撃破。
 コスタリカ戦は敗戦を喫し、スペイン戦に予選リーグ突破を懸けた。そのスペイン戦でも、ボールを支配され、前半にあっさり失点。これは厳しいかなと思ったらが、またもや後半に流れが変わって、堂安の同点ゴールや田中の逆転ゴール。厳しいグループだったが、1位通過を果たした。俺自身、1位通過までは予想していなかっただけに、驚いた。

・ボール支配と、コスタリカ戦の選手起用は課題

 ドイツ戦、スペイン戦では、前半は相手に一方的に支配された。相手のパフォーマンスを見ても、スムーズにパスは流れるし、ファウルなしでボールを奪えたり。さすが優勝経験国というパフォーマンスだったと。優勝経験国相手には、なかなか自分たちがボールを支配というのができなかったかと。
 コスタリカ戦は、ボールを支配はできたが、相手の堅い守備の前にゴールをこじ開けられなかった。選手起用に関してはちょっとどうかな。上田綺世を起用するなら柴崎岳を起用してほしかったなと。綺世はポストプレーというより、巧みな動き出しからの決定力が持ち味なので、岳なら綺世の動き出しにいい縦パスを通せると期待していたから。綺世の持ち味は、今年の開幕節のG大阪戦を見ればわかる。あのコスタリカ戦では、綺世の持ち味出せないし、綺世にはいいボールが来ず、前半だけで交代。
 日本の攻撃は、主にサイドから。クロアチア戦でも、中央からの縦パスを通して、相手を崩そうという意図はあったが。中盤は強固なものにしておきたかったんやろうね。岳はフィジカルはそれほどでもないし、守備よりも攻撃。4-2-3-1なら岳をトップ下で起用しても面白かったかも。鹿島在籍時でもトップ下やってたし。

・4度目の決勝トーナメント進出も、ベスト8にまたもや届かず

 1998年のフランス大会が初出場の日本代表、この時は3戦全敗で予選敗退。4年後の日韓大会ではベスト16、以降、予選敗退(ドイツ大会)、ベスト16(南アフリカ大会)、予選敗退(ブラジル大会)、ベスト16(ロシア大会)と交互に、予選敗退とベスト16が続いていた。
 今大会は、いわゆる「死の組」とも言われたグループに日本が入っただけに、予選敗退と思っていた人は多かったと思う。しかし、ドイツとスペインに勝利して、グループE1位通過するとは思わなかった。
 初の2大会連続の決勝トーナメント進出も、クロアチアの前に力尽きた。またもやベスト8には届かず。今回こそは現実的にベスト8は十分可能性はあると思っていたが、また4年後に持ち越しとなった。

・三笘の「1ミリの奇跡」、やはりゴールラインを割っていない

 スペイン戦、世界中で話題となった、三笘薫の折り返し、この折り返しから田中碧の逆転ゴールが生まれた。やはり、よく見るとボールはゴールラインを割っていない。
 見る角度によっては、ゴールラインを割っているように見えるが、ゴールラインの真上からは割っていない。これはFIFAの公式ツイッターにも、証拠として投稿されている。
 FIFAがこうして公にするというのは異例じゃないかと。それでも不満な一部のメディアや、一部の元代表選手は何を考えているのか。ただの負け惜しみか?さてはルールを知らんのか?それでVARを廃止せよ!とか、訳のわからんことを言ってるし。真上からの画像ではなく、ゴールを割っているような違う角度のものをツイッターに投稿して、疑問を呈しているし。駄々をこねてる幼稚園児みたい。

【最後に】

 残念ながら、川島、シュミット・ダニエル、柴崎、町野の4選手は出場機会がなかった。川島に関しては39歳なので、もう代表引退かも知れない。あと、長友、吉田に関しても、代表引退の可能性があり、長友は現役引退の可能性もという報道もある。当面はゆっくりするようなので、続報を待つ。
 日本代表の戦いは終わり、チームは解散するが、ワールドカップはベスト8が出揃った。スペインもPK戦で敗退し、グループEは全滅。あとは、どこが優勝するか。
 日本サッカーがさらに進化するためには、守ってカウンターばかりではなく、自分たちが主導権を握って、流れの中でゴールに結びつけるところや、多彩な攻撃パターンもほしいところ。これはすぐにできるわけではないが、さらに積み上げてほしいと思う。ベスト8進出はならなかったけど、日本代表の選手たち、お疲れ様でした!また4年後、楽しみにしています。

移籍情報続々と(パク ウィジョン、山田大樹、和泉竜司、昌子源)

 サッカーワールドカップカタール大会、ベスト8進出チームが出揃い、10日未明から準々決勝が始まる。どこが優勝するか、楽しみになってきた。
 さて、昨日と今日、鹿島でビッグな移籍情報が入ってきた。パク ウィジョン(韓国)が鹿島に加入内定、山田大樹がファジアーノ岡山へ育成型期限付き移籍、和泉竜司が名古屋グランパスへ完全移籍、昌子源がガンバ大阪より完全移籍加入という発表があった。

・パク ウィジョン、鹿島に加入内定

 韓国の高校を卒業と同時に、鹿島でプレーすることになって嬉しい。鹿島公式ツイッターでは日本語で挨拶。日本語の習得はこれからだと思うが、何と言っても大先輩のスンテがいることは心強い。
 小泉社長はツイッターで「スンテさんに教えてもらいながら成長し、活躍してもらいたいと思っています!」とツイート。ということは事実上、スンテは鹿島にいるということになる。スンテは来季は選手兼任コーチみたいな役割か。何はともあれ、期待したい。高卒新人ということになるので、来季はじっくりと育てて、近い将来、鹿島の正GKを目指してほしい。

・山田大樹、ファジアーノ岡山へ育成型期限付き移籍

 パク ウィジョン加入内定とともに、山田大樹がファジアーノ岡山へ育成型期限付き移籍が決定した。
 今季はスンテがリーグ戦のGKを務め、その後は沖が2試合、早川が終盤の5試合、GKを務めた。山田は出場がなかった。1年目の2020年、リーグ戦2試合に出場したが、昨季と今季は出場がなかった。今季の終盤、沖と早川がそれぞれGKを務め、来季は沖、早川、山田で正GK争いが勃発すると期待していた。でも、誰か移籍するのでは?とも思っていた。それが山田だったか。
 鹿島は入団3年を目途に、次なる方向性を決めていくという傾向があるが、山田はそれに当てはまった。岡山では、是非ともレギュラーを獲得し、力をつけて鹿島に戻ってきてほしい。

・和泉竜司、名古屋グランパスへ完全移籍

 完全に頭になかった・・・。和泉がグランパスに復帰するとは。
 和泉は2020年から鹿島に。サイドハーフやトップ、サイドバックやボランチも可能で、あらゆるポジションを務められ、非常に重宝した選手でもあった。
 今年はヴァイラー監督が就任し、ヴァイラー監督初采配の湘南戦から先発に定着。先発定着で、今季は和泉のチャントも作られた。しかし、岩政先生が暫定的に指揮した第4節まで、出場時間はわずか8分。ヴァイラー監督退任後は、岩政先生の描いている戦術には合わないのか、先発とサブ、ベンチ外と、先発定着には至らなかった。広島から藤井智也が移籍加入したため、そこで押し出されてしまった形か。
 和泉が名古屋に復帰するということは、ひょっとしたら、ドラミちゃん(相馬勇紀)が海外移籍する可能性もあるのかな。とにもかくにも、和泉のグランパス復帰は驚いた。

・昌子源、ガンバ大阪より完全移籍加入

 さらなるビッグニュースは、昌子が鹿島に復帰。植田直通、柴崎岳とともに、鹿島が獲得を目指しているという報道、植田に続いて昌子も鹿島に復帰が決定。
 2011年に鹿島に加入。2014年からレギュラーに定着した。2018年シーズンをもって、フランスのトゥールーズへ移籍し、2020年にガンバ大阪へ。5年契約だったという情報があるが、2020年にガンバへ移籍したときは、もうこれで鹿島復帰はないかなと思っていた。戻ってきてくれたのは嬉しい。
 今季のセンターバックは不安定で、メンバーがコロコロと変わった。今夏にも昌子獲得に乗り出すという報道はあったが、今夏の移籍は実現せず。しかし、2023年からは鹿島の選手としてプレーする。
 センターバックが本職の選手は、今季のメンバーでは関川、キム ミンテ、ブエノ、林の4人。ここに植田と昌子が加わるということは、誰かが移籍してしまう可能性が高いと思う。それに来季、津久井佳祐(昌平高校)の新加入が決まっている。さすがにセンターバック7人はないし、2人ほどいなくなるかも。

【最後に】

 昨日と今日で4選手の移籍、新加入情報が入ってきた。山田に関しては、岡山でレギュラーを奪取し、力をつけて、また鹿島に戻ってきてほしい。
 そして和泉、移籍には驚いたけど、自身が決めたこと。名古屋公式HPのコメントも見た。「タイトルも獲れず納得の行く結果を出すことは出来ませんでした。そんな中、再びオファーをいただき嬉しさの反面、結果も出せていないのに名古屋に戻ってもいいのかととても悩みました。」と。今後のサッカー選手としての人生を考えると、悩むのは当然だと思う。きっと、名古屋を上位進出に導いてくれると思う。3年間ありがとうございました。
 加入内定のパク ウィジョンに関しては、まずはスンテ先生にきっちり学んで、将来の正GKとして躍動してほしい。昌子についてはもう言うまでもない。必ず活躍してくれると思う。改めてよろしくお願いします。

移籍情報続々と(下田栄祐、三竿健斗)

 昨日、2022年の「今年の漢字」が「戦」となった。ロシア軍によるウクライナ侵攻や、サッカーワールドカップの戦い、新型コロナとの戦いなど、「戦」といっても、サッカーはOKだが、戦争や新型コロナの戦いは早く終わりが来てほしい。
 さて、昨日と今日、またもや鹿島でビッグな移籍情報が入ってきた。13日、2023年よりトップ昇格が内定していた下田栄祐のいわきFCへの育成型期限付き移籍、そして12日、三竿健斗のCDサンタ・クララ(ポルトガル)への完全移籍が発表になった。

・下田栄祐、いわきFCへ育成型期限付き移籍

 これは驚いた。これまで、トップ昇格が内定していた選手が、1年目から他クラブへの期限付き移籍というのは、鹿島では例がない。しかも、今回は2025年1月31日まで、2シーズンいわきFCでプレーすることになる。
 今回はいわきFCとの連携で、若手の育成を目的とのこと。いわきFCは今年、J3リーグ1年目で圧倒的な強さで優勝し、来季はJ2に昇格する。いわきFCには、同じ鹿島ユース出身の有馬幸太郎が所属していて、今季終盤は負傷の影響があったが、24試合に出場し8得点をマーク。有馬からも助言を受けることもできる。
 この初の試み、2シーズンで下田くんがどこまで成長できるか。何らかのノルマはあるかも知れないが、2025年シーズンには、必ず鹿島のユニフォームを着て、カシマスタジアムでプレーする姿を見たい。

・三竿健斗、CDサンタ・クララ(ポルトガル)へ完全移籍

 これはチームにとって痛い。移籍が報じられていたとはいえ、本当に移籍するとは。
 三竿は2016年に東京ヴェルディから移籍。同年は殆ど試合出場はできなかったが、翌年、剛さんが監督に就任してから、ボランチのレギュラーを獲得。以降、主力として活躍したボランチ。今年は、センターバック陣の不安定から、主にセンターバックを担った。そして、11月に妻で日テレのアナウンサー後藤晴菜さんとの間に第一子が誕生。公私ともに充実した1年だったと思う。
 CDサンタ・クララといえば、日本代表の守田英正(現:スポルティングCP)が所属したことのあるクラブ。守田との対戦もあると思うし、すぐに日本に戻ることのないよう、海外で活躍してほしい。
 三竿の代えがきかない・・・。守備能力の長けたボランチがいない・・・。ピトゥカ、樋口など、現在、本職がボランチの選手は全員が攻撃やゲームメイク向き。ここをどうするのかなぁ。もし、キム ミンテが来季も鹿島であれば、キム ミンテにボランチに転向してもらう?ここは続報を待つ。

【最後に】

 12月13日までに、新たに2選手の移籍の発表があった。下田くんに関しては、2シーズンしっかり力をつけて、鹿島に帰ってきてほしい。期待しています。
 そして三竿、兄の雄斗が京都サンガF.C.に移籍するということで、2年ぶりに兄弟対決が見られるかなと思ったが、それは叶わぬものとなった。しかし、年齢的にも26歳ということで、海外移籍のチャンスもラストの可能性が高いし、海外挑戦してみるというのはよいと思う。多くのものを吸収して、いずれは鹿島に帰ってきてくれたら。すぐに鹿島に戻ることのないように、海外でビックになってほしい。7年間ありがとうございました。

移籍情報続々と(ブエノ、佐野海舟)

 サッカーワールドカップカタール大会は、アルゼンチンの優勝で幕を閉じた。いやぁ、本当に決勝に相応しい素晴らしい試合。メッシ2ゴールにエムバペのハットトリック、世界を代表する選手が力を発揮。ワールドカップ開始前、メッシは「最後のワールドカップ」と位置づけ、その最後のワールドカップで優勝できたことは、本当によかったと思う。でも、まだ(ワールドカップに出場する)可能性があったりして。
 さて、鹿島の移籍情報がしばらく入ってこないなぁと思ったら、12月21日に動きがあった。ブエノが契約満了にて退団、佐野海舟がFC町田ゼルビアより完全移籍加入の発表があった。

・ブエノ、契約満了にて退団

 昌子源と植田直通の鹿島復帰が決定し、センターバックが余るので、誰かが退団する可能性が高いと思ったが、それがブエノだったということか。
 ブエノは2016年に鹿島に加入。出場機会はあまりなく、2018年に徳島へ期限付き移籍。徳島ではFWも経験。期限付き移籍期間満了に伴って、2019年に鹿島に復帰も、出場機会を求めて、2020年途中にアトレチコ・ミネイロ(ブラジル)へ期限付き移籍。翌年の7月に鹿島に復帰。
 出場機会は殆どの年で少なかったが、2019年の後半、犬飼とのコンビでレギュラーを掴んだ。しかし、アトレチコ・ミネイロから復帰以降は、レギュラーを掴んでいた時のパフォーマンスを発揮できず。今季はセンターバックが不安視されていたが、ブエノがレギュラーを奪還するまでには至らなかった。
 しかし、期限付き移籍は2度あったものの、鹿島に所属した期間は長かったね。2016年といえば、三竿健斗が鹿島に加入した年でもある。まだ27歳、次はどこのクラブでプレーするのか。

・佐野海舟、FC町田ゼルビアより完全移籍加入

 ようこそ鹿島へ!いやぁ、これはありがたい。三竿健斗がポルトガルのCDサンタ・クララへ完全移籍し、中盤で守備ができる選手が不在だっただけに、佐野の加入は大きい。
 昌子と同じ米子北高校出身の21歳。今月30日で22歳になる。関川と同い年。高校卒業とともにFC町田ゼルビアに加入し、今季が4シーズン目。1年目から出場機会を得て、レギュラーとして活躍。昨年は6得点を挙げた。今季に関しては、第20節までフル出場も、その後は腰痛に加え、オーバートレーニング症候群により、残り試合を欠場した。
 こういった中盤でのボール奪取能力に優れた選手が不在だっただけに、佐野には非常に期待している。岩政先生が来季、どういう戦い方をするかはまだわからないが、アンカーなら、川崎フロンターレの橘田健人のように、相手の攻撃の芽を摘み取って、攻撃へと繋げるというイメージが浮かんでくる。でも、攻撃面もいいし、シュートの威力もありそう。攻守両面で活躍できそう。
 今季の残り試合を欠場したということで、現在のコンディション面はどうなのか。来季の開幕に合わせて、コンディションを整えてほしいと思う。

【最後に】

 12月21日に、新たに2選手の動きがあった。ブエノに関しては、まだ27歳ということで、カテゴリーを問わず、Jクラブからのオファーがあってもおかしくないと思うし、Jリーグじゃなくても、どこかのクラブが手を挙げると思う。7年間ありがとうございました。
 そして佐野、初のJ1ということで、覚悟をもっての鹿島移籍だと思う。この挑戦が成功するように、サポーターも当然応援するし、期待しています!

移籍情報続々と(林尚輝、垣田裕暉)

 2022年も残り僅か、年末の大掃除や年賀状など、新年に向けての準備もやや慌ただしい。一年ってホンマにあっという間に終わるね。年を重ねるとなおさら。
 さて、鹿島は木曜日の22日、林尚輝の東京ヴェルディへの期限付き移籍、そして、垣田裕暉の待望の鹿島復帰が25日に発表があった。

・林尚輝、東京ヴェルディへ期限付き移籍

 そうかぁ、林かぁと。林は2021年に鹿島に加入。大卒ということで、即戦力センターバックとして期待は高かった。大卒センターバックで、1年目の途中でレギュラーを掴んだ岩政先生のような活躍を期待していた。しかし、負傷もあり、出場機会に恵まれなかった。今年はリーグ戦1試合の出場にとどまった。
 まずは1年間の期限付き移籍で、鹿島との公式戦には出場できない。林には、ヴェルディで出場機会を得て、力をつけて戻ってきてほしい。
 センターバック陣に関しては、昌子と植田が鹿島に復帰ということで、2名ほど抜けるかなと思っていた。これで、現時点では昌子、植田、キム ミンテ、関川、新人の津久井くんの5名になるので、おそらくこれでセンターバック陣の陣容は固まったかと。

・垣田裕暉、鹿島アントラーズ復帰

 待望の復帰!お帰り!
 垣田は2016年に鹿島ユースからトップ昇格。同期には町田浩樹(ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ)、田中稔也(群馬)、平戸太貴(京都)。翌2017年から金沢で3シーズン、2020年から徳島で2シーズン、2022年は鳥栖で1シーズン全て期限付き移籍をして経験を積んだ。
 期限付き移籍が2、3シーズン程度ならよくあることだが、6シーズンも期限付き移籍を続けて経験を積むというのは、Jリーグでは滅多にないと思う。イヨハ理ヘンリー(保有元は広島)が、来季6シーズン目の期限付き移籍で京都でプレーする、というのはあるものの、垣田も、長い武者修行をしてきたなと。
 知念を川崎から獲得したので、垣田の復帰はどうかと思ったが、6シーズンも武者修行して、結局帰ってこなかったら、この長い期限付き移籍は何なん?ってことになるし、ようやく復帰してくれて嬉しい。

【最後に】

 12月25日までに、新たに2選手の動きがあった。戦力は整ってきたが、エヴェラウドが母国のECバイーアに移籍するという噂は流れているが、エヴェラウドの退団の可能性は高そう。あとは、期限付き移籍中の須藤と染野。中盤の戦力、そしてFW陣の状況を見ると、両名は期限付き移籍延長の可能性が高いかと思われる。
 林に関しては、特に今年は負傷で試合出場できなかったし、ヴェルディで出場機会を得て、力をつけて鹿島に戻ってきてほしい。そして垣田、満を持しての復帰、6シーズンの武者修行の成果を鹿島で見せる時がやってきた。是非とも得点を量産して、鹿島にタイトルをもたらしてほしい。期待しています!

5類へ本格議論、およびヤフコメ残念集

 中国の「ゼロコロナ」政策は事実上終了し、現在、中国では感染が急拡大し、感染状況の把握も難しくなっている。中国政府の狙いは何なのか。
 さて、日本では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関して、現在は「新型インフルエンザ等感染症」に位置づけられているが、「5類」へ引き下げる方向で、政府は本格的に検討に入った。来春に移行する可能性があるとのこと。5類へ見直したときの影響も議論されている。
 大きな転換期を迎えたのではないかと思われる5類への移行。これに関して、賛成や反対が出ている中で、ヤフーの記事に対してコメントが投稿できる機能、所謂「ヤフコメ」では、残念なコメントばかりが投稿されている。もちろん、真っ当なコメントも多いが、コロナ関連の記事に限っては、残念なコメントが多い。その残念なコメントの一部を紹介する。

・自分が軽症だったから、コロナは「ただの風邪」
 ↑人によって症状が全然違う。何で「自分基準」で結論づける?

・明日でも5類でもいい、さっさと5類にしろ
 ↑理解不能。重症化率、致死率だけで判断しているだけ。

・5類への議論「何を議論するの?」
 ↑賛成派なら少しはわかるやろ?何故わからんの?

・あんたらはもはや専門家じゃなく予想屋
 ↑そういうあんたらは文句だけ。

・「コロナを甘くみてはいけない」のコメントに青ポチ(そう思わない)のほうが多数
 ↑何で青ポチ?勝手にコロナに感染しとけ。

・ワクチンの効果なし
 ↑ワクチン接種したら100%感染しない、とでも思っているの?

・詐欺師○○、○○消えろ!
 ↑論外。完全に誹謗中傷。

 とまぁ、コロナ関連に限ったヤフコメ残念集をまとめてみた。要は、コロナ関係のコメントを投稿するヤフコメ民の多くは偉そうで無責任、反ワクチン派も多く、自分基準であること、赤ポチ(そう思う)をたくさんもらいたい、そういう人たちが多いんやろうね。まともなコメントを書き込んでいる人ももちろんいるが、まともなコメントは青ポチが多い。
 実際に感染した人がどういう症状だったか、症状そのものに関するコメントは参考になるものの、人によって症状が全然違うし、自分の症状を基準に「コロナは大したことない」「ただの風邪」というのは、100%間違い。
 俺自身は以前から思っている。5類にするためには、医療体制(治療薬、ワクチン、受け入れ医療機関)と新変異株への対策が整備できていることが条件。
 最も懸念しているのは、医療体制の中でも、受け入れる医療機関が増えるかどうか。その医療機関の規模、スタッフの人材、スキルなどの都合で、今のままでは受け入れができない医療機関もある。
 確かに、大阪府の吉村知事の言うとおり「オール医療で」というのが実現できたらいいが、新たに受け入れられる医療機関がどれだけあるか、スタッフが足りるのか、どれだけの患者を診ることができるか、そういうところまで見ておかないと、医療現場が混乱してしまう。
 元々、俺自身は5類への引き下げは反対だったが、5類へ引き下げに本格的に検討が入った今、賛成や反対はせず、動向を見守ろうと思う。どういう見解が示されるかを注目する。俺自身の一番の希望は、罹患しても近くの医院で容易に処方してもらえること。これに目処がつけばいいと思う。
 大きな転換期を迎えそうな状況になってきたが、経済のことなどを考えると、5類への移行はありかなとも思う。5類への移行が正式に決まった際には、岸田総理から丁寧な説明をしてほしい。

移籍情報続々と(染野唯月、エヴェラウド)

 2022年も明日で終わり。もうすぐ新年を迎える。年末の大掃除を進めているが、思ったより不要品が減らないね。まぁ、年末に限らず、不要なものをどんどん減らさないと、片付かない・・・。
 さて、今週ではあるが、26日、鹿島は東京ヴェルディに期限付き移籍していた染野唯月の鹿島復帰、28日、エヴェラウドがECバイーア(ブラジル)へ完全移籍すると発表した。

・染野唯月、鹿島アントラーズ復帰

 お帰り!いやぁ、垣田の復帰が決まったから、染野に関してはもう一年期限付き移籍の延長かなと思っていた。これはうれしい。
 染野は2020年、荒木遼太郎、松村優太、山田大樹とともに鹿島に入団。小笠原満男、本山雅志、曽ヶ端準、中田浩二らの79年組、柴崎岳、昌子源、土居聖真、梅鉢貴秀の92年組のように、2020年入団の4人も今後の鹿島の戦力として、軸になるのではないかと期待していた。
 荒木がいち早く頭角を現す一方で、染野に関しては途中出場が多く、昨年までリーグ戦でゴールを挙げることはできなかった。今年、鳥栖戦で一時大逆転のJ1初ゴールを決め、今後に期待したが、今年7月に東京ヴェルディへ期限付き移籍。16試合で4得点を記録した。
 鹿島復帰に関して「アントラーズでプレーをするという決断は、決して簡単ではありませんでした」と、ヴェルディのことや、鹿島でのポジション争いなど、自身が成長するために、どういう決断をすればいいか悩んだと思う。でも、いずれは鹿島に復帰してほしいと思っていたし、この復帰はうれしい。

・エヴェラウド、ECバイーアへ完全移籍

 すでに報じられていたとはいえ、移籍が決まったとなると、寂しくなる。
 エヴェラウドは2020年、ファン アラーノ(G大阪)とともに鹿島に移籍。同年はコロナの影響によって、長い中断もあり、エヴェラウドだけではなく、全クラブ、全選手とも、いつ再開されるかが不明の中でのコンディション調整は大変だったと思う。
 再開後の第5節の横浜FM戦でJ1初ゴール。そこからゴールを量産して、18得点を記録し、ベストイレブンにも選出。しかし、翌年はまさかの1得点止まり。そして今年は復活を期待したが、途中出場が多く、19試合で5得点にとどまった。しかし、ホームでのC大阪戦のオーバーヘッドシュートはスーパーゴール。
 18得点を挙げた2020年、コロナの影響で、現地観戦が全然できなかった(同居の高齢の親に罹患させないため、自粛)。その時のパフォーマンスをスタジアムで見たかったが、今年のアウェイ磐田戦での同点ゴール、敗戦がよぎる中、よく同点に追いついてくれて、助かった勝ち点1だった。俺自身これが唯一、スタジアムで見られたエヴェラウドのゴールだった。そして、そのゴールが鹿島でのラストゴールになった。

【最後に】

 12月28日までに、新たに2選手の動きがあった。明日は大晦日、鹿島はこれまで大晦日に選手の移籍情報が入ってくることはなかったが、明日も注目することにする。金沢へ期限付き移籍している須藤の情報が入っていないので、年明けに明らかになるのかな。
 染野に関しては、東京ヴェルディで一定の手ごたえを感じていると思うので、来季鹿島で存分に暴れてほしい。そしてエヴェラウド、タイトル獲得はならなかったけど、印象に残るゴールも多くあり、鹿島に貢献してくれました。3年間ありがとうございました。

2023シーズン選手登録リスト発表

 1月7日、鹿島は2023シーズンのトップチームスタッフとトップチーム登録選手を発表した。
 まずはその前に、金沢へ期限付き移籍していた須藤直輝が5日、鹿島に復帰すると発表。攻撃的なサイドの選手が揃っていただけに、もう1年期限付き移籍延長かなと思っていた。しかし、金沢で手応えを感じて、アントラーズで勝負したいという思いがあるんやろう。勝負の3年目になるので、J1で存分に暴れてほしい。
 そして、トップチームの登録選手、そして背番号が発表された。これを見て、期待の背番号やサプライズ背番号もあり、いよいよ2023シーズンが始まるんやなぁと、楽しみになってきた。ポジション別に見ていこう。

・GKは早川、沖の争いか

 山田が岡山へ期限付き移籍。そして、パク ウィジョンが新加入し、今季も4人体制となる。
 個人的には、昨シーズン終盤の5試合に出場した早川、2試合出場の沖のポジション争いになると予想している。スンテに関してももちろんポジション争いするが、報じられていることが本当であれば、コーチ兼任選手のような役割で、パク ウィジョンの教育も兼ねることになろうかと。
 新加入のパク ウィジョンがいて、ベテランのスンテ、これからいい年齢になってくる早川と沖がいて、GKに関してはいいメンバー構成になったと思う。

・サイドバックは小田と溝口の台頭が待たれる

 サイドバックに関しては、昨シーズンと変わらず、広瀬、常本、安西、小田、溝口の5人。
 右サイドは常本、主戦場は右だが、左も可能になった広瀬、両サイドバックおよび両サイドハーフ、サイドならどこでもこなせる安西、主に左サイドバックの小田と溝口。
 昨シーズンまでの起用方法となると、右に常本もしくは広瀬、左に安西、広瀬を場合によっては左に起用。常本、広瀬、安西ともに、年齢的には中堅なのでバリバリ動けるが、昨年と同様、サイドバックの層がやや薄いところがあるので、期限付き移籍から戻ってきた小田や2年目の溝口も、出場機会を増やしたい。

・充実のセンターバック、ただ、昌子と植田にいつまでも頼ることがないように

 昨シーズンの課題のひとつがセンターバック。関川とキム ミンテが軸となってほしかったが、不安定だった。三竿健斗がセンターバックに起用されることに。どっぷりとレギュラーに定着したセンターバックはおらず、メンバーもコロコロ変わった。関川が試合数では最も多かったが、先発から外れることも。
 そして今シーズン、昌子源と植田直通がそれぞれ復帰した。センターバックが本職の選手は昌子、植田、関川、キム ミンテ、新人の津久井の5人。背番号がどうなるかなぁと思ったら、昌子は「3」、関川は昨年と変わらず「5」、植田がなんと「55」。これは驚いた。まぁ、植田は5にこだわりがあったし。47を着けていた相馬勇紀より大きな背番号。心機一転ということかな。
 津久井に関しては、高卒新人ということで、これからプロとしての体作りをしていくと思うので、昌子、植田、関川、キム ミンテのポジション争いが予想される。
 昌子と植田が戻ってきてくれたことはありがたい一方で、昌子と植田がどっぷりレギュラーに定着していては、世代交代も進まない。今シーズンに関しては、タイトルを知る選手を呼び戻しているため、どういう起用になるかは見ていくことにするが、今後の鹿島のために、関川がどっぷりレギュラーに定着することを期待したい。

・ボランチ、サイドには充実のメンバーが揃う

 岩政先生は今季、中盤の起用方法をどうするのか。昨年はダブルボランチ、ダイヤモンド型4-4-2、終盤は4-1-4-1のフォーメーションだった。ここはまだ読めてこないものの、ボランチ、サイドのメンバーは充実している。
 ボランチが主戦場の選手は樋口、ピトゥカ、名古、中村、佐野、小川、舩橋の7名がいる。中盤の守備能力に長けた三竿がポルトガルへ移籍したのは痛かったが、町田ゼルビアから佐野を獲得。ダブルボランチなら、樋口とピトゥカが有力になろうかと思うが、アンカーならボール奪取能力に優れた佐野の起用も。三竿が移籍したので、佐野にかかる期待はすごくある。
 攻撃的なサイドやトップ下には土居、荒木、カイキ、松村、仲間、広島から加入の藤井、金沢から復帰の須藤、こちらも充実のメンバー。攻撃的なサイドで個人的に期待したいのが藤井、爆発的なスピードからの仕掛けで、サイドを制圧してほしい。かなりの激戦が予想される。

・上田綺世が抜けた穴はこれで埋められるか

 昨シーズンは鈴木と上田の2トップが機能し、一時期首位に立つこともあったが、上田がベルギーへ移籍した影響が大きく、シーズン途中にエレケを補強したものの、勝ちきれない試合が多かった。
 そして今シーズン、川崎から知念を獲得。垣田が長い期限付き移籍から復帰、そして染野も期限付き移籍から復帰した。知念の背番号は「13」、垣田は鹿島1年目の時と同じ「37」、染野が「18」となった。
 知念が着ける背番号13は柳沢、興梠、中村充孝らが付けていた背番号であり、期待の背番号でもある。そして、染野が着ける背番号18は、近年はマルキーニョス、セルジーニョ、上田綺世らが着けていた背番号。9もエースナンバーと言えるが、鹿島では18もエースナンバーである。期待の背番号で勝負となる。
 FW登録の選手は鈴木、エレケ、知念、垣田、染野、新人の師岡の6人。基本的には鈴木が軸となって、他の選手との競争になるかと思われる。ここらのバリエーションが昨年は乏しく、得点力も不足した。しかし今シーズンはメンバーが豊富に揃っていて、誰がレギュラーになってもおかしくない実力を持っていると思う。
 師岡に関しては、元々ジュビロ磐田への加入が内定していたが、FIFAから新規選手登録の禁止処分の影響で、ジュビロとの仮契約は解除され、鹿島に加入することになった。複雑な気持ちの一方で、プレーするからには、FW陣の一角として、レギュラー争いに名乗りを挙げてほしいと思う。

【最後に】

 今シーズンの登録リストが発表になった。登録リストに載っていながら移籍したというケースはこれまでもあったが、サイドバックの層がやや薄いかなと思う一方で、他のポジションに関しては充実した戦力になったと思う。あとは、岩政先生がどう生かすか。
 現地観戦、今季は増やせるかなぁ。今季も引き続き、同居の高齢の親に罹患させないようにするため、新型コロナウイルスの感染者数が多い時は自粛する予定にしている。このあたりは収束を待つしかない。声出し応援がどうなるか、まだ情報が入っていないが、声出し応援が本格的に復活して、コロナ前の応援風景が戻ってほしいと願うばかり。
 今シーズンもACLはなく、国内の大会のみとなる。岩政先生は、これまでのリアクションサッカーではなく、新しい鹿島を作っていくということを強調している。リーグ戦、ルヴァン杯、天皇杯を戦いながら、どういう鹿島を作っていくのか、期待したい。

小田逸稀、アビスパ福岡へ完全移籍

 1月26日、鹿島は小田逸稀のアビスパ福岡への完全移籍を発表した。
 正直「まじかぁ」と驚いた。これまでも、セルジーニョや奈良などのように、シーズンの登録リストに載っていながら移籍したというケースはある。ただ、小田の場合、宮崎キャンプにも参加していて、直近のJ2岡山とのトレーニングマッチにも出場していた。今年のユニフォームも着ていた。それだけに驚いた。
 小田は、安部裕葵とともに2017年に鹿島に入団した。当初は安部よりも小田のほうが評判が高かったことを記憶している。鹿島でのJ1デビューは、翌年の2018年。出場機会こそ少なかったが、主戦場は左サイドバックながらも、同年は右サイドバックにも取り組んだ。J1初ゴールも2018年。2020年に町田ゼルビアに期限付き移籍、2021年はジェフ千葉へ期限付き移籍。J2の2年間で経験を積んで、満を持して2022年に鹿島に復帰。
 しかし、2022年も出場機会は少なく、手薄の左サイドバックは安西と広瀬が主に担った。今年こそは左サイドバックの層の底上げが期待されたが、アビスパ福岡への移籍は寂しい。
 さぁ、サイドバックどうするかなぁ。サイドバックが本職の選手では、右は常本、両方の安西と広瀬、左の溝口の4人。これで一旦はローテするのか。補強があるのか。ここは続報を待つ。
 最後に、鹿島では出場機会を掴めなかったけど、小田には福岡でレギュラーを掴んでほしい。これまでありがとうございました。

5類への移行、期待や課題など

 日本では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関して、「5類」への引き下げが決定し、5月8日から施行され、大きな転換期を迎えることになる。
 テレビの報道番組の中では、5類への引き下げに関して賛成か反対か、賛成がやや上回っている。ヤフコメ民はほぼ賛成派。俺自身は去年から反対派だったが、5類への引き下げが正式決定していて、一旦は賛成や反対をせず、数々の課題のクリア状況をできる限り見ているつもり。
 そこで今日は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が5類になった場合、どう変わるのか、どう変えようとしているのか、政府はそれを議論している最中だが、1月28日現在、その変えようとしている内容に関して、述べていくことにする。

・行動制限は撤廃・・・賛成する(条件付き)

 新型コロナに感染した場合、感染者は原則7日間、濃厚接触者は原則5日間、外出することができない。5類になると、その制限は撤廃される。
 これに関しては俺は賛成。感染者に関しては、実際に感染してしまうと、外出すること自体が辛いと思う。ただ、濃厚接触者までもが制限されてしまうのはちょっとどうかなと。
 簡単に言えば、これが賛成理由ではあるが、ただ、症状が軽くて、ひとり暮らしの人などは、ちょっとくらい外出してしまうんじゃないかと、そういう懸念は確かにある。インフルエンザの場合は「発熱後5日を経過し、かつ解熱後2日を経過するまで」という、多くの企業(企業次第)がこれを目安に対応しているが、これと同様もしくは近い規定を、学校や企業が定めてもらえればいいかと。

・特措法に基づく緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が出せない・・・賛成する

 3年前の4月の「第1波」で、安倍総理(当時)が初めて緊急事態宣言を発出。その後、管総理(当時)も緊急事態宣言やまん延防止等重点措置を発出した経験がある。岸田総理も昨年、オミクロン株の急拡大でまん延防止等重点措置を発出した。これも出せなくなる。
 現在の感染状況からすると、これは賛成する。第1波の時は、感染の要因がどうこうというより、とにもかくにも感染を抑えこみたいという思いもあったと思う。2年前までは、確かに飲食が主な要因ということで、緊急事態宣言やまん防の発出も、それなりに効果があったのではないかと。
 ただ、昨年のオミクロン株によって状況が変わった。昨年の今頃は、感染の中心が10歳未満の子供。それに対してまん防の発出も、効果は限定的だった。直近の状況では、飲食店での集団感染は全然発生しておらず、高齢者施設での集団感染が突出している。
 コロナだけではなく、物事、原因に応じた対策を考えるものだが、手詰まり感が否めない。そういうことから、緊急事態宣言やまん防の発出はほぼ意味がなく、出せなくなるのは必然的かと。

・医療機関は一般医療機関でも受診へ・・・最も懸念するところ

 俺自身、5類への反対の最大の理由がこれ。去年から思っていたことだが、5類へ移行したら、規定では全ての医療機関でも受診ができるとされているが、本当に受診できるの?と。
 去年まで、受診を拒否できるのか疑問に思っていたが、法律上では「正当な理由がなければ、これを拒んではならない」と、医師法第19条で定められていると、テレビ番組の中で知った。じゃぁ「正当な理由」って?思ったが、ゾーニング(区分け)が難しいという理由は「正当な理由」に当てはまるとのこと。
 さらに、現在は国からの感染対策の補助金が医療機関に支給されているが、その補助金が支給されなくなれば「もう診ない」という医療機関が増えることも。でも、これって、先ほどの「正当な理由」に当てはまらないんじゃ?当てはまるの?
 現在は指定医療機関での受診となるが、その指定医療機関って、全ての医療機関の何割程度なのかはわからないが、診てくれる医療機関が増えなければ、結局医療ひっ迫する。5類への移行までに、受け入れ医療機関がどれだけ増えるか、何よりも重要。増えたとしても、新規に受け入れる医療機関にとっては、何かと試行錯誤すると思うが、ここは経験を積むしかないんじゃないかと。

・ワクチンや医療費などの費用は段階的に自己負担?・・・やむを得ない

 これまでは2類相当のため、ワクチンや医療費などは公費負担。5類になると、法律上は自己負担が発生する。
 自己負担が出てくるのはやむを得ないと思う。ただ、レムデシビルやゾコーバなどの薬はかなりの高額。ワクチンにしてもそう。高額によって受診控えが増えてしまうと、自身の健康状態の悪化にもつながる。
 現在はワクチン接種は無料で受けられるが、4月以降も無料にすべきとの意見もあるようで、医療費やワクチンが自己負担になる場合、いくらくらい国民に負担してもらうのか、ワクチン接種の接種間隔や回数、接種対象者など、ここは続報を待ちたい。
 アメリカでは「XBB.1.5」という、これまでの変異株で免疫をする抜ける力が強い株が主流となっている。現在のオミクロン株対応ワクチンには、それなりに有効とされているようだが、新たな変異株に対応するワクチン製造って、難しいよね。次々と変異を繰り返すし。今は2価ワクチンだが、3価ワクチンってできるんやろうか・・・。

・感染者数の把握は定点把握?・・・段階的でいいのでは?

 現在の感染者数の把握、ニュースでも1日ごとに新規感染者数を発表していて、昨年9月以降は全数把握も簡略化されている。季節性インフルエンザは、一部の医療機関へ報告を求める定点把握という方法で感染状況を把握している。コロナが5類になったら定点把握にするのか?
 これに関してはまだわからないが、俺自身としては、5類になっても当面は全数把握で感染状況を把握して、段階的に定点把握でもいいのかなと思う。法律上、そういうことができるのかはわからないが。

・マスクの着用は個人の判断に委ねる・・・概ね賛成する

 マスクの着用、これまでは「屋内では推奨」しているが、5類移行に伴って、現時点では、原則として「個人の判断に委ねる」としている。
 これに関しては概ね賛成する。マスクを外したい人は外したい、これまで通り外さない、状況によって切り分ける、など、個人の判断でよいと思う。元々、俺は状況によって切り分けていたし。ただ、感染していればマスクをする、高齢者と会う際にはマスクをするなど「周りへの配慮」というのが最も大切ではないかと思う。

【まとめ】

 5類移行へ向けた動き、新たな変異株次第では、5類移行は先送りとなる。これは当然やね。もちろん、新たな変異株が現れた場合には、柔軟に対応できる準備ができることも必要。
 やはり、受け入れ一般医療機関がどこまで増やせるかが大きな課題ではないかと。一応段階的に増やしていきたいとのことだが、5類移行までに、多くの医療機関が受け入れてくれたらありがたい。でも、5月8日なんて、あっという間だと思うし、残りの期間で準備が整えられるのか。
 5類移行が「遅い」という声があるが、岸田さんが元々、5類移行は反対派だったこともあろうかと。ある物事に対して賛成、反対というのがあるが、反対派って懸念点への解決策がないから無理という主張ってよくあるよね、でも賛成派って、その懸念点に対する解決策をそれなりに持っている。良いか悪いかは別にして。反対派より頭が回る。今回の5類に関しても、賛成派の人が主導となって、反対派が主張しているものに対して、解決策を考えてほしい。政府内ってどうなんやろうね。
 5類移行が5月8日に決定して、それまでどこまで整備されているか。5類に移行になっても、国民は引き続き感染対策を続けるしかないと思う。5類移行のニュースは引き続き、続報を待つことにする。


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