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管理人Voice

第531回〜第540回

2021年プロ野球順位予想

 1都3県に発出されていた緊急事態宣言が21日で解除。リバウンドが心配される中、プロ野球がいよいよ開幕する。昨年は、新型コロナウイルスの影響で、6月に開幕するという異例の事態になった。今シーズンは通常通りの時期に開幕するが、引き続き、感染防止対策の徹底が求められる。
 さて、そのプロ野球だが、今は野球解説者や記者などが順位予想が活発に行われている。俺も、前職の3つ年上の人と毎年順位予想をする。早速順位予想をしてみよう。

  • セ・リーグ
    • 優勝 阪神タイガース
    • 2位 中日ドラゴンズ
    • 3位 読売ジャイアンツ
    • 4位 広島東洋カープ
    • 5位 横浜DeNAベイスターズ
    • 6位 東京ヤクルトスワローズ
  • パ・リーグ
    • 優勝 福岡ソフトバンクホークス
    • 2位 東北楽天ゴールデンイーグルス
    • 3位 千葉ロッテマリーンズ
    • 4位 埼玉西武ライオンズ
    • 5位 オリックスバファローズ
    • 6位 北海道日本ハムファイターズ

■セ・リーグは巨人が一歩リードか

 優勝は昨年に引き続き「希望」で阪神(笑)。予想するのに「希望」を言ってどうするんや(笑)。まぁ、それはさておき、阪神に関しては、後日詳しく述べる。まずは巨人がやっぱり総合力がありそう。巨人が一歩リードかと言っておきながら3位にしたのは、阪神ファンである以上、巨人を優勝と予想したくないという点と、各チームとも、巨人と対戦する際には、エース級の投手をぶつけてくることが多くなるのではないかという点。
 2位と予想したのが中日。近年しばらくBクラスに低迷していた中日だったが、昨年は久しぶりにAクラスに入った。先発投手のコマが・・・、と思っていた数年前と違って、徐々に整ってきた。そういう点からして、ちょっと不気味な存在になるのではないかと。
 Bクラスと予想した広島、DeNA、ヤクルトは、先発投手陣のコマがもう少しほしい。DeNAは今永が左肩手術から復帰にはもう少し時間がかかりそう。あとは外国人選手が入国できていない点は、序盤は響きそう。ヤクルトに関しては、巨人から田口、ソフトバンクからバンデンハークといった実績のある投手を補強。打線に関しては、若き4番の村上、昨年は精彩を欠いたものの、実績のある山田など、打線がカバーすることができれば、面白い存在になるかも知れない。

■パ・リーグはソフトバンクにしておくが、楽天が台風の目

 パ・リーグはやっぱりソフトバンクかな。巨人以上に総合力があって、世代交代も少しずつ進んできていそう。昨年は内川(現:ヤクルト)が1軍に登録されなかったが、栗原が台頭。周東も持ち前の走力を生かし、打撃も向上しレギュラー確保。やや懸念があるとしたら、先発ローテーションか。千賀と東浜が出遅れる見込み。彼らが復帰するまでが我慢か。
 まぁ、やっぱり台風の目は楽天かと。田中将大が8シーズンぶりに楽天に復帰。そして、新人の早川も加えて、先発ローテーションが整ってきた。早川は投球のクセを見抜かれたとの報道があるものの、即戦力として期待したいところ。松井が再び抑えに戻って、投手陣は整いつつある。あとは打線かと。新外国人が入国制限で、来日時期や合流が不透明。
 若い選手の活躍が期待されるのは千葉ロッテ。藤原や安田など、昨年頭角を現した選手がさらに上積みできれば。投手陣では、種市が昨年にトミー・ジョン手術を受けたため、今シーズン中の復帰はあるのか。となると、佐々木朗希に期待したい。
 Bクラスと予想した西武、オリックス、日本ハムは投手陣が大丈夫か。特に日本ハムは有原が大リーグへ移籍したため、この影響はどうか。打線が強力の西武は、昨年やや精彩を欠いた森、山川が復活するか。一昨年のようなパフォーマンスを見せることができれば、面白い存在になるのではないかと。

【最後に】

 このような順位予想をしてみた。俺自身、投手陣の充実を重視した順位予想をしがちになるが、阪神だけ順位が当たってくれたらいいかな(笑)。
 21日で緊急事態宣言が解除され、いずれ第4波が来るかも知れない。新型コロナウイルスと日本との戦いは、野球で言えば3回裏が終わった頃かも。次は4回表、新型コロナの攻撃。これが早くノーゲーム、またはコールドゲームとなって試合終了になってほしいと思う。
 Jリーグの現地観戦もそうだが、甲子園への現地観戦も、少なくともワクチン接種が終わることが条件になると思う。イスラエルなどは接種が進んでいて、やはり接種による効果が出ている模様。来月には高齢者向けへの接種が始まる。一般向け接種はさらに先になるが、待ち遠しい。それまでは引き続き我慢。

2021年の阪神タイガースは?

 緊急事態宣言が全て解除(県独自の緊急事態宣言は除く)された。早速人出が大幅増といったニュースが報道されている。大阪ではリバウンドの兆候が現れているが、一人ひとりの感染防止対策を徹底していきたい。
 プロ野球開幕まであと僅か。今日は、俺が応援する阪神タイガースについて取り上げる。プロ野球解説者や記者の順位予想では、阪神は多くの人がAクラスを予想している。俺は希望で優勝やけど(笑)。矢野体制3年目、いよいよ勝負の年となる。シーズン開幕前に、もう一度阪神の戦力を取り上げよう。

・先発投手陣は充実しているが

 近年の阪神は「投高打低」。先発、中継ぎ、抑えと、近年は充実しているほうだと思う。先発に関しては、今シーズン初めて開幕投手を務める藤浪、西勇輝、青柳、秋山、チェン、高橋、新外国人のアルカンタラらがいて、新人の伊藤将司も先発起用の可能性を残す。
 高橋に関しては、右脇腹筋挫傷のため、開幕には間に合わない模様。そして、アルカンタラも新規外国人の入国制限により、開幕には間に合わない。先発投手陣の数としては充実しているが、チェンがまだ本調子ではないか。まぁ、数としては充実しているが、「この投手が投げると、打線に援護がない」とか、不調やケガなどの計算外は出てくると思う。全員活躍したら優勝やわ(笑)。
 先発の中で最もカギを握るのは藤浪。2015年に14勝を挙げて、翌年以降は7勝、3勝、5勝。2019年は勝ち星がなく、昨年は1勝止まり。ただ、課題の制球も徐々に修正されてきて、今年は10勝以上を期待したいところ。

・中継ぎはもう少し充実させたい?

 抑えに関しては、スアレスで当確。あとは中継ぎ陣にもう少し充実が必要か。岩貞と岩崎はほぼ当確だが、あとはエドワーズやガンケル、馬場や、ソフトバンクを戦力外となり、阪神に加入した加治屋も面白い存在。昨年登板ゼロに終わった島本は、トミー・ジョン手術のため、今シーズンも登板はないかも知れない。2019年に頭角を現した守屋は、昨年は不振だった。能見は昨年限りで退団。中継ぎに少し不安か。
 今年は、新型コロナウイルスの影響によって、延長戦が行われない。できれば、先発投手が7回まで投げて、中継ぎ、抑えにつなぐリレーをしたいところ。

・機能すれば重量打線?

 開幕の予想オーダーは、俺自身は以下の通りで、成績は昨年のもの。

1番 (中) 近本 .293 9本 45点
2番 (二) 糸原 .294 3本 20点
3番 (一) マルテ .252 4本 14点
4番 (三) 大山 .288 28本 85点
5番 (左) サンズ .257 19本 64点
6番 (右) 佐藤輝 ---- ---- ----
7番 (捕) 梅野 .262 7本 29点
8番 (遊) 木浪 .249 3本 25点
9番 (投) 藤浪 ---- ---- ----

 機動力が使える近本、小技の利く糸原で1番と2番。クリーンナップは4番大山は固定したい。3番はマルテ、5番はサンズ。政府の新規外国人の入国制限により、まだ合流できていないが、外国人野手ではロハスがいる。外国人に関しては、現状の調子や外国人枠などで柔軟な対応が必要となる。
 そして、何といっても佐藤輝明だと思う。現状では1軍で通用すると思われるが、プロの世界なので、結果が出ない時期は必ずくる。そうなったときに真価を問われる。オープン戦では、インコースを徹底的に狙われ、ここが弱点か?と思われているが、ここも次第に対応できれば、30本塁打を期待できる。
 佐藤輝は内野手登録だが、まずは外野での起用が多くなると思う。いずれは、本職の三塁で勝負するかもしれないし、学生時代まで内野手だった選手が、プロでは外野手として活躍する選手もいるので、今後も外野手でいくかもしれない。将来的にも楽しみ。
 外野手に関してはサンズ、近本、佐藤輝以外にも人材はいる。大ベテランの糸井、内野手登録だが、ライトの守備に就くことが多かった陽川、そして、昨年は大不振に終わった高山が、打撃フォーム改造でオープン戦は調子がよく、猛アピールをしていた。サンズに関しては、一塁の守備にも取り組んでいるが、柔軟に起用したい。
 7番と8番は梅野と木浪。正捕手は今シーズンも梅野になると思う。ただ、近年は梅野、原口、坂本の3捕手が争っている。そして、将来的に楽しみなのは新人の榮枝。今シーズンどこかで一軍登録されると思うが、持ち前の強肩を見てみたい。
 ショートのポジションは基本的には木浪になろうかと思う。昨年は小幡が台頭、今季から背番号26となった北條も巻き返しを狙う。さらに、巨人から移籍の山本は持ち味の守備に加え、二遊間を守れる選手。近年エラーの数がダントツで多いチームにとって、山本の加入は刺激にしたいところ。

・課題の守備と小技、改善できるか

 昨年も12球団ワーストのエラー数を記録した阪神。バントにおいても、阪神でバントが上手いと言える選手は梅野くらい。昨年の阪神は、数字的には犠打成功率が高かったようだが、そういう印象がない。大事な場面でバント失敗、エラーして失点とかが出ると、印象が悪く見える。
 今年のキャンプでは、巨人や中日で活躍した川相昌弘氏が臨時コーチを務めた。川相氏は現役時代、守備とバントの名手として活躍し、その経験などを阪神の選手たちに伝授。川相氏からの教えを選手がどう感じて、どう生かすかが大切になる。

【最後に】

 今年の阪神は、打撃と守備、そして藤浪がカギを握ると思う。そのカギを握る選手たちが活躍すれば、優勝できる戦力はある。阪神の歴代監督で、4年以上連続で監督を務めた人はあまりいない。2、3年で退任というケースが多い。なので、矢野監督にとっても勝負の年となる。
 多くの選手が期待通り活躍できたらいいが、さすがにそうはいかないと思う。どこかで計算外の出来事が起こったり、連敗はあると思う。昨年は新型コロナウイルス集団感染という誤算も。
 前回も述べているが、甲子園への現地観戦は、少なくともワクチン接種が終わってから。ワクチン接種したから100%安心ではないが、ワクチン接種をする、しないでは大きい。これまでも何度も言っている通り、引き続き感染防止対策をしっかりとしていきたい。

京都のコロナ感染者が、今のところ比較的少ない訳

 新型コロナウイルスの感染が再び拡大している。1都3県では、緊急事態宣言が3月21日まで続くも下げ止まりし、解除されてから再び増加に転じている。一方、宮城県と山形県では、県独自の緊急事態宣言を発出するも、歯止めがかからない状況が続く。
 さて、関西の3府県だが、大阪府と兵庫県では、緊急事態宣言が解除された後、感染が再拡大している。27日の大阪の新規感染者数は386人、兵庫県は164人で、再拡大が顕著になっている。一方、京都府は32人の新規感染者数となっていて、府の独自の目安で1段階目にあたる「警戒期」に入ったと、京都府の西脇知事が述べた。京都府でも感染拡大傾向となっている。
 ここからが本題、大阪府と兵庫県は感染拡大が顕著になっているに対して、京都府も感染拡大傾向ではあるが、比較的少ない新規感染者数。この比較的少ない新規感染者数に対して、「ちゃんと検査してるのか?」「調整(隠蔽)しているんじゃないか?」などといった声が、ネット上に挙がっている。今回は、俺自身から見た、京都府のコロナ感染者が、今のところ比較的少ない訳を語ることにする。

・検査はしてるし、意図的な調整(隠蔽)はない

 まずは、ネット上の噂の回答だが、京都新聞の昨年12月の記事になるが、市医療衛生推進室の室長は、その噂に対してきっぱり否定している。
 検査数が少ないという声だが、第一波の時の緊急事態宣言時、この時の京都のPCR検査数は1日最大でも200件弱。しかし現在は、約2,500件に達した日もある。今は大体多くて1日約1,000件前後で推移している。確かにやや少ないかも知れない。でも、何でもかんでも検査すればいいというわけではないと思う。保健所としては、感染の可能性がある人に対してPCR検査をしているし、それが現在は約1,000件前後ということなんだと思う。
 現在は、感染者の早期発見に繋げようと、無作為にモニタリング検査を実施している。そのモニタリング検査も、大学や飲食店従業員に絞ったほうがいいのではないかという意見も出ていて、試行錯誤が続いている。
 検査体制はさらなる充実を目指しているし、意図的な調整(隠蔽)があったらニュースになっている。多少の集計ミスで修正はあっても、調整(隠蔽)なんかあるはずがない。調整しているとコメントしている人、何を根拠に調整しているか、答えてほしいもの。

・飲食店の規模が比較的小さい

 大阪のキタ(梅田、北新地)やミナミ(道頓堀、難波)には、居酒屋など多くの飲食店がある。それに対して、京都の飲食店は四条河原町や京都駅周辺が多いが、大阪と比べて規模は小さい。
 確かに、飲食を通じて感染が拡がりやすい新型コロナウイルス、今回の緊急事態宣言においても、飲食店をターゲットにしたもの。京都は、飲食店の規模が比較的小さいといっても、飲食店自体は存在するので、そこで大声やマスクなしの会話などで感染するということは当然ある。

・京都人は「(観光客増加が)不安」と思っている人が多い?

 これが最も要因ではないかと、個人的には思う。京都は観光名所が多く、全国から多くの観光客が来る。四条河原町や嵐山、四条河原町や嵐山は桜の名所のひとつで、すでに観光客で多くなっている。
 この状況に対して、地元の京都人からすると、観光客の増加で、感染が拡大するのではないかと「不安」に思う人が多いと思う。そうなると、やはり自粛という選択肢になる。逆に、不安と思っている京都人が他府県(大阪城公園とか)へ行こうとか、そういう気にはならないと思う。
 京都人からすると、このような状況なので「自分たちの地元で桜見たら?」とか「わざわざ京都に来ないで」と思っている人は多いと思う。現に、NHKのニュースで、愛知県から来た観光客が「ちょっとくらいならいいかな」とか、何とも言えないコメントを。何だかねぇ。

・先に京都から収束した

 今回の緊急事態宣言、関西では大阪、兵庫、京都に対して緊急事態宣言が発出されたが、発出のタイミング、および解除のタイミングは足並みを揃えようということで、3府県の知事とで合意している。
 3府県とも、緊急事態宣言の効果があって、収束へ向かっていったものの、大阪、兵庫、京都では収束の状況にばらつきがあった。収束が最も早かったのは京都で、国へ解除を要請する基準をいち早く達成したが、解除に関しても3府県一緒にということになっていたので、京都としては大阪と兵庫を待っている状態だった。その間に京都は、1日ごとの新規感染者数が1桁になった。
 収束した直後に解除した大阪と兵庫、とことん減少させていた京都、どれだけ減少させているかで、リバウンドの速度が違ってくるのではないかと。このあたりの差が出たかも。

・とは言いつつ、変異株が厄介

 京都が今のところ比較的感染者数が少ないのは、上記のような理由が挙げられそうだが、ただ、京都も感染拡大する可能性が高いと思う。今もリバウンドの兆候がある。
 イギリス型変異ウイルスが最初に確認されたのは、昨年12月の静岡から。そこから全国に拡大しつつあり、大阪や京都でも確認されている。特に神戸では変異ウイルスに感染した人の割合がかなり増加している。大体の人はすでに知っているが、感染力が従来より強い。それだけに非常に厄介。リバウンドが思ったより早かったのは、この変異株の影響もあると思う。
 そもそも、ウイルスは変異を繰り返すものというのは、ニュースを見ている人は聞いていると思う。その変異によって、現在のワクチンに影響しないかが心配。今のところ、イギリス型には影響はないだろうとのことだが、大きく変異する(車で言えばフルモデルチェンジ)ようなことにはなってほしくない。

【最後に】

 現在の状況を見てみると、先に京都が大きく減少して、緊急事態宣言が解除され、リバウンドも今のところ緩やか。ただ、急拡大は当然あり得るというのが、今の状況だとみている。
 尾身茂会長も「変異株が主流になる」という見解を示している。政府には早い決断が必要になる。これまでの後手後手は許されない。今回の特措法で新設された「まん延防止等重点措置(まん防)」を含めた強力な対策を検討して、実施してほしいと尾身茂会長も述べている。
 俺が望んでいるのは、政府にはスパッと決断してほしいということ。「もう少し様子をみたい」とかでは、ズルズルいくだけ。政府の対応が注目される。変異株であっても、国民としては手洗い、消毒、マスク等、これまで通りの対策は変わらない。望む、ワクチン接種。

大阪、兵庫、宮城に対し「まん延防止等重点措置」適用

 新型コロナウイルスの感染拡大が全国的に拡がっている中、大阪府、兵庫県、宮城県に対して「まん延防止等重点措置(まん防)」の適用が決まった。4月5日からの1ヶ月間を予定しているとのこと。
 初めて適用されるまん防、適用後にすぐ効果が現れるわけではなく、緊急事態宣言と同様、適用から約2週間で効果がわかってきそう。初めての実施ということもあって、何かと収穫と課題は出てくると思う。緊急事態宣言では都道府県単位で宣言を出すが、まん防の場合はその都道府県の市区町村に絞って集中的に対策する。さらに、今回の変異株がまん延している状態で、まん防で成功するか注目される。
 この3府県だけではないが、大阪と兵庫、ちょっと緊急事態宣言の前倒し解除はミスったかなと。宮城県にしても、Go To イートを実施していたこともあり、感染が急拡大した。ミスったことに対して批判をしている人がいるが、結果論を言っているだけ。確かにミスったかも知れないが、なんか引っかかる。物事何でもかんでもうまくいくはずがなく、今回ミスってしまったということ。そのミスを早急に対策することが大事。批判するなら、あなたが知事になって、ワクチン接種なし、かつ判断ミスなしでゼロコロナを必ず実現してください。俺は政府には批判しているが、それは判断が遅すぎるから。
 大阪と兵庫がまん防を適用が決まり、京都に関しては、再び時短要請になりそう。大阪が時短だから京都へ行こうとか、そういう人が少しでも少なくなれば。そこまでして飲みたいかなぁ。
 大阪ではマスク会食の徹底をしていきたいとしているが、いやぁ、これねぇ、飲食店の店員はつらいわ。まん防が適用されると、飲食店などに対して感染防止のための措置を行わない客に入場禁止にすることなどが可能になる。お客様に「マスク着用お願いします」となかなか言えないし、何度か言ってトラブルに繋がったらねぇ。それに、酒が入るとさらに気が緩む。
 今回初適用となるまん防、先ほども述べているが、初適用だけあって、どれくらいの効果があるかが注目される。兵庫では変異株のほうが主流になってきている。すごく厄介。ますます自粛やわ。前回の管理人Voiceでも述べているが、手洗い、消毒、マスクなど感染対策は引き続き徹底したい。ホンマ疲れる・・・。

昨年に続き、スタートダッシュに失敗の鹿島

 いくつかのチームで新型コロナウイルスの感染者が出ているが、J1は一応消化している。首位は川崎、やっぱり強い。今季も爆発的な得点力を発揮している。2位の名古屋も、持ち前の鉄壁な守備で、9試合で失点は僅か1。守備の立て直しに成功した名古屋が、今季も鉄壁の守備を発揮している。
 対して鹿島、優勝候補として挙げていたサッカー解説者などもいる中、8試合を消化して、2勝4敗2分の勝ち点8で暫定15位に低迷している。昨年は開幕4連敗スタートで、今年もスタートダッシュに失敗している。ただ、以前から後半に巻き返してくるシーズンが多い印象だが、それは過去は過去、今は今。
 スタートダッシュ失敗の要因としては、いくつか挙げられると思うが、今日はこのあたりを述べて、鹿島が今後巻き返すことができるのかを考えていくことにする。

・DFラインが安定しない

 センターバック陣がやや薄いかと思われたが、俺自身は特に問題はないと見ていた。それがちょっと外れた格好になってしまった。これまでの堅守速攻から、自分たちがボールを保持して相手を動かすスタイルに舵を切った昨年、シーズン途中に戦術が浸透し始めて、最終順位は5位で終えた。
 今季はそのスタイルをさらなる浸透を目指したシーズンだったが、つまらないミスや、犬飼と関川が相次いで出場停止になったり。右サイドバックも、小泉、広瀬、常本と起用されてきたが、ここもちょっとコロコロ入れ替わっている印象がある。かつては、多少押し込まれても、抑えるところは抑えてきた。そして速攻というスタイルだった。しかし、今は相手のカウンターに対しては脆い。
 ただ、ずっと長いこと堅守速攻のリアクションサッカーをやってきたのを、土台だけ残して再構築しているわけなので、まだまだ脆いところはあるかも。

・エヴェラウドのゴール待ち

 昨年、J1得点ランキング2位の18得点を挙げたエヴェラウド、ルヴァンカップでは得点を挙げているものの、リーグ戦8試合を消化して、まだ得点がない。
 序盤に関しては、コンディションが万全ではなかったことは、本人も自覚している。その中でも前線で驚異となっているシーンもいくつかある。上田がようやくリーグ戦でゴールを決め、2試合連続ゴール中だが、エヴェラウドもやっぱりリーグ戦でのゴールはほしいね。
 コンディションが上がっていると思うけど、ルヴァンカップからずっと先発出場していて、状態を上げていくところか、逆に疲労感というのはないだろうか。ここ2試合は、左サイドでの起用になっているが、本人もゴールは当然ほしいはず。ここは、今後に期待したい。

・得点後にすぐ失点、相次ぐ

 以前よく言われていたのが先行逃げ切り。1点先制したらそのまま逃げ切る。また、追いつかれても突き放す。今年は得点してもすぐ失点というのが相次いでいる。
 開幕節の清水戦、荒木の先制ゴールの後、すぐさま同点に追いつかれ、逆転負け。柏戦においても、上田の先制ゴールの後、すぐさま同点に追いつかれてしまう。一応、白崎の勝ち越しゴールが決まって、勝利したものの、苦しい試合だった。
 そしてアウェイ札幌戦にしても、2点目のゴールで2対0になった6分後に追いつかれ、後半にPKを献上し、2対2の引き分けに終わった。ザーゴはこのVARによってPK判定としたことに対して不満をあらわにした。確かに微妙な判定だったが、それ以前に、得点後すぐに失点する場面が相次いでいる。
 清水戦で大きく喜びすぎて、これを反省して、ルヴァンカップ鳥栖戦では快勝した。しかし、柏戦や札幌戦では、得点後にすぐ追いつかれる。ここはもう引き締めだと思う。1点取ったからといって、これで満足することなく、もう一度気持ちをリセットしていくしかないかと思う。

【最後に】

 今の現状を見ると、サポーターからすると「我慢」するしかない。今はそういう時期。急にチーム状態を上げていくというのは難しいが、攻守において意識の共有ができていないと思う。
 それに、昨年からザーゴは、若い選手を積極的に起用して、経験を積ませている。鹿島伝統の勝負強さを、若い選手に植え付けようとしている段階で、今後、これらの若い選手たちが経験を積んで、チームの柱になっていくところ。ただ、近年は海外からのオファーが相次いでいるため、チーム作りも難しい。
 今季に限り、J1は4クラブが降格するという、非常に厳しいシーズンとなっているため、チームとしてそろそろ状態を上げていかないと、2012年のような残留争いをすることになる。残留争いだけは避けたい。状態が上がってこなければ、チームの戦い方に多少のメスが入るかも知れないが、これまで取り組んできたものを継続して取り組んでいれば、状態も上がってくると思いたい。苦しい時期だが、自分たちのサッカーを信じて戦って欲しい。

ザーゴ監督解任、相馬コーチ新監督就任

 新型コロナウイルスの感染が再拡大、14日は大阪と兵庫で過去最多の新規感染者数の発表があった。そして、鹿島に関してもトップチーム選手2名とスタッフ1名の新型コロナウイルスの陽性判定の発表があった。これに関してはまた続報を待つことにする。そして、鹿島はザーゴ監督の解任と、相馬コーチの新監督就任を発表した。
 頭の片隅にザーゴの解任はあるのではないかと思っていたが、今のタイミングかぁと思った。「えっ?」というのはなかったが、「あぁ〜」という感じだった。
 2019年度の天皇杯準優勝から、鹿島の堅守速攻のリアクションサッカーからの脱却を目指して、2020年度にザーゴが監督に就任した。2020年度のシーズンスタートは、天皇杯決勝敗退からたったの6日のオフ明けから。僅かなオフの上、限られた期間のチーム作りに取り組んだが、ACLプレーオフは敗退。
 ルヴァンカップも敗れ、リーグ戦は新型コロナウイルスが影響した中断を挟んで4連敗スタート。初勝利後に次第に戦術が浸透し始め、7連勝した時期もあり、最終的には昨年は5位で終えた。
 さらなる浸透を目指すも、前回の管理人Voiceで述べていた通り、今年もスタートダッシュに失敗。攻守共に不安定で、この決断に至ったんだと思う。
 新しい戦術への取り組みの上、若い選手たちを次々と起用して、その上での戦術を浸透させるというのは難しかったかも知れない。ただ、若い選手たちを次々と起用した結果、荒木や沖など、これからの鹿島を背負ってほしい選手たちが成長している。チームとして浮上しなかったが、ザーゴによって成長した若手は多くいる。
 さて、新監督として相馬コーチが就任した。相馬新監督は選手時代、鹿島の不動の左サイドバックとして活躍したレジェンド。その後は川崎フロンターレやFC町田ゼルビアの監督を務めた。昨年から鹿島のトップチームのコーチを務めた。
 これから相馬新監督の下、どういったサッカーを目指そうとしているのか。町田の監督時代は、相手の嫌がることを追求する、攻守両面でボールに対して多くの人数に関わるスタイルとのことだが、これをベースにするのか、原点回帰なのか、これに関しては今後注目することにする。
 現在リーグ戦は暫定15位、これからは相馬新監督の下で、巻き返しを狙う。そしてザーゴ前監督、就任当初から非常に厳しい状況の中、若い選手を次々と起用して、これからの鹿島を担っていく選手が出てきました。感謝です。お疲れ様でした。

3度目の緊急事態宣言へ

 新型コロナウイルスの感染再拡大が続き、政府は東京、大阪、兵庫、京都の4都府県に緊急事態宣言を発出することが決定。期間は4月25日から5月11日まで。そして、愛媛県にはまん延防止等重点措置の適用、宮城県と沖縄県にはまん延防止等重点措置の適用期間の延長が決定した。
 まずは、4都府県に緊急事態宣言が発出が決定し、これで3度目になる。4都府県にはまん延防止等重点措置が適用されているにもかかわらず、減少傾向が見えない。一方、宮城県に関しては、まん防の効果が出ているのか、新規感染者数が減少傾向にある。この差は何なのかというところも気になるが、全国的には増加している。
 2度目の緊急事態宣言では、飲食をターゲットにしたものだったが、今回は人の流れを減らすことを重点に行われる。学校の休校は行われないものの、1回目の緊急事態宣言に近いものとなっている。さて、本当に効果が出るのか、いろいろと思うところはあるが、それを語ることにする。

・宣言の期間が短い

 これは殆どの人が思っていると思うが、3週間足らずで減少させられるのか?と。1回目の緊急事態宣言では、学校も休校し、百貨店やテーマパークなども休業。通勤電車の車内や、京都駅コンコースもめっちゃ少なかった。それでも宣言解除まで1ヶ月以上かかったし、これを今回の短期集中で人の流れを減らせるのか。
 1回目の緊急事態宣言と違い、国民もこの1年、感染リスクを少しでも減らせる方法を学んだ。自粛疲れで、外出してしまう人も多い。一定の効果は得られると思うが、あまりにも短いのではないかと。宣言の延長の可能性は大かなと。まぁ、ここは宣言から2週間近く経った頃に効果がわかってくると思う。

・路上飲み、ぼかし(モザイク)外してほしい

 今回の飲食店への対応、時短に加え、酒類の提供が行われない。酒類の提供が行われないことによって、休業を選択する飲食店も出てきている。非常に大きな影響を受ける。
 そこで問題となっているのが「路上飲み」、以前は中高年の人が路上飲みや、酒やビールを片手に飲みながら歩いているというのを見かけた。これが今は若い人が路上飲みを行っているのを見る。
 路上飲みをしている人たちがニュース番組で映し出されているが、人が特定されないよう、殆どの場面でモザイクが入っている。モザイク外せないものか。特に大学生とかは、そういったことはしないよう指導されていると思うが、映し出されたことによって、守っていないという決定的な証拠にもなる。つまり、全国に映し出されたことで「恥を知れ」ということ。そこまでして飲みたいかなぁ。

・関西圏はよいが、首都圏が気になる

 関西の大阪、京都、兵庫の3府県は、足並みを揃えている。一方、首都圏では東京だけが緊急事態宣言。埼玉、千葉、神奈川はまん延防止等重点措置となっている。確かに緊急事態宣言を発出するまでには至っていないものの、増加傾向にある。今後のまん防の効果、感染状況次第だと思う。
 やっぱり気になるところは、東京は酒類が提供されないから横浜へ行こうとか、埼玉、千葉へ行こうという輩。関西でも、大阪観光予定を京都に変えるといった行動を取る人が絶えない。1回目の緊急事態宣言の時は、そういう行動を取る人は多くなかったと思う。それに、全国で緊急事態宣言が行われていた時期だったし。
 まぁ、一言で言えば「自分勝手なことをしないでほしい」ということ。大阪観光を予定していたんやったら、予定通り大阪にすればいいし、県外往来自粛だったら、諦めてほしい。

・変異ウイルスもそうだが、一番は気の緩み

 NHK京都の夕方のニュース番組「ニュース630京いちにち」で昨日、京都大学医学部附属病院の宮本亨病院長が、「『変異型ウイルスが急拡大した原因だ』ではなく、緩んだことが原因という所にきっちり目をむけるべき」と述べている。まさにその通りで、心に響いた。
 多くの人はちゃんと感染対策はしっかりしていて、自粛すべきところは自粛するなど、正しい行動を取っている。ただ、その自粛疲れなどで気が緩んで、手洗い、消毒などがいい加減になったことで感染したという人もいると思う。真面目に感染対策に取り組んでいた人が感染なら同情するが、未だに危機感の薄い人たちは、感染して後悔したらいいと思いたくなる。

【まとめ】

 緊急事態宣言の期間は17日間の短期集中型。これで減少傾向に持っていけるかは、変異ウイルスのせいにしないで、一人ひとりの行動がカギ。だが、路上飲みとかは注意喚起だけやしなぁ。こんなのに罰則があればいいなぁと思うが、まぁ無理やろうなぁ。あとは、限られた中からどこへ遊びに行けるか、模索する人も出てくると思う。
 ずっと家にいろ!と言っているわけではないが、自分自身の行動を見直すいいきっかけではないかと。一人ひとりの協力がないと、宣言は延長される可能性は高い。ワクチンが行き届くまでは我慢。

若者は・・・、とか、高齢者も・・・、とか

 新型コロナウイルスの感染拡大、4都府県に緊急事態宣言が発出されるも、減少傾向が見えない。基本的には約2週間後にその効果がわかってくるが、この高止まりの状態では不安になる。それ以外の県のほとんどが感染拡大傾向にある。非常に危機的な状況にある。
 このような危機的な状況であるが、緊急事態宣言が発出されているにもかかわらず外出している若者をターゲットに、東京都がアンケート調査を行った。質問の一つに外出する理由として「マスクをしているから大丈夫だと思う」が33%を占めていたとか。
 マスクは基本的に飛沫を極力出さないようにするためのもので、完全防御ではないことは、多くの人が知っていると思っていたが、いまだにこんな回答をする人たちがいたとは。それに加えて、どの世代でも「鼻出しマスク」を見かけるが、それで「感染対策してますよ」なんて、何の説得力もない。
 このアンケートに対して、「何で若者だけにアンケートを取るのか?」とか、「若者は・・・って言うけど、高齢者だって・・・」とか、世代ごとで喧嘩してるかのようなネットの声が。そこで、東京都と大阪府で、どの世代が多く感染しているのかをまとめてみた。いずれも2021年3月1日〜2021年5月1日までのものとする。

東京都

大阪府
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 2回目の緊急事態宣言が解除されたのが大阪は3月1日、東京都は3月22日。結果は約2週間後に現れるとされているが、大阪府では3月中旬ごろから、20代の割合がどんどん増えていき、3月下旬には20代だけで約30%前後を占めている。
 一方、東京都は4月上旬あたりから20代の割合がどんどん増えていき、20代だけで約30%前後を占めている。大阪においても東京においても、20代が特に緊急事態宣言が解除されてから動いていることがわかる。
 こういった傾向が見えているにもかかわらず、若者ばっかり・・・、高齢者だって昼カラオケで集団感染ってよく聞くやんって、不満になることもあるやろうけど、若者をやり玉にあがるのは仕方ない。
 同じ若者でも、ちゃんと自粛するべきところは自粛する、中高年においても自粛するべきところは自粛する。若者が・・・とか、高齢者が・・・とかではなく、世代問わず危機感の薄い人に対して、不満を持っていけばいいだけ。マスクなし大声会話然り、鼻出しマスク然り。
 これまでは、若者が感染し、それを家庭内の中高年に持ち込む、それで重症者が遅れて増加する傾向が見られたが、感染力の強い変異株に置き換わっている傾向から、すぐに重症者が増える傾向にあるとか。若い世代でも重症になることもあるのが、今回の第4波の特徴になっている。
 感染対策はこれまで通り変わらないものの、これだけ人出が多いと、「禁止」などを含めた法改正も視野に入れないとダメかなと。俺の最大の趣味であるサッカー観戦も、去年2月に行ったのを最後に行ってないし、今冬のスキーも行かなかった。ワクチンの確保に目処が立ったようだが、スムーズに接種できるか。一般接種は、宇治市は現時点で8月以降を目指すとしているが、じゃぁ、いつ予約が取れるか。殺到するやろうなぁ。
 まぁ、ポケモンGOは毎日やってるので、人通りの少ないところを歩いて、少しでも歩数を増やすようにしている。自粛、自粛で我慢の日々ではあるが、何とか今年中にはワクチン接種ができるのかな。ワクチン接種ができたら安心というわけではないが、早くサッカー観戦が再開できる日を待ちたい。

これから交流戦へ、ここまでの阪神タイガースを振り返る

 新型コロナウイルスは変異株がまん延し、所謂「第4波」のまっただ中と思われる。兵庫や大阪で減少傾向、宮城や愛媛がまん延防止等重点措置から外す一方で、沖縄や北海道、広島や岡山などで感染が急拡大。全国で1日あたりの新規感染者数は5千人以上で推移している。
 広島カープにおいても、主力の菊池涼介、鈴木誠也など、選手・コーチなど計11人が新型コロナウイルスに感染し、阪神との3連戦は中止となった。特に菊池涼介に関しては、発熱などの症状が見られるため、いち早く回復をと思う。ここは続報を待つことにする。
 さて、いよいよ交流戦が始まるが、プロ野球では阪神を応援している俺、ここまで首位を快走している。ファンとしては非常にうれしい。ただ、まだ半分も消化していないし、これから何度も正念場が来ると思う。ここで、交流戦の前に、ここまでの阪神タイガースを振り返ってみることにする。

・先発投手陣の充実、守護神スアレスの安定感

 俺自身は投手陣の充実を重点に順位予想をしがちなところがある。大リーグで活躍する大谷翔平、仮に「今後は打者に専念か、投手に専念か、ファンとしてはどっちを望む?」と問いかけられたら、俺自身は「投手に専念」と答える。やっぱりあの160kmを超える速球が魅力だから。
 ちょっと話が外れたが(笑)、阪神の先発投手陣は充実している。藤浪は2軍調整になったものの、西勇輝、伊藤将司、ガンケル、青柳、秋山がいて、ガンケル離脱もチェンやアルカンタラが役割を担った。西純矢もプロ初勝利を挙げ、今後が楽しみになった。
 守護神は今季もスアレス、ここまで1勝13セーブ、防御率0.43で抜群の安定感を誇っている。2019年でソフトバンクを戦力外になった投手が、ここまで安定感を誇る守護神になったとは。

・やや不安はやっぱり中継ぎ陣

 開幕前「あれ?中継ぎ陣誰がいる?」と疑問に思っていた。開幕すると、やっぱり中継ぎ陣に不安があった。特に中継ぎ右腕。現在の勝ちパターンとしては、7回岩貞、8回岩崎、9回スアレスというリレー。一時期岩貞が打ち込まれたものの、欠かせない左腕になっている。岩崎にしてもちょっと登板が多くなっているのが気がかり。
 開幕当初の中継ぎ右腕としては、ソフトバンクを戦力外になった加治屋、新人の石井大智、小林が担っていた。しかし、加治屋と石井大智は安定せず2軍調整。石井大智は1軍復帰も登板機会がない。小林は防御率0.00で頑張っていたものの、5月のヤクルト戦とDeNA戦で打ち込まれ、現在は登板機会が少なくなっている。小野や守屋を1軍に上げたものの、ヤクルト戦で2人とも大量失点で2軍落ち。
 今奮闘している中継ぎ右腕は馬場。1軍昇格後8試合に登板して防御率0.00、登板によっては2イニング投げるなど、貴重な中継ぎ右腕になりつつある。
 岩貞、岩崎、馬場が今後中継ぎ陣を担うことが予想されるが、もう少し中継ぎ陣を充実させる必要があるかも知れない。今季は9回で試合が終わる。このため、中継ぎ陣をどんどんつぎ込んでいる。登板過多による疲労が心配なので、中継ぎ陣の充実も欠かせない。

・ほぼ生え抜き打線が機能

 今季の打線、ショートのポジション以外は、ほぼ同じ顔ぶれで、打順も概ね固定されている。主な打順は1番近本、2番糸原、3番マルテ、4番大山、5番サンズ、6番佐藤輝、7番梅野、8番中野。現在は糸原と大山が離脱し、4番に佐藤輝、2番に中野が入るなど、やや打順は変わっている。
 近本は今季も開幕当初は不調、しかし尻上がりに調子を上げてきた。持ち前の機動力は健在。マルテは選球眼がよくなり、右の外国人打者にありがちな外角低めに落ちるスライダーに空を切るシーン、マルテにはあまり見られない。サンズと梅野は相変わらず勝負強い。
 そして、レギュラー野手の中に、他球団から移籍した日本人選手がいなくなった。ほぼ生え抜き打線といえる。これまでは金本、新井、城島、平野、西岡、福留、糸井など、何人かは先発していた。近年は福留と糸井の大ベテランからポジションを奪う選手が出てこなかった。今季のライトは佐藤輝が務めていて、糸井は代打中心の起用となっている。もちろん、他球団から来た日本人選手を嫌っているわけではなく、加入してくれたからには頑張って欲しいが、これまでの「○○獲り!」といった記事にうんざりしていたこともあって、もう少し「生え抜きを育てようよ」と思っていたから。

・佐藤輝明はこれからもっと良くなると思いたい

 阪神ファンだけではなく、他球団のファンも注目していたと思う佐藤輝明、打率.265、10本塁打、32打点の成績を残している。
 オープン戦は好調も、シーズンが入ると、内角攻めなどで苦しみ、打率1割台だった。4月に入って調子が上がってきて、打率はようやく.265まで上がってきた。持ち前のパワーはすごい。横浜スタジアムのウイング席上段までボールが到達する大ファールや、場外ホームラン、打席に立ったらファンはホームランを期待する。
 佐藤輝明はまだまだ荒削りだと思う。左の変則フォームの投手には弱く、三振が多い。ここまでセ・リーグ最多の60三振。中途半端な三振はちょっと・・・、と思うが、思い切り振って三振なら。いろんな投手と対戦して、これからもっと良くなってくると思いたい。

・新戦力の外国人、踏みとどまれるか

 今季の外国人選手、投手ではガンケル、エドワーズ、スアレス、そして今季加入のチェンとアルカンタラ。野手ではマルテ、サンズ、そして今季加入のロハス・ジュニア。今季も1軍登録は5人可能だが、試合のメンバー入りは4人までとなっている。
 ガンケルは今は離脱しているものの、5勝負けなしと安定感がある。スアレスもここまで1勝13セーブ、防御率0.43。投手が3名1軍登録したと仮定すると、ガンケルとスアレスは欠かせない。そうなるとチェンとアルカンタラとなる。チェンは古巣中日戦で移籍後初勝利を挙げたが、次のDeNA戦ではやや不安定な投球で、現在は1軍登録を抹消されている。対してアルカンタラ、5月16日の巨人戦で初登板初勝利を挙げたが、5失点だった。まだ1試合投げただけなので、次の登板機会はあると思う。
 そして野手、ガンケルの登録抹消ということもあり、ロハス・ジュニアが1軍登録されている。昨年のボーアを超える21打席ノーヒット、22打席目で来日初ホームランを放ったが、今も苦しい状況となっている。マルテ、サンズがいずれも活躍しているため、ロハス・ジュニアは最も遅れている。交流戦に入るとDHが使えるため、ここでの起用もあるかも知れない。
 投手ではチェンとアルカンタラ、2年目のエドワーズ、野手ではロハス・ジュニア、層をさらに厚くするためには、彼らの奮起が必要となる。

【まとめ】

 広島との3連戦が中止なって、少し間隔が空いて交流戦に入ることになった。佐藤輝やロハス・ジュニアらは、実戦感覚を維持するため、2軍の試合に出場する。中継ぎ陣に関しては、登板の多さを考えれば、この少し空いた間隔はプラスに捉えられるかも知れないが、そうではない選手もいるかも知れない。このあたりは仕方ない。誰だってコロナに罹ってしまう可能性があるわけなので。決して広島のせいではない。
 交流戦はパ・リーグのチームのほうが、これまでも勝利が多い。あまり考えたくないが、阪神も交流戦を機に失速することもありえる。交流戦の戦い方もキーとなる。
 糸原は1軍復帰にちょっと期間を要すると思うが、大山とガンケルはそう遠くないはず。大山とガンケルが復帰したら、優勝へ向けてさらに加速すると思いたい。優勝願う。

2021シーズンのJ1、ここまでを振り返る

 2021シーズンのJ1、今季も新型コロナウイルスの影響を受けたが、リーグ戦は何とか消化している。ルヴァンカップのプレーオフステージも終了し、鹿島、札幌、FC東京、浦和がプライムステージへ進出が決まった。ACLに出場する川崎、G大阪、名古屋、C大阪は天皇杯を消化した後は、ACLのグループステージを戦う。その他のチームは天皇杯を消化した後、リーグ戦を再開する。
 今季も新型コロナウイルスの影響によるACLの日程などにより、各チームに消化試合数のばらつきがある。ACL組は今月からグループステージを戦うため、J1リーグ戦は数試合多く消化している。ACL組がしばらくJ1リーグがないため、それ以外のチームは少しでも勝ち点を積み上げておきたい。ここで、ここまでのJ1を振り返ろう。

・今季も「強すぎ」川崎フロンターレ

 ACLに出場するため、川崎はすでに21試合を消化している。ここまで17勝4分で負けなし。勝ち点55のダントツの首位。昨年からの4-1-2-3の布陣は今年も健在。破壊力抜群の攻撃力と共に、失点も15で少ない。
 圧倒的な強さに加え、勝負強さも加わっている。それを印象付けた試合のひとつが第17節の鹿島戦。この試合の序盤、鹿島はペースを全く握れず、その後レアンドロ ダミアンにあっさりと先制点を許す。徐々にペースを取り戻して、後半に上田のゴールで追いついたが、試合終了間際、小林に勝ち越しゴールを許し敗戦。
 このような勝ち方は、以前は鹿島がやっていた。2017年にJ1初優勝して以降の川崎は、呪いが一気に解けたかのように、タイトルを取り方を覚えたチームになった。今の鹿島に勝負強さを知っている選手が少なくなり、今は川崎と鹿島は逆の立場になっている感がある。

・九州勢の健闘、サガン鳥栖とアビスパ福岡

 鳥栖と福岡、両チームのサポーターや関係者を除いて、多くのサッカーファンや解説者、記者などは「降格候補」と予想する人が多かったのではないかと思う。俺も失礼ながら、下位予想だった。鳥栖は勝ち点33の4位で、J1最少失点。福岡は勝ち点29の5位で、一時期6連勝を記録した。
 鳥栖は今季は3-1-4-2の布陣、この布陣が機能し、J1最少失点を記録している。得点に関しては23得点だが、堅い守備に加え、自分たちが主導権を握ろうという戦いがあるとか。2019年度の決算で20億円を超える赤字計上、原川力など主力放出、コロナ禍、このような状況の中で、非常に素晴らしい戦いを見せている。
 福岡に関しても「降格候補」と予想した人が多かったと思う。5年ごとにJ1昇格、J2降格を繰り返してきたが、現在5位で健闘している。勝利した試合は1点差が多く、僅差をモノにしているようやね。鹿島から期限付き移籍の奈良、ようやくパフォーマンスが戻ってきたのかな。

・明暗が分かれるかも知れない、浦和レッズと横浜F・マリノス

 シーズン開幕前、俺自身、最初はちょっと苦しむのではないかと思っていたのが浦和レッズ。興梠の負傷による出遅れや、レオナルドの移籍、柏木と杉本の規律違反、ロドリゲス監督の戦術への取り組み、こういったことから苦しむのではと思っていたが、勝ち点28の7位につけている。
 確かに能力の高い選手は多いし、ロドリゲス監督の戦術も浸透し始めているかも。さらにキャスパー ユンカーの活躍が大きい。シーズン途中に正式契約も、入国制限により合流は4月26日。試合に出場すると早速活躍。5月の月間MVPを受賞し、ルヴァンカップのプライムステージ進出にも貢献。さらに酒井宏樹が加入し、浦和が台風の目になる可能性がある。
 「明」が浦和だとしたら、「暗」がマリノスになるかも知れない。マリノスは現在3位につけていて、チームの状況としては良かったはず。しかし、ポステコグルー監督の退任を発表。天皇杯2回戦では、すでにその退任が伝わっていたのか、HondaFCにPK戦の末に敗退。さらに、暫定的に監督を務めた松永氏の下で戦ったルヴァンカップのプレーオフステージは敗退した。
 ポステコグルーがマリノスの監督に就任後、これまでの堅守から、ハイライン戦術へと舵を切り、攻撃的なチームへと生まれ変わった。ポステコグルー2年目の2019年、その取り組みが実を結び、J1優勝に貢献。2020年は9位に終わったものの、今年は3位につけていただけに、このポステコグルー監督退任がどう影響するか、後任の監督が誰になるのか、ここは続報を待つことにする。

・巻き返せるか、ガンバ大阪、FC東京、清水エスパルス

 G大阪、FC東京、清水、この3チームは俺自身、上位に来るのではないかと思っていたが、今のところ完全に外れている。
 まずはG大阪だが、新型コロナウイルスの集団感染により、消化試合数は15だが、総得点が7。失点は14でまずまずだが、あまりにも得点が少ない。2018年途中から指揮していたツネ様は、5月に解任され、松波氏が監督を務めている。少し上昇気流に乗り始めているが、これから巻き返せるか。
 FC東京も現在12位、俺自身は今季、鹿島、川崎、FC東京が軸に優勝争いをするのではないかと予想していたが、5連敗もあり、まだちょっと不安定か。ただ、能力の高い選手が多いし、ルヴァンカップはプライムステージ進出し、チームとしては復調してきているか。
 清水はシーズン前に、大量補強を敢行。開幕戦の鹿島戦に逆転勝ちし、やっぱり台風の目になるのかと思ったら、失速。現在15位に低迷している。昨年と比べて失点は減っているが、攻撃が課題なのか。

【まとめ】

 ここに挙げていないチームは多くあるが、どのチームも「打倒川崎」に燃えているはず。しかし、状態の上がってきた鹿島でも敗れてしまった。いったいどこが川崎を止めることになるのだろうか。
 ACL組はしばらくリーグ戦はないが、ACLグループステージは中2日のオンパレード。ここをどう乗り切るかというところか。さすがの川崎も疲労が蓄積するのではないかと。ただ、それを補うだけの選手層がある。
 天皇杯2回戦の残りが終わればリーグ戦再開。ここから巻き返すチームもあれば、失速してしまうチームもあると思うが、今季に限り、4チームがJ2に降格する。低迷している横浜FC、大分、仙台、柏など、降格圏にいるチームはそろそろ状態が上がってこないと厳しいと思う。何が起こるかわからないJ1、次なる戦いも注目する。


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