鹿島魂From関西
  • 第501回から第600回まで
  • 第501回から第510回
  • 第511回から第520回
  • 第521回から第530回
  • 第531回から第540回
  • 第541回から第550回
  • 第551回から第560回
  • 第561回から第570回
  • 第571回から第580回
  • 第581回から第590回
  • 第591回から第600回
管理人Voice

第511回〜第520回

2020年の阪神タイガースを振り返る

 2020年のプロ野球、14日に1試合残っているが、新型コロナウイルスの影響で、大きな変更を余儀なくされた今季、現在「第3波」が到来しつつある中、何とか120試合を戦うことができた。
 さて、俺が応援している阪神タイガース、2位でシーズンを終えた。今季はクライマックスシリーズがないだけに、優勝を期待したが届かず。異例のシーズンとなった今季を振り返ろう。

・誤算1:ボーアが期待に応えられず

 貧打を解消するため、メジャー通算92本塁打の実績を引っ提げて入団したボーア。開幕から18打席ヒットがなく、19打席目でようやく初安打。
 徐々に日本の野球に慣れ始め、左投手に対しての課題を言われていたが、左投手相手でもホームランは放っている。ツボにハマれば持ち前のパワーで大きなアーチを描く。ホームランを放ったあとの「ファイアボール」ポーズを取るなど、明るい性格で、人間性としては良い選手だったが、期待した成績には届かず、打率.243で17本塁打、45打点という寂しい数字に終わった。

・誤算2:ベテランの不調

 これまではベテランが奮闘し、チームを支えてきた阪神だが、今季はベテラン陣が不調。打者では糸井、福留、投手では藤川、能見が挙げられる。
 まずは打者、糸井に関してはシーズン序盤は好調だったものの、夏場の7月と8月で不振に。9月以降に徐々に復調してきたが、阪神に移籍後最低の2本塁打、28打点にとどまった。福留は開幕スタメンだったものの、サンズがレフトのポジションを守るようになり、代打での起用が多くなった。慣れない代打なのか、代打でも結果を残せず、打率.154、1本塁打、12打点の成績に終わり、今季限りの退団が決定。
 投手では藤川と能見、藤川に関しては、右肩のコンディション不良で、一軍登録抹消期間が長く、なかなか球威が戻らなかった。能見も打ち込まれてしまうシーンが多かった。ただ、藤川にしても能見にしても、最後の投球を見ると、もう少しできるのではないかと思うようなピッチングだったのではないかと。藤川に関しては、今季限りの現役引退、能見に関しては阪神を退団し、他球団からのオファーを待つ。

・誤算3:新型コロナウイルス集団感染

 阪神は今年3月に藤浪、伊藤隼太、長坂の3選手が新型コロナウイルスに感染。9月には浜地が感染し、その後糸原、陽川、馬場、岩貞が感染。岩崎、小川ら保健所からの濃厚接触者や、球団独自で濃厚接触者扱いになった福留、木浪ら、多くの主力が登録抹消されることに。
 球団の甘い管理とか、そういったことはもう抜きにして、主力が離脱するというのは非常に痛かった。離脱の期間中に藤浪が中継ぎとして穴を埋め、160キロ超の直球でファンを沸かせたのは、藤浪にとっては光明。ただ、今年頭角を現しつつあった馬場、中継ぎとして奮闘している岩崎、岩貞がいないというのは非常に苦しかった。
 野手においても二遊間、木浪と糸原が揃って離脱。小幡と植田が主に二遊間を務めたが、レギュラー奪取するにはまだまだ力が足りなかった。こんなにも主力がいないと、やっぱり苦しい。

・残念1:ライトのポジションが固定できず

 これまで、ライトのポジションといえば糸井が守っていた。しかし、シーズン序盤は好調も、夏場に調子を落とす。ここで本来チャンスだったはずの選手は高山、中谷。いずれもポジションを奪うに至らず。本職がサードの陽川がライトの守備に就くも、糸井が9月以降に復調してきたことや、陽川が新型コロナウイルスに感染したことも。マルテの一軍復帰に伴って、大山がライトの守備に就いたこともあった。
 ただ、その糸井も9月に復調気配も、それほどインパクトのある結果は残せず。シーズン終盤は、新型コロナウイルスの感染から復帰した陽川が、ライトの守備に就くことが多くなり、打撃では自己最多の8本塁打を記録した。陽川本人が外野手転向を考えているのか、やっぱり内野で勝負したいのか、ここは来季楽しみにする。

・残念2:今季もエラーの多さは変わらず

 昨年、12球団ワーストの102個のエラー。今年もエラーが多く、12球団ワーストの85個のエラー。もし今年も143試合制であったら、100個以上のエラーになってしまうのではないかと思った。
 今季10個以上のエラーをした選手はいない。小幡の9が最多。ただ、肝心な場面でのエラーが目立ち、それが失点に繋がって、勝ちゲームがスルリと逃げた試合も多かった。一塁の守備を主に務めたボーアとマルテは揃って8つずつ。一塁のエラーの数としては多い。マルテに至っては一試合4エラーも。
 優勝した巨人は、阪神の半分以下のエラーの数。土のグラウンドの甲子園というのもあるが、それにしてもエラーが多すぎる。エラーから失点に繋がるケースは、どのチームにもよくあることだが、こんだけエラーが多いと、優勝は厳しい。

・残念3:巨人戦で大きく負け越し

 中日、DeNA、広島、ヤクルトには今季は勝ち越した。しかし巨人には8勝16敗で大きく負け越した。優勝を逃した要因のひとつ、巨人に大きく負け越したのは響いた。
 優勝チームなので、当然強い。ただ、やっぱりエラーから失点するなどでゲームを落としている。そのエラーにつけ込んで、得点に結びつける巨人の試合巧者ぶりはさすがなのだが、せめて互角に近い争いを見せて欲しかった。巨人に勝ち越しても、他チームで負け越しではダメだが、大きく負け越しているチームがあると、やっぱり優勝には届かないのか。

・当たり1:スアレスがセーブ王獲得

 ソフトバンクはよくこのスアレスを昨年戦力外にしたなぁと。阪神2位の原動力の要因のひとつとして、スアレスの活躍は非常に大きかった。
 昨年限りでソフトバンクを戦力外になり、阪神に移籍した。開幕後はセットアッパーとして、主に8回を任された。持ち味である160キロ近いストレートを武器に、打者をねじ伏せた。藤川の登録抹消によりクローザーに指名され、次々とセーブを重ねた。
 今年の阪神は、野手を含めて外国人は8人。投手ではガルシア、エドワーズ、ガンケル、スアレス、呂彦青の5人在籍していて、スアレスも一軍にいられるのかという状況だったと思う。外国人枠の争いに勝って、不動の守護神に定着。一部のスポーツ紙でメジャー移籍が報じられているが、果たして。

・当たり2:久々の外国人野手の「当たり」サンズ

 先ほども述べたが、今年の阪神は、野手を含めて外国人は8人。野手ではボーア、サンズ、マルテの3人。開幕一軍はボーアとマルテの2人で、サンズは開幕二軍スタートだった。
 開幕して数試合、あまりにも貧打の阪神、サンズが緊急昇格した。サンズも一軍昇格直後は結果は出ていなかったが、山崎康晃から逆転3ランホームランを放った。次第に日本の野球に慣れ始め、得点圏打率が一時期5割近くになるなど、チャンスに強かった。
 パワーヒッターのボーアと違って、中距離タイプだと思うが、韓国プロ野球で打点王を獲得した実績をひっさげての阪神入団なので、勝負強い打撃というところを期待していた。10月に調子を落としたものの、110試合出場で打率.257、19本塁打、64打点の成績を残した。
 もう少し結果を残せるのではないかと思っているが、来季も阪神でプレーするなら楽しみにしたい。「当たり」の外国人野手がなかなか出なかったが、サンズは「当たり」と言ってもいいと思う。

・よく頑張りました1:大山が攻守にレベルアップ

 今季、最も成長した選手は大山。開幕カードは、ポジションで被るマルテとの争いになり、マルテがサードを守り、大山はベンチスタートだった。その後も、外野を守ったり、代打での出場など、出場機会に恵まれなかった。
 サードを守っていたマルテが負傷離脱し、そこから大山がスタメンに定着。スタメンに定着したが、決して勝負強さというのはあまりなかった。0対11でリードを許している場面でホームランで1点返すとか、打って欲しい場面では、去年のイメージ通り、あまり打っていなかった印象。
 しかし、シーズン途中から、いい場面でヒットやホームランを打つ場面が見られるようになった。それを最も印象づけたのが、9月18日の中日戦。5回まで1対3でリードを許していたが、6回に大山が満塁ホームランを放ち逆転する。その裏に1点返されたが、7回に再び大山が2ランホームランを放ちリードを広げた。逆転満塁ホームランも見事だったが、7回の2ランホームランのほうが、中日にとってはダメージが大きかったと思う。
 常々、こういった場面で打ってこそ勝負強いと定義しているが、それができるようになってきた。ホームランと打点の2冠はならなかったものの、打率.288、28本塁打、85打点で自己最高の成績を収めた。守備においても向上。昨年は20失策で失策王だったが、今年は試合数が少ないとはいえ、6個のエラーに留めた。

・よく頑張りました2:秋山が3年ぶりの2桁勝利

 今年は秋山が復活した。2017年に12勝を挙げて、才能が開花したと思ったが、2018年と2019年は不本意なシーズンとなっていた。
 そして今年は3年ぶりの2桁勝利の11勝。秋山は抜群の制球力で勝負するタイプの投手、ストレートの球速自体はそれほどではないものの、それを速く見せる投球も光り、復活した。元々先発陣は豊富に揃っている阪神、その先発陣があまり結果を残せていなかった投手がいる中で、秋山の復活は大きかった。

・来季こそ:藤浪の復活を

 昨年はわずか1試合の登板に終わった藤浪、ヤクルト戦での1勝したものの、今季も先発でなかなか結果は出ず、二軍で調整することに。
 そして、9月に新型コロナウイルスの集団感染が発生し、藤浪を含めて一軍に緊急昇格。一軍昇格後は中継ぎで登板し、ここで復調への手応えをつかんだ。球速MAX162キロを記録することもあり、ストレートの威力が増した。課題となっていた制球難も、徐々に修正。
 シーズン終盤に先発に復帰。打線の援護がなかったこともあり、先発復帰後の勝利はつかなかったが、来季は必ず復活するものと信じたい。

【まとめ】

 エラーの数が多く、多くの誤算などがありながら2位で終えた阪神。来季に関して、課題はいっぱいあるが、やっぱりエラーを減らすこと。これが一番。
 そして、来季はメンバー的にも大きく変わっていくと思う。福留、能見、上本らが退団し、藤川は今季限りで現役引退。まさに過渡期。ドラフトでは佐藤輝明を獲得し、早速来季から活躍が期待される。多くの課題が山積みだが、来季はコロナが終息し、よいシーズンになってほしいと思う。

マスクの着用あれこれ

 新型コロナウイルスは現在「第3波」が到来。どのあたりがピークになるのだろうかと、非常に不安になっている。政府の「注視している」とか「検討している」とか、そういった発言はもううんざりしている。今はマスクの着用、手洗い、消毒など、一般人は基本的な感染防止対策くらいしかできないのだが、政府にはもっと踏み込んだ対策を実施してほしいと思う。
 さて、今は秋以降でもマスクの着用が欠かせない。今日はマスクの着用に関して取り上げる。アメリカ大統領選挙の大規模な集会を平気で開いて、マスクをしていない人も多数で「U・S・A!U・S・A!」の連呼。そういった国それぞれの文化というのはあると思うが、やっぱりマスクはしてほしい。では、俺自身はどういった対策をしているのかをお話することにする。

・夏は人混みでなければ、基本的には着用していない

 この夏は新型コロナウイルス感染防止対策として、夏でもマスクをするようになった。夏でも極力息苦しくないように「冷感マスク」のようなマスクも発売。
 俺自身、今はほぼ在宅勤務のため、出社が殆どなかったが、出社の時の通勤電車、京都駅構内コンコースでの混雑時、コンビニの入店時は必ずマスクをしている。また、職場ではマスクの着用が義務づけられているため、基本的にはマスクを着用するが、息苦しくなった時や昼食時はマスクを一時的に外す時もある。
 よく見かける光景として、殆ど人通りのない近所などでもマスクをしている人がいるけど、俺は人通りの殆どない近所であればマスクをしていない。車は自宅から少し離れた月極駐車場を利用しているが、自宅から駐車場へ向かう道は、殆ど人通りがないし、暑いだけ。新しい生活様式として、距離を取っているのであれば、熱中症にならないようマスクを外すというのも推奨している。これは間違いないと思う。

・秋も基本的には同様だが、気候によって臨機応変に

 今は秋、日中は過ごしやすくなったが、朝夕が少し冷えてきた。夏と同様、人混みや屋内、職場であればマスクはするが、それ以外は殆どマスクはしていない。
 在宅勤務が終了するのは午後5時、終わったら人通りの殆どない近所で30分近く歩いて、少しでもコンディション調整をしている。この時期以降、乾燥した空気になるため、この場合は保湿と体を温めるためにマスクをする場合がある。夕方が冷えている日にマスクを着用して歩いていると、口元や鼻付近が温かかった。保湿はわからないけど、個人的には効果あるかなと。

・冬はインフルエンザ対策として、基本的には着用

 これから冬になると、屋内などでは加湿器がほしいくらい、乾燥した気候になりやすい。今冬はインフルエンザと新型コロナの同時流行が懸念されている。
 新型コロナもインフルエンザとほぼ同様の対策でいけるとのことなので、基本的にはマスクを着用する。マスクをしない時は、自宅にいる時とか、花粉症対策を始める前の時期で車を運転する時かな。自宅にいる時には加湿器を付けるし、自分の部屋は加湿機能付きの空気清浄機を使用する。

・春は花粉症対策として、基本的には着用

 俺自身、好きな季節を順に並べてみると、秋、冬、夏、春の順になる。秋は最も気候のよい季節、唯一嫌なのは、スズメバチなどの蜂が活動が活発になること。蜂が苦手なので。俺は、夏より冬がいい。趣味としてスキーを毎年やるし、冬は服を着込んだら暖かいし、夏は半袖になっても暑い。
 でぇ、最も嫌なのが春。秋と同様、気候のよい季節ではあるが、花粉症歴35年、3月から4月にかけては花粉症との戦いとなる。なので、自宅にいる時以外は、ほぼマスク着用。2月頃には薬を服用して、花粉症を発症しないようにしているが、爆発的に花粉が飛ぶシーズンはどうしても薬が効かなくなってくる。ホントに困ったもんやわ。来年の春もコロナが落ち着いていない場合は、花粉症とコロナ対策となってくる。

・自転車、ひとりで自動車の運転なら、春を除いて着用していない

 最近俺自身は殆ど自転車には乗らなくなった。マスクを着用して自転車に乗っている人もよく見かける。これは最近「ミヤネ屋」でやっていたが、マスクは不要と。確かにそうやね。殆どが飛沫や接触で感染するし、人とすれ違っただけでは感染しないとされている。自転車ならすれ違っても一瞬やし、かかる可能性はほぼないと思う。もしもそれで罹ったら、天文学的な確率じゃないかと。
 あと、自動車の運転でも、ひとりで自動車を運転中にマスクを着用している人も見かける。密閉にはなるけど、ひとりで運転している限りは罹らないと思う。俺もひとりで運転している時は春を除いてマスクを外している。こういった場面でもマスクを着用する人はおそらく、スーパーやホームセンターなどに用があって、マスク着用のまま運転しているのかな。

【まとめ】

 第3波到来、これってハロウィンの影響あるんちゃう?大阪道頓堀付近で、仮装した若者が「我慢できずに来ちゃいました」とか「マスクしていない人いて危ないけど、私はマスクしているから大丈夫だと」とか。ネットの声では「同じ府民として恥ずかしい、情けない」のオンパレード。
 基本的にはマスクの着用、ただ、状況に応じてマスクを外すことも必要ではないかと思う。人通りの殆どない屋外で、空気感染で罹るわけがない。まぁ、マスクをしてくれるほうが確かにありがたいが、マスクの着用をお願いされているスーパーやホームセンターなどでは、やっぱり着用してほしい。
 マスクは基本的には飛沫を防ぐもの。しかし、意外とウイルスの侵入を防げるもんなんやね。通常は不織布マスクを使っているが、大体50%近く侵入を防げているとか。当然完全防御ではないが、マスクの着用は大きな意味をもつ。ただ、マスクを過信せず、着脱のタイミングを切り分けて、これからも対応したい。

責任逃れの政府

 新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない。一日ごとに発表される感染者数が、土曜日は過去最多の2500人を超えた。まだまだ上昇してしまうのか。
 金曜日に、政府の分科会は、感染が急増している地域には「Go Toキャンペーン」の運用見直しなどを、政府に提言した。これを受けて、土曜日に対策本部を開いて、管首相は「Go Toトラベル、イート」の運用見直しを表明した。今後は都道府県と連携して対応するものと思われる。
 やっとブレーキをかける時がきた。これまでは「感染対策をしながら経済を回していく」の一点張りで、殆どアクセル踏みっぱなし。医師会や医療従事者などの声はほぼ無視。大阪の吉村知事も経済を回していくという姿勢は変わりないものの「今はブレーキを強める時期」と。
 ようやく感染拡大を食い止めるための対策を打ち出してきたが、判断が遅いと言わざるを得ないと思う。今回は何かと政府に愚痴を言っていこうと思う。

・「Go Toトラベル」利用がきっかけで感染した人は170人余り?

 Go Toトラベルの利用者は約4千万人余りのようで、その中で利用がきっかけで感染した人は170人余りだと。これ、圧倒的に少ないわなぁ。
 まぁ、ウソをついていると思わないようにしたいものの、なんか疑問に残る。一泊二食付きなのか、朝食付きなのかとか、利用するホテルにもよるが、宿泊先のホテルをきっかけになったのか、旅行中の飲食店の立ち寄りとか、感染した170人余りがどういった場面で感染したと考えられるのかがわからん。
 感染症対策に詳しい専門家などは、旅行先で何をするかが重要だと。確かに、ソーシャルディスタンスを保って、観光するだけなら感染リスクは低い。とは言っても、170人余りというのは信じられない。Go Toトラベル利用者からもらってしまった人たちもいるのではないかと。

・「トラベル」より「イート」のほうが怖い

 旅行業界はもちろん、需要が激減し、非常に厳しい経営を余儀なくされている飲食業界にとって、この需要喚起策そのものはよいと思う。ただ、トラベルと同様、イートのほうも混乱。京都ではプレミアム付き食事券がスピード完売、スピード完売はともかく、「何回も買えてる人がいたら不公平すぎる」や「インターネットを使わない高齢者らは一層入手が困難」など。
 まぁ、そういった不満もあるようだが、これからキーワードになってくるのは「利用は4人以下」としたこと。俺自身は一定の目安になっていることと、5人以上での会食のほうが感染者の割合が多いという点で、一応は賛成する。4人以下の根拠は?とか、4人以下でも一緒じゃないか?とか、そういった声が聞かれるが、減少の方向へ持っていけるのではないかと思えるような対策であれば実施してみて、効果次第で次の手を打っていけばいいのではないかと。
 第2波の時、飲食をきっかけに感染していることが最も多かっただけに、俺自身、トラベルよりもイートのほうが怖い。たまには居酒屋などへ行って、いろいろと話したいが、まだまだやね。

・判断が遅いから、ゴタゴタする

 先ほども述べているが、「感染対策をしながら経済を回していく」の一点張り。ただの強がり。これだけ感染者が増えて、結局周りからの声で急転直下。これから運用見直しになるが、西村大臣は各自治体と連携して「数日中に方向性を示したい」とのこと。
 管首相の強がりから、急転直下。結局強がりばかりで、感染者が増えた時のあらゆる対策というのは考えていなかったのか。見直しの時期や対象の地区などが決まっていないし、秋の3連休前に方向性を示すべきではなかったではないかと。

・見直しは各自治体の判断?

 こんな無責任は発言ってあるか?見直すかどうかは都道府県の判断に委ねる?Go Toキャンペーンは国の需要喚起策で、国が責任を持って行う事業。国が主導で、国が責任を持って行うのは当然。小池都知事もそのように言っている。当たり前やろ、各自治体に丸投げか。感染拡大したら自治体や国民のせい、効果があって減少したら政府のおかげ?
 一般サラリーマンでも、上司から指示を受けた仕事を、部下は責任を持って全うする。もし部下がその仕事をミスったら、上司は責任を負わず、部下の責任にするのと一緒。
 1998年と1999年に阪神に所属したダレル・メイという投手がいた。1999年、当時の野村克也監督と対立し、メイは「あの監督は勝てば自分の手柄、負ければ選手の責任」と発言。翌年、巨人に移籍して活躍している。この発言に関しても同じ例えになるね。
 各都道府県の事情もあると思う。ただ、ステージ3相当など、一定の基準に達してしまったら一時停止!など、国ははっきりと方針を示したらいいと思う。キャンセル料は国が負担するのは当たり前だが、国民の税金で成り立っているんやろ?政府はそれを忘れないように。

【まとめ】

 ようやく見直しの方向性になったGo Toキャンペーン。Go Toだけが一因となっているわけではないが、手を打てるところを打っていく、という方向性に関しては評価する。すぐに効果は出ないし、すぐに効果が出る方法は誰にもわからない。
 国民の大半は、感染防止対策をしっかりやっている。それでも感染する可能性があるのが、今回の新型コロナウイルスの怖いところ。先ほども述べているが、Go Toキャンペーンは国の需要喚起策。各自治体に判断を委ねるなんて言語道断。国が責任を持って対応してほしい。

今は京都に来ないで

 新型コロナウイルスの感染拡大、現在は第3波のまっただ中。拡大しているが、少し鈍化の兆しが見える。北海道はやや減少してきているが、まだまだ予断は許さない状況が続いている。
 大阪府では、独自に定めた「大阪モデル」で赤信号が点灯し、医療非常事態宣言。これにより不要不急の外出を控えるように求められている。全国的に人出が減少している中、京都は増加している。特に四条河原町や嵐山で観光客でいっぱいになっている。
 11月の3連休から、毎週末に嵐山の様子がニュースで報じられているが、大阪観光の予定を京都に変更する人もいるとか。その京都に変更した男性3人組は「京都人に怒られそうやけど」とか、東京から来たカップルは「(新型コロナに)なったらなったらで、その時はその時」など、全く危機感のない、というか恥ずかしくないのか、こんなこと言って。
 嵐山は確かに京都の観光名所のひとつ、秋は紅葉、春は桜を見に行きたいのはわかる。要は何故今の時期に?ということ。自分の地元じゃダメなのか?
 俺自身、最大の趣味であるサッカー観戦に関しては、今年2月のルヴァン杯の現地観戦して以降行っていない。新型コロナがなければ年間10〜15試合程度は行っている。今シーズンの現地観戦は事実上断念し、我慢の日々を送っている。それに引き換え、何故京都に行きたがるのか、「今年はコロナもあるので地元にしよう」とか、そういった考えにならんのか。
 この土日、京都の新型コロナウイルスの新規感染者数が44人、43人と、2日続けて40人以上になっていて、京都市の感染者が圧倒的に多い。京都府では警戒レベルを3段階に設定し、今は最も高い「特別警戒基準」に達している。ただ、西脇知事と門川京都市長は大した対策は取っていない。今日、政府分科会の尾身会長は「人の動き減らす必要」と、GoToを含めた人の動きを集中的に減らすべきと述べている。この尾身会長の述べた内容を受けて、西脇知事と門川市長はどう感じているのか。
 この感染者数や感染者の内訳を見ると、京都市の感染者が圧倒的に多いし、やっぱり嵐山で人が集まったのが影響してるんちゃうかと思ってしまう。俺の自宅は宇治市だけど、宇治でもポツポツ増えている。
 京都以外の他の都道府県の人へ、京都人から本当にお願い、今は京都に来ないで下さい。京都は感染者が少ないからといって、大阪から京都に変更とか、そういった自分勝手なことも止めてください。あなたが逆の立場になったらウェルカムなのですか?仕事など、どうしてもやむを得ない場合はもちろんOKですが、京都に遊びに行くのがどうしても今年でないとダメなのか、よく考えてほしい。

やっと一時停止、Go Toトラベル

 政府は14日、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、Go Toトラベルを12月28日から来年1月11日までの期間、全国で一斉に一時停止を表明した。
 やっと一時停止の判断、やっぱり判断は遅い。さっき、YouTubeのコメントで、「政府が新型ノロマウイルスに感染」というコメントを見て、「うまい!」と思った(汗)。まぁ、それはさておき、「勝負の3週間」と銘打っていながら、結局歯止めがかかっていない。この勝負は政府の負け。
 今、一部の地域では、飲食店などの時短要請を実施しているが、減少には転じていない。大阪ではすでにGo Toトラベルは一時停止しているが、大阪市内全域の飲食店などに対して、時短要請を決定。さらに踏み込んだ対策を決定した。今はブレーキをかける時期、ただ、車で例えるなら「Dレンジに入れたままのエンジンブレーキ」という状態ではないかと思う。決して強いエンジンブレーキではないと思う。
 そして京都、今日も月曜日にしては多い40人の感染確認。そして陽性率も上がっている。同志社大学ラグビー部や芸妓らの感染が目立っているが、感染経路不明も多くなっている。この感染経路不明が気になっている。Go Toか?と、どうしても思ってしまう。
 名古屋では先行してGo Toトラベルの一時停止になるが、できれば京都も先行して一時停止してほしいのが本音。大阪が一時停止しているから京都に変更、というのを避けたいから。
 時短要請やGo Toの一時停止、確かにこの業界に携わる人にとっては非常に厳しい。ただ、これ以上感染拡大が続くと、緊急事態宣言が視野に入ってくると思う。そうなるともっと厳しくなる。
 アクセルを踏む時は踏む、ブレーキをかける時はしっかり踏む、そういったメリハリをきかせて対応するのがよいかとは思うが、ブレーキを踏まなければいけない状況になるとグダグダして、結局判断が遅くなっているのではないかと思う。国は感染状況を4つステージに分けた指標があるが、何のためのステージ分けなのか。「あくまでも目安」と位置づけているのがアカンのではないかと。該当ステージに達したら、スパッと判断するものだと思っていた。まぁ、各都道府県の知事の考え方もあるやろうし、難しいな。
 何はともあれ、勝負の3週間は政府の負け。次はGo Toトラベルの全国一斉の一時停止となったが、Go Toトラベルを一時停止しただけでは拡大は少し抑えられたとしても、大きく減少はしないと思う。国民一人ひとりの意識も大切になってくる。特に若い世代が、感染して家庭内へ持ち込んでしまうケースが最も多いのが第3波の特徴。のんきなテンションで「感染対策してま〜す」とか、そんな人がいる限りはダメだと思う。
 高止まりが続く今の状況、減少しても緩やかに減少する。年末年始にならないとわからないが、減少傾向が見える状況になってほしいと思う。まだまだ我慢。

2020シーズンの鹿島を振り返る

 J1リーグは最終節が行われ、今季のJ1リーグが終了した。優勝はすでに川崎が決めている。天皇杯に出場できる2位以内も、2位にガンバ大阪がすでに決定している。最終節はACLプレーオフ出場権をめぐる戦いとなり、名古屋が3位を守り、ACLプレーオフ出場を決めた。4位セレッソ大阪は、天皇杯の結果次第でACLプレーオフ出場権を獲得する可能性を残す。
 さて、J1リーグが終了し、我らが鹿島アントラーズは5位でシーズンを終え、今シーズンの全日程を終えた。今年は新型コロナウイルスの影響で、大会の日程の大幅な変更を余儀なくされ、異例のシーズンとなった。鹿島でも2名の感染者が出るも、何とか全日程を終えることができた。早速振り返ろう。

・準備不足なままシーズンスタート

 1月1日、天皇杯決勝で神戸に敗れ、翌日からのシーズンオフはわずか6日。わずかなオフが明け、新シーズンが始まる。2020シーズンはザーゴ監督が指揮を執り、これまでの守ってカウンターのリアクションサッカーから、自分たちが主導権を握って相手を動かす攻撃的なサッカーを目指してきた。
 わずか6日のオフ、戦術変更、準備不足は明らかで、1月28日のACLプレーオフでは、メルボルン・ビクトリーに0対1で敗戦。ACLプレーオフで日本のクラブが敗れたのは、鹿島が初となってしまった。
 俺自身、今シーズン唯一の現地観戦試合の2月16日ルヴァン杯GS名古屋戦でも、マテウスに決められ0対1で敗戦。シーズンが開幕した2月23日の広島戦では0対3で敗れ、最下位スタートとなり、公式戦3試合で得点が入らない苦しいスタートとなった。

・新型コロナウイルスの影響で中断

 2月25日、Jリーグは新型コロナウイルスの影響で、2月26日から3月15日までの公式戦すべての開催延期を発表する。その後、新型コロナウイルスは感染が拡大し、4月7日には東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡の7都府県に対して緊急事態宣言が発令される(その後全国に拡大)。
 5月29日、J1リーグは7月4日に無観客で再開が決定した。ここ2年は過密日程で、蓄積疲労があったと思うが、その疲労の回復や、ザーゴの戦術浸透に時間を使える反面、チームの活動も一時休止もあり、いつ再開されるのかがわからない中での調整ということもあり、決して容易ではなかったと思う。

・再開後も苦しいスタート

 再開初戦の7月4日はアウェイで川崎と対戦、不運な判定もあり1対2で敗戦。その後も札幌、浦和にも敗れ、開幕4連敗を喫し、最下位から抜け出せない。川崎戦での1点はオウンゴールで、自分たちが得点した試合は、公式戦ゼロ。非常に厳しい再開となった。
 再開前の練習試合、J2町田戦においても、1対0の辛勝。一定の手ごたえを感じつつあるも、この得点もオウンゴール。横浜FCとの練習試合は非公開だったため、内容はどうだったかはわからないが、戦術を180度変えるというのは決して容易ではなく、浸透に時間がかかるものなのかと。

・初勝利後、徐々に戦術が浸透し始める

 苦しい開幕4連敗スタートとなったが、第5節の横浜FM戦でようやく今季初勝利を挙げる。昨年のアウェイ清水戦で、遠藤トップ下、上田のトップ起用が機能し、大勝した試合があった。横浜FM戦においても、この遠藤と上田のホットライン、そしてエヴェラウドを左サイドハーフに置く布陣で臨んでいた。上田の2ゴール、エヴェラウドも来日初ゴール、白崎がとどめの4点目を決めて、ようやく初勝利を挙げた。まったく得点が取れていなかったのが嘘のような試合内容だった。
 2得点を挙げていた上田が負傷離脱し、これまた厳しくなるのかと思われたが、エヴェラウドが得点を量産し始める。アウェイ大分戦ではハットトリックの活躍で、4試合連続ゴールを記録する。そして、8月26日のFC東京戦では、フィットに時間を要していたファン アラーノも初ゴールを挙げ、ここから連勝が7まで伸びた。

・若い選手の成長

 今季は若い選手の出場機会の増加が目立ったシーズンでもあった。まずはGK、これまでは曽ヶ端、スンテといったベテランGKが務めていて、なかなか世代交代ができなかったが、第9節の鳥栖戦から沖が務めるようになった。第10節と第11節は山田が務めたが、第12節以降は最終節までフル出場を果たした。第4GKという位置づけとみられていた山田だったが、1年目から2試合に出場。新加入1年目でリーグ戦に出場できたGKは山田が初。
 そして、フィールドプレーヤーも続々と出場機会を伸ばしていった。センターバックでは関川、シーズン途中から頭角を現す。関川と似たプレースタイルで、2018年途中まで在籍した植田直通は、1年目のリーグ戦出場がゼロで、2年目で頭角を現し、その後レギュラーに。関川も昨年はリーグ戦出場がゼロで、2年目の今年に頭角を現した。しかし、永戸が新型コロナに感染し、その濃厚接触者として認定されて以降、出場機会が減ってしまったが、成長の兆しが見られた。
 攻撃的な選手としては荒木、松村、染野といった高卒ルーキーも出場機会を増やした。そして上田、今シーズンは2桁得点の10得点。シーズン途中で負傷離脱し、復帰後はなかなか状態が上がってこなかったが、シーズン終盤に2試合連続2ゴールなど好調を維持した。

・最終順位は5位も、来季に繋がる戦いができた

 今季のJ1リーグは5位、鹿島はタイトルを取ることが義務づけられたクラブ、そう考えると、5位というのは「2位も最下位も一緒」ということになろうかと。しかし、今季はこれまでの戦術を180度転換して挑んだシーズンでもあった。
 厳しいスタートも、徐々に戦術が浸透し、優勝には届かなかったが、ACL出場権を最後まで争う状況になった。最終節のセレッソ大阪戦では引き分けたものの、後半終了間際の猛攻もポストに嫌われ、逆転ゴールは生まれなかったが、最後まで必死に戦ったことに対して、試合終了直後に大きな拍手が沸いた。
 シーズン中盤からフル出場を続けた沖、逆転ゴールを惜しくも決められなかった上田らの目には涙、来季は必ず嬉し涙に変えて欲しいと思う。

【まとめ】

 新型コロナウイルスの影響で異例のシーズンとなった今季、各クラブとも、いつ再開されるかがわからない中でコンディションを調整するというのは難しかったと思う。鹿島も同じ。
 今季は新型コロナウイルスの影響で、長い中断があったが、コロナがなく通常通りにシーズンを行っていたら、鹿島はもっと苦しい序盤になっていたかも知れない。これまでの戦術を180度転換して、戦術の浸透に時間を要していたし。ただ、公式戦をこなしていくことで、徐々に浸透していたかも知れない。コロナによる中断が、戦術浸透という観点で、鹿島にはよかったのかはわからないが、来季が非常に楽しみになった。
 今シーズンはよくここまで順位を上げてきたなという印象。来季は久々に国内の戦いだけになるが、来季に限り、J1は20クラブとなるため、過密日程になることが予想される。近年、ACLもあり、まともなオフがこれまで取れていなかったので、久々にたっぷりのオフになる。しっかり休んで、来季は必ずタイトルを取ってほしい。今シーズンもお疲れ様でした。

鹿島も移籍、引退の動き

 新型コロナウイルスの感染拡大、過去最多を更新する日が続き、24日も過去最多を更新。関東圏では、一日ごとに発表される感染者数が過去最多を更新している都県が相次いでいる。京都府も初めて3桁となる107人の新規感染者が発表された。減少どころか拡大している。
 さて、鹿島は今シーズンの全日程を終え、移籍や引退のニュースが入ってきている。まずは名古、湘南ベルマーレへの期限付き移籍が決まった。2021シーズンは湘南でプレーし、期限付き移籍期間中は鹿島との公式戦には出場できないことになっている。
 1年目から頭角を現し、近いうちに背番号10を背負ってほしいと思っていたが、今シーズンは怪我もあり、出場機会に恵まれなかった。ザーゴ監督の下、今シーズンは新しい戦術への取り組みの中、名古に関しては、その戦術にいまいちフィットしなかったかも知れない。ただ、非常に才能のある選手、湘南ではおそらく出場機会は増えると思うが、2021シーズンは湘南で活躍して、2022シーズンには鹿島に戻ってきてほしい。
 そして、山本脩斗が湘南ベルマーレに完全移籍。2014年に磐田から加入し、早速レギュラーに定着した。セットプレーに強く、2016年1stステージ最終節でも、タイミングよくヘディングでゴールを決めた。長きにわたって活躍していた脩斗だったが、昨年から負傷があり、試合出場ができず。今シーズンはさらに永戸と杉岡が加入したことで、さらに出場機会が減った。永戸と杉岡が新型コロナウイルスの影響で離脱したシーズン終盤、山本が左サイドバックを務め、まだまだ十分活躍できる力を見せた。
 2019年途中までは個人チャントがなかった。昨年のアウェイG大阪戦で、山本脩斗のチャントがお披露目された。なかなかよいチャントだったが、これももう流れない。7年にわたって活躍した山本、湘南へ行っても活躍を期待したい。ホントにありがとう。
 そして、24日は曽ヶ端準の現役引退が発表された。率直に寂しくなるなと。もう1年やるのかなと思ったけど、沖がレギュラーに定着したことを見て、「今後の鹿島を託した」と思ったかも知れない。
 曽ヶ端は1998年、中田浩二、小笠原満男、本山雅志らと共に入団。中田は2014年に現役引退、本山は2015年に鹿島退団、小笠原は2018年で現役引退。79年組として、最後の選手だった。
 2001年の途中から曽ヶ端がレギュラーを掴み、それ以降鹿島のGKとして長く務めた。一時期、負傷や不調により欠場した時もあったが、これだけ長く活躍できたGKはなかなかいない。近年はスンテがレギュラーとして君臨、今年は沖がレギュラーに定着し、ベンチ外が続いた。「キーパー動けず」とか、時々ポカがあったものの、ずっと鹿島にいられたというのは、本人も幸せだったと思う。
 2021シーズンへ向けて、戦力の整備が進んでいる各クラブだが、鹿島に関しても動きがあった。2021シーズンは今年のような大型補強はないと見られるが、まだまだ何人かは動きがあると思う。
 名古に関しては、湘南で力を付けて、必ず鹿島に戻ってきて欲しい。山本に関しては、湘南に完全移籍ということで、もう一花咲かせてほしい(というのは失礼かな)。これまでありがとうございました。そして曽ヶ端、長きにわたって鹿島のGKを努めて、多くのタイトル獲得に貢献してくれて、本当にありがとうございました。そしてお疲れ様でした。

鹿島も移籍、引退の動き2

 新型コロナウイルスの感染拡大が依然として止まらない。北海道や大阪は減少傾向が見られるものの、全国的には高止まりの状態が続いている。特に首都圏、東京都では緊急事態宣言が目前に迫っているのではないかと。年末年始は医療機関が休みになるところが多い。どれだけの医療機関が年末年始に対応しているのかがわからないが、これ以上の拡大は勘弁してほしい。
 さて、鹿島は29日、DF伊東幸敏がジェフユナイテッド千葉へ完全移籍が決まったと発表。伊東は2012年、鹿島に入団。1年目は出場がなかったが、2年目の終盤、西の警告の累積による2試合出場停止から出場機会が増えた。2014年も途中までは右サイドバックのレギュラーを務めたが、自身の負傷により、西がポジションを奪還。その後は西が右サイドハーフを務めた時には、右サイドバックとして出場という試合もあった。
 2019年は出場機会が増えるのではないかと思われたが、内田に加え、伊東も長期離脱したことが最も痛かったかなと。2020年は右サイドバックが本職の広瀬が加入、そして本職はボランチだが、右サイドバックでも高いパフォーマンスを見せている小泉、そして来季は明治大学の常本君が加入する。そうなるとどうしても出場機会が、ということになる。来シーズンは小田と共にサイドバックを担って、必ずジェフをJ1昇格に導いて欲しい。これまでありがとう。
 そして、2014年途中まで鹿島に在籍し、FCティアモ枚方に所属する野沢拓也が現役引退を発表。年齢的にはいつ引退してもおかしくないが、ついに訪れたその引退。
 野沢は2000年入団も、小笠原や本山らがいたことで、出場機会に恵まれなかったが、2004年に頭角を現し始めた。2005年には、FWとして起用され、アレックス ミネイロとの2トップが機能し、自身10得点を記録する。その後はサイドハーフとしてレギュラーに定着し、2007年から2009年までの3連覇に貢献。シーズン終盤に特に力を発揮することから「ミスター・クライマックス」の異名も。
 レギュラーとして君臨していた2011年の終了時、神戸移籍が報じられ、まさか?と思ったが、2012年に神戸へ電撃移籍。2013年に鹿島に戻ってきたが、同年途中から世代交代が本格的に着手と同時に、野沢の出場機会が減った。2014年途中に仙台へ移籍、その後は海外でプレー後、FCティアモ枚方に昨年から所属。
 FCティアモ枚方をJFL昇格へ導いたことで、自身の役目は終わったかなと思ったかも。俺自身、2007年から2010年までは野沢のユニフォームを着て、何度も応援しに行った。現在はFKを高い精度で蹴れる鹿島の選手が少なくなったが、野沢はFKの精度が高く、何本も直接FKからゴールを決めた。2010年度の天皇杯優勝、勝ち越しゴールも野沢の直接FKだった。
 なかなかこういったテクニシャンはいない。サポーターの間ではいい意味で「変態」とも言われていた。また何らかの形で鹿島に関わってほしいと思う。何はともあれ、長い現役生活お疲れ様でした。

2020シーズンのJ2クラブを「簡単な一言」で評価する

 2020シーズンの国内サッカーは、1月4日のルヴァン杯決勝を残すのみとなった。今季のJリーグは、新型コロナウイルスの影響で日程を大幅に変更される異例のシーズンとなった。J2も大幅に変更になり、週2試合の過密日程になることが多いシーズンでもあったが、全チーム42試合を終えることができた。
 J1に関しては、ルヴァン杯決勝が残っているので、簡単な一言評価を後日行うが、すでに全日程を終えているJ2クラブを簡単な一言で評価してみた。

  • 昨シーズンの悔しさを晴らす!・・・徳島ヴォルティス
  • 5年ごとにJ1昇格、今季も・・・アビスパ福岡
  • あと僅か・・・V・ファーレン長崎
  • J2上位には来るのだが・・・ヴァンフォーレ甲府
  • J2復帰1年目で大健闘・・・ギラヴァンツ北九州
  • この順位じゃダメなんよぉ・・・ジュビロ磐田
  • まだまだいける・・・モンテディオ山形
  • ピーター ウタカが頼り?・・・京都サンガF.C.
  • 最多得点も失点も多い・・・水戸ホーリーホック
  • 思ったよりいい順位・・・栃木SC
  • 本気の補強も実らず・・・アルビレックス新潟
  • 育成には定評、でもJ1復帰が遠い・・・東京ヴェルディ
  • ここまで順位は上げたが・・・松本山雅FC
  • J2定着?・・・ジェフユナイテッド千葉
  • この順位は予想外・・・大宮アルディージャ
  • 8月は大変だった・・・FC琉球
  • 得点力不足が気になった・・・ファジアーノ岡山
  • 失点の多さが気になった・・・ツエーゲン金沢
  • 下位定着は嫌だ・・・FC町田ゼルビア
  • 終盤に手応え?・・・ザスパクサツ群馬
  • 降格がなく、命拾い・・・愛媛FC
  • 数年前の躍進はどこへ?・・・レノファ山口FC

 J2は予想通り混戦となった。ただ、それでも磐田が優勝するかなと思ったけど、うまくいかないもんやね。2019シーズン終盤に、フベロのサッカーに手応えを掴みつつあったかなと思っていただけに。
 2020シーズンは、新型コロナウイルスの影響で、J1参入プレーオフが行われず、上位2クラブのみがJ1昇格。逆にJ3降格がなかったため、愛媛と山口は命拾い。
 2021シーズンに関しても、J1参入プレーオフが行われない予定。従って、2020シーズンと同様、上位2クラブのみがJ1自動昇格となるため、狭き門となる。2021シーズンに限り、J1は20クラブ編成となるため、2021シーズン終了後、J2降格クラブは4、J3降格クラブが4となる。J1昇格は狭き門で、J3降格が4となるため、非常に厳しいシーズンとなることは確実。
 異例のシーズンとなったJリーグ、J2に関しても過密日程お疲れ様でした。徳島と福岡、J1昇格おめでとうございます。来シーズンを楽しみにしています。できればアウェイで現地観戦したいです。そのためには、新型コロナウイルスが終息して、安心して現地観戦できるような世の中になってほしい。

2020シーズンのJ1クラブを「簡単な一言」で評価する

 柏レイソルの新型コロナウイルスの影響で延期となっていたルヴァン杯決勝が行われ、FC東京が優勝。これで2020シーズンの国内サッカーは全日程を終えた。
 まずは、このコロナ禍で全日程を終えることができた。Jリーグ、各クラブ、専門家やサポーター、スポンサーのみなさまの協力もあり、本当に感謝(政府には感謝していない)したい。しばらくシーズンオフにはなるが、新型コロナウイルスとの戦いは続く。
 今季のタイトルは、J1リーグと天皇杯が川崎、ルヴァン杯はFC東京だった。残念ながら、ACLに関してはヴィッセル神戸の4強止まりという結果になった。先日はJ2クラブの簡単な一言評価を行ったが、早速今季のJ1クラブの簡単な一言評価をやってみることにする。

  • 強すぎ・・・川崎フロンターレ
  • 世代交代へ・・・ガンバ大阪
  • 鉄壁守備陣に生まれ変わり・・・名古屋グランパス
  • うそぉ、ロティーナ退任って・・・セレッソ大阪
  • 来季が楽しみだ・・・鹿島アントラーズ
  • 過密日程お疲れ様でした・・・FC東京
  • オルンガはバケモノ・・・柏レイソル
  • 幸先のよいスタートだったんだが・・・サンフレッチェ広島
  • 研究されたんだろうか・・・横浜F・マリノス
  • 中堅クラブ化は嫌だ・・・浦和レッズ
  • 得点力がもっとほしい・・・大分トリニータ
  • ハマれば強いはず・・・北海道コンサドーレ札幌
  • 新型コロナ集団感染も、よく頑張りました・・・サガン鳥栖
  • 何を目指したいんでしょう・・・ヴィッセル神戸
  • 若手が伸びていない(張本勲)←そんなことありません・・・横浜FC
  • いい人材が揃っているんだけどねぇ・・・清水エスパルス
  • 降格なく命拾い・・・ベガルタ仙台
  • 湘南スタイル継続を・・・湘南ベルマーレ

■強すぎた川崎フロンターレ■

 2020シーズン、昨年と布陣を変更したチームがいくつかあるが、川崎もこれまでの4-2-3-1から4-1-2-3に布陣を変更した。シーズン開始前から、この布陣に手応えがあったようで、いざシーズンが始まると、攻守において高いパフォーマンスを発揮した。
 J1新記録も多く、シーズン中に10連勝を2度成し遂げたこと、最多勝ち点、最多得点など、多くのJ1新記録を作った。他のチームは当然研究してくるはずだが、それを上回るハイパフォーマンス。唯一、鳥栖には勝利することはできなかったが、とにかく2020シーズンの川崎は強すぎた。

■チームが変わりつつあるG大阪、名古屋■

 今季2位でシーズンを終えたG大阪、川崎のような爆発的攻撃陣というわけではないが、2014年に3冠に大きく貢献した宇佐美、パトリックらがいて、GKは東口が今も健在。DF陣は三浦、昌子、キム ヨングォンら代表経験者もズラリ揃っている。
 そのG大阪も、世代交代を進めている。これまでチームの柱だった遠藤保仁がJ2磐田に期限付き移籍。若い山本がポジションを獲得した。他にも高尾瑠、福田湧矢など若い選手が伸びてきている。ツネ様は若い選手の起用を積極的に行ってきた。来季、さらに上積みできるかは若手次第だが、世代交代しながら上位争いしてくるのではないかと思われる。
 名古屋に関しては、守備戦術に定評のあるフィッカデンティ監督2シーズン目の今季、J1最少失点を記録した。これまでは攻撃的なチームも守備が脆かった。昨シーズン途中に、攻撃的サッカーの風間氏から、守備戦術のフィッカデンティに監督が替わり、守備の立て直しに成功した。
 G大阪と名古屋は、来季のACL本戦からの出場が決まっている。これから2クラブとも戦力補強が進むと思われるが、名古屋はすでに柿谷曜一朗の獲得など、着々と進んでいる。J1最少失点だったが、得点に関してはやや不足している。堅守を維持し、いかに得点力を上げていくかだと思う。

■規格外、オルンガ■

 今季28ゴールでJ1得点王に輝いた、柏レイソルのオルンガ、何だか少し次元の違いを感じた。フィジカル、スピード、テクニック、決定力、何をとっても一級品。一歩も二歩も速いし、ホーム鹿島戦で決めたゴールは、低いバズーカ砲のような弾道で2ゴールを挙げた。
 今季のJリーグアウォーズをYouTubeで見た。ベストイレブンの発表の際、川崎のスタメン紹介が始まるのかなというような発表の仕方だったが、エヴェラウドとオルンガがFWとして2人入った。MVPはオルンガが選ばれた。川崎からMVPが選ばれてもおかしくなかったが、突出した選手がいるというより、チーム全体が機能した川崎だったと思うし、それだけオルンガの異次元のような活躍が印象に残った結果だと思う。

■若手が着々と成長、横浜FC■

 もしも今季、新型コロナウイルスの影響がなく、従来通り降格があったとしたら、降格候補かなと思っていたが、15位で終えた横浜FC。昨年からのベテランと若手の融合でチームを作り上げてきた横浜FC、今季は若手が着々と成長しているんじゃないかという印象。
 松尾佑介、斉藤光毅、瀬古樹、ヴィッセル神戸から期限付き移籍加入の小林友希など、若い選手が着々と成長し、大ベテランの松井大輔やレアンドロ ドミンゲスらに出場機会を多く与えなかった。斉藤光毅はベルギー2部ロンメルSKへの移籍が決まっている。
 多くの若手が着々と成長している中、サンデーモーニングのご意見番の張本さん、カズがJ1に出場したニュースで、カズを賞賛しつつ、若手に対しては「若手が伸びていない」。いかにもわかってないなと。これにはやっぱりがっかり。張本さん、やっぱりサッカーのことを語るのはやめてください。

【まとめ】

 今季のJ1は、川崎の圧倒的な強さが非常に目立ったシーズンだったと思う。ルヴァン杯は準決勝で敗退したが、リーグ、天皇杯を制し2冠。シルバーコレクターとも以前言われていたのが、2017年の初タイトルから4季連続でタイトルを獲得。タイトルの取り方を覚えたね。
 新型コロナウイルスの影響で異例のシーズンとなった今季、2021シーズンに限り、J1クラブは20となり、シーズン終了後のJ2降格クラブは4となる。過密日程にもなるので、戦力の充実もカギとなるが、まずは、新型コロナウイルスがいち早く終息してほしい。
 今のままでは減少したとしても、第2波の時の減少状況からすると、下がりきらないと思うし、ワクチン接種までは我慢。そのワクチンの効果もどうなのかが分からないが、ここは各国の様子を見ていくことにして、来シーズンの中盤以降には、現地観戦したい。一日も早く終息を願う。


▲このページの先頭へ▲