鹿島魂From関西
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第501回〜第510回

緊急事態宣言が必要か、不要か

 新型コロナウイルスの感染が再び拡大している。もう「第2波」と言ってもいいと思う。東京では連日300人に迫る、一日ごとに発表される新規感染者数。緊急事態宣言解除後、最多の感染者数のところも増え始めている。今も20代から30代の若い世代での感染が約7割を占めているようだが、じわりと中高年世代へも拡大。
 さて、新型コロナウイルスの影響によって大きく落ち込んだ観光業や飲食業などの需要喚起を促す「Go Toキャンペーン」が毎日のように取り沙汰されている。7月22日から開始も、東京を除外などドタバタ。政府の曖昧な判断で、国民もホントに混乱している。
 感染が再び拡大している中、「Go Toキャンペーン」もそうだが、緊急事態宣言の再発令があるのか、ないのか。必要なのか不要なのか、というところも注目していきたい。

3月から週ごとに新規感染者数を集計
3月から週ごとに新規感染者数を集計

 上記は3月から、週ごとに新規感染者数を集計したもの。集計ミスがあったらごめんなさい。赤のセルは緊急事態宣言が発令された週、緑のセルは緊急事態宣言が解除された週を表している。勝手ながら、集計は全国、京都、東京、大阪のみとしている。
 俺自身の考えとしては、東京、神奈川、埼玉、千葉、兵庫、京都、大阪は必要かも。ただ、今回の場合は、若い世代で多いこと、各地方で集団感染(クラスターという言葉は、このHPでは使いません)が相次いでいることという点を考えれば、まだ不要なのかも知れない。
 ただ、明らかに増えていることは確か。7月12日の週では、緊急事態宣言が発令された週に近い新規感染者数になっている。東京や京都では超えている。京都の場合は、3月下旬の京都産業大学の学生たちからの感染が相次いだ。そして、6月末の飲食パーティーや亀岡のスナックでの集団感染などで、7月12日の週では88人の新規感染者が出ている。ホントに不安になってしまう。
 いつどこで感染してしまってもおかしくない。今日はポケモンGOのイベントで「コミュニティデイ」が開催された。いつもなら宇治の中心地(宇治橋周辺)でポケ活をするのだが、感染が再び拡大しているので、さすがに人通りの少ない家の近辺や自宅でプレーした。暑かったというのもあるが・・・。
 俺自身は今はほぼ在宅勤務。今月の出社は1日だけ。感染リスクは低めかも知れないが、家族がウイルスを持ち帰ってしまう可能性もあるし、日曜日はほぼ、家族の買い物でスーパーへ行っている。ここでもらってしまう可能性もゼロではない。
 新しい生活様式になり、あらゆる制限も段階的に解除されたが、人の移動が多くなるとやっぱり感染者が増えてしまうもんやね。4月の緊急事態宣言の時は、外出自粛の効果があって、抑え込みに成功した。この「第2波」はどうか。日々変わる状況に対して柔軟にかつ早い対応が求められる政府、確かに何でもかんでもうまく物事が回ることはないことは同情するが、抑え込みに失敗すれば、政府の責任は重いと思う。
 日々慎重にかつ、水面下でも調査は進んでいると思いたいが、政府にはこの感染状況に対して柔軟に対応してほしいし、我々国民も、感染しないように普段からの手洗い、消毒など、日頃からの感染防止対策をしっかりやっていきたい。在宅勤務疲れに、昨日の京都の過去最多感染者数発表に、精神的にも大きなダメージを受けた・・・。徐々に減少傾向が見えてほしい・・・。

ここまでの阪神タイガースを振り返る

 昨日の新型コロナウイルスの感染者数、一日ごとに発表される感染者数としては最も多い981人が確認された。丸投げ、無責任、後手後手な政府の方針に、ホントに腹が立つし、ストレスが溜まる。しばらくは増加傾向にあると思われるが、少しでも減少傾向が見えてほしい。
 今季のプロ野球、俺が応援している阪神を取り上げる。上限5000人、球場に足を運んだことによる感染というのは、今のところない模様。とりあえずよかった。今季は移動を極力避けるために、開幕当初はビジター、その後甲子園で試合という流れで試合を消化した。それぞれの球団と対戦がホーム、ビジターとも一回りしたところで、ここまでの阪神タイガースを振り返ってみることにする。

・誤算1:糸原の離脱

 7月22日の広島戦、五回裏の打席のはずが代打が送られた。12試合連続ヒットを記録していた糸原に代打って、どういうことだろうかと。テレビで見ていたが、解説の桧山進次郎氏も「アクシデントか?」と。試合後に「右手有鉤骨(ゆうこうこつ)の骨折」が判明した。
 今季の序盤は、糸原に限らず、殆どの打撃陣が不振。糸原に関しても序盤は不振だった。しかし、次第に調子を上げていって、打順は2番に定着。12試合連続ヒットを記録して、さぁこれからというところだった。
 一部の記事では、この骨折はスイングをしたときに起こることがあるとのこと。糸原もそうなのかも知れない。これは長期離脱は避けられない。

・誤算2:近本の状態が上がらない

 昨年、新人最多の159安打、盗塁王のタイトルを手にした近本、今季は苦しんでいる。昨日現在で打率は.189、本塁打は2本放っているものの、調子が上がらない。
 俺自身は素人なのでわからないが、不振の要因はどこにあるのか。以前、落合博満氏が「一年目と同じことをやっては(二年目は)通用しない」ということを聞いたことがある。近本はそれに当てはまるのか、それとも2年目としてのテーマを決めていたと仮定して、それがうまくいっていないのか。
 不振で先発を外れることが多くなった近本、機動力が使える非常に重要な戦力だけに、このまま調子が上がらないと、チームにも影響してくる。

・誤算3:救援陣の層の薄さ

 昨年はジョンソン、ドリス、守屋、島本、岩崎、藤川など、盤石の救援陣だった。ジョンソンとドリスは退団したが、今季も盤石な救援陣のはずだった。
 ところが、守屋はシーズン序盤に少し投げただけで登録抹消。島本は今も二軍調整中。俺自身、シーズン前、藤川がちょっと不安かなと思っていた。予感は的中し、サヨナラホームランを打たれるなど精彩を欠いた。その後右肩のコンディション不良で登録抹消。7月23日に再び一軍に戻ってきた。
 現在、実績のある投手では岩崎、スアレス、能見あたりがカバーしているが、やや不安定なところがある。あとは実績があまりない投手、馬場、新人の小川、伊藤和も。今は馬場が結果を残し始めているが、ピンチになった時にどう踏ん張れるか、悪いなりにどう対応するか、そういう時こそ真価を問われるし、今後も見ていく必要がある。

・期待1:ボーア、サンズが当たってきた

 貧打解消のため、今季はメジャー通算92発の実績があるボーア、昨年の韓国プロ野球の打点王だったサンズが加わった。ボーアは開幕から18打席でヒットがなく、19打席目でようやく初安打が出た。苦手とされてきた左投手に対しても、ホームランも出始めている。ようやく日本の野球に慣れてきたが、右臀部の張りで3試合ベンチから外れた。中日戦でのハッスルプレーが影響して欠場であれば仕方ない。
 サンズも当たってきた。開幕当初は外国人枠などの関係で、二軍スタート。あまりにも貧打のため、早くも一軍昇格。山崎康晃から逆転3ランホームランを放ったのは印象的だったが、いまいち状態が上がってこなかった。しかし、サンズも日本の野球に慣れてきたのか、打率はぐんぐん上昇。打順は3番や6番を打つことがあるが、どの打順を打つにしても、懸命にプレーしてくれると思う。

・期待2:藤浪は復活できる

 制球難などで、近年成績が残せていない藤浪。昨日23日の広島戦で約1年ぶりの一軍マウンド。5回までは無失点に抑えたが、6回ピレラに満塁ホームランを打たれた。7回途中まで投げたが敗戦投手となった。
 満塁ホームランを打たれてしまったのは痛恨だが、今後も登板チャンスをもらったと思う。本来制球力で勝負するようなタイプの投手ではないし、150キロを超える速球を持ち味に、しっかり腕を振って投げるタイプ。それに、久々の一軍マウンドでいきなり完投とか、四死球ほぼなしとか、そういったことは求めず、今後につながるピッチングを見せてくれたらと思っていた。
 昨日の投球内容であれば、次の先発登板機会はもらったと思うし、次以降、毎回好投するのは難しいが、そうなったときにどういうピッチングができるかだと思う。今後に期待したい。

【まとめ】

 シーズン開幕当初は、投打とも不振で最下位に低迷した。しかし、投打の復調で勝率5割の3位まで回復した。現状の課題としては誤算の3つ。何と言っても糸原の離脱が痛い。今は北條がショート、木浪がセカンドを守るようになったが、2人とも打撃の復調が待たれる状態。
 まだまだ多くの試合が残っているので、今好調だった選手もいつかは調子を落とすことが来ると思うし、いつチームが連敗するかもわからない。まだまだ先はあるので、今後も阪神が優勝するために、応援したいと思う。

もはや理解不能な政府

 新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない。今日は大阪、愛知、京都、沖縄などで、一日に発表される感染者数としては過去最多を更新。不安にさせられる状況にある。
 俺から言うまでもないのだが、政府の理解不能な暴走が止まらない。経済を動かしたいのはわかるのだが、当初は収束してから実施しようという趣旨だったはずの「Go Toキャンペーン」を強行。「危機感を感じている」だけの発言、「テレワーク7割」などお願いベースだけ。
 さらに極めつけは「アベノマスク」8000万枚の配布って・・・。介護施設や保育施設などに配布されるとのことだが、実際にこの現場で今ほしいものってマスクではないみたいだし、何を今更・・・。政府は現場の声をちゃんと聞いているのか。
 愚策ばっかり、さらに軽症者・無症状者が療養するためのホテルの不足に、管官房長官は「自治体は早急な確保を」と、上から目線。政府の偉いさんはもはや認知症ですか?水面下でいろいろと検討を進めていることはあるだろうけど、こんなんで減少傾向へ持って行く自信ってある?政府さん。
 ただ、国民一人ひとりの行動は重要だと思う。日曜日、家族の買い物のためにスーパーへ行った。残念ながら、若い男女3、4人が顎マスクやマスクをしない女、大声で名前を呼んだり、笑ったり。若い世代を中心に感染が拡がっている中で、こんな自覚のない行動をとられては、感染の収束が見えないということも感じた。一部の人だけだと思うけどね。マスクを着用していない人の入店拒否ってできないやろうか、今はマスクの入手は容易になってるし。
 もはや待ったなしだと思う。緊急事態宣言とまでは言わないが、これだけの感染者数が増えては、いつ中高年世代にも感染爆発するかわからない。ワクチンができるまでは我慢するしかないが、何とか減少傾向が見えてほしい。

ルヴァン杯GS希望メンバー

 J1リーグ戦、鹿島は鳥栖に2対0で勝利し、今季初めての連勝を飾った。和泉の移籍後初ゴール、さらにエヴェラウドの追加点で、危なげなく勝利。エヴェラウドが特に調子が上がってきた。
 次戦はルヴァン杯GS最終節の清水戦。残念ながら、鹿島と清水は共にGS敗退が決まっている。このGS最終節は所謂「消化試合」という感じになってしまうが、おそらくだが、両チームとも出場機会に飢えている選手の起用が多くなるのではないかと思われる。
 そう考えると、消化試合ではなく、貴重なアピールの場という言い方が正しいかと。そこで、俺自身が希望したいメンバーを考えてみることにする。

希望メンバー
清水戦希望メンバー

 まずはGK、スンテがしばらく出場していないが、あえてここでスンテや曽ヶ端をベンチ入りメンバーに入れる必要はないと思う。なので、ここは沖と山田がベンチ入りメンバーを希望。どちらが出場してもよい。
 サイドバックに関しては、ここは杉岡を起用してほしい。奈良のコンディションや、出場し続けていた町田の疲労を考慮するのであれば、センターバックでの起用もよい。右サイドバックとなると内田か広瀬か。練習風景が鹿島公式ツイッターに載っていたが、右膝のテーピングが気になるがねぇ。
 センターバックは、やっぱり関川を推したい。町田はリーグ戦の神戸戦が出場停止になるので、起用してもいいけど、リーグ戦とルヴァンGSにすべてフル出場しているし、無理に起用する必要はないかとは思うが、このあたりはザーゴはどう判断するのかが注目。
 ボランチに関しては、三竿と小泉を希望。レオと永木に関してはベテランなので、中堅選手にという希望。後は名古が気になる。一応練習には参加しているとはいえ、出場できるコンディションなのか。
 攻撃的な選手としては、右サイドハーフは荒木を希望する。ここは松村でもよい。おそらく縦関係の2トップと思われるが、ファン アラーノには戦術フィットのために起用したい。そして前線は染野。これは絶対に希望したい。出場機会が増えてきて、後はゴールがほしい。
 希望しているメンバーの負傷やコンディションなどの情報があまり入ってきていないので(上田は公式発表あり)、この希望通りになるかはわからないが、チームを少しでも底上げできればと思う。

内田篤人、現役引退

 8月20日、鹿島はDF内田篤人が2020シーズン限りで現役を引退すると発表した。8月末をもって契約を終了し、次節のG大阪戦の後に引退の挨拶を行うという。
 率直に驚いた。サッカー選手としてはすでにベテランの区域に入っているが、まだまだやってくれるのではと思っていた。しかし、右膝の状態というのは相当厳しいものだったのかなぁ。
 内田篤人は2006年鹿島に入団し、高卒新人として開幕戦先発。同ポジションには内田潤、名良橋晃がいたが、篤人はすぐにレギュラー定着。2年目の2007年から背番号は「2」に。2007年から2009年までのリーグ3連覇に貢献。2010年途中、シャルケへ移籍する前まで、レギュラーとして君臨。
 スピードと技術に優れ、攻守においても、シャルケで活躍。しかし2015年、右膝を手術し、復帰に1年9ヶ月に及ぶ。ウニオン・ベルリンを経て、2018年に鹿島に復帰。復帰後も怪我に苦しみ、それほど多くの出場機会はなかった。右膝の状態は限界だったかも知れない。
 篤人はJ屈指のイケメン選手として、人気が高い。昨年からキャプテンに任命された篤人、プレーで引っ張ることは難しくなった感はあるものの、鹿島に貢献してくれたことは言うまでもない。
 次節のG大阪戦では、昌子がカシマスタジアムにやってくる可能性がある。本来なら選手紹介の時はおそらく、昌子に対してブーイングになると思う。しかし、今年は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、ブーイングはもちろん、チームコールやチャントもできない。篤人のラストマッチを飾るため、昌子に活躍させないよう、奮起が求められる。
 会見はG大阪戦の後に行われる予定だが、どういう会見になるか。今はただただお疲れ様でした、という言葉だけ。引退後も、鹿島に関わる仕事をやってほしいなと思う。お疲れ様でした!

今季のプロ野球、約半分が消化

 6月19日にようやく開幕したプロ野球、今季は新型コロナウイルスの影響で120試合制で行われている。早いもので、約半分が消化した。セ・リーグは巨人が首位を独走、2位DeNA、3位阪神と続いている。
 今日はこの巨人、DeNA、阪神について取り上げる。約半分が消化し、おそらくだが、優勝争いはこの3チームになるのではないかと予想する。今季のセ・リーグは、俺が反対するクライマックス・シリーズがないので、阪神には何としても優勝してほしいという思いが強い。残り約半分になったリーグ戦、この3チームが優勝するためには、いろいろとポイントがあると思うが、大きなポイントとなりそうなものを述べてみる。

・巨人は「先発投手陣不足」を補えるか

 2位DeNAを5.5ゲーム差を離して、首位を独走する巨人。菅野という日本を代表するエースは今季ここまで9勝負けなし。今年は2年目の戸郷がここまで7勝を挙げ、2年目だが新人王の資格を持っている。じゃぁ、それ以外の先発投手陣は?となると、あまりいない印象。
 昨年で山口俊が大リーグのブルージェイズに移籍し、ちょっとどうかなぁと思っていた。昨年まで「虎キラー」のメルセデスも、今季に関してはここまで2勝止まり。虎キラーのはずが、今季はお得意様の阪神にも勝っていない。本来は実績のある田口あたりがもっと勝ち星を伸ばすべき投手だと思うが。
 名乗りを上げる先発投手は出てくると思うが、いつまでも先発投手陣不足というわけにはいかないのではないかと。ただ、ここは原采配、打線となると試合巧者、相手のミスは見逃さず、すぐに得点に結びつける巧者ぶりはさすが。優勝させたくはないが、経験豊富な原監督がうまくコントロールできそう。

・DeNAは「阪神戦」で勝ち越したい

 DeNAは阪神戦の相性が悪い。2005年から15シーズンで、阪神に勝ち越したシーズンは2013年のみ。年によっては大きく負け越している。
 今季は序盤の阪神の状態が悪すぎたということもあるが、ここまでDeNAの5勝6敗1分。阪神に対してほぼ互角。もちろん、阪神戦に勝ち越すだけでは優勝に手が届かないと思う。康晃の不振、ラミレス監督のよくわからない不気味采配などもあるが、投打とも人材は揃ってきている。
 俺自身、今季の台風の目となるのではないかと思っていたのがDeNAで、一気に突っ走れるポテンシャルはすごくもっていると思う。

・阪神は何かとありすぎ(笑)だが、巨人戦だと思う

 阪神は近年、DeNAには相性がいいが、巨人には全然ダメ。今年は他の4球団には五分もしくは勝ち越しているが、巨人に関しては2勝8敗で大きく負け越している。東京ドームで6戦全敗な上、8月18日からの東京ドーム3連戦では、3戦連続得点ゼロという酷い結果。
 まぁ、どのチームにも何かと相性というのはあると思う。他のチームはわからないが、阪神の場合は苦手を作ると複数年に及ぶことが多い。かつては横浜(現DeNA)の三浦大輔に毎年弱かった。鬼門のナゴヤドームは多くシーズンで負け越し、巨人のメルセデスには一昨年も昨年もやられた。今年は広島の新人投手の森下が苦手。どんだけ苦手をつくればいいのか。
 打線では近本がほぼ復調し、サンズ、大山、ボーアは少し打率が下がってきたものの、頑張っている。とは言え、苦手を作ってばかりだと、優勝には届かない。

【まとめ】

 シーズンは折り返しの状況だが、巨人の優位は変わらない。DeNAと阪神はこれ以上離されないためにも、ついていかなければならない。今のところ、球場へ行ったことによる集団感染というのは聞かない。最大5000人までの観客というのは、今のところ大丈夫そう。
 今季のプロ野球の現地観戦はほぼ断念かなと。テレビ観戦を中心に阪神を応援したいが、やっぱり巨人には勝ちたいわ。少しは意地を見せてほしいと思う。

2020年、ここまでの鹿島を振り返る

 2020年のJ1リーグ、新型コロナウイルスの影響により、開幕が大幅に遅れたが、多くのチームで半分以上の試合を消化した。シーズン不成立にならないようにと願っていたが、何とか半分以上を消化することができた。
 首位は川崎。これはもう圧倒的。今季からシステムを4-3-3へ変更、さらに三笘や旗手ら、若い選手の活躍があり、誰が出場しても高いパフォーマンスを発揮している。この安定感、強さは群を抜いている。各チームは川崎を研究しているんやろうけど、この安定感は当面大崩れするようなことは考えにくい。
 さて、我らが鹿島アントラーズは、開幕4連敗の最悪なスタートだったが、戦術が浸透し始め、昨日は大分に敗れて、連勝は7でストップしたものの、順位は暫定6位につけている。そこで、ここまでの鹿島アントラーズを振り返ってみることにする。

・開幕4連敗も、徐々に戦術浸透

 今季の鹿島、これまでも述べていたが、天皇杯決勝を戦った後、ACLプレーオフがあるため、オフはわずか6日間。さらに、ザーゴ監督の下、これまでのリアクションサッカーから、自分たちが主導権を握って相手を動かす攻撃的なサッカーを目指してきた。
 攻撃時にはボランチの1枚が最終ラインまで下がって、両サイドバックが高い位置を取る。昨日の大分戦の前半などでは、リズムよいパスができていたし、アウェイC大阪戦でも、高い位置からボールを奪って、速攻に出ていた。ザーゴのやりたいサッカーが浸透しつつある印象。

・エヴェラウドはもはや欠かせない戦力

 昨シーズンでチーム得点王のセルジーニョが抜け、エヴェラウドとファン アラーノが加わった。エヴェラウドは一時期、左サイドハーフを担っていたが、今はトップに固定。序盤は自身のコンディションや戦術フィットに時間を要したこともあり、苦しんだが、得点ランキング2位タイにつける11得点を記録。ヘディングも強いし、ゴールハンターとして力を発揮。
 ファン アラーノに関しても、戦術フィットに時間を要したが、徐々にフィットし始めた。アウェイFC東京戦では、荒木からの絶妙な縦パスから、素早い動きでシュートを放ち、ゴールを決めた。あとは、味方に合わせるパスや、コンビネーションなどがもっと深まっていけば。

・今年の新人は只者ではない

 今季の新人選手、山田大樹、荒木遼太郎、松村優太、染野唯月。「第4GK」ではないかと思われていた山田、8月の神戸戦でJ1リーグデビューし、次の横浜FC戦でも先発出場。1年目からリーグ戦に出場できたGKは、クラブ史上初だったことは知らなかった。
 そして、フィールドプレーヤーでも、荒木、松村、染野は途中出場が多いながらも、リーグ戦に出場し、経験を積んでいる。最も良いパフォーマンスを発揮しているのが荒木、16試合に出場して2得点を挙げている。自ら攻める姿勢に、絶妙な縦パス、まだ1年目だし、これからどうなっていくのか、非常に期待している。

・誰が出ても鹿島は鹿島、これはまだ違う

 徐々に戦術が浸透してきて、一気に順位を上げてきた鹿島だが、7連勝した時のメンバーはわりと固定されている。過密日程の中でも、エヴェラウドは先発出場を続けていて、土居もこの間好調だった。センターバックでは犬飼と関川がほぼ務めている。
 犬飼の出場停止、負傷者や過密日程の影響もあるのか、大分戦ではメンバーを変えてきた。広瀬の負傷離脱により、しばらく先発出場だった小泉に代わって、山本脩斗が今季初出場初先発。土居の欠場もあり、トップ下には名古が入る布陣となった。エヴェラウドは、これまでの過密日程の影響からか、大分戦では動きがやや重そうだったし、名古に至っては、あまり絡めていなかった印象。
 後半はそのエヴェラウドと名古を代え、上田と荒木を投入。印象としては上田かな、エヴェラウドと違って怖さがなかった。今季初勝利を挙げた横浜FM戦では2ゴールの活躍も、負傷離脱。その負傷離脱の間に、エヴェラウドが得点量産し、ポジションを失ってから、横浜FM戦のようなパフォーマンスには戻っていないと思う。
 好調のチームを支えたエヴェラウドと土居の存在感というのはあったと思う。ベンチ入りやベンチ入りもできていない白崎、奈良、伊藤翔など、ベンチにも入れない実力者がいて、勿体ないなぁと思うが、まだザーゴのサッカーに苦戦しているのか、名古も復帰してからまだまだ試合勘が戻っていなさそう。

【まとめ】

 大分戦で敗れ、連勝は7で止まったものの、チームとしては復調してきた。ただ、先ほども言っているとおり、誰が出場しても高いパフォーマンスを発揮しているか、発揮していないか、という点で川崎と違うところ。左サイドバックは永戸が一歩リードしてるが、杉岡に関しては、過密日程の間にうまく起用されて、アウェイ清水戦では、鹿島加入後一番のパフォーマンス。こういったところを、前線の選手でもあってほしい。
 優勝となると非常に厳しいのは明らか。ただ、これまでも何度も言っているように一戦必勝。目の前の試合を全力で戦って、勝ち点3を上積みしていくしかない。家族にコロナを持ってくるわけにいかないので、おそらく、今季の現地観戦はない可能性がある。どこにいても、鹿島を応援する気持ちは変わらない。

阪神福留孝介、来季戦力構想から外れる

 10月21日、阪神の福留孝介外野手が、来季の戦力構想から外れていると、スポーツ紙やNHKなどが報じた。事実上の戦力外通告の模様。本人は現役続行を希望しているとのこと。
 まずは率直に思ったことは、事実上の戦力外になるとは思わなかった。球界最年長の43歳、今季は10月21日現在で打率が.154、1本塁打にとどまっている。
 福留は1999年に中日に入団後、1年目から活躍し、2006年にはリーグMVPを獲得。2008年から大リーグでプレーの後、2013年に阪神に入団した。阪神に入団したとき、年齢的に福留を獲ってどうなの?と思った。同年は負傷もあって、打率が.198、6本塁打にとどまり、本来の力を発揮できなかった。
 復調が見えたのは2014年の後半から。その後は打棒が蘇ってきて、2015年には20本塁打を記録。2016年には日米通算2000本安打を記録するなど、チームに欠かせない戦力として活躍した。
 今季は開幕スタメンも、その後はサンズがレフトのポジションを取り、代打での起用が増えた。本当は、福留がいつ代打起用が主となるのかなとずっと待っていた。昨年5月のヤクルト戦で、ファンが「いつまで福留孝介に頼るのか?」というプラカードを持っていた。それだけ福留からポジションを奪える選手が出てこなかったということになる。
 ようやく代打での起用が増えてきたと思ったら、来季の戦力構想外。来季はほぼ代打専門で、いずれは阪神で引退するのかなと思っていたので、意外だった。まずは一軍に復帰して、シーズン最後まで戦ってほしいし、シーズンオフに他球団からオファーがあるか注目していきたい。

阪神能見篤史、来季戦力構想から外れる

 10月22日、福留孝介に続いて、能見篤史投手が、来季の戦力構想から外れていると、スポーツ紙や時事通信などが報じた。福留と同様、事実上の戦力外通告で、現役続行を希望しているとのこと。
 能見もかぁ、というのが率直な一言。能見は現在41歳、山本昌(中日)が50歳まで現役というのは別格とはいえ、41歳で現役を続けられているというのはすごいこと。
 能見を振り返ってみると、2004年の自由獲得枠で阪神に入団し、2008年までの4シーズンは中継ぎ中心で、それほど実績は残せていなかった。2009年に先発に転向後13勝を挙げて、そこから阪神の左のエースとして君臨。メッセンジャーと能見で長くチームを支えた。
 2018年途中から、中継ぎに転向。昨年までは救援陣を支える活躍を見せたが、今年は打たれるシーンが目立つようになっただけに、ちょっと厳しいかなと。ただ、能見は生え抜きで、阪神を長く支えてきた功労者。同じく生え抜きとして長く阪神を支え、昨年退団した鳥谷と同様、こんな形でチームを去るのはただただ残念。
 藤川球児は今季限りでの現役引退を表明。昨年は鳥谷、今年は福留、能見、藤川がチームを去ることに。能見は現役続行を希望しているとのことで、もう一花咲かせてほしい。
 チームとしては大きな転換期を迎えていると思う。来季へのチーム作りはすでに水面下で調査や着手を進めていると思うが、来年こそ優勝(まだ今年は優勝が消滅していないが)するために、戦力を充実させてほしい。

ドラフト会議2020

 10月26日、2020年のプロ野球ドラフト会議が行われた。注目の佐藤輝明(近畿大学)は阪神、早川隆久(早稲田大学)は楽天が交渉権を獲得した。
 まずは阪神、佐藤の交渉権獲得はホントに喜ばしい。1位指名を表明するのが直前となった阪神だが、今年に関しては外野手が補強ポイントだと思う。福留が今季限りで退団、糸井も39歳の年齢に加え、古傷の膝の状態のことを考えればそうなると思う。ただ、やっぱり残念なのが、高山と中谷。高山は2016年の新人王、その後は成績が低下し、今年は大不振。中谷も2017年には20本塁打をマークしておきながら、その後は成績が低下。彼ら2人の誤算もあり、即戦力外野手を獲ろうという動きになったはず。佐藤は内野手だが、外野での起用が見込まれる。
 サンズが残留だろうという一部の報道があるが、そうであるという前提で、レフトがサンズ、センターが近本、ライトが佐藤もしくは糸井というのが有力になろうかと。佐藤以外にも、6位までが大学、社会人であることから、即戦力が欲しいというのがうかがえる。
 その他を見てみると、ニュースでの映像でしか見ていないけど、早稲田の早川投手の球のキレを見ると、やっぱり欲しいねぇ。綺麗なストレートを投げるね。ソフトバンクのサファテの綺麗なストレートは剛速球、早川投手の綺麗なストレートはカミソリみたいなキレ、という感じに思えた。間違いなく即戦力。
 意外なところを見ると、日本のドラフトを拒否して、大リーグで活躍した田澤純一が指名されず。指名されなかった理由は年齢の他に、メジャー復帰を諦めていないといった一部の報道があるが、それはさておき、どこかは獲るのかなと思ったが、これは意外だった。
 巨人はある意味話題性があるね。育成枠で「坂本勇人」を指名。すでに登録名をどうするか、という話題になっている。かつて日本ハムでは「田中幸雄」が2人在籍していた。投手の田中幸雄を「田中幸」、内野手の田中幸雄を「田中雄」と表記。これに当てはめたとしたら、昨年のMVP坂本勇人を「坂本勇」、昨日指名された坂本勇人を「坂本人」となる。同姓同名ではないが、藤川球児を「藤川」もしくは「藤川球」、藤川俊介を「藤川俊」、新井貴浩を「新井」もしくは「新井貴」、新井良太を「新井良」と表記したこともある。そうなると、昨年のMVP坂本勇人は「坂本」、昨日指名された坂本勇人は「坂本勇」となる。
 ただ、実際どうするかやね。巨人は「イチロー」や「俊介」など、ニックネームや下の名前などの登録は認めていない。ロッテから巨人に移籍したサブローは、巨人在籍時には「大村三郎」だった。FAでロッテに復帰したとき「サブロー」に戻している。まぁ、ここは今後に注目することにしよう。
 今回の阪神のドラフト、佐藤の交渉権を獲得したことは大きい。本人はすでに「新人王を獲りたい」など、目標を掲げている。是非一年目から活躍して欲しい。


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