鹿島魂From関西
  • 第401回から第500回まで
  • 第401回から第410回
  • 第411回から第420回
  • 第421回から第430回
  • 第431回から第440回
  • 第441回から第450回
  • 第451回から第460回
  • 第461回から第470回
  • 第471回から第480回
  • 第481回から第490回
  • 第491回から第500回
管理人Voice

第461回〜第470回

勝敗だけで見る、鹿島戦を担当した審判(2015年以降)

 J1は第24節まで終了した。首位は現在もFC東京がキープしている。いよいよ残り10試合となった。
 さて、今季のJリーグ、審判のジャッジに対して、少しは向上しているのか、相変わらずなのか。ただ、今季に関しては、大きな問題となってしまった事例が2件発生した。
 1つ目は浦和vs湘南で、杉岡のシュートがポストに当たった後、サイドネットを揺らしてゴールマウスに吸い込まれたと思ったら、ノーゴールの判定。2つ目は横浜FMvs浦和で、仲川のゴールがオフサイドだったのか、オンサイドだったのか二転三転。主審が「運営が決める」などという騒動に。
 今日取り上げるのは、4年前にも集計したことがあるが、鹿島戦を担当した審判の勝敗を集計してみた。ここでは、2019年の審判員(敬称略)としてリストに挙がっている審判で、2015年以降のリーグ戦とルヴァン杯、チャンピオンシップで担当した審判を対象とする。集計ミスがあったらごめんなさい。

 荒木 友輔 ○●△●○ 2勝1分2敗
 飯田 淳平 ●○●△●○○●○○△○△○○○ 9勝3分4敗
 家本 政明 △○△○●△●○ 3勝3分2敗
 池内 明彦 △○● 1勝1分1敗
 井上 知大 ● 1敗
 今村 義朗 ○○○●○○ 5勝1敗
 上田 益也 ○△●○ 2勝1分1敗
 榎本 一慶 ○△●● 1勝1分2敗
 岡  宏道 ○ 1勝
 岡部 拓人 ●●●○△ 1勝1分3敗
 上村 篤史 ○ 1勝
 木村 博之 ●○△●○○○●○○○ 7勝1分3敗
 小屋 幸栄 ●○ 1勝1敗
 佐藤 隆治 ●△○●○○○○○△△△● 6勝4分3敗
 高山 啓義 ○○○○ 4勝
 東城  穣 ○○○●○△△ 4勝2分1敗
 中村  太 △○○ 2勝1分
 西村 雄一 ○○●○●○○○●●●●○●○●○△ 9勝1分8敗
 福島孝一郎 ○●○○○○△● 5勝1分2敗
 松尾  一 △△●○○●○○○○△△○△●○●△ 8勝6分4敗
 村上 伸次 ○○○○○●○○○△○△○△△ 10勝4分1敗
 山本 雄大 ○●○●○△●○○○ 6勝1分3敗

 勝敗マークは、左から右へ。右へ行くほど最新の勝敗。集計してみると、意外なことに、村上主審の時には勝率がいい。2008年の最終節、札幌vs鹿島で担当していたが、それ以降は勝利が殆どなかった。2015年以降で集計してみると、意外と勝率がよいことがわかった。
 村上主審といえば苦い思いがある。2017年の最終節、微妙な判定で植田のゴールが取り消され、そのまま引き分けて、川崎に逆転優勝を許した。このゴール取り消しに対して、ファウルは「昌子と植田のどっちか」とか、わけのわからないことを言っていた。昨日のG大阪戦を担当した村上主審、鹿島の2失点に絡むジャッジは正当だったのかなという感じだが、他ではブレブレだったとか。
 この集計は単に勝敗だけであって、結果的に勝利していても、審判のジャッジがブレブレ、微妙な判定で勝ち試合を落とした印象の試合もある。
 浦和vs湘南で、ノーゴール判定をしてしまった山本主審、2週間の割り当て停止処分が明けた後は、適切なジャッジをしているんじゃないかと。横浜FMvs浦和で、仲川のシーンに対して二転三転する混乱を生んでしまった、松尾主審に対して1ヶ月の割り当て停止処分が下されている。松尾主審も処分解除後には、適切なジャッジをしてほしいと思う。
 審判員の仕事というのは、瞬時に適切に判断をしなければならないという大変な仕事。誤審をゼロにしてくれ、というのは非常に難しいが、ひとつ間違えると、試合の流れに大きく影響する場合があるというのを、審判員はよくわかってほしい(わかっているはずだが)というのが俺の思い。

9月は大事な試合が目白押し

 J1は第25節まで終了し、鹿島は清水を4対0で快勝し、2位をキープした。首位は変わらずFC東京。J1は残り9試合、いよいよ終盤戦に入った。
 そして、鹿島にとっては、目標である全冠制覇へ向けて、大事な試合が目白押し。9月はリーグ戦、ルヴァン杯、天皇杯、ACL、すべて試合がある。その大事な試合を整理してみよう。
 まずはルヴァン杯準々決勝2試合がある。ACLの関係でプライムステージからの出場、相手は浦和。リーグ戦では振るわないが、能力のある選手は多いし。そして、昨日のアウェイ湘南戦では試合後、サポーターが「リーグへの意地があるなら結果を出せ」という横断幕を掲げた。これを受けて、選手たちが奮起するに違いない。しかし、それに負けずに、鹿島は勝ちたい。
 リーグ戦は日本代表の活動があるため、約2週間後にリーグ戦が再開される。そして、再開後の第26節はFC東京との直接対決。リーグ戦で最も注目であり、かつ大事な試合となる。かつてはFC東京に相性がよかった鹿島だったが、2016年1stステージを最後に勝利がない。近年は相性が悪くなっているが、鹿島が勝利すれば、勝ち点1差になり、優勝争いが全く分からなくなる。絶対に勝利したい。
 ACLも連覇のためには負けられない。広州恒大との第1戦は、アウェイの過酷な環境の中でスコアレスドロー。アウェイゴールは取れなかったが、負けなかった。第2戦はホームで対戦、広州恒大にアウェイゴールを許すと、2点以上が必要になる。まずは鹿島が先制点を取ることが大事。
 9月は天皇杯ラウンド16もある。相手は横浜F・マリノス。リーグ戦では1勝1敗。攻撃的チームに生まれ変わったマリノス、前線はタレント揃い。しかし、絶対に勝って、元旦の新国立競技場へ行きたい。
 大事な試合が目白押しの9月、まずは明後日のルヴァン杯準々決勝第1戦に臨もう。清水は今のチーム状況がよくないだけに、結果的に4対0は妥当だったかも知れない。浦和もリーグ戦での勝利が遠ざかっているが、何が起こるかわからない。過密日程だが、全冠制覇へ向けて大切な9月になる。さぁ、がんばろう。

プロ野球、レギュラーシーズン終了

 プロ野球は昨日レギュラーシーズンが終わり、阪神が最後は6連勝締めで、逆転クライマックスシリーズ(以降CS)進出を決めた。CS進出を決めたチームは10月も戦いが続き、進出を逃したチームは今シーズンが終了ということになる。
 今日から第一次戦力外通告期間が始まり、多くの球団が早速戦力外通告を発表している。こういった記事を見ると辛いし、プロ野球という世界の厳しさが伝わる。そして、広島の緒方監督も、今シーズン限りで退任を発表した。4連覇を目指しながらBクラスに終わった責任を取った形やろう。
 さて、ここからは俺が応援している阪神に関して。正直、6連勝締めでCS進出を決めるとは思わなかった。シーズンが終わってから、詳しく阪神を振り返ることにするが、やっぱり打線が貧弱。長打を打てる選手が多くいればいいというわけではないが、大山の14本塁打がチーム最多で、打線の迫力という点では大きく劣る。西武打線が羨ましい。
 CSファーストステージは、横浜スタジアムでDeNAと対戦する。レギュラーシーズンでは阪神が勝ち越していて、横浜スタジアムでも強かったが、CSとなると違う。2年前の同カードは、泥んこ甲子園など物議を醸したが、阪神は敗退した。今年は、復活した今永は間違いなく投げてくるやろう。「虎キラー」のM口が間に合うかはわからないが、いずれにしても、第1戦に臨んでほしい。
 阪神はメッセンジャー、高橋聡文が引退。鳥谷は今季限りの退団が決定している。来シーズンのことはさておき、鳥谷たちと一日でも長くプレーできるように、頑張っていきましょう。本当はCS自体はいらんけどね。

10月は早速正念場

 10月に入り、J1は終盤に差し掛かっている。鹿島は、9月にACL連覇という目標は果たせず敗退。しかし、リーグ戦、天皇杯、ルヴァンカップ、国内三冠の可能性が残されている。
 終盤と差し掛かった、今季の国内サッカーだが、鹿島にとって早速正念場となる。三竿が全治6週間、レオ シルバが全治5週間の負傷。さらに、別メニューが続いていた名古がセレッソ戦には間に合わないと報じられている。さらに今日、セルジーニョが足の違和感で練習を欠席。首位FC東京を追いかける状況の中、ケガ人が続出し始めている。
 まずはボランチ、三竿とレオのレギュラーが揃って離脱。10月中の復帰はないだろう。名古も別メニュー調整、となると、ボランチが本職の永木、左サイドハーフが主戦場だったシラ、鹿島では右サイドバックでの出場が多いが、本職がボランチの小泉でやり繰りしていくことが予想される。
 そして何といっても気になるのがセルジーニョの状態。4試合連続ゴール中の好調な助っ人が離脱となると、かなり大きな痛手となる。もちろん、遠藤や相馬がいるが、ここに来てのケガ人続出は非常に厳しい。
 6日(日)のC大阪戦、そしてすぐさまルヴァンカップ準決勝の2試合がある。決勝進出を果たすと、26日に決勝があり、最初のタイトルホルダーが決まる重要な10月。ただ、鹿島は天皇杯準々決勝があり、決勝進出を果たすと、中2日での試合となり、コンディション的に不利となる。
 その天皇杯、準々決勝は23日、Honda FCと対戦する。カテゴリーの力の差だけを見ると、準決勝もJ2クラブのどちらかと対戦するため、鹿島が決勝に進出する可能性は高いんじゃないかと思ってしまうが、勢いに乗っているHonda FC相手に、今年はそう簡単にはいかないと思う。
 10月は早速正念場となる。最初のタイトルがかかる10月だが、まずはC大阪戦に全力を注いでほしい。現在5連勝中の好調C大阪だが、鹿島勝利のために、選手、クラブ、サポーターが一つになって、戦っていこう。

2019年の阪神タイガースを振り返る

 プロ野球の日本シリーズは、ソフトバンクが巨人に4連勝で一気に日本一を決めた。これで、今季のプロ野球は終了となった。10月に入って、第一次戦力外通告、ドラフト会議、第二次戦力外通告が行われた。そしてこれからFA選手の動向などが注目される。
 さて、今季の阪神はレギュラーシーズンは3位、クライマックスシリーズはファイナルステージまで進出した。阪神に関しても、ファイナルステージ敗退によってシーズンが終わり、来季への動向が注目されるが、ここで、今季の阪神タイガースを一気に振り返ることにしよう。

・誤算1:打線の貧弱

 今季の象徴の一つが、打線の貧弱。チーム得点数は12球団で最下位、チーム本塁打はリーグ5位(12球団中でも9位)。規定打席に達している選手の中で、打率3割以上を打った選手は糸井のみ。あとは近本の.271がチーム2番目の成績という寂しい成績。
 特に本塁打の数が少ない。チーム最多本塁打が大山の14、マルテに関しては、規定打席に届いていないが打率.284はまずまずだが、本塁打が12でもうちょっとほしいところ。

・誤算2:エラーの数がダントツに多かった

 守備においての誤算は、エラーの数が多かったこと。前半戦でエラーの多さが気になっていたが、シーズンが終わった時点で102。12球団で唯一100以上のエラー。
 少し大目に見る言い方をすると、甲子園は土のグラウンドで、バウンドがイレギュラーすることはある。それがあったとしても、エラーが多すぎる。大山は個人で20個のエラーを記録し失策王。木浪も15個、北條も12個のエラー。マルテにしても緩慢な守備の場面が見受けられた。記録に現れないエラーもあった。シーズン途中加入で途中解雇となったソラーテは酷かった。ただ、ソラーテに関しては、いろんなポジションをたらい回しのように起用され、固定できなかったので、少しは同情する。

・誤算3:大山が4番固定できず

 シーズン開幕からずっと4番に固定されてきた大山、勝負所での場面で打てないなど、シーズン終盤は4番を外れ、スタメン落ちも。
 少なくとも打率は3割近く、25本塁打、100打点以上を期待していた。それが全て期待外れ。得点圏打率こそは.318あるが、勝負所での凡退が目立っていたため、印象度としては2割5分というところ。
 俺個人的なことを言わせてもらえれば、ただ打ちにいっているだけという印象。どの球種に的を絞っているのか、狙い球が来たら思いきり振りぬこうとか、そういったものが曖昧で、打たされているだけに思える。
 今年は鈴木誠也(広島)が首位打者を獲得、岡本和真(巨人)は一時期4番を外れるなど、苦しい時期があったものの、結果として31本塁打を記録している。そういった選手と比較できるようなポテンシャルを持っているはずの大山だが、今季を見る限りでは、比較するに至らない成績。
 ただ、大山はよく頑張っていると思う。阪神の4番として結果が出ないと、一際周りがうるさくなるし、それが阪神という球団。もう少し大胆にいけばいいんじゃないかと。

・誤算4:藤浪は未勝利

 ここ3年低迷している藤浪。2016年は7勝、2017年は3勝、2018年は5勝に終わった。2018年9月に完封を含めて3勝を挙げて、復調気配もあったが、今年はまさかの0勝に。
 治らない制球難。唯一の一軍登板となった8月1日の中日戦、4回1/3を投げて失点および自責点は1ながら、与えた四死球は8。これを最後に一軍復帰はなかった。
 阪神の若きエースとして、長く活躍してくれると思っていたが、ここまで低迷するなんて。元々制球力で勝負するタイプではなく、150キロを超える速球が武器に大胆に攻めてもいいと思うのだが。球威自体は一軍レベルやし、身体つきが変わってしまったのだろうか。

・期待通り1:西勇輝は10勝

 FA移籍で阪神に加入した西、西に関しては昨年FA宣言した時から絶対に欲しいと思っていた投手だったので、必ず活躍してくれると期待していた。シーズン序盤は負け数が先行していたが、最終的には10勝に到達し、チームのクライマックスシリーズ進出に大きく貢献した。
 打線の貧弱もあって、勝ち星に恵まれなかったが、26試合の登板でQS(クオリティスタート)が19。19はリーグトップの成績。しっかり試合を作っていた。
 セ・リーグは投手も打席に立つが、西は打撃もよかった。オリックス時代は当然殆ど打席に立たないが、セ・リーグに移ってきて打率.205なら上出来。打率以上のインパクトを与えていたように思う。

・期待通り2:ジョンソンは救援陣に欠かせない存在に

 2017年以来の「光る救援陣」と言える中で、一際活躍が目立ったのがジョンソンの存在。主に8回を任され、ピシャリと抑えて9回に繋いだ。一時期、蓄積疲労の影響で二軍調整もあったが、この人がいるのといないのとでは大きく違う。
 最終的な防御率は1.38だが、最初は0点台だったし、ジョンソンが投げれば大丈夫という印象を付けた。巨人戦がちょっと相性が悪いが、ジョンソンが打たれてしまったら仕方ない、というくらいの活躍。

・よくがんばりました1:守屋と島本の登板機会増

 救援陣の高齢化してきている中で、今年は守屋と島本が登板機会を増やした。守屋が57試合、島本が63試合に登板し、救援陣の中で奮闘した。守屋は150キロを超える速球、島本はスライダーを武器に、どんな場面でも登板し、非常に助かった。
 非常に助かったが、本人たちはまだ更なる上を目指しているはず。登板した場面は、リードしている場面もあったが、ビハインドでの場面もあった。勝ちパターンの一角を担えるようになりたいやろう。

・よくがんばりました2:近本と木浪の新人2人はよくがんばりました

 今季の阪神、近本と木浪の新人2人がシーズン終了までよくがんばった。近本は昨年のドラフトで外れ外れ1位で獲得した選手。シーズン途中に疲労もあって、打率が下がったが、最終的にはセ・リーグ新人最多安打の159、36盗塁で盗塁王も獲得。機動力が使えるというのが非常に大きかった。
 そして木浪もよくがんばったと思う。オープン戦で新人最多安打を記録して、開幕スタメンを勝ち取った。開幕後はなかなかヒットが出ず、苦しんでいたが、初ヒットが出てから少しずつ打率が上昇。走塁ミスで懲罰交代となったり、エラーも多かったが、113試合に出場した。

【まとめ】

 2002年に監督に就任した星野氏以降、監督就任1年目はBクラス、2年目はAクラスという成績が岡田氏、真弓氏、和田氏、金本氏と続いた。今年就任した矢野監督は就任1年目でAクラスの3位で終えた。俺自身は昨年の最下位ということもあって、順位予想は「5位」としていたが、思ったより順位を上げてくれた。
 広島の痛い最終戦の敗戦もあって、大逆転でクライマックスシリーズ進出を決めた今年だが、やっぱり投手陣、特に救援陣が光った1年だった思う。もしも、阪神が西武打線のような重量打線だったら、優勝に手が届くくらいだったと思う。それだけ今季は打線の貧弱が印象に残った。西武打線が羨ましい。
 来季の課題はやっぱり打線。近本のおかげで機動力が使えるようになったが、中長距離砲がほしい。チーム最多本塁打が大山の14本では寂しい。ただ、投打とも過渡期になっている。鳥谷が今季限りで退団。メッセンジャー、高橋聡文が引退。福留と糸井も大ベテランになり、次の世代の台頭が望まれる。過渡期の中で結果を出すことは非常に難しいが、来季は是非とも優勝を目指してほしい。

11月に勝負を懸ける!

 10月の鹿島の戦いが終わり、国内サッカーはいよいよ佳境を迎える。10月は負傷者が続出し、ルヴァンカップ準決勝で敗退。天皇杯準々決勝は勝利したものの、Honda FCの強さに大苦戦。
 苦しかった10月だったが、ここに来て負傷者が続々復帰しているという。これは朗報。三竿、レオ シルバ、セルジーニョが全体練習に合流。別メニュー調整だった伊藤翔やブエノも合流していると。犬飼がまだもうちょっとかかりそうだが、続々と負傷者が復帰という記事を見ると、ホントに浦和戦から出場できるんじゃないかと思ってしまう。
 選手が最もよくわかっていると思うが、無理して試合に出場するのは禁物。ここにきて再発だと、チームにとっても非常に痛くなる。しっかりコンディションを見極めてほしい。
 10月が終わった時点で、残されたタイトルはリーグ戦と天皇杯となった。天皇杯準決勝はまだ先だが、決勝進出すると新国立競技場での試合となる。これは絶対に行きたい。
 そして、天皇杯の前に、残り5節となったリーグ戦に集中。浦和、川崎、広島、神戸、12月に名古屋との対戦が残っている。浦和はACL決勝進出、この影響で鹿島と対戦するときは中2日となる。コンディションの差がやや出てくるかも知れないが、鹿島もチーム状況は良いとはいえない。金曜日は絶対に勝ちたい。
 さらに川崎戦が待っている。鹿島しか成し遂げていない3連覇を諦めていない。広島もACL圏内確保へ向けて必死になるやろう。そして神戸、前回のアウェイでの対戦では、チーム状況の差が出たが、今回は関係ないやろう。最終節には名古屋、去年は絶好調の名古屋にケチョンケチョンにされたが、今年は逆にやり返したい。
 リーグ戦残り5試合を簡単すぎるほど述べたが、どの対戦も楽ではない。しかし、11月に入れば、負傷者が続々と戦列に戻ってくると見込まれる。勝負を懸ける11月になる。スパート!

ラグビーW杯2019を振り返る

 9月20日から始まったラグビーW杯2019日本大会は、昨日決勝が行われ、南アフリカがイングランドを下し、3度目の優勝を果たし閉幕した。
 日本でワールドカップが行われるということで、どれだけの盛り上がりを見せるか楽しみにしていた。どこのスタジアムを見ても満員。すごくいい雰囲気で選手たちものびのびとプレーしていたと思う。日本は初のベスト8進出を目指して戦ったが、目標のベスト8進出を果たした。
 非常に盛り上がったワールドカップだったが、ここで、今大会のワールドカップを振り返ろう。

・日本代表1位通過

 日本代表の対戦相手は、初戦がロシア、そしてアイルランド、サモア、スコットランド。特にアイルランドとスコットランドの戦いがカギを握ると思った。
 初戦のロシア戦では、自国開催や初戦ということもあって、前半戦はガチガチ。キャッチミスからボールを奪われ、先制トライを決められてしまう。しかし、7分後に松島のトライ、前半終了間際での1トライ1ゴールで逆転し、リードで前半が終了した。早い段階でトライを返したことと、前半終了間際での逆転、いい時間帯でのトライだったかと思う。前半はガチガチだった日本代表だったが、結果的には30対10でロシアを下した。
 第2戦のアイルランド戦、これまでアイルランドには1勝もできなかった相手。しかも、世界ランキングでも1位(当時)の相手に勝てるのか、と思った。前半14分でアイルランドにトライを奪われ、「やっぱり厳しいか」と思ったが、後半に福岡のトライで逆転。その後はリードを守って、大きな勝利を挙げた。NHK豊原アナウンサーの「もうこれは奇跡とは言わせない!」という実況は非常に印象に残った。流行語大賞にノミネートされてほしい。
 第3戦のサモア戦、サモアのフィジカルやスピードに対抗、試合終了間際の松島のトライで、大きなボーナスポイント1を獲得した。
 そして最終戦のスコットランド戦、前回大会で大敗した相手。日本が中3日、スコットランドが初戦だった。今大会ではスコットランドが中3日、日本は休養十分。この日程にスコットランドは苦言を呈していた。それを言ったら前回大会は何なんや?ということになる。その苦言は心理作戦か、本当に不満だったのか。
 中3日だったスコットランドだったが、前の試合から14人を入れ替えて、ほぼベストなメンバーで臨んでいた。日本は前半は先制されたが、21対7で折り返した。後半2分に日本が1トライ1ゴールを決め、28対7になった時はこれで行けると思ったが、さすがスコットランド、2トライ2ゴールを返して7点差にした。しかし、日本が逃げ切った。予選プール4戦全勝で首位通過を果たした。

・南アフリカのフィジカルに屈す

 目標だったベスト8進出を果たした日本代表、準々決勝の相手は南アフリカ。前回大会に試合終了間際に逆転トライを決め「番狂わせ」とも呼ばれた。しかし、大会前のテストマッチでは7対41で大敗している相手。
 前半を終了して5対7でリードを許していたが、この時点ではまだまだ勝てる可能性は十分だった。しかし、やっぱり世界屈指のフィジカルをもっている南アフリカ、2PGでリードを広げると、その後は2トライ1ゴール。お互いミスはあったものの、日本は南アフリカの屈指のディフェンスで1トライも返せず、敗れた。
 強いて言うなら、何とか1トライでも返して欲しかったかと思うが、これが世界の力ということ。南アフリカは、決勝のイングランド戦でも、屈指のフィジカル、ディフェンスを発揮し、3回目の優勝を成し遂げた。

・試合中止の試合があって残念だが

 今大会中、台風19号接近に伴って、試合開催が中止になった試合があった。特に釜石鵜住居復興スタジアムでの試合、予定では2試合行われるはずだったが、そのうち1試合が中止となってしまった。
 東日本大震災の復興のシンボルのひとつとして、建設された釜石鵜住居復興スタジアム、ナミビア対カナダの試合が中止となってしまい、非常に残念だが、やむを得ない。しかし、カナダ代表の選手たちがボランティア活動、ナミビア代表の選手たちは交流会を実施。両国の活動は称賛に値する。
 台風19号により甚大な被害が出てしまい、その後の試合では黙とうが行われるようになった。復興にはまだまだ時間がかかりそうだが、必ず復興してほしい。

・これからが重要、日本ラグビー

 過去最高のベスト8進出という健闘を見せた日本代表の選手たち、非常に盛り上がった大会になり、これを今後に繋げることが重要になってくる。
 まずは戦力を落とさず、次の大会以降もベスト8進出は当たり前、さらに優勝が狙えるチームにしていくこと。それにはトップリーグを盛り上げていくことが必要不可欠だと思う。
 サッカー日本代表や、バレーボール全日本、代表戦では盛り上がるが、国内リーグへの関心という点ではまだまだどうなのか。サッカーにはJリーグ、バレーボールはVリーグがある。ラグビーの国内リーグはトップリーグ、4年前は五郎丸歩たちの活躍もあって、W杯後のトップリーグの試合ではスタジアムに足を運ぶファンは増えた。ただ、それも一時的だったかも知れない。
 今回の場合は、日本開催ということあり、かつベスト8まで進出した。今大会後、日本のトップリーグでプレーするニュージーランドや南アフリカなどの選手たちがいる。そういった選手を見に、スタジアムに足を運んでほしいし、どこかのチームのファンになってもいいと思う。俺は神戸製鋼を応援するけどね。トップリーグの盛り上がりも欠かせない。今度こそ長く浸透するか。

【まとめ】

 日本開催ということもあり、ラグビーの試合がある日はテレビで見ていた。世界レベルのタックル、ディフェンス、スピードなど、やっぱり世界レベルのラグビーはすごい。その反面、キャッチミスなど、ミスがどうしても出てくるスポーツであると感じた。
 選手の皆さん、お疲れ様でした。南アフリカの選手、関係者の皆さん、優勝おめでとうございます。次の4年後も楽しみにしています。

残り3節は全勝が絶対条件

 J1は第31節の試合が行われ、鹿島は川崎に0対2で敗れ、痛恨の黒星を喫した。さらに、FC東京と横浜FMが勝利したため、鹿島は3位に転落した。
 定例会で仕事のため、川崎戦は現地観戦出来なかった。俺のスマホには、スポーツナビアプリを入れている。鹿島の試合で動きがあった(得点など)があった際に通知が来るようにしている。会議の休憩中に失点した旨の通知、仕事が終わった後すぐに確認すると0対2で試合終了の通知が来ていて、がっくりした。
 後々ハイライトで見てみると、決めるべきところで決めないとこうなる、という試合になったかと。失点シーンも悪かった。これで3位転落となってしまったが、優勝の可能性がゼロになったわけではない。そこで、残り3節の対戦相手や、これからの戦いに関して述べていくことにする。

・FC東京が有利な立場になった

 残り3試合になった段階で、FC東京が首位を奪回した。今後のFC東京の日程を見てみると、第32節が湘南、第33節が浦和、最終節が横浜FM。湘南は今節も敗れて6連敗に。パワハラ問題で゙貴裁監督が退任以降、チーム状態は悪い。そして浦和、ACLは決勝に進出しているものの、J1リーグでは残留争いに巻き込まれている。この2チームのチーム状態を考えると、FC東京が2連勝するかなと。
 最終節は横浜FMとの直接対決。横浜FMも優勝の可能性が十分あり、第33節が終わった段階で順位がどうなっているかにもよるが、勝てば優勝という直接対決になる可能性がある。対戦相手を見る限り、FC東京有利には変わりないと思う。

・横浜FMは川崎戦とFC東京戦がカギ

 鹿島を抜いて2位となった横浜FM、今後の横浜FMの日程を見てみると、第32節が松本、第33節が川崎、最終節がFC東京。守備に改善の兆しがみられる松本、ただ、攻撃力のある横浜FMには通じるか。松本も残留争いだが、この時期だけに横浜FMが有利ではないかと見る。
 第33節はアウェイで川崎と対戦する。今最も調子がいいチームは川崎かと思う。ルヴァンカップを優勝し、その後、浦和のACL決勝進出に伴う日程変更の中でも勝利している。川崎に少し不安があるとしたら、試合勘かなと。浦和のACL決勝進出に伴う日程変更で、第32節をすでに戦っているため、3週間空く。3週間後に第33節を戦う川崎に対して、1週間後に戦う横浜FM、このあたりはどうか。
 先ほども述べているが、最終節はFC東京との直接対決。第33節の結果次第だが、最大の大一番になる可能性がある。日産スタジアムで行われるが、満員の中での試合になるんじゃないかと思われる。

・鹿島は「残り全勝」が絶対条件

 川崎に敗れ、3位に順位を落とした鹿島。残り全勝が絶対条件となる。今後の鹿島の日程は、第32節が広島、第33節が神戸、最終節が名古屋。
 鹿島は残り全勝が絶対条件だが、広島戦が引き分け以下に終わると、優勝は風前の灯火となる。FC東京と横浜FMが第32節で引き分け以下になることは考えにくい。もちろん引き分け以下になってほしいが。なので、広島戦が最も大きなカギを握ると思う。
 第33節は神戸戦、神戸はハマると強いだけに油断できないし、5月のアウェイでの勝利はあまり参考にならないと思う。最終節の名古屋戦、名古屋は神戸に快勝し、J1残留争いの中、大きな白星を挙げた。最終節までにJ1残留が決まるかどうか次第だが、鹿島としては最終節の名古屋戦も優勝の可能性を残したい。

【まとめ】

 FC東京と横浜FMは、残り3試合を全勝すれば自力で優勝できる。鹿島は3連勝しても他力本願。数字上では川崎までが優勝の可能性があるが、川崎の3連覇は非常に厳しくなってきた。3試合を残して、この2チームが有利になったことには違いない。
 俺自身は残り3試合は全て現地観戦することにした。チケットも取った。欲を言えば、第33節の神戸戦で鹿島の優勝が決まるシーンを見たかったが、川崎戦の敗戦により、それはなくなった。下手すれば、優勝の可能性が潰えることもある。これは絶対に避けて、最終節まで優勝の可能性を残したい。
 日本代表の活動があるため、J1は約2週間中断する。鹿島のチーム状況は悪くはないが良くもない。救いとすれば、この2週間の間にチームを立て直すことができる。もう一度チームを立て直して、まずは2週間後の広島戦、この試合に全力を注いで、絶対に勝とう!

2019年J1リーグ終了

 2019年Jリーグ、J1からJ3までのリーグ戦が終了し、あとはJ1参入プレーオフの決定戦を残すのみとなった。J1は横浜FMが15年振り4回目の優勝を果たした。一方で、松本と磐田がJ2降格、そして、湘南が16位となり、J1参入プレーオフの決定戦に出場する。
 最後までわからなかった今年のJ1の優勝争い、最後は横浜FMが終盤の7連勝フィニッシュで優勝に手が届いた。今年のJ1リーグ、ここでは横浜FM、FC東京、鹿島について振り返ろう。

・攻撃的スタイルの浸透、横浜F・マリノス

 以前のマリノスは、堅い守備が持ち味のイメージ。昨年、ポステコグルー監督の下、攻撃的スタイルに生まれ変わった。ハイライン、ハイプレス戦術で攻め込むスタイルは昨年苦労したが、今年は戦術が浸透した。
 昨年は得点と失点が共に56。今年は得点が68、失点が38。得点がさらに伸びて、そして失点が大幅に減ったことが大きいと思う。まぁ、やっぱり強力攻撃陣に目が行く。エジガル ジュニオが負傷離脱があったものの、途中加入のエリキが見事に穴を埋めた。さらにマルコス ジュニオールと仲川が共に15得点で得点王、遠藤渓太も7得点で、成長を見せた。

・過去のデータ通りだったのか、FC東京

 今季のリーグ戦、首位を維持してきたのがFC東京。第8節から首位に立ち、第27節まで首位をキープ。第28節で鹿島に一時抜かれたが、第31節で首位奪還。これで、俺自身はFC東京が有利に立ったと思った。
 第32節は湘南戦、湘南ば貴裁前監督のパワハラ問題で、チーム状況としてはよくなかったが、復調気配にあった状況。湘南戦は比較的相性がよく、4年前に敗れて以降負けなし。今回も引き分けに持ち込んだが、非常に苦労したと思う。これがリーグ終盤戦の緊張感か。
 そして第33節は浦和戦、2013年を最後に勝っていない相手。今年の浦和の状況からすると、さすがにFC東京が勝利するのではないかと思っていた。結果は引き分けに持ち込んだものの、この試合で永井とディエゴ オリヴェイラの強力2トップが負傷交代。最終節の横浜FM戦では完敗した。
 残り3節で勝ち点2しか伸ばすことができなかった。ただ、首位に立っていた時のパフォーマンスを見ると、今年のFC東京の強さがわかった気がする。永井のスピードとディエゴ オリヴェイラの得点感覚は脅威だった。

・シーズン終盤に勝負強さを見せられず、鹿島アントラーズ

 鹿島に関しては、またシーズン終了後に振り返ることにするが、シーズン終盤の戦いで勝ち点が伸ばせず、結果的に優勝を逃す格好となった。
 第28節のC大阪戦で勝利し、首位に立った。しかし、ここからケガ人が続出し、ルヴァンカップ準決勝で敗退。11月にケガ人が復帰してきたものの、第31節の川崎戦の敗戦が響いた。決定的チャンスをことごとく決められず、川崎に2失点で敗戦し、首位陥落。
 シーズン終盤は得点力不足に悩み、複数得点は第26節のFC東京から2得点したのが最後。1対0でも勝てばいいのだが、ここぞという勝負強さが見せられず。第33節の神戸戦では、鹿島のお株を奪うかのような神戸のパフォーマンスに完敗でTHE END。

【まとめ】

 マリノスが優勝できた終盤のポイントは、川崎戦で大勝したことかと。川崎が3週間ぶりの試合だったということは影響あると思うが、好調川崎を圧倒したこのパフォーマンスはすごかった。第33節が終了して、圧倒的に有利な状況になった。FC東京は湘南と浦和に引き分けたのが響いた。鹿島は川崎戦の敗戦が大きく響いた。
 鹿島しか成し遂げていない3連覇を、川崎が挑んでいたが、3連覇ならず。鹿島としては少しホッとしたが、川崎の場合は、引き分け試合が多かったことが響いたかと。
 2019年のJ1リーグは終わった。鹿島に関してはまだ天皇杯がある。昨年はACLを制したが、一昨年と昨年は国内タイトルはない。天皇杯優勝して、ACLは本戦から出場したい。

大岩監督、今季限りで退任

 11日、鹿島は大岩剛監督が今季限りで退任すると発表した。天皇杯までは引き続き指揮を執るとのこと。
 率直に残念。ただ、「ひょっとしたら」という予感はしていた。昨年、ACLは制したが、国内タイトルはここまで獲れていない。リーグ優勝を3年連続で逃した責任を取る可能性はあるかなと。公式HPの剛さんのコメントにある通り、「鹿島アントラーズは、タイトルを義務付けられたクラブ」と。そのタイトルをACLだけというのは、確かに足りない感はある。
 剛さんは2017年途中、石井さんの解任に伴って、監督に就任した。これまで出場機会の少なかった三竿健斗を始め、中村充孝、レアンドロらが当時は出場機会を増やした。首位をキープし続けていたが、最終節で優勝を逃す結果となった。2018年の前半はケガ人が続出し、シーズン途中で主力選手の移籍がありながら、ACL初制覇。そして今年もケガ人や主力選手の移籍がありながらも、リーグ戦は3位で終えた。
 どういう監督だったか、一言で表すのは難しいけど、鹿島のスタイルを継続しながらも、比較的チャレンジ精神もあったのではないかと思う。鹿島の基本布陣は4-4-2、2016年途中、石井監督(当時)が1試合休養し、代わりに指揮を執っていたのが大岩コーチ(当時)、この時の布陣を4-1-3-2で戦っていたことも。他に4-1-2-3や、相手に合わせて3バックで戦っていたこともあった。
 昨年や今年、主力選手の相次ぐ移籍やケガ人が続出し、何度も苦しい状況になった。それを何とかするのが監督たちの仕事と言えばそれまでだが、リーグ戦は2年連続で3位。ルヴァンカップと天皇杯も2年連続で準決勝まで駒を進めている。天皇杯はまだ残っているが、ここまでの功績はすごいことだと思う。しかし、鹿島はタイトルを義務付けられたクラブと思えば、この成績ではダメなのか。
 先ほども言っているが、まだ天皇杯がある。天皇杯優勝で監督を勇退したケースはこれまであるが、選手を引退する年に優勝+監督退任の年に優勝というのは、Jリーグ発足後これまでないはず。剛さんは選手引退の2010年度に優勝し、監督退任の年に優勝のチャンス。
 剛さんの退任は、鹿島に関わる人たち全員が残念がっていると思うが、最も残念がっているのは三竿ではないかと。剛さんが監督に就任してから出場機会が増え、鹿島の主力として成長し、日本代表にも選出された。その剛さんのために、天皇杯を制したい。「お疲れ様でした」の言葉は、シーズンが終わってからにしよう。


▲このページの先頭へ▲