鹿島魂From関西
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管理人Voice

第431回〜第440回

移籍情報続々と

 今日も移籍市場が活発で、各クラブとも続々と選手の移籍の情報が入ってきている。そして、鹿島も清水の白崎凌兵が鹿島に完全移籍加入、田中稔也がザスパクサツ群馬に完全移籍、昌子源がフランス1部リーグのトゥールーズFCへ移籍がクラブ間で合意の情報が入ってきた。
 まずは入ってくる白崎、清水の10番を背負ってきた。昨年第4節の鹿島戦、鹿島からリードを広げる2点目のゴールを決めた。これは結構印象に残った。中盤ならどこでもこなせるので、期待したい。
 そして去る選手、田中稔也がザスパへ。選手層が厚い左サイドハーフで、多くの経験を積むことができたと思う。J3になるけど、必ず出場機会は多くなるはず。是非ともザスパをJ2に復帰させてほしい。
 最後は昌子、予てから報じられていた通り、トゥールーズFCへの移籍、ついに今日発表になった。今夏にオファーがありつつも、ACLを獲るために残留。植田がベルギーに移籍して、さらに昌子が抜けると一気に層が薄くなるところだった。ACLを獲ったことで、これで海外移籍が実現するやろうと。
 昌子は2011年、柴崎、土居、梅鉢とともに入団。そこから3年間は、岩政、伊野波、山村、青木、中田らセンターバックができる先輩がいて、ケガもあったが出場機会に恵まれなかった。正直、2013年で他クラブへ期限付き移籍もあるかもとよぎった。鹿島は入団から3年間を見て、これからの鹿島を背負っていけるかを見極めることが多かった。そこで残留するか、移籍するか。
 そして2014年、昌子は開幕から先発に抜擢され、そのままレギュラーに定着。前年、岩政が退団して、昌子が見事に埋めた。開幕当初は青木と組んでいたが、青木が2014年第8節の神戸戦で、2枚目の警告で退場になって以降、後輩の植田が抜擢され、昌子と植田が出場機会を大幅に伸ばすことになる。これにより、前年の後半からレギュラーだった山村と青木の出場機会が激減。
 世代交代がなかなかできなかった鹿島だったが、センターバック陣に関しては世代交代が完了していた。当面は植田と昌子で安泰かと思った。今夏に植田がベルギーに移籍、そして今冬の移籍で昌子も。移籍先のチームで、しっかりアピールしてレギュラーを獲ってほしい。
 昌子が抜けたことで、センターバック陣はどうか。俺自身はそれほど心配していない。チョン スンヒョンは韓国代表センターバックで、鹿島でもしっかりフィット。犬飼は当初はやや危なっかしいところはあったが、出場機会増加で次第に安定してきた。そして町田が戦える戦力になってきたことが大きい。190cmの長身センターバック、第32節の柏戦でタイミングのいいヘディングゴールを決めた。来季は流経大柏高から関川君も新加入。岩政や植田のような空中戦で勝てるタイプらしいので、期待できそう。
 移籍情報が続々と入ってきたが、田中と昌子に関しては、すぐに鹿島に戻ってくることがないよう、移籍先のチームで是非ともレギュラーを獲ってほしい。必ず獲れると思っている。これまでありがとう!

駅と電車内の迷惑行為ランキング

 新年あけましておめでとうございます。今年1発目の管理人Voiceを書くことに。俺自身はごく普通のサラリーマン。前職で、かつては車通勤の時もあったが、今は電車通勤をしている。
 電車や駅のホームなどで、時々迷惑行為をされたりした経験というのは、多くの人はあると思う。日本民営鉄道協会が平成30年度駅と電車内の迷惑行為ランキングを集計していて、この記事で感じることや、異論など、俺自身の意見を述べてみたい。

・第1位の荷物の持ち方・置き方

 ここでは、リュックサックについて取り上げる。5年ほど前は徒歩通勤だったので、あまり見ていなかったが、近年はリュックサックの人が目立つようになってきた。最近ではビジネスリュックも人気で、リュックサック通勤の人が増えている。
 しかし、混雑した車内でリュックを背負ったまま立っている人が。最近の車内アナウンスでも、リュックサックは前に抱える、手に持つなど、周りの人への配慮を促すアナウンスがある。しかし、そのアナウンスが流れても、前に抱えるなどの配慮をする人はほぼいない。
 はっきり言って「邪魔」。背負いリュックはやめてほしい。「前に抱えてもあまり変わらない」と思っている人は、完全に見当違い。確かに前に抱えていても、人にぶつける確率はゼロとは言わないが、少しでも人にぶつけないよう、融通が利く。背負っていると、リュックを人にぶつけてしまう確率が圧倒的に高まる。背負っている人は何を考えているのか。後ろに目ん玉が付いているわけでもないのに。
 中年の人でも背負いリュックがいるが、特に学生が酷い。俺の職場の最寄り駅には大学があるのか、仕事の帰りに学生らしい若者が多数遭遇する。殆どがリュックサックで、電車の中でも背負いリュック。高校生も背負いリュックが多い。背負いリュックの人の多くが何故か、イヤホンしている人が多い。
 ちなみに俺はリュックは持っていない。というか、嫌い。マナーが守れていない人が多い中、仲間になる感じになるような気がして(マナーを守ればいいだけだが)。俺はいつも肩掛けのトートバックを利用しているが、それでも両手が自由に使えるし、すぐに荷物を取り出せる。リュックだと一旦下して荷物を取り出す必要があるし。普通の街中でリュックのメリットをそれほど感じない。

・第3位の座席の座り方

 座席を詰めて座らない(間を広く取る、荷物を置く、足を広げる等)が61.9%になっている。6人掛けのロングシートに、間を少し広げて5人で座る。座席に荷物を置く行為が多いのがオバサン達。足を広げる行為が多いのが男、特に中年のオジサン。これは論外。
 お年寄や身体の不自由な方、妊婦の方等に席を譲らないが4.1%となっているが、俺自身、基本的にはもちろん譲っている。しかし、「座れへんわぁ〜」とかオバサンの声がした場合は、どんな人かをチラ見で判断する。こういったセリフを聞くと、譲ってもらえる人を狙っているのではないかと。そう感じたら譲らない。でも、他の人が譲ってしまうんやね。でぇ「すいませ〜ん(喜)」と喜んで座るおばさん。明らかに狙ってた?

・第4位の乗降時のマナー

 乗降時のマナーのうち最も迷惑に感じる行為は?に載っている行為は全て論外のため、これ以上は述べない。
 今回俺が取り上げたいのは「整列乗車」に関して。鉄道会社などによって、電車を待つときに何列で並ぶかは異なるが、ここでは2列とする。
 今はJRを使って通勤しているが、JR京都駅では2列で並ぶよう、マーカーが引いてあったり、足跡を付けて促している。しかし、なぜか2列ではなく1列で並んでいる場面をよく見る。一番最初の人Aさんが先頭の左に立ち、次にBさんは、Aさんの右に立つのではなく後ろに立つというもの。そうすると、3番目のCさんはBさんの後ろ、といった感じになってしまう。
 このケースの問題はBさん。Bさんは何を考えているのか。そんなにAさんの横に立つのが恥ずかしいのか?ホームが混雑する上に、どう並んでいるのかが滅茶苦茶になって、これこそ迷惑行為。俺自身はこういった場面を見たら、2列を作りに、Aさんの横に立つ。「割込みだ!」とか、今のところ言われたことはないが、もし言われたら「あなたが並び方がおかしい」と突き返すつもり。

・第6位のスマートフォン等の使い方

 これらは、歩きスマホや通話など、使い方を総合して第6位として集計していると思われる。これもねぇ、何なんでしょう・・・。
 まずは通話に関して、出社時、電車が大幅に遅れている旨を会社へ連絡するのは許せる。それ以外では何で気軽に通話する人がいるんやろう。以前、若い男性数人が電車に乗っていて、そのうち1人に着信が。すると周りの人が「取れや、無視したんなや」だって。はぁ?
 よくあるのが「電車の中なので、あとで掛けます」。立派な通話。その旨をLINEやメールで送ればいいのに。あとは、話し口の周りを手で覆って通話している人もいるが、周りへの配慮かと思うが、結局会話が聞こえている。最近では、イヤホンをしたまま通話ができるような商品があるが、何でそんなアホな商品作るの?車内での通話を幇助している感じがする。
 できればやめてほしいのが、整列乗車中の通話。電車を待っている時、後ろから通話されることってあるかと思うが、これも結構うるさい。耳障り。「電車の中じゃないから」ということなんでしょう。

・歩きスマホは確かに危険行為だが

 駅のホームに限らず、あらゆる場面で歩きスマホを見る。駅のホームだと人にぶつかる恐れ、線路への転落や電車との接触など危険なケースがある。そう考えると当然、歩きスマホは危険行為にあたると理解できる。
 俺自身が気になっているというか、もう少し取り上げてほしいのが「自転車スマホ」。これはもちろん、駅のホーム内や電車内ではないが、自転車スマホをする人が、若い人を中心に目立つ。歩きスマホより危険が伴うし、悪質。2017年12月に、元女子学生が自転車に乗りながらスマホを操作中に、歩行中の70代の女性と衝突して死亡するケースが大きな問題になったはずだが、それにも関わらず自転車スマホをする人が目立つ。いったい、自転車スマホをする人は何を考えているのか。
 歩きスマホがよく取り上げられている中、自転車スマホをもっと取り上げてほしいし、取り締まりを強化してほしい。それに、自転車に取り付けられるスマホホルダーが売り出されているが、これっている?いらんやろ。自転車スマホを増やさないためにも、こんなグッズはいらんやろ。

【まとめ】

 駅と電車内の行動を中心に取り上げているが、人に不快な思いをさせてしまったこと自体が「迷惑行為」にあたる。そう考えると、「電車の中じゃないから大丈夫」とか「ルールに載っていないから」といった考えにはならないはず。自分自身では迷惑行為じゃないと思っても、周りが迷惑していることもある。
 俺自身の年末年始休暇は6日まで。7日から出社。いつもの生活に戻るわけだが、駅や電車内だけではなく、周りに迷惑にならないよう、一つひとつの行動に気を付けよう。

西大伍、ヴィッセル神戸へ完全移籍

 国内サッカーはオフシーズンで、今も移籍市場が活発化している。徐々に戦力が整ってきている各クラブだと思うが、鹿島はDF西大伍がヴィッセル神戸へ完全移籍すると発表した。
 率直に残念。神戸移籍濃厚と報じられてから、正式発表がなかったので、僅かながら残留を望んでいた。しかし今日発表に。2年連続でベストイレブンに選出された西、2019シーズンも必要不可欠な選手だっただけに、この移籍は痛い。
 西と言えば、2011年に鹿島に加入して、3年半ほどはやや苦しんでいた時期があった。1年目は30試合に出場しながらも、序盤は調整遅れ。しかし、手応えを掴み始めると、右サイドバックとして出場機会が増え、この年日本代表も選出された。出場機会は増えたが、ナビスコカップ(現ルヴァンカップ)の決勝では、ベンチ入りも出場機会がなかった。
 最も苦しんだ時というのは、2013年後半から2014年途中までやろう。2013年第28節と第29節、警告の累積で2試合の出場停止。この出場停止以降、伊東幸敏の出場機会が増え、西はベンチスタートとなっていく。2013年オフ、海外クラブへの移籍を希望し、ポルトガルのクラブへ練習参加をしていた。しかし、チーム始動日に合流しなかったため、クラブから規律違反の処分を受けた。
 2014年になっても、西の出場機会が少なかった。しかし、伊東のケガによって、ブラジルW杯後のリーグ戦から、西が先発に復帰すると、何といっても第18節の広島戦のスーパーボレー、これが2014年の最優秀ゴールに選ばれた。以降は先発に定着。2015年のナビスコカップ優勝、2016年のリーグ戦と天皇杯優勝。そして昨年のACL優勝に貢献してくれた。
 新潟に期限付き移籍していたシーズン途中から右サイドバックへ。鹿島移籍後も、右サイドバックを主戦場としていた。元々が攻撃的MFで、攻撃センスに関してはよかったが、鹿島に移籍して数年は、守備が脆いところがあった。しかし、その守備力も向上し、Jリーグを代表する右サイドの選手となった。
 鹿島には8年在籍し、西はもう31歳。でもまだ31歳か。移籍は寂しいが、同ポジションの伊東にも出場機会は増える。そして、小田が右サイドバックにも取り組んで、昨年のC大阪戦での決勝点、柏戦では顔面ブロックで失点ピンチを凌ぎ、勝利に貢献。元々両サイドができる安西に加え、小田も右サイドバックに取り組んでいるので、ACLはプレーオフからというのを考えると、サイドバックに目処が立っていると思いたい。
 バルサ化を進める神戸のチーム方針の中、イニエスタ、ポドルスキ、ビジャといったビッグネームと一緒にプレーできることも決め手になったかも。長く貢献してくれたし、西の決断を尊重するしかない。これまでありがとう。神戸戦ではブーイングするでぇ。

2019シーズン始動

 各チームが続々と2019シーズンへ向けて始動している中、1月15日は鹿島も2019シーズンが始動。16日は新体制発表会見を実施。本格的に2019シーズンの幕開けである。
 2019シーズンのスローガンが決まり「Football Dream かわる」。昨年限りで小笠原満男が引退、昌子がフランス1部トゥールーズへ移籍するなど、チームの主力を担ってきた選手が去った。クラブ全体で「かわる」ことを恐れず、目標の全冠制覇へ挑むとのことで、新たな歴史を作っていくことになる。
 そして、登録メンバーも発表された。主力が去りながらも、補強も進めてきた。では、この登録メンバーを見て、感じるところを挙げてみることにする。

・GKは変わらず。そろそろ若い選手の台頭がほしい。

 GKは、昨年と変わらない。今季もスンテ、曽ヶ端が軸になるか。昨年の実績からすると、やはりスンテが一番手に。そして、曽ヶ端がついに40歳になるシーズンとなる。79年組の同期であった小笠原が引退した。曽ヶ端に関しても、長くプレーするのは難しくなってくる年齢、もう一花という言葉は曽ヶ端には失礼かも知れないが、プレーだけではなく、経験を後輩たちに伝えてほしい。
 スンテに関しても35歳になるシーズンだけに、そろそろ若い選手の台頭が求められる。川俣に関しては30歳になるシーズンで、決して若くはない。出場した試合は堅実なプレーを披露するし、ミスは少ない。沖は2年目のシーズン、今年も第4GKになるかも知れないが、今後のためにも、出場機会が欲しいところ。

・不安材料のひとつ、右サイドバック

 登録メンバーの中でサイドバックができる選手は、右が内田と伊東幸敏。左が山本と小田。両サイドバックができる安西。そして、新人の佐々木君の6人。人数的には足りそうに見える。
 しかし、右サイドバックを主戦場にしてきた西が、神戸へ電撃移籍したのは非常に痛い。内田と伊東は実績的には信頼できるが、内田は古傷の状態、伊東は昨年途中から長期離脱。今の状態はどうなのか。左に関しては、おそらく山本と安西が主に担うのではないかと。安西に関しては、両サイドバックができるので、今年も安西は重宝しそう。そして小田に関しては、昨年途中から右サイドバックで試合出場している。
 左サイドバックは問題なさそうだが、右サイドバックに関しては不安が残る。しかし、3年目となる小田が昨年、結果を残し始めてきたので、小田のさらなる成長に期待したい。

・センターバックは豊富な人材だが

 登録メンバーの中でセンターバックが本職の選手は、チョン スンヒョン、犬飼、町田、ブエノ、そして新人の関川君の5人。昌子が抜けた穴を埋めることができるかがカギとなる。
 メンバー的にはスンヒョンが一番手、犬飼は昌子が離脱中に、スンヒョンとよくコンビを組んだ。シーズン序盤はやや不安定も、出場機会増加とともに安定してきた。町田も出場機会を増やして、昨年の柏戦ではタイミングのいいヘディングシュートを決めた。
 ブエノが戻ってきた。徳島ではセンターバックだけではなく、FW起用もあった。今季から外国籍選手の登録人数に制限はなくなり、鹿島には外国籍選手が6人。しかし、試合エントリーは5人。ブエノだけではなく、試合エントリーに1人漏れてしまうので、外国籍選手は懸命になるやろう。
 新人ながら、非常に楽しみな選手が入ってきた。関川君、先日の高校サッカー決勝では、惜しくも準優勝に終わったが、秋田、岩政、植田を彷彿とさせるエアバトルが魅力的だった。もちろん、プロで通用する面と、まだ通用しない面があると思うが、1年目から見てみたい。
 メンバー的には申し分ない。ただ、昌子はプレーだけではなく、DFリーダーとしてチームをまとめてきた。現時点では、DFリーダーが不在。このあたりが少々不安ではあるが、きっと台頭してくると信じている。

・小笠原が引退も、MF登録の選手は全員が即戦力

 今季のMF登録の選手は11人。セルジーニョと土居に関しては、昨年の起用方法からFW起用が有力か。それ以外の選手の顔ぶれを見ると、即戦力の名前がズラリ。
 昨年主にボランチを務めたのは、レオ シルバ、三竿、永木。サイドハーフは遠藤、レアンドロ、中村、FW登録の安部。そして、この顔ぶれの中、清水から移籍の白崎、町田ゼルビアから平戸が復帰した。白崎は中盤ならどこでもこなせて、運動量がある。平戸に関しては、町田での2年間で大きく成長して、鹿島に戻ってきた。
 少々不安材料となると、レアンドロやろう。昨年シーズンの開幕前に負傷離脱し、約1ヶ月半で復帰も再び長期離脱。シーズン通してプレーすることができなかった。パフォーマンスがもどるかどうか。
 レオと永木が30代、遠藤も怪我での離脱がやや目立つ。そうなった時には、白崎や平戸、新人の名古君も割って入れる素質は持っていると思うし、彼らはボランチやサイドもできる。安西ももちろん忘れてはならない。両サイドバックに加え、両サイドハーフも可能。中盤に関しては、かなりの激戦区。

・FWも人材が豊富に

 FW登録の選手は鈴木、安部、金森、山口、横浜FMから移籍の伊藤翔、新人の有馬君。そこに、MF登録のセルジーニョと土居が割って入ってくる構図。安部に関しては、昨年の起用方法通りだと、サイドハーフが主に務めることが有力か。状況に応じてトップ下もありえそう。
 カギを握りそうなのが伊藤だと思う。かつては「鹿島キラー」として、鹿島戦で得点するイメージが強かったが、その伊藤が鹿島に。30歳になった選手を完全移籍で獲得した日本人選手は、2003年の剛さん以来2人目。優磨と同様、前線で起点となれる選手が不足していた中で、伊藤の加入は大きいと思う。
 さらに、2年目の山口、鹿島移籍2年目でようやく移籍後初ゴールを決めた金森も、虎視眈々とレギュラーを狙っているはず。FWに関しても激戦区になる。

・注目の背番号、安部の10番が最も注目

 2019シーズンの登録メンバー発表とともに、背番号も合わせて発表されている。中でも注目は、安部の10番になるやろう。
 安部の10番、可能性はあるかなと思っていたが、今シーズンから10番というのは俺自身、正直予想していなかった。鹿島の10番は特別な番号のひとつ。これまでジーコ、レオナルド、ビスマルク、本山が長く10番を背負ってきた。
 ただ、少し気になることが。2016年は柴崎が1年、2017年は空き番、昨年は金崎が約半年10番を付けてきた。柴崎は海外移籍もありえる中で10番、金崎は昨年まさかの電撃移籍。近年は海外移籍する選手が多くなる中、安部も将来的には海外移籍するかも知れない。
 つまり、鹿島の10番を背負うからには、長く鹿島で活躍してほしいという思い。でも、先ほども述べているように、近年は海外移籍する選手が増えていることもあるが、年数とかではなく、素質、期待、人間性など、10番に相応しい選手が付けるべきという考え方かな。

【まとめ】

 右サイドバックが最も不安材料となっているが、今シーズンも2チーム分保有しているくらいの戦力が整った。ただ、今シーズンのACLはプレーオフから。プレーオフで敗退してしまっては、これらの戦力補強は何だったのか、ということになってしまう。まずは、プレーオフに勝利し、本戦出場を果たさなければならない。
 登録メンバー発表と同時に、ユニフォームの販売が始まった。今年は安部のユニフォームを購入。背番号が10番になり、チームの主力として期待したいから。ユニフォームのデザインはまあまあかな。今年も可能な限り現地観戦し、鹿島を勝利に導けるよう頑張ろう。

2019年度J1順位予想

 2019シーズンのJリーグ、開幕まで約2週間。いよいよJリーグが開幕する。各チームとも戦力が整ってきて、開幕へ向けてコンディション調整等進めているものと思われる。
 今年もJ1の開幕は2月下旬。金曜日開催の1試合からスタートとなっている。昨年から「フライデーナイトJリーグ」と題して、仕事の終わる金曜日の夜に照準を合わせて、試合開催することが出てきた。行きたい対戦カードが金曜日の夜・・・、行けへん・・・ってことはあるが(笑)。
 さて、早速順位予想を行ってみよう。今回も当然、当たらない予想に(笑)。

  • 優勝 鹿島アントラーズ
  • 2位 川崎フロンターレ
  • 3位 浦和レッズ
  • 4位 ガンバ大阪
  • 5位 FC東京
  • 6位 清水エスパルス
  • 7位 北海道コンサドーレ札幌
  • 8位 名古屋グランパス
  • 9位 横浜F・マリノス
  • 10位 ヴィッセル神戸
  • 11位 サンフレッチェ広島
  • 12位 セレッソ大阪
  • 13位 サガン鳥栖
  • 14位 湘南ベルマーレ
  • 15位 ジュビロ磐田
  • 16位 松本山雅FC
  • 17位 ベガルタ仙台
  • 18位 大分トリニータ

■優勝争いは川崎、鹿島、浦和が軸か

 優勝はもちろん希望で鹿島(笑)。というか、これは強い希望なので、毎年優勝と予想しよう(笑)。鹿島に関しては、また改めて今季を分析しよう。
 昨年もJ1を制し、2連覇を達成した川崎、今季は3連覇を目指す。前線では赤アが名古屋へ期限付き移籍したが、レアンドロ ダミアンが加入。小林悠はバリバリやると思うし、攻撃時に関しては問題ないと思う。年齢構成上もいい感じだと思う。あとはエウシーニョが清水に移籍した影響がどうか、というところだと思う。
 そして浦和、鹿島や川崎もそうだが、選手層は厚いと思う。最も注目は杉本健勇だと思う。2017年は22得点も昨年は5得点止まりだったが、興梠との連携はよい模様。優勝争いできる戦力は十分整っていると思う。鹿島としては、オリヴェイラが喜ぶシーンは見たくない。

■神戸のビッグ3に注目

 最も積極的な補強をしたと思うのが神戸だと思う。鹿島から西、G大阪から初瀬、C大阪から山口などを補強。中でもダビド ビジャ。2017年はポドルスキ、2018年はイニエスタ、そして今年はビジャを獲得。この「ビッグ3」がどれだけ活躍できるか。
 バルサ化を進めるチーム方針も、すぐに効果が表れるかは別。主力の年齢層がやや高め、戦い方の軸を固めていかないと、今後の世代交代に影響すると思う。やり方をコロコロ変えては、いつまでたっても強くならないと思うし、フロントは中期的、長期的な戦略もしっかりと立てておくことが不可欠。まぁ、当然それはやっていると思うけど、これまでの神戸を見てるとねぇ。

■清水と名古屋もいい戦力

 個人的に注目してみたいチームは、清水と名古屋。昨年の清水、失礼な言い方だが、いつの間に得点力が付いたのか、という印象。金子が一昨年4得点から昨年10得点、日本代表にも選出された北川が一昨年5得点から昨年13得点、2人とも倍以上。そして、昨年途中から加入し、広島で活躍したドウグラスが途中加入で11得点。白崎が鹿島に移籍したことがどこまで影響するかだと思う。
 昨年の名古屋、第17節終了時点で僅か2勝で最下位。しかし、夏場の積極的補強の効果もあり、第18節以降に7連勝を記録。鹿島もケチョンケチョンにされた。7連勝でストップ後は失速したがJ1残留。今年は攻守ともに積極的に補強。ひょっとしたら台風の目になるかも知れない。

■昇格組は苦しむ?

 今シーズンのJ1昇格組は松本と大分。松本は2015年以来のJ1復帰。この当時の松本の印象は、とにかくハードワーク。鹿島も苦しめられて、アウェイでは完敗した。今季J1に復帰して、今もハードワークするチームだと思っている。オフに選手のIN・OUTが目立っているが、入ってきた選手が早く活躍できれば。
 そして、昨年J2リーグで2位に入って、2013年以来のJ1復帰の大分。J2降格後2シーズンでJ3に降格、J3は優勝しJ2昇格。昇格後2シーズンでJ1昇格。J1経験チームかつ国内タイトルを獲ったことのあるチームのJ3降格は初だったし、どん底まで落ちて一気に回復し、まさにV字回復でJ1に戻ってきた。かつては堅守のイメージだったが、片野坂監督の下、攻撃的なチームに変わった。昨年はJ2最多得点。この得点力がJ1で通用するかどうかが注目になってくると思う。
 松本と大分は、まずは残留が目標になると思うが、2チームともオフに選手のIN・OUTが目立っているので、入ってきた選手が早くフィットすれば、さらにいい順位に上がれるのではないかと思う。

【最後に】

 川崎、鹿島、浦和、広島に関しては、J1優勝とACL制覇のダブル獲りを狙っているはず。特に川崎はJ1連覇中。鹿島しか成し遂げていない3連覇を目指すが、鹿島としては絶対に阻止したい。
 ここに挙げていないチームは多くあるが、どのチームも力はあるはず。昨年の前半は広島が独走も、川崎が追い上げて優勝。上位争いは熾烈になると思う。残留争いも熾烈になると思う。昨年はハイレベルな残留争いだったが、勝ち点40で降格というのもありえるかも。
 まずはこのように予想してみたが、鹿島だけは当たってほしい(笑)。長いシーズンなので、何が起こるかはわからない。特にACL組は、過密日程を強いられる。開幕が楽しみになってきた。

2019年度J2順位予想

 2019シーズンのJリーグ、J2も開幕まで約2週間。昨年は松本と大分がJ1昇格を決めた。今年はどこが昇格するか。J1と同様、J2の各チームとも戦力が整って、開幕へ向けて準備を進めていると思われる。
 今季は柏と長崎がJ2で戦う。そしてJ3から琉球と鹿児島がJ2に昇格し、初めてのJ2を戦う。さて、J2も相変わらず当たらない予想をしてみよう(笑)。

  • 優勝 柏レイソル
  • 2位 ヴァンフォーレ甲府
  • 3位 大宮アルディージャ
  • 4位 アルビレックス新潟
  • 5位 V・ファーレン長崎
  • 6位 ジェフユナイテッド千葉
  • 7位 FC町田ゼルビア
  • 8位 東京ヴェルディ
  • 9位 アビスパ福岡
  • 10位 モンテディオ山形
  • 11位 横浜FC
  • 12位 レノファ山口FC
  • 13位 徳島ヴォルティス
  • 14位 水戸ホーリーホック
  • 15位 ファジアーノ岡山
  • 16位 ツエーゲン金沢
  • 17位 京都サンガF.C.
  • 18位 FC岐阜
  • 19位 FC琉球
  • 20位 栃木SC
  • 21位 愛媛FC
  • 22位 鹿児島ユナイテッドFC

■J1昇格争いは、柏と甲府が一歩リードか

 J1自動昇格圏内は柏と甲府と予想した。柏は伊東や中山など、主力を担ってきた選手が何人か抜けたが、力は最もあるはず。クリスティアーノやオルンガなど、攻撃陣に関してはJ2屈指と思う。中盤やDF陣もそれほど問題なさそう。ACLプレーオフの結果次第だが、ルヴァンカップに出場するとなると、昨年の甲府や新潟を見る限り、そう簡単にはいかないのではないかと。
 そして、もう一つのJ1自動昇格圏内予想の甲府、昨年はルヴァンカップ出場や、天皇杯も準々決勝まで進出して、過密日程だったが、今年はルヴァンカップはないし、J2リーグに集中することができる。甲府に関しても、攻撃陣が充実していると思う。

■J1参入プレーオフ圏内は混戦か

 J1参入プレーオフ圏内の3位から6位は大宮、新潟、長崎、千葉と予想。大宮は昨年5位で、J1参入プレーオフには進出したが、そもそもJ1で戦える戦力はあったはず。今年は昨年まで長崎の監督だったが高木氏が新監督に就任。どうやら3バック導入か。戦い方が変わる点が気になる。ただ、高木監督は短期間で結果を出している印象があるので、J1自動昇格もあるかも知れない。
 新潟は昨年、甲府と同様ルヴァンカップに出場に出場した。昨年は外国人選手が活躍できなかった印象だが、今年は横浜FC、新潟、大宮でプレー経験のあるチョ ヨンチョルが加入した。Jリーグのことはよく知っていると思うし、彼の活躍を期待したい。
 長崎は昨年のチーム得点王の鈴木武蔵、中村慶太など、主力選手が抜けた。そして柏と同様、ACLプレーオフの結果次第だが、ルヴァンカップに出場する可能性がある。このあたりが不安か。
 千葉は2009年にJ2降格が決まり、2010年からJ2。今年でもう10シーズン目になっている。これまでプレーオフ圏内には何度か入ったシーズンもあるが、なかなかJ1に上がれない。昨年オフに主力選手が何人か抜けているが、名古屋から佐藤寿人や東京Vからアラン ピニェイロらが加入。特に寿人に関しては久々の古巣復帰。兄の勇人とともに、豊富な経験をJ2の舞台にぶつけてほしいと思う。

■J2の残留争いは見えてこない

 今年のJ2は新たに琉球と鹿児島が初昇格。この2チームは、まずは残留を目標となるやろう。その上で、少しでも順位を上げていけたら。
 下位には予想したくはなかったが、京都はどうなのか。昨年は一時期最下位に低迷し、最終的には19位で終えた。京都に関しても、2011年からJ2なので9シーズン目のJ2になる。若手有望株の岩崎が札幌へ移籍、その代わり宮吉が4年振りに京都に復帰した。少しでも起爆剤になれば。
 下位はこのように予想しているが、全くわからない。まぁ、J2を詳しく見ているわけではないが、昨年の実績や補強動向を踏まえ、直感的に予想してみたが。

【最後に】

 今年のJ2に関しては、柏と甲府が特に力があるのかなと。J1同様にJ2も長丁場、そう簡単にはいかないと思うし、他のチームも力はある。混戦になる可能性は十分ある。
 J1の順位予想も難しいけど、J2はもっと難しい。あくまでも予想なので、大体当たることもあれば、大きく外れることも多々あった。今年のJ2も楽しみになってきた。

今シーズンの鹿島を占う

 2019シーズンのJ1開幕まであと一週間。広島と鹿島に関しては、2月19日にACLプレーオフを戦うため、少し早くシーズンが始まる。ここは何としても負けられない。
 J1開幕まであと一週間になったが、各チームは順調なのか、それともやや不安を抱えての開幕なのか。各チームそれぞれだとは思うが、今回は今シーズンの鹿島を占ってみることにする。

■ケガ人が多いが、間に合うか

 毎年恒例の水戸とのプレシーズンマッチでは、伊藤翔、三竿、鈴木、安部など多くの選手が欠場。すでに全体練習に合流しているようだが、優磨と三竿に関しては、開幕に間に合うかどうかとメディアが報じている。ACLプレーオフは欠場になってしまうのか。
 ケガ人や体調不良の選手は確かに多かったが、続々と全体練習には復帰している。J1開幕まではあと一週間あるが、ACLプレーオフに関してはあとわずか。コンディションのよい選手を起用すると思うが、だれが起用されるか。

■小笠原、昌子、西が抜けた穴を埋められるか

 昨年末に、小笠原が引退した。ボランチのポジションが1枠空くわけだが、ボランチを務められる選手は豊富にいる。三竿、レオ シルバ、永木、平戸、白崎、名古。メンバー的には問題ない。ただ、小笠原はプレーだけではなく、キャプテンとしてチームをまとめてきた。チームがよくない状況になった場合、いかにチームをまとめていくか。小笠原が長く務めてきたキャプテンは内田に引き継がれたが、キャプテン1年目の内田に何でも頼るのではなく、全員がまとまって戦っていくことが重要。
 昌子や西が抜けたのは確かに痛い。センターバックに関してはスンヒョン、犬飼、町田、ブエノ、関川の5人がいる。スンヒョンと犬飼、犬飼と町田といったセンターバックコンビで昨年も戦っていたこともあり、こちらもメンバー的には問題ないが、昌子はDFリーダーも担ってきたが、現状ではDFリーダーは不在。この中からDFリーダーとして名乗りを挙げてほしい。
 最も不安なのは右サイドバック。内田は膝の状態、伊東幸敏は昨年途中から長期離脱。右サイドバックができる選手には安西、昨年途中から右サイドバックにも取り組んでいる小田がいるが、むしろこの2人は左サイドのほうが得意。右サイドバックに関しては、現時点で最も不安材料に感じる。

■中村、レアンドロの復活はあるか

 中村とレアンドロ、この2人はケガによる離脱もあり、シーズン通しての活躍ができなかった。2017年途中、剛さんが監督に就任して、先発に抜擢されたのがこの2人。2018年は長期離脱もあり、シーズン通じて活躍することができなかった。
 水戸とのプレシーズンマッチでは、中村のゴールで勝利。復活をアピールし、今季に懸ける思いは強い。対してレアンドロはどうか、半年以上の離脱があり、2017年中盤以降の活躍ができるか。レアンドロに関しては気になるが、当然今季に懸ける思いは強い。

■新戦力と復帰組は非常に楽しみ

 今季完全移籍加入した選手は白崎と伊藤、期限付き移籍から復帰したのが平戸とブエノ。白崎があまり報じられていないが、攻撃的なポジションならどこでもこなせる。ボランチでもサイドハーフでも起用できるし、貴重な戦力となる。剛さん以来、30歳になってからの完全移籍加入で鹿島の一員となった伊藤にも期待したい。前線で起点となれそうやし、ゴールも貪欲に狙ってきそう。
 そして復帰組、ブエノに関しては徳島でFWとしても起用された。おそらく、鹿島では本職のセンターバックでの起用になると思うが、外国人の出場枠もあるので、頑張ってほしい。平戸は2017年からの2年間は町田ゼルビアに期限付き移籍していたが、大きく成長して鹿島に戻ってきた。白崎同様、ボランチでもサイドハーフでも起用できる。MF登録の選手は全員即戦力で、かなりの激戦区になるが、期待したい。

■優勝できる戦力はある

 今季の鹿島は、昨年同様に全冠制覇を狙っている。昨年はACLは制したが、国内タイトルは2年連続で無冠だった。ACLはもちろん、リーグ優勝が特にほしいところ。
 昨年の戦いを見る限り、全冠制覇は厳しいが、不可能ではないと思いたい。昨年のリーグ戦は3位、ルヴァンカップと天皇杯は準決勝までで、あと一歩足りなかった。その足りなかったものを埋めるだけの戦力は整っている。必ず多くのタイトルを獲れると信じている。

【最後に】

 水戸とのプレシーズンマッチでは勝ったものの、内容という点では不満の残るものだったと思う。内容や選手のコンディションが気になるが、ACLプレーオフに関しては絶対に負けられない。万一敗退だと、これだけ保有している戦力はいったい何だったのか、ということになる。相手はオーストラリアのニューカッスル・ジェッツ、2014年途中まで鹿島に所属したジャイールがいるらしいが、いずれにせよ簡単な相手ではないはず。
 今のチーム状況が気になるが、まずはACLプレーオフに全力を注ぎたい。全冠制覇へ向けて、2019シーズンを幸先のよいスタートを切りたい。期待したい。

鹿島の序盤の戦いを振り返る

 J1は第4節まで終了し、鹿島は札幌に3対1で勝利し、勝ち点7となった。日本代表の活動(キリンチャレンジカップ2試合)があるため、J1リーグは約2週間の中断期間に入った。
 ここまでの鹿島、開幕節で昇格組の大分に敗れたが、その後は負けなし。リーグ戦は2勝1敗1分。ACLは1勝1分で勝ち点4となっている。まだ序盤ではあるが、ここまでを振り返ろう。

■翔さん様様

 今季、横浜FMから加入の伊藤翔、ここまで公式戦7戦7ゴールで好調をキープしている。優磨が再び離脱し、伊藤が見事にその穴を埋めている。ゴールを狙えるポジション取り、抜け出しのタイミングもいい。そして、守備もさぼらない。
 札幌戦の試合後のインタビューで「好調の要因」を聞かれ、「要因はいろいろある」としながらも、結果を出しておかないと優磨が復帰した時にポジションがあるかどうか、というところもあると思う。
 30歳になってから鹿島に完全移籍加入した選手は、剛さん以来2人目。翔さんを獲得したのは、今のところホントに成功している。かつては「鹿島キラー」だった翔さん、今のところ「どこでもキラー?」のように、相手がどこであれ、結果を出している。

■ケガ人続出も結果が出始めている

 リーグ戦中断期間前までに、ケガで試合復帰できていない選手は、伊東幸敏、山本、佐々木、小田、中村、白崎、鈴木など。白崎に関しては、中断期間後の近いうちに出場できるのではないかと。あとはやっぱりサイドバック。サイドバックが本職の選手が内田と安西だけ。ACLでは平戸と町田が本職ではないサイドバックを務めている。サイドバックに関しては何とか早く復帰してほしいが、中断期間中にしっかり調整してほしい。
 今も離脱している選手が多いが、三竿やスンヒョンが復帰している。スンヒョンは韓国代表に選ばれたことの配慮もあるのか、札幌戦ではサブだった。そして三竿が復帰してきた。ACLの山東魯能戦で今季初めてフル出場。リーグ戦では途中出場になっているが、このあたりは徐々にコンディションを上げていけばと。今は永木が好調で、永木にとっては、三竿が復帰してもポジションを奪われたくないという思いが強いはず。ハイレベルなポジション争いをこれから期待したい。
 これだけのケガ人がいても、少しずつ上昇気流に乗ってきた。先ほども述べたように、あとはサイドバックの選手の復帰が待たれるが、平戸と町田の奮闘で何とかなると思いたい。

■レアンドロに復調気配

 札幌戦で右サイドハーフとして先発出場したレアンドロ。今季初得点を挙げ、復活をアピール。このゴールは見事な切り返しから落ち着いてゴールを決めた。それだけではなく、力強いボールキープや個人技などが見られて、パフォーマンスが蘇ってきた。
 2017年途中からレアンドロは活躍し11得点を挙げた。昨年はケガによる長期離脱の影響で、活躍できなかった。なので、MF陣で最も気になっていた。この札幌戦では復活の気配が感じられた。さらに試合勘が戻ってくれば、貴重な戦力になる。ケガの再発だけは気をつけたい。

【最後に】

 J1はまだ第4節が終わったばかりだが、これから何度も正念場がやってくると思う。まずは中断期間後が正念場になると思う。ACLグループステージの突破か敗退かがかかってくると思う。優磨はおそらくゴールデンウィークくらいに戻ってくればという感じだと思うので、それまでは総力をあげて戦ってほしいところ。
 開幕戦は黒星だったが、今は負けなし。そして、ACLの山東魯能は2対0から追いつかれたが、札幌戦では2対0から追いつかれることなく快勝した。徐々にチーム状態は上がっていると思う。いい状態で中断期間となり、再開へ向けていい流れになっているのではないかと思う。中断期間後、楽しみにしたい。

2019年プロ野球順位予想

 J1リーグは、日本代表の活動のため、約2週間の中断期間に入った。今回はプロ野球の順位予想をする。プロ野球は現在オープン戦の最中だが、プロ野球に関しても開幕が近づいている。
 昨年のセ・リーグ順位予想では、巨人の3位と4位のDeNAが当たった。パ・リーグは日本ハムのみが当たった。今年はもう少し当てたい(笑)。レギュラーシーズンでの順位予想は以下の通り。俺はプロ野球では阪神を応援しているが、今回は阪神を「(優勝)希望」という順位予想をしないことにした(笑)。

  • セ・リーグ
    • 優勝 広島東洋カープ
    • 2位 読売ジャイアンツ
    • 3位 横浜DeNAベイスターズ
    • 4位 東京ヤクルトスワローズ
    • 5位 阪神タイガース
    • 6位 中日ドラゴンズ
  • パ・リーグ
    • 優勝 福岡ソフトバンクホークス
    • 2位 北海道日本ハムファイターズ
    • 3位 埼玉西武ライオンズ
    • 4位 千葉ロッテマリーンズ
    • 5位 東北楽天ゴールデンイーグルス
    • 6位 オリックスバファローズ

■セ・リーグの上位は混戦予想

 阪神に関しては、また後日述べてみることにする。優勝は広島を予想。4連覇の可能性はあると思う。打線では丸が巨人に移籍し、新井さんが引退。打線では2年連続MVPの丸の移籍、広島に復帰後勝負強さを発揮し、精神的支柱の存在だった新井さんが引退したことがどう影響するかだと思う。投手陣では、リリーフ陣は大丈夫かと思うが、先発投手陣のコマにやや不安か。
 2位予想の巨人、原辰徳氏が三度監督に復帰し、FAで丸を獲得。そして実績のある中島や岩隈も獲得した。これだけの大補強を敢行して、巨人の優勝を予想する人も多いと思うし、原監督はこれまでの監督の実績としては十分あって、さすがに上位には来るだろう。
 最も台風の目になりそうなのが3位予想のDeNA。昨年は先発投手陣の不調が誤算。東は11勝を挙げて新人王を獲得したが、今永、濱口たちが誤算だった。カギを握るのは先発投手陣だと思う。彼らが復活すれば優勝も見えてくると思う。
 昨年は2位に躍進したヤクルト、ヤクルトに関しても優勝の可能性はあると思う。打線に関しては、3度目のトリプルスリーを達成した山田哲人、バレンティンを中心とした打線は強力。先発投手陣がカギを握ると思うが、新戦力がローテーションを守れば、台風の目になる可能性を秘めている。
 野球評論家やメディアでも最下位予想が多いのではないかと思うのが中日。ここはやはり先発投手陣だと思う。勝ち頭だったガルシアが阪神に移籍し、昨年復活した松坂も離脱。大野雄大は昨年まさかの0勝。打線は悪くないだけに、先発投手陣がやっぱり苦しいか。

■パ・リーグはソフトバンクか

 パ・リーグはやっぱりソフトバンクを優勝と予想。昨年はレギュラーシーズンで2位も、クライマックス・シリーズと日本シリーズを勝ち抜いて、日本一となった。打線はやや年齢層が高めだが、まだまだ大丈夫そう。投手陣においても大きな問題はないと思う。サファテが気になるが、昨年はサファテに代わって森が見事に守護神を務めた。
 大谷や増井が移籍して、昨年は苦しいのではないかと思われた日本ハム、大谷と増井が抜けても不気味かと思っていたので3位と予想したが当たった。今季はさらに順位を上げるのではないかと。西武は菊池雄星がマリナーズへ、そして浅村が楽天へ移籍した。投打の主力が移籍したのが気になるが、打線がカバーしそう。
 千葉ロッテは涌井、ボルシンガー、石川の3人の先発陣からもう何人かほしい。打線に関しては、井上が昨年キャリアハイの24本塁打を放った。長打力が持ち味の選手が少ないので、日本ハムから移籍のレアードあたりが30本塁打以上打ってくれれば。今年のマリンスタジアムは少し狭くなるので、本塁打が増えるのではないかと。
 5位予想の楽天は、則本昂大が前半戦が絶望的というのがやっぱり痛い。巨人で言えば菅野、阪神で言えばメッセが前半戦絶望的という例えになるのではないかと。誰かもう一人台頭してくる先発投手が出てくれば、打線がカバーしてくれると思うので、順位を上げられると思う。
 オリックスも先発投手陣、昨年はリーグ1位の防御率だったが、長く活躍した金子、そして西も阪神へ移籍。この影響は大きいと思う。投手陣の立て直しがカギとなる。

【最後に】

 セ・リーグは混戦になりそう。昨年3連覇を果たした広島も、丸の移籍や先発投手陣にやや不安かと思えば、昨年までのようなぶっちぎりでの優勝というのはないのではと。パ・リーグに関しては、ソフトバンクを優勝予想とする野球評論家やメディアは多いと思う。
 俺自身は、打線もそうだが、先発投手陣の充実を中心に見る傾向があるので、充実しているチームほど上位を予想することが多い。まぁ、今年はこんな感じで予想してみた。鹿島の試合観戦を軸にしているので、空いた週末で阪神の試合観戦を入れている。今のところ、阪神の試合観戦予定は3試合だが、もう少し行きたい。2019年のプロ野球も楽しみになってきた。

今年の阪神タイガースの期待、不安

 2019年のプロ野球の開幕まであと一週間となった。Jリーグに続いて、プロ野球も開幕する。
 今回は、俺が応援している阪神について取り上げる。昨年はまさかの17年ぶりの最下位に沈んだ。誤算続きの昨年、矢野燿大新監督を迎え、チームをどう立て直すか。
 昨年は誤算続きだっただけに、オフの補強やオープン戦の状態などを見て、今年は期待できるのか、不安が多いのか、少ないのか。俺なりに述べてみる。

■先発投手陣の充実

 ドラフト会議でなぜ投手を1位指名しないのか、疑問に思っていたが、FAで西、中日からガルシアが加入して、一気に層が厚くなった印象がある。西に関しては絶対ほしいと思っていたので、これで獲得失敗していたら「フロント何しとんじゃ!」と言うところだった。
 そして、昨年中日で13勝のガルシアが入ってくれたこともありがたい。3月19日のオープン戦で、右足の股関節付近の違和感で降板したのがやや気になるが、軽傷であることを祈る。
 メッセンジャー、岩貞、西、ガルシア、青柳の5人が先発ローテ確実視という報道、さらに先発候補も充実。昨年からの巻き返しに燃えている秋山、藤浪。昨年6勝の才木、7勝の小野などがいる。先発投手陣の充実度は、12球団一を争うくらい充実していると思う。

■リリーフ陣は揃っているものの、若い投手の台頭がほしい

 リリーフ陣に関しても充実している。昨年の中継ぎでは岩崎、桑原、能見、藤川、岡本、望月などが務め、抑えはドリスが務めた。昨年は勝ちパターンで出てくるリリーフ投手では、能見や藤川の大ベテランに、桑原といった30歳を超えた投手が主に務めた。
 今年に関しては、中継ぎ候補の外国人としてジョンソンが加入。2017年のマテオのように、ジョンソンが勝ちパターンの一角を担えるかどうか。
 抑えに関しては、藤川かドリスか。今年は藤川が守護神復帰に燃えているらしいが、39歳のシーズンとなるだけに現実的にどうか。ドリスは昨年32セーブを挙げたものの、やや不安定だった。現実的にはドリスになろうかと思われるが、ジョンソンも可能性はあるのか。守護神にも注目。
 リリーフ陣の年齢層がやや高いだけに、このあたりが少々不安が残る。勝ちパターンを担える若いリリーフ投手が出てきてほしい。

■内野のポジション争いは熾烈

 内野手に関しては補強もあったが、基本的には現有戦力の底上げ。昨年は糸原だけが全試合出場した。その糸原を含めて、ポジション争いは激しくなっている。
 ファーストはナバーロ、マルテ。セカンドは糸原、上本。サードは大山、陽川、ショートは鳥谷、北條、という感じになると思われる。大山と陽川はファースト、マルテと北條はサードも可能だが、ここは選手の調子やケガなどで起用方法は少し変わるやろう。
 巻き返したい選手と言えば、昨年大きなケガで離脱した上本、そして不振だった鳥谷。鳥谷は今年は慣れ親しんだショートで勝負する意向。
 さらにここに、新人の木浪がアピールを続けている。サード、ショート、セカンドと、ユーティリティ性を兼ね備えていて、打撃に関しても評価が高い。開幕一軍はほぼ確実だと思うが、どこで起用されるか。

■外野は相変わらず福留と糸井が軸?

 ここが最も困るところ。福留が42歳、糸井が38歳になるシーズン。このベテラン2人は相変わらずほぼ変わらないと思う。福留に関しては6連戦の1つは先発を外れて、代打か試合に出場せずということになると思う。糸井に関しても、古傷の膝の影響でフルシーズン戦えるかどうかが気がかり。そこで、どうしても若い力の台頭が必要となる。
 ライト糸井、レフト福留、となるとセンターは誰か。メディアなどでは新人の近本がよく挙がる。起用されるからには期待したいが、1年間出場し続けられるかどうか。そして、2017年に20本塁打を放った中谷、2016年の新人王の高山、昨年はこの2人が不甲斐なかった。このあたりの巻き返しがあるかどうか。ナバーロは外野も守れるので、うまく起用してほしいところ。

■順位予想は「5位」

 選手たちは当然優勝を目指している。ファンも期待している。俺ももちろん優勝が一番だが、現実的に優勝可能かとなると、厳しいのではないかと思う。
 まずは、誤算続きだった投打とも立て直しをしなければならない。フルシーズン戦えた選手が少なく、若手は伸び悩んだ。すぐに能力が伸びるのか。
 2002年の星野氏以降、岡田氏、真弓氏、和田氏、そして金本氏は監督就任1年目はBクラス、2年目は優勝か2位という成績が残っている。矢野監督が今季1年目のため、2002年以降通りなら今年はBクラスかなと。もちろん、Bクラスではなく優勝を期待したい。

【最後に】

 誤算続きだった昨年からの立て直しは簡単ではないと思う。今季のカギは打線。打の主軸になる若い選手がいない。大山が最もそれを担ってほしい存在やし、今年は全試合出場はもちろん、100打点以上を目指してほしい。今のままでは、鈴木誠也(広島)や岡本和真(巨人)と比較してしまう。
 オープン戦ではあまり結果が出ていないのが気になるが、開幕したら存分に暴れてほしい。ファンとしてはもちろん優勝を期待している。プロ野球開幕までもう少し、楽しみにしよう。


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