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管理人Voice

第401回〜第410回

ガーナ戦に臨む日本代表メンバー発表

 J1リーグは第15節が終わり、鹿島は仙台に1対2で敗れた。今節終了後、ロシアW杯のため、J1リーグは約2ヶ月間の中断期間に入る。
 5月18日、日本サッカー協会は、ガーナ戦に臨む日本代表メンバー27名を発表した。本田、岡崎、香川の「ビッグ3」の選出、そして、J1リーグ首位のサンフレッチェ広島から、青山敏弘が約3年ぶりに選出された。しかし、森岡(アンデルレヒト)、中島(ポルティモネンセ)、久保(ヘント)などのメンバーは外れた。
 ロシアW杯の予備登録メンバー35名、そのメンバーの公開・非公開は、各国に委ねられているが、日本は非公開。このガーナ戦に臨むメンバーは全員、予備登録メンバーに入っていると思われる。残り8名は誰なのか。
 今回の選出から漏れた選手は、ロシアW杯に選出される可能性はかなり低い。そこで、残り8名は誰なのか、そして逆転選出はあるのかなど、俺自身が希望込み&勝手に予想してみる(笑)。

 赤字がガーナ戦に選出されたメンバー。青字は予備登録メンバーに入っている?
 下記のメンバーは、昨年日本代表に選出されたことのある選手を全員載せている。
 西野監督は「GK」以外のポジション表記は外してほしいとのことだが、一応表記しておく。

  • GK
    • 川島永嗣(FCメス)
    • 中村航輔(柏レイソル)
    • 東口順昭(ガンバ大阪)
    • 西川周作(浦和レッズ)
    • 林彰洋(FC東京)
    • 権田修一(サガン鳥栖)

 まずはGK、川島、中村、東口が選出された。経験豊富な川島、昨年のJリーグベストイレブンに選出の中村、G大阪で不動の守護神東口。ここは選出自体は妥当でしょう。
 もしも、予備登録メンバーに入っているとすれば、前回の選出メンバーの西川になるかな。東口の怪我の状態が気になるが、浦和戦に出場していたし、最終メンバーはこの3人で決まりかも。ただ、柏の中村、名古屋戦の試合終了間際のプレーで、頭から落下したとか。ちょっと心配だが、問題ないことを祈りたい。

  • DF
    • 長友佑都(ガラタサライSK)
    • 酒井宏樹(オリンピック・マルセイユ)
    • 酒井高徳(ハンブルガーSV)
    • 吉田麻也(サウサンプトンFC)
    • 植田直通(鹿島アントラーズ)
    • 昌子源(鹿島アントラーズ)
    • 遠藤航(浦和レッズ)
    • 槙野智章(浦和レッズ)
    • 山本脩斗(鹿島アントラーズ)
    • 宇賀神友弥(浦和レッズ)
    • 室屋成(FC東京)
    • 森重真人(FC東京)
    • 谷口彰悟(川崎フロンターレ)
    • 車屋紳太郎(川崎フロンターレ)
    • 三浦弦太(ガンバ大阪)
    • 初瀬亮(ガンバ大阪)

 長友、酒井宏樹、酒井高徳、吉田、槙野、昌子。このあたりは確実に最終メンバーに選ばれると思う。あとは植田と遠藤航がガーナ戦に臨むメンバーに選ばれた。酒井宏樹に関してはケガの影響が心配されたが、リーグ戦第37節で復帰し、どうやら問題なさそう。
 DFもこのメンバーからの逆転選出は考えにくいかなぁ。酒井宏樹がケガで危ぶまれていた場合は、サプライズとして内田篤人か西大伍あたりを選出してほしいというのが希望だったが(笑)。

  • MF
    • 井手口陽介(クルトゥラル・レオネサ)
    • 長谷部誠(アイントラハト・フランクフルト)
    • 柴崎岳(ヘタフェCF)
    • 本田圭佑(CFパチューカ)
    • 乾貴士(SDエイバル)
    • 香川真司(ボルシア・ドルトムント)
    • 宇佐美貴史(フォルトゥナ・デュッセルドルフ)
    • 原口元気(フォルトゥナ・デュッセルドルフ)
    • 三竿健斗(鹿島アントラーズ)
    • 大島僚太(川崎フロンターレ)
    • 山口蛍(セレッソ大阪)
    • 青山敏弘(サンフレッチェ広島)
    • 小林祐希(SCヘーレンフェーン)
    • 森岡亮太(RSCアンデルレヒト)
    • 土居聖真(鹿島アントラーズ)
    • 伊東純也(柏レイソル)
    • 長澤和輝(浦和レッズ)
    • 萩洋次郎(FC東京)
    • 阿部浩之(川崎フロンターレ)
    • 今野泰幸(ガンバ大阪)
    • 倉田秋(ガンバ大阪)
    • 清武弘嗣(セレッソ大阪)
    • 加藤恒平(サガン鳥栖)

 ここはガーナ戦に臨むメンバーに選出されたが、最終メンバー漏れになる可能性があるところ。西野監督曰く「代えがきかない」という本田、香川が選出。昨年の最終予選の立役者で、現在所属クラブで出場機会に乏しい井手口が選出されている。そして、J1リーグ首位を走る広島から青山敏弘が選出された。青山の選出自体は妥当だが、しばらく代表から遠ざかっていたので、プチサプライズ。
 外れた選手の中に、ベルギーで好調の森岡が外れている。クラブ事情と思われる。予備登録メンバーには選ばれているでしょう。選ばれた選手のパフォーマンス次第で、森岡の選出は十分にありえると思う。
 柴崎と三竿は当落線上にいるのではないかと。特に柴崎は、森岡とプレースタイルが比較的似ている。俺としては、柴崎と三竿に関しては、最終メンバーに選ばれてほしい。

  • FW
    • 大迫勇也(ヴェルダー・ブレーメン)
    • 岡崎慎司(レスター・シティFC)
    • 浅野拓磨(VfBシュツットガルト)
    • 武藤嘉紀(1.FSVマインツ05)
    • 中島翔哉(ポルティモネンセSC)
    • 久保裕也(KAAヘント)
    • 金崎夢生(鹿島アントラーズ)
    • 興梠慎三(浦和レッズ)
    • 小林悠(川崎フロンターレ)
    • 川又堅碁(ジュビロ磐田)
    • 杉本健勇(セレッソ大阪)

 大迫が最終メンバーに選ばれるのは確実でしょう。万一メンバー漏れになってしまうと「サプライズ落選」になってしまう。武藤も最終メンバーに選ばれる可能性は高いと思われる。
 カギを握っているのは岡崎と浅野。代えがきかないビッグ3のひとりの岡崎。今年に入って出場機会のない浅野。それなら中島を選出してもいいのではないかと思うが、西野監督は「ポリバレントではない」と。ただ、予備登録メンバーには入っていてほしい。
 久保に関しても森岡と同様、クラブ事情で選外。ただ、最終メンバーに選ばれる可能性は十分あると思う。あとは予備登録メンバーに入っていると思われるのが小林(川崎)。今回のガーナ戦に臨むメンバーに選出したかったようで、ケガではやむを得ない。

果たして「サプライズ」はあるのか?

 今回に関しても「ない」かな。2006年の巻誠一郎、2010年の川口能活はサプライズだった。前回大会の2014年は大久保嘉人がサプライズとも言われたが、Jリーグで実績を残せていて、日本代表に選出されていた時もあったんで、特に驚きはなかった。サプライズの定義は人それぞれかも知れないが、完全にノーマークだった選手が選ばれることだと思っている。
 西野監督は、これまで代表に選ばれていない選手は選ばないとの趣旨らしいし、となると、堂安律などの若い選手は、予備登録メンバーには入っていないのか。

【まとめ】

 ビッグ3の選出、出場機会に乏しい井手口と浅野の選出、中島の選外など、ちょっと疑問に思える代表選考だったかと思う。特に中島の選外は、海外メディアでも驚きの声が。ただ、乾の負傷で、最終メンバーの選考に影響があると思う。GKも、中村の状態が心配。
 西野監督はどのような戦い方を描いているのか。メディアでは、4バックや3バックのフォーメーションなどを載せているが、短期間でどこまでできるのか。複数ポジションをこなせる選手の選出自体は悪くないと思う。バリエーションが広がる。ただ、短期間だけに機能するのか。
 まずはガーナ戦、実際に見てみるしかないかと思う。収穫や課題は出てくると思うが、それをどう生かすのか。これを整理した上で、翌日に最終メンバー発表やからね。ホンマにドタバタ。

2018年J1リーグ、ここまでを振り返る

 J1リーグは第15節が終わり、ロシアW杯のため、J1リーグは約2ヶ月間の中断期間に入った。
 鹿島がACLでグループステージ突破を決めたため、鹿島とC大阪は1試合未消化だが、やや波乱?のJ1リーグ戦となっている。そこで、第15節までが終了したJ1リーグを振り返ってみることにする。

・昨年の下位チームの躍進が目立つ

 何といってもサンフレッチェ広島。昨年15位からの躍進。第15節が終了した時点で勝ち点37。2位FC東京との勝ち点差は9で、ぶっちぎりの首位。攻撃陣ではパトリックが復活。そして、守備に関しても大幅に改善。失点わずか8。攻撃陣も素晴らしいが、やっぱり守備の改善が躍進の要因のひとつになっている。
 昨年13位のFC東京も、ここまで2位。長谷川健太監督を迎え、序盤3試合は勝利がなかったものの、第4節の初勝利から一気に上位に。
 そして、札幌が5位につけている。今節では神戸に敗れたものの、第14節までは3位につけていた。失礼ながら、監督が変わったということもあって、ミシャサッカーがすぐには機能するのだろうかと思っていた。第5節の鹿島戦が自信になったのだろうか。スコアレスドローに終わったものの、内容では札幌が上回っていた。そこから躍進が始まったような気がする。

・「オリジナル10」の苦戦

 1993年Jリーグが始まった時のクラブは、鹿島、市原(現:千葉)、浦和、V川崎(現:東京V)、横浜M(現:横浜FM)、横浜F、清水、名古屋、G大阪、広島の10クラブ。今季J1にいるのは鹿島、浦和、横浜FM、清水、名古屋、G大阪、広島の7クラブ。
 広島に関しては首位だが、清水が10位、鹿島が11位、横浜FMが13位、浦和が14位、G大阪が16位、名古屋が18位。鹿島は1試合消化が少ないとはいえ、広島以外が全て2桁順位。
 鹿島に関しては後日振り返ることにするが、序盤調子良かった清水も今は10位。ハイライン戦術に生まれ変わった横浜FMは、得点は神戸と並び23でトップだが、ハイライン戦術により、GK飯倉までもが高い位置を取っているため、がら空きのゴールマウスを狙われての失点もある。
 浦和は堀監督を解任し、大槻暫定監督を経て、オリヴェイラが監督に就任した。就任当初は3バック継続も、中断期間中にどうするか。G大阪は過渡期。10代の若い選手を次々と起用していたが、レギュラー獲得までには至らない。過渡期の中で結果を出すことの難しさ、よくわかる。名古屋は序盤良かったが大失速。

・昇格組は苦戦?まずまず?

 昨年J2リーグ優勝の湘南は12位、2位の長崎は15位、J1昇格プレーオフを制した名古屋は18位。遠藤航や永木ら主力の移籍が影響して、J2降格となった2016年の湘南。昨年J2で優勝し、今年は現在12位につけている湘南だが、主力の移籍もありながら、よく立て直してきているのかなと。コロコロと戦術等を変えず、誰が出場しても「湘南スタイル」を大切にしていくところがよいところだと思う。
 長崎は今季J1初挑戦。現在15位につけている。メディア等の予想では、ほとんどが降格予想。第7節のJ1初勝利から4連勝し、直近5試合は失速気味だが、初のJ1でまずまずの成績ではないかなと。4連勝の時には、かなり手応えを感じたと思ったんじゃないかな。ただ、そうはいかないのがJ1。できれば1桁順位を狙いたい。
 名古屋は苦戦している。いいスタートを切ったかと思えば、第4節から8連敗。失点は相変わらず多く、30失点はJ1最多。13試合勝ちなしのまま、中断期間に入ってしまった。

・得点ランキングは意外と下位チームの選手たちが多い?

 第15節終了時点で、得点ランキングのトップはパトリック(広島)、2位がディエゴ オリヴェイラ(FC東京)。まぁ、この2人の活躍もあって、チームも好調。3位の7得点は3人、金崎(鹿島)、ウーゴ ヴィエイラ(横浜FM)、ファン ウィジョ(G大阪)。チームはいずれも下位に低迷している。6得点以下に関しても、下位に低迷しているチームの選手が目立つのは俺だけかな。
 得点することはもちろん大事だが、失点が多ければ勝ちに繋がりにくいし、得点する時間帯や状況も大事になる。応援しているチームにいっぱい得点が入れば面白いけど、チームの勝利につながる得点を見たい。

【最後に】

 24日、何といってもイニエスタの神戸加入が決定した。外国人枠どうするんやろうね。大物外国人がJリーグに来るときは、選手人生の終盤に差し掛かっているときが多い。ジーコに至っては一度引退していて、そこから現役復帰。イニエスタに関しても34歳だが、まだまだバリバリのスペイン代表。気になるところはチームにフィットするかどうか、他の選手がそのレベルに付いていけるかというところなどがあるが、Jリーグにいい影響を与えてほしい。鹿島戦以外で頑張って(笑)。神戸主催ゲームの観戦チケット入手は争奪戦になりそう。
 J1リーグは約2ヶ月の中断期間に入ったが、ルヴァン杯プレーオフステージ、天皇杯2回戦はある。鹿島は天皇杯のみ。約2ヶ月間の中断期間、戦術を見直すチーム、コンディション回復、課題への取り組みなど、各チームはどうしてくるか。しばらくJ1リーグはお休みだが、ワールドカップを楽しもう。

中断期間突入、ここまでの鹿島を振り返る

 ロシアW杯のため、J1リーグは約2ヶ月間の中断期間に入り、今は日本代表メンバーが集まって、ガーナ戦に向けて活動している。鹿島からは昌子、植田、三竿健斗、鹿島勢から大迫と柴崎が選ばれている。まずは全員、ワールドカップ最終メンバー23人に選ばれてほしい。
 前回の管理人Voiceで、ここまでのJ1リーグを振り返った。今回はここまでの鹿島を振り返る。鹿島とC大阪は1試合未消化のため、暫定ではあるが11位に低迷している鹿島、第15節の仙台戦で敗れ、モヤモヤのまま中断期間に突入した。ここまでを振り返ろう。

・ケガ人の多さが響く

 こんなにまでケガ人が続出した年というのは記憶にない。今季最初の公式戦だったACLからJ1第15節まで戦った。W杯のため超過密日程もあり、この間1試合でもケガや体調不良で欠場した選手は、俺が把握している限り実に18人に及ぶ。レアンドロ、山本、小田に関しては離脱中だが、山本と小田はグラウンドで別メニューだが調整している。W杯後の復帰が可能ではないかと。レアンドロに関しては、移籍が報じられている。信憑性はさておき、今季鹿島に完全移籍しただけに、果たして。
 ケガ人が復帰しては新たにケガ人が発生する事態。復帰してもすぐに試合勘が戻るわけではないと思う。これだけケガ人が多いと、メンバーのやり繰りが大変。特にサイドバックの選手にケガ人が多かった。最も痛かったのは安西。特に3月の第3節の広島戦、両サイドバック、両サイドハーフをこなせる安西の負傷がホントに響いた。
 これだけのケガ人が続出しながら、何とか耐えられた。そして、2年目の小田もJ1リーグ戦デビューができた。2チーム分できるくらいの戦力を今年も保有している鹿島、特にサイドバックが本職の選手が多かったので、小田の出場機会が果たしてどうかと思っていた。負傷者続出で小田も試合に出場することができた。これからの戦力として活躍してほしい。

・J1最少得点

 鹿島に関しては、先ほども述べている通り1試合未消化。とは言っても、12得点は浦和と並んでJ1最少。7得点の金崎、4得点の鈴木、1得点の永木、これだけ。土居、レアンドロ、ペドロ ジュニオール、遠藤といった攻撃的選手にまだ得点がない。
 ケガ人続出の影響もあるけど、これは少なすぎる。特に、昨年11得点のレアンドロは帰国中、ペドロは周りと合わない場面が続出している。昨年の6月から7月上旬のペドロはよかったのになぁ。
 数字的に12得点というのは寂しい。でも、前回の管理人Voiceで述べているとおり、得点がたくさん入れば面白いけど、チームの勝利につながる得点を見たい。

・3バックはこれからどうする?

 第15節の仙台戦、試合の後半から犬飼を入れて、3バックにシフトした。これは仙台の布陣に対応するため。昨年に3バックも視野に練習をしていたことは知っている。そして昨年、アウェイ川崎戦で試合後半から3バックにシフトしたが、結果は1対3で敗戦。
 昨年の川崎戦の敗戦で、3バックはもうないかなと思っていた。ところが、仙台戦で3バックにシフトした。鹿島アントラーズ原理主義さんが、仙台戦の3バックに対して言及。石井さんが監督をしていた時、3-4-2-1で戦っていた時の浦和に、4-4-2で撃破していて「システムだけで語るところではないように思う。単に鹿島が相手に合わせてシステム変更をするようなことは避けるべきではなかろうか」と。
 正論だと思う。付け加えれば、なぜ3バックを選択したのか、これがいまいちわからない。ただ、3バックにしても、いろいろと取り組むこと自体はよいことだと思うし、試合で実践してみないと収穫や課題が出ないところはあると思う。伝統の4-4-2は続けつつも、3バックにシフトするなら、その理由、場面を明確にして戦うべきではないだろうか。

・全タイトル制覇の可能性は残す

 J1リーグ戦では11位に低迷しているが、ACLはベスト8進出を決めている。リーグ戦、ACL、天皇杯、ルヴァン杯、全て狙える。それを目標に戦っている。
 ただ、リーグ戦は現在勝ち点18で、首位広島との勝ち点差は19ある。1試合未消化で、半分以上残り試合があるとは言え、19の差は相当厳しい。2007年、プロ野球で言えば残り5試合で3.5ゲーム差をひっくり返して大逆転優勝したが、それに匹敵するくらい厳しい差になっている。

【非常に重要な報道】

 26日、ポルトガル紙にて金崎夢生がポルティモネンセ復帰かと報じている。これは非常に重要な報道。兎にも角にも鹿島のエースであり、今季から背番号を10に変更している。
 記事の信憑性はさておき、この移籍が実現すると、全タイトルを狙う鹿島にとって非常に痛手となる。夢生本人はどう思っているのかはわからないが、ドイツ、ポルトガルでプレー経験があるし、海外でプレーしたいという思いがあるのであれば、快く送り出してもいい。しかし、鹿島としてはまだ目標があるわけだし、今夏の移籍はしてほしくないところ。
 プロトレーナーの木場氏のインスタに、体幹トレーニングを終えた笑顔の夢生が。このインスタのコメントには「(移籍は)無いと思いますよ」と。一旦収束すると思われるが、これからも動向を見守りたい。
 夢生、レアンドロに移籍の報道が出たが、2人とも重要な戦力。全タイトル制覇のために、層を厚くしておく必要がある。次は天皇杯2回戦のHonda FC戦、少し試合間隔は空くが、ずっと連戦で戦ってきたので、少しはリフレッシュできていると思いたい。まずは天皇杯に照準を合わせ、最高のパフォーマンスで臨みたい。

ロシアW杯日本代表メンバー発表

 5月31日、日本サッカー協会は、6月に開催されるロシアW杯を戦う日本代表メンバー23人を発表した。本田、香川、岡崎の「ビッグ3」と呼ばれる3人、吉田、長谷部など、前回大会に続いて選出。ガーナ戦にベンチ入りしていた26人のうち、浅野、井手口、三竿の3人が外れた。
 経験のある中堅やベテランが多いね。中村航輔と植田直通が23歳で最も若く、他は全て25歳以上の中堅やベテラン。ガーナ戦で選ばれていた26人からの選出で、森岡や久保などの逆転選出もなく、サプライズもない。そこで、俺自身の印象と、鹿島勢に対して述べてみる。

・若手は出場機会のピンチ?

 先ほども述べているが、中村航輔と植田直通以外は全員25歳以上。俺自身の個人的な希望は、ロシアW杯のGKは中村航輔を抜擢してほしいという希望がある。昨年Jリーグのベストイレブンに選出され、神がかり的なセーブ連発。若いし、ここで抜擢して活躍できれば、GKの世代交代は完了しそう。ただ、J1リーグ中断前の名古屋戦、頭から落下して、その後の状態が気になる。
 そして植田、最も当落線上にいたと思う。センターバックの序列としては4番手か。現在は吉田と槙野が務めていて、昌子にしても今は3番手かも。3バックの布陣においても、吉田、長谷部、槙野の3バック。DFラインはコロコロと変えるポジションではない。選ばれた昌子と植田に関しては、出場機会のピンチ。

・コンディション大丈夫?

 これまでもコンディション面が懸念されている香川、岡崎。ガーナ戦、香川に関しては惜しいシーンもあり、本調子には程遠いと思うが、少し可能性を感じた。岡崎に関しては、ほとんど存在感を示せなかった感じ。
 中村、香川、岡崎以外で、ケガによるコンディション面が気になるのは乾、酒井宏樹。乾に関しては、ケガの回復が早いようで、コンディションが整えば必ず出場機会はあると思うし、流れを変えられそう。酒井宏樹もガーナ戦では出場がなかった。4バックなら不動の右サイドバック。3バックで臨んだガーナ戦、原口が右ウイングバックを務めていた。今のコンディションはわからないが、本大会までには合わせてほしい。

・不動のメンバーは?

 この中でレギュラーに最も近い選手は川島、吉田、槙野、長友、長谷部、大迫か。GKは中村と東口のケガの状況を考えると、今のままなら3大会連続で川島が務めそう。DFラインにおいても、吉田と槙野はほぼ変えないと思う。長友と長谷部は3バックでも4バックでも不動のレギュラーを務めそう。最前線は当然大迫でしょう。
 あとは激戦になると思う。ボランチでは、経験という点では山口が最も出場機会がありそうだが、大島と柴崎はガーナ戦ではよかったし、十分出場機会がありそう。3バックの場合、シャドーなら原口、宇佐美、本田、香川、乾らが務められるが、わからない。

・そして鹿島勢は?

 三竿は残念。まぁ、練習などにおいても、あまり起用されてなさそうな感じに思えたし、三竿の持ち味である激しい守備やボール奪取、これは蛍ができるからねぇ。それに4バックなら、ボランチのメンバーは山口、柴崎、大島、長谷部。4人いれば足りるし。
 選ばれた鹿島勢としては、現所属の昌子と植田。元所属の大迫と柴崎。昌子と植田、先ほども述べているが、出場機会の懸念。柴崎に関しては、ミドルシュートは入らなかったが、可能性を感じる縦パスや、中盤での働き、ガーナ戦で最もパフォーマンスが良かったと思う。そして大迫、最前線がやっぱり合ってるね。ポストプレーは相変わらずうまいし、当たり負けしなくなった。あとは得点。
 2010年南アフリカW杯、選ばれた鹿島勢は内田と岩政。フィールドプレーヤーの中で最後まで出場機会がなかった3人に、内田と岩政が(あとひとりは森本)。鹿島サポーターの多くは、2010年のW杯を「つまらない」「面白くない」と思っている。2010年の場合は内田は出場あると思っていたから。昌子と植田は少しでも出場機会があれば。大迫と柴崎は出場機会がありそうなので、暴れてほしい。

【まとめ】

 西野ジャパン初陣となったガーナ戦では、不安だらけの内容。代表は戦術の浸透に時間がかかるし。本大会までに2試合の親善試合があるが、少しでも戦い方が見えてくれば。万一、予選敗退や内容が散々な結果になった場合、「1パーセントでも、2パーセントでも、W杯で勝つ可能性を追い求めていきたい」とハリルホジッチ監督を解任した田嶋会長の責任はかなり重い。そうならないように、まずは予選突破を目指してほしい。
 ケガ等でメンバー変更の可能性はあるが、多くの人はこの最終メンバーに関しては解せないやろうね。ただ、決まった以上は、このメンバーで戦うしかない。ガンバレ日本!

いよいよロシアW杯開幕へ

 ロシアW杯前の強化試合、日本代表はスイスに0対2で敗れたが、12日のパラグアイ戦では先制されたものの、4対2で逆転勝ち。西野ジャパン初勝利。勝利は昨年12月の中国戦以来、半年ぶり。C大阪勢の得点、鹿島勢4人全員出場、セレッソサポと鹿島サポは特に嬉しかったかな。
 この強化試合2試合が終わって、いよいよロシアW杯が開幕する。西野ジャパン初戦は3バックで臨んだが、6月の強化試合では4バック。この2試合で代表23名全員が起用された。
 いよいよ本大会を迎えるわけだが、メディアは選手の評価や、どういった布陣を予想しているか、など本大会へ向けていろんな記事が載っている。予想フォーメーションは、各メディアやサッカー解説者によって異なると思うが、現実的な布陣と、俺の希望の予想をしてみる(笑)。
 西野さんはあらゆる戦い方を考えていると思うが、ここでは4-2-3-1とする。現実的な布陣と、俺が希望している布陣を下図に示し、ポジション別に考えてみる。

現実的な布陣 かなり希望の入った布陣
現実的な布陣 かなり希望の入った布陣

・GKは川島か

 これまでの経験や信頼という点では、川島が最有力に挙がる。ここ最近は不安定とされているものの、経験は豊富なので、本大会では修正してくるのではないかと。
 俺自身の希望は、前回の管理人Voiceでも述べているが、これからの日本代表のためにも中村航輔を希望したい。先月の名古屋戦で頭から落ち、コンディションが心配だったが、後半だけの出場でも試合に出られたことはホッとしている。何とか間に合った。
 この強化試合2試合、川島、東口、中村、3人とも失点した。失点はGKだけの責任ではないが、まぁ、やっぱり正GK川島になるんやろうか。

・DFはこれまでのメンバーが最有力か

 4バックなら、サイドバックについては酒井宏樹と長友が有力かと。このあたりは俺自身の希望と合っている。強いて言うなら、酒井高徳は左サイドバックのほうが得意そうだから、酒井高徳の起用もあっていいと思っている。そうなると、長友が・・・ということになるけど(汗)。
 注目はセンターバック。経験豊富な吉田は最有力かと。一時期、昌子がレギュラーを獲ったか?と思ったものの、槙野が急成長。一気にレギュラーへ。となると、吉田と槙野が現実的かなと。
 鹿島サポーターであれば、一番の希望は植田と昌子が先発出場することやろう。植田と昌子とのコンビだったから、失点はあったものの高いパフォーマンスを発揮した。鹿島では、2014年から出場機会が増えた2人、これまでも多く試合をこなしてきたし。DFラインはコロコロと変えるポジションではないし、現実的に出場は厳しいかも知れないが、西野さんお願い!昌子と植田を起用して!

・ボランチはわからないが、長谷部は有力か

 ボランチが本職の選手は、長谷部、柴崎、大島、山口。基本的にはこの4人の争いとなる。これまでの経験やキャプテンシーという点では、長谷部が最有力。その長谷部とのコンビとなるのか。大島のコンディションが少し気になるが、本大会には問題なさそう。
 鹿島サポーターなら当然希望するのが、柴崎の先発起用。希望といいつつも、先発出場は十分ありえる。柴崎からの縦パスは可能性を感じるし、FKも魅力的。あとはその精度と周りの選手との呼吸が合うか。

・乾は当確、香川も有力。あとは右サイドハーフは誰?

 サイドハーフの争いは、乾の左に関しては当確やろう。パラグアイ戦を見る限り、2ゴールはもちろんのこと、ポジション取りもいい。先月負傷していたということだったが、本大会へ向けてコンディションはもう問題なさそう。この勢いを本大会で見せてほしい。
 コンディション大丈夫かなぁと思っていた香川も、コンディションが上がってきたと思う。終了間際にゴールを決めたが、ドフリーのシュートを外した時には、俺も頭を抱えてしまった(汗)。トップ下が本職の選手には本田圭佑がいるが、強化試合2試合で評価する限りは、香川が有力か。
 右サイドハーフがどうなるかやねぇ。武藤と原口が挙がるが、これはわからない。ここでは一応、サイドハーフとトップ下は誰か?と述べているものの、西野さんは柔軟に対応していくと思うし、パラグアイ戦のように一時2トップにして、香川を右サイドにポジションチェンジ、ということもありえる。あとは、柴崎はトップ下もできる。トップ下の柴崎というのも見てみたい。

・トップの選手は大迫を希望

 先ほども述べているが、西野さんは柔軟に対応していくと思うので、1トップでも2トップでも戦っていくと思う。大迫、岡崎、武藤がその役割を務めると思う。
 贔屓目で見ると、やっぱり大迫!パラグアイ戦ではオフサイドで、ゴールは幻になったが、1トップの適性はチームで一番だと思う。ただ、3人とも、一定の役割はこなしていたとは思うが、存在感を存分に発揮したかといえば、やや厳しい目で見るともうちょっとかなぁ。
 この3人に関しては、どういう布陣になろうが、必ず出場機会はあるはず。ポストプレー等に長けた大迫、経験や香川との呼吸という点では岡崎やし、武藤は右サイドや1トップもできる。存分に暴れてほしい。

【まとめ】

 西野ジャパン初陣のガーナ戦、今月のスイス戦に敗れ2連敗スタート。内容も不甲斐ないものだったが、パラグアイ戦での勝利でホッとしたところもあるし、内容は大事だが、勝利して本大会へ臨めるということはいいこと。ただ、本大会は甘くないというのは、W杯を経験したことのある選手は特に言うまでもない。
 日本の下馬評は決して良くないと思う。大会約2ヶ月前に監督が変わるという激震で、短期間でチームを作らなければならなかったし、2連敗スタートやったから。スペイン代表監督の解任はもっとびっくりやけどね。
 何はともあれ、本大会が始まる。コロンビア、セネガル、ポーランド、全て格上だが、まずは予選リーグ突破が目標になる。下馬評を覆してほしい。ガンバレ日本!

プロ野球、今季変わった内容

 ロシアW杯が開幕し、早速好ゲームが多く、サッカーファンを興奮させている。屈指の好カードのポルトガルvsスペイン、俺自身はハイライトでしか見ていないけど、クリスチアーノ・ロナウドのハットトリック、スペインの華麗なパスからのゴール、これが世界レベルのサッカーというものを見せてくれている。
 さて、今日はプロ野球について。今季大きなルール改正があった。「申告敬遠」の導入、「リクエスト制度」の導入、「二段モーション」の解禁、この3つについて取り上げる。これらに関して賛成、反対、人それぞれ考え方は違うが、俺自身の考えを述べてみる。

・申告敬遠は一応「賛成」

 申告敬遠制度は、守備側の監督が球審に敬遠の意思を伝えると、投手は4球投げなくても四球(敬遠)することができる。メリットは試合時間の短縮にある。試合を少しでも早く進めていきたいという目的に関しては評価できるので、一応「賛成」とした。
 ただ、すんなり賛成ではない。申告敬遠された打者の次の打者、通常ならネクストバッターサークルで準備をするが、その準備が不足するのではないかと。次の打者という点で、すんなり賛成ではない。これに関しては、試合展開から常に先を見据えておいて、いつでも準備できる工夫が必要なのかな。
 敬遠の殆どは、4球大きく外して敬遠するが、かつては、1999年の阪神vs巨人で、新庄剛志が敬遠球を打ってのサヨナラ勝ちなど、敬遠に対するドラマもあった。こういったドラマがなくなってしまう。
 今季導入されたばかりで、まだしっくりこない。甲子園で現地観戦していた時、申告敬遠を見た。というより、すでに一塁に打者がいて「いつの間に」という感じだった。

・リクエスト制度はどちらかといえば「反対」

 今季特に注目されているのはリクエスト制度だと思う。本塁打やアウト・セーフの判定を巡って、監督がリプレー検証を求めることができる制度。9回までに2回、延長に突入した時には1回、行使することができる。
 どちらかといえばリクエスト制度は反対だが、評価はしている。適性な判定が行われるということ、監督やコーチなどが審判への抗議するということは大幅に減り、いつ終わるかわからない抗議で時間を費やすこともなくなった。リプレー検証も少し時間はかかるけど、長引くというのもあまりない。
 最大の反対理由は、リクエストが成功すれば「誤審」であるということ。開幕から先月5月上旬現在で、71件のリクエストに対して26件の判定が覆ったとのこと。この全71件と26件の判定が覆ったという件、ほとんどがかなり微妙なプレーだったと思う。人間のやることなので、ミスはしてしまうこともある。この26件に関して、審判団はこの26件に対する反省や対策、もちろん実施していると思うが、リクエストはあっても「判定通り」が増えていくことが必要。
 今季始まったリクエスト制度、制度の活用自体は良いが、先ほども述べている通り、「判定通り」が増えていくことを期待している。期待通りになれば「賛成」に転じる。これは今シーズン終了後、そして来年以降も見ていくことにする。

・二段モーション解禁は「賛成」

 そもそも禁止にしたこと、なぜ今季解禁なのか、これがわからない。2006年に二段モーションは禁止され、これまで二段モーションだった投手は投球モーションの変更に着手していた。2016年シーズンを最後に引退した、DeNAの三浦大輔氏も二段モーション禁止に伴い、投球モーションの変更を余儀なくされた。その当時、三浦氏は「右手で箸を使っていたのを左手で使えと言っているようなもの」とコメントしていたことがある。このコメントに非常に重みを感じていた。それだけ難しいことだったのかと。
 昨年は、西武の菊池雄星投手が二段モーションの指摘を何度か受けていた。でも微妙やね。少し足の上下があるかも知れないが、投球動作を止めているような感じには見えない。これによって、一時的に不調に。
 二段モーションが解禁されたことで、各投手にいい影響をもたらしていると思う。大瀬良(広島)や菊池に関しても、勝ち星が伸びている。藤川球児も以前二段モーションだったが、2006年に変更。今年解禁されたが、2005年までの投球モーションではない。下半身の使い方は微調整しているとは思うが。

【まとめ】

 今年導入された申告敬遠制度とリクエスト制度に関しては、今シーズン終了後のNPBの見解を知りたい。導入されたばかりで、収穫や課題は出てくると思う。二段モーション解禁は、経緯などをNPBがもっと説明すべきだと思う。今もよくわからん。
 大きなルール改正があったプロ野球だが、今後のプロ野球のために、良い方向へ改革していこうという現れだと思って、評価したいと思う。俺自身はJリーグは鹿島、プロ野球は阪神を応援する。Jリーグにしても、プロ野球にしても、これから良い方向へ進んでいくことを期待したい。

交流戦終了、ここまでの阪神タイガースを振り返る

 ロシアW杯が開幕し、日本代表もコロンビア代表との初戦を戦った。2対1でコロンビアを下し、最高のスタートを切った。大迫、柴崎、そして出場機会がどうかと思われた昌子が先発。鹿島勢が3人先発に、3人とも活躍。最高に嬉しい初戦となった。W杯については、日本の戦いが終了後にでも振り返ろう。
 さて、今回は俺が応援している阪神について。交流戦は、雨によってなかなか消化できなかったが、リーグ戦再開前に何とか交流戦を終えた。交流戦の順位は11位、リーグ戦は現在4位。決して納得できる順位ではない。ここまでを振り返ろう。

・ロサリオ大誤算

 貧打解消のため、推定年俸3億4000円の高額で獲得したロサリオ。所属していた韓国のチームで、2年連続3割30本塁打を記録した大砲候補。
 オープン戦では振るわなかったが、開幕後に暴れてくれたらと思っていた。開幕の巨人との3連戦では、第3戦で初本塁打を記録。しばらく4番で起用されるものの、打撃が振るわず。5番や7番に降格しても復調せず。開幕49試合目でついにスタメン落ち。そして登録抹消。現在も2軍で調整している。
 外れ外国人に多いのが、外角へのスライダーにバットが出てしまい三振というケース。ロサリオもシーズンが進むにつれて、このケースが増えた。これを受けて、阪神は新外国人選手エフレン・ナバーロを獲得。一塁だけではなく外野も守れるとされている。ナバーロは大砲ではなく、アベレージヒッターの模様。

・個人応援歌が作られた若手は活躍できない?

 プロ野球の応援は、選手個人応援歌、個人応援歌を持たない選手の汎用曲、チャンステーマが軸。さらに千葉ロッテの場合は、チーム応援歌がたくさんある。阪神の場合、若手に関してはまずは汎用応援歌(二番)を使用し、活躍次第で個人応援歌が作られる。
 昨年の活躍により、今年個人応援歌が作られたのは大山、坂本、梅野、伊藤隼太、中谷の5人。昨年は北條、原口。一昨年には高山、横田、江越に個人応援歌が作られた。一昨年に活躍した高山、北條、原口、江越は昨年、今年と苦しんでいる。横田は脳腫瘍の影響で、育成契約になっているのはやむを得ない。
 今年に関しては、特に大山が誤算。本職のサードで先発出場が続いても、一向に打撃の調子が上がらず。同ポジションである鳥谷の復調気配で、先発落ちが多くなった。坂本も一軍にいたのは数試合。
 一定の評価を与えてもいいのは梅野、伊藤隼太、中谷になるか。梅野と隼太はもう若手ではないが、梅野は打率は2割そこそこだが強肩ぶりを発揮。隼太は昨年から代打の切り札として活躍できている。中谷はオープン戦やウエスタンでも不振だったが、先月の一軍昇格後、本来のバッティングが戻りつつある。

・貧打深刻

 ロサリオだけではなく、主力選手の打撃不振が目立つ。特に鳥谷がシーズン序盤振るわず、連続出場試合数も1939でストップした。しかし、交流戦から復調が感じられる。そして、鳥谷の出場やコールされると大きな声援が飛ぶ。苦しい状況はファンも知っているし、だからこそガンバレ!との声援やろう。
 2割そこそこの打率の選手が先発に名を連ねると、その前の打者がランナーに出たとしても、「凡退かな」と予感してしまう。そして、梅野に関しては、プロ入り前は「打てる捕手」と評判だったが、今年はランナーが3塁にいる場面でのスクイズがお決まりパターン。「申告スクイズ」とネット上で揶揄されている。バントは確かに上手いが、打力が上がればねぇ。
 そして、最も好調だった上本の戦線離脱も大きい。打率.422で絶好調も、5月5日の中日戦で負傷退場。左膝前十字靭帯損傷で、今シーズンの出場は絶望的か。

・糸原と植田が頭角を現す、そして盗塁が急増

 伸び悩む若手が多い中、頭角を現しているのが糸原と植田。糸原はサード、ショート、セカンドが守れる。本職はサードだが、今はセカンドで定着している。本塁打は今季まだゼロだが、わりとパンチ力はある。得点圏打率が意外と低いが、チャンスで打っている印象がある。
 そして、植田海も忘れてはならない。打率が徐々に下がり始めているが、植田の魅力は何といっても足。チームで一番速いのではないかと。植田と糸井を中心に、盗塁が急増。大きなチャンスやし、多少の疲れはあっても、金本監督は使い続けると思うし、打率が下がっているだけに、踏ん張りどころ。
 6月21日現在、糸原と植田には個人応援歌がまだない。活躍が続けば間違いなく作られると思うが、個人応援歌ができたら活躍できなくなるジンクス?にならないようにしたい(汗)。

・今年も投手陣には頭が下がるが、万全ではない

 先発はメッセンジャー、秋山、岩貞、小野、高橋遥人、才木らが主に務めている。そして、藤浪が久しぶりの勝利を挙げ、復活へ向けて歩み出した。メッセンジャーは全幅の信頼。秋山は味方の援護が少なく、6敗を喫しているが、制球力は相変わらずいい。秋山同様、味方の援護が少ないが、今年は好調の岩貞。特にこの3人が軸になっている。
 リリーフ陣は、昨年最優秀中継ぎに選ばれた桑原、時より「あれっ?」と少し崩れる時もあるが、球の切れは戻ってきているし、大事な場面を今季も任されている。チーム最多の登板の岩崎も中継ぎで奮闘。防御率は数字的にはよくないが、貴重なリリーフ左腕として重宝している。
 ただ、昨年のようなリリーフ陣というわけではない。マテオと高橋聡文は、肩のコンディション不良で、現在も登録抹消中。抑えのドリスは、発熱による体調不良で、こちらも登録抹消中。ドリスに関しては、コンディションが戻れば早く復帰するのではないかと。
 今カギを握るリリーフ陣となると、藤川球児やろう。シーズン序盤こそは少し安定感を欠いていたかも知れないが、現在は安定していると思う。全盛期の「火の玉ストレート」に及ばないものの、今季は球速が150キロに届くことが多く、ストレートの力が戻ってきたのかなと。ドリス不在の間は、球児が抑えを任されると思うが、中継ぎに戻っても、キーマンになると思う。

【最後に】

 広島以外は借金生活のセ・リーグ。阪神は何といっても、貧打解消が課題。ナバーロが活躍してくれるか。マートンから日本のプロ野球に対して助言を受けたようなので、心の準備はできていると思いたい。あとは一軍で結果を残すだけ。
 交流戦が終わり、リーグ戦が再開する。広島の後を追って、と言いたいところやけど、自分たちだけのことに集中したいところ。昨年光ったリリーフ陣の層がやや薄くなっているだけに、先発投手陣に少しでも長いイニングを任せられるように期待したい。クライマックス・シリーズは嫌だが、13年振りの優勝を目指すには、まだ可能なゲーム差。貧打が解消されない限り、優勝は難しいが、ファンは諦めていない。さぁ、これから!

物議を醸す「パス回し」

 ロシアW杯はグループリーグの戦いが終わり、日本代表は辛くも決勝トーナメント進出を決めた。初のベスト8進出を懸け、世界ランキング3位のベルギーと対戦する。
 さて、グループH最終節のポーランド戦、0対1のビハインドの状況で、試合終盤から日本は終始「パス回し」に転じた。これに関してサッカー界だけではなく、野球界からも意見が飛び交っている。「ルール上問題ない」と日本のプレーに理解を示す意見、これに対して「茶番」「日本に失望」といった批判的意見も多い。
 俺自身の意見は基本的には「ルール上問題ない」と思っている。ただ、批判している国などの主張も理解できる。賛否両論の声が噴出している中、俺自身が思うポイントを3つ整理する。

・野球では「敬遠」があるが、その状況がポイントか

 今回の問題を野球に置き換えると「敬遠」をどう見るか、ということになるかと思う。ランナー二塁の状況で4番打者を敬遠し一塁を埋め、5番打者と勝負する。これはよくある敬遠。否定派にとっては、この敬遠すらもダメなのか?ということになるが、さすがにそこまでは言わないと思う。
 そして、1992年の夏の高校野球、星稜の松井秀喜が5打席連続敬遠。ランナーなしでも敬遠するといった明徳義塾の作戦。これも大きな問題になった。肯定派はこれでも「ルール上問題ない」と考えるのか。
 否定派はおそらく、今回の問題は松井秀喜の5打席連続敬遠、この状況を「正々堂々と勝負せよ!」という主張と似ていると思う。

・どちらにとっても結果OK

 ポーランドはすでに敗退が決まっていて、日本戦が今大会での最後の試合。最後は勝って締めくくりたいポーランド。1点を先制して、このまま守ればポーランドの勝利になる。
 コロンビアのリードを知った日本がパス回しを始め、ポーランドも日本に対してプレッシャーをかけていない。2点目を取りに行かなくても、このまま試合終了すると、ポーランドが勝利するので、最後に勝って締めくくりたいというミッションは果たせる。日本にとっても、このまま試合終了すれば決勝トーナメント進出というミッションは果たせる。
 ポーランドにとっても、このパス回しはどうかと思っていると思うが、否定派は、2点目を取りに行かなかったことに対してはどう思っているのか。何も問題はなかったのか。

・イチかバチかの賭け

 このままコロンビアが逃げ切れば、日本代表は決勝トーナメント進出だが、もしもセネガルが追い付いたら日本が敗退になってしまう可能性が高い時間帯だけに、このままの状態で終われるよう賭けに出た。
 結果的に決勝トーナメント進出を決めたが、もしもセネガルが同点に追いついて、日本がこのまま敗れていたら、西野監督への批判集中は必至。西野さんにとっても、選手にとってももちろん本意ではない。状況を考えた結果、このような判断になったということ。
 松井秀喜の5打席連続敬遠、この判断も賭けと言えるかもしれないが、コロンビアvsセネガルの状況を踏まえて、試合終盤からパス回しに転じた今回に対して、5打席連続敬遠は試合前から作戦としてあったはず。

【まとめ】

 肯定派の主張、否定派の主張、どちらも理解できる部分はあるので、どちらが正解かは判断できない。今回のパス回しに対しての正解は、日本が決勝トーナメント進出のために、西野監督が「責任をもって判断」したことだと思う。その行動が、試合終了までパス回しをする選択だったと思う。万一敗退したら、監督が責任を負うことになるが、あらゆる状況を見極め、責任をもって決断することだと思う。
 俺自身、今回のパス回しに関して、ルール上問題ないとしながらも、5打席連続敬遠は「正々堂々と勝負せよ!」。どっちや!?と思われるが、全打席敬遠というのはどうか、星稜にとっては負けたら何も残らない、前代未聞のランナーなしの状況で敬遠、W杯予選を兼ねたアジアカップで、なでしこジャパンが試合終盤に同じ状況があった、ということを考えると、ルール上問題なくても5打席連続敬遠はやりすぎかなと。
 この件に関しての騒動はまだ続くと思うが、ロシアW杯は決勝トーナメントの戦いが始まった。どこが優勝するか楽しみ。J1リーグが再開するまで、しばらくはW杯を楽しもう。

ロシアW杯、日本代表の戦いが終わる

 ロシアW杯は決勝トーナメントの真っ最中。日本時間3日深夜3時から行われた日本vsベルギー、日本は2対3で逆転負けを喫し、ロシアW杯の戦いが終わった。
 グループリーグは1勝1敗1分。フェアプレーポイントの差で2位で決勝トーナメント進出。そして決勝トーナメント初戦のベルギー戦で敗れ、初のベスト8進出はならなかった。今回のW杯を振り返ろう。

・2大会ぶりの決勝トーナメント進出

 多くの人は、決勝トーナメントに進出できないのでは?との見方だったかもしれない。俺も正直、その一人だった。強化試合のパラグアイ戦で勝利したとはいえ、本大会となると別物になると。
 初戦のコロンビア戦、開始早々にサンチェスの一発退場。本人は故意ではなく、イエローが妥当だと思ったかと。手を出していなければゴールだったと思うし。なので、一発退場は妥当かと。コロンビアにとっては、やはりこれが響いたことと、ハメス・ロドリゲスのコンディションがやはり万全ではなかったのか。10人になって、無理に攻めるようなことがあまりなかった。
 それでも、個々の力という点ではコロンビアか。何度かヒヤッとするシーンもあったし、同点に追いつかれた時には「まだわからん」と思ったし。そして、大迫の勝ち越しゴールで勝利した。これで「やっていける!」と自信がついたんやろうね。
 セネガル戦では、マネに先制され、乾が同点に追いつくも、後半にまた勝ち越された。しかし、本田のゴールで再び同点に追いつき、2対2で引き分けた。西野ジャパン発足時の状態であれば、勝ち越しゴールを許したら負け濃厚だったと思う。これもコロンビア戦に勝利した自信か。
 試合終盤の「パス回し」で多くの国から批判の嵐になったポーランド戦、パス回しに関してはここでは触れないが、この試合では6人選手を入れ替えて臨んだ。当初なぜ?と思った。現地へはかなりの長距離移動な上に、選手の疲労を考えたと思う。大迫まで何で変えるのか?と思ったが、後半早々に岡崎との交代で出場した大迫、直後のタメを作るプレーはさすがに上手いと思ったが、その後は精彩を欠いていた。大迫の動きを見て、選手の大幅入れ替えの理由がわかった気がした。
 ポーランド戦には敗れたが、セネガルとのフェアプレーポイント(反則ポイント)の差で決勝トーナメント進出。Jリーグにも反則ポイントがあり、順位決定方法のひとつとして採用されている。セネガルの監督は理解を示しているものの、セネガルのサッカー協会や選手はなぜそれが不満なのか。

・批判から称賛へ

 決勝トーナメント初戦は、世界ランキング3位のベルギー。前半は0対0だったが、後半早速動いた。原口と乾が立て続けのゴールで2対0。これはいけるのでは?という思いと、よく言われる「2対0は危険なスコア」というのもよぎった。
 まぁ、さすがに世界3位の実力だったかと。同点に追いつかれ、試合終了間際に逆転ゴールを許した。その瞬間、呆然となった。最後のベルギーのカウンター、昌子らも懸命に走っていたが、それ以上に相手が速かった。昌子は決して足は遅くない、むしろ速いほう。ベルギーの底力というものか。
 俺自身、世界ランキング3位のベルギーとは言え、勝てる可能性は十分あると思った。相手への研究はもちろんのことだが、ポーランド戦のパス回しで多くの国から批判を浴びた日本、「(批判している人たちに)見返してやれ」と、口にはできないが選手たちは意気込んでいたはず。「勝ったら文句を言わせない」という結果になるのではないかと予感していた。
 試合終了間際に逆転ゴールを許して、日本は敗れたものの、試合を通じての戦いは素晴らしいもので、各国のメディアは批判から称賛へと変わった。

・鹿島勢の活躍

 鹿島サポなので、これを忘れてはいけない。というか、言いたい(笑)。鹿島勢から選ばれた選手は、現所属の昌子と植田。元所属の柴崎と大迫の4人。
 W杯前、昌子と植田に関しては出場機会あるかなぁと思っていた。特に昌子と槙野、どちらが先発してもおかしくないし、鹿島サポなら昌子、浦和サポなら槙野を起用してほしいと思っていたはず。
 初戦のコロンビア戦で、吉田とのセンターバックを組んだのは昌子だった。鹿島サポなら嬉しい起用。槙野はポーランド戦で起用されたが、昌子はセネガル戦、ベルギー戦でも起用された。「カバーリングなら誰にも負けない」と昌子が言う通り、というか、それ以上のパフォーマンスを魅せてくれた。最終ラインはあまりコロコロと変えるポジションではないので、植田に関しては最後まで出場機会がなかった。
 センターバックだけではなく、ボランチも誰が出場できるかと思っていたが、柴崎が全試合先発出場。チームに欠かせない存在に。攻守にわたって大活躍。
 大迫に関しても得意の1トップで躍動。ポストプレーはさすがやし、コロンビア戦での勝ち越しゴールはすごく嬉しかった。再び「半端ない」が流行している。阪神も今、陽川尚将が売り出し中。「陽川半端ないって」という記事にもなっている。

・これから「世代交代」に着手か

 今回のメンバーの最年少は、中村航輔と植田直通の23歳。他の選手は全て25歳以上の中堅やベテラン。これまで主力を担ってきた川島は35歳、長谷部は34歳、本田と岡崎は32歳になっている。30歳を超えている選手たちの去就は徐々に明らかになってくると思われるが、長谷部が自身公式インスタグラムで「この大会を最後に日本代表にひとつの区切りをつけさせていただきたい」と代表引退を表明。本田に関しても「最後のW杯」「後進に道を譲りたい」と、代表引退を示唆。
 所属クラブの世代交代の難しさ、過渡期の中で結果を出すことの難しさは、2011年以降の鹿島でよくわかった。クラブなら2年くらいかかってもやむを得ない?かもしれないが、代表はそうはいかないと思う。アジアカップや、次のW杯予選がすぐにやってくる上に、代表招集期間はあまりない。世代交代の成功もカギとなる。

【最後に】

 過去2大会でベスト16へ進出したが、3回目となったベスト16でもベスト8進出はならなかった。僅かな差のように思えて、実は大きい差なのか。ただ、ちっとも面白くなかった南アフリカ大会と違って、鹿島勢が活躍してくれる日本代表って面白いね(苦笑)。
 日本代表の選手たちお疲れ様でした。そして、夢をありがとうございました。まずはゆっくり休んで、所属クラブに戻ったらまた活躍を期待しています。

植田直通、セルクル・ブルージュKSVへ完全移籍

 7月12日、鹿島はDF植田直通のベルギーリーグ1部のセルクル・ブルージュKSVの完全移籍について、クラブ間での基本合意に達したことを発表した。メディカルチェック等を経て正式契約が結ばれる予定。
 寂しい思いと頑張ってこい!という思いが今はあるね。2013年に鹿島加入から約5年半、1年目に関しては、J1リーグでの出場はなく、カップ戦で起用されていたことがある。高卒1年目だったんで、出場した試合は収穫もあったが、脆さもあった。2013年のナビスコカップ(現ルヴァンカップ)予選のFC東京戦では、昌子と2人がセンターバックを務め4失点。このイメージが俺は強かった。
 翌年の2014年から、昌子と植田のセンターバックコンビが定着し始め、今では不動のセンターバック。世代交代に苦しんできた鹿島だが、センターバックに関しては世代交代が完了していた。さらに、ロシアW杯では昌子と植田が日本代表に選出された。
 秋田、岩政と同じく、1対1の強さや高さがあり、鹿島では何度も危機を救ったし、多くの勝利に貢献してくれた。昨年の第27節G大阪戦、後半アディショナルタイムに入ったところで、植田の劇的な逆転ゴールで勝利した。この試合、NHKBS1で実況を務めた杉岡アナウンサーが「何という勝負強さでしょう」と、実況していたことを今でも覚えている。
 植田が移籍するとなると、センターバックの最有力は犬飼と昌子になるやろう。昌子に関しても、フランスのクラブが興味を持っていると報じられている。リーグ戦やACLもまだ残っているし、昌子にも動向を見守ることにする。昨日の天皇杯町田戦では、西がセンターバックを務めていたが、なぜ植田は起用されなかったのかと。この移籍決定ニュースで納得。本職のセンターバックは犬飼、昌子、町田の3人。来季は流通経済大柏高の関川郁万くんが鹿島入りする。今季の残り試合、センターバック陣は我慢が必要になるかも知れない。
 ロシアW杯の日本代表に選出されたものの、出場機会はなかった植田。次のW杯こそはレギュラーセンターバックとして出場するために、ベルギーで頑張ってほしい。豊川との対戦も楽しみ。さぁ、行ってこい!


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