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第371回〜第380回

広島カープ優勝、そして

 プロ野球ソフトバンクは、9月16日の西武戦でパ・リーグ優勝。そして今日9月18日、広島カープは甲子園で阪神と対戦し、3対2で勝ち2年連続のセ・リーグ優勝を決めた。
 まずは広島カープの選手、監督、スタッフ、ファンのみなさん、リーグ優勝おめでとうございます。今年もやっぱり強かったです。今シーズンのプロ野球は、日本シリーズを含め全ての日程が終了してから、俺が応援する阪神を中心にまた振り返ることにしよう。
 近年は「カープ女子」という言葉が浸透し、今は人気と実力を伴ったチームとなった広島カープ。今日取り上げたいのは、昨年くらいからそうらしいけど、一部で心ない行動をしている人がいるとの記事を見る。その一つひとつを見ていくことにする。リンクはNEWSポストセブンからの記事。

・マツダスタジアムでビジター席「空席」

 この記事がそうだが、昨年くらいからそのようで、チケットが完売にもかかわらず、ビジター席に空席が目立っていることがあると。この記事によると、ビジター席を購入して、内野自由席に移動したり、コンコースで立ち見する人がいると報じている。
 はっきり言って、これはひどい。先日のマツダスタジアムの阪神戦でも、ビジター席に空席が目立っていた。観客動員力のある阪神ですら空席が目立っていた。
 おそらく、ビジター席のファンでも、コンコースを行き来して、球場の雰囲気や売店などで楽しんでもらいたいということがあると思う。サッカースタジアムでも、ビジター席から他のコンコースを移動できるスタジアムもあれば、コンコース規制をしているスタジアムもある。でもこれはマツダスタジアムの落とし穴のひとつやね。マツダスタジアムには立ち見席はないが、立ち見自体を注意できないって・・・。こういった状況があっては、少なくともコンコース規制は必要やろうね。ビジターファンにとっては辛いけど。あとは全席指定席とか。早急に運営を見直してほしい。
 サッカーにおいても、アウェイ側のチケットでホーム側へ行くことができるか?といった質問も見る。当然ダメに決まってる。目当ての席種のチケットが獲れないんやったら諦めるべき。

・甲子園球場のライトスタンドでカープを応援する人?

 先ほどの記事に書いてあるが、甲子園球場のライトスタンドで、広島の赤いユニフォームを着た人が、カープを応援しているらしい。俺自身、甲子園での広島戦は何試合か観に行っているが、そういったのは見たことがない。ただ、画像検索でそういった人がヒットするね。
 甲子園でも、京セラドームでの阪神主催ゲームの広島戦でも、一塁側に広島カープファンを見かける。阪神ファンの人と広島ファンの人と一緒に観戦というのであればよいが、どうやら広島ファンやね。今年一度、京セラドームで広島戦を観に行った。一塁側にいた広島ファンの人はさすがに応援は控えめだった。
 三塁側のチケットが獲れずに、やむを得ず一塁側のチケットを購入した人が大半だと思う。一塁側内野席で控えめにするならまだわかるけど、甲子園のライトスタンドで広島の赤いユニフォームはアカンやろ。甲子園のビジター専用応援席は、数年前からビジターグッズ以外のユニフォームの着用や応援を禁止している。ライトスタンドでも阪神以外のビジターグッズの使用や応援を禁止すべき。

・試合後、阪神電車に乗る時もカープのユニフォーム姿?

 この記事には、先ほどのライトスタンドでカープ応援はダメの記事があるが、ユニフォームを着て阪神電車に乗るのは、持論だが構わないのではないかと。
 阪神電車に乗る前にユニフォームを脱ぐことというのは暗黙のルールなのかも知れないが、ユニフォームを着ていることが挑発行為だとは思わない。なら阪神ファンも脱げよと。「ざまぁ見ろ!」とか「やっぱり俺達は強い!」といった行動を、相手チームのファンに見せつけるといったことは論外。
 サッカーの試合後においても、ホームチームとアウェイチームのユニフォーム姿のサポーターが一斉に帰るところを見る。これまで何度もJリーグの試合は観戦しているが、試合後にユニフォーム姿を巡ってのトラブルは見たことがない。ユニフォーム姿だけで挑発行為というのはどうかと思うんだが。

【まとめ】

 ビジター席の「空席」、甲子園球場のライトスタンドでカープを応援、これらが事実だとすれば許される行為ではない。特にビジター席の空席問題には腹が立つ。こうして思ったことを書いているが、心ない行動をする一部の「ファン」ではなく「人」と書いているのは、ファンとして認めていないから。
 阪神が優勝した1985年や2003年、道頓堀川で飛び込みをする阪神のユニフォームを着た「人」が多数。これは、単なるお騒がせ者であって、ファンではない。本当のファンはそんなことをするわけがない。往年の広島ファンも複雑やろうね。一部の心ない人のせいで、広島ファンのイメージがダウンしてしまう。
 Jリーグもそうだが、プロ野球もファンがいてこそ成り立っている。ファンであればマナーはしっかり守るし、責任をもって応援する。楽しく応援するためにも、観戦マナーはしっかり守っていきたい。

猫ブーム?

 ルヴァン杯は昨日、準決勝の第1戦が行われた。まぁ、鹿島は仙台に敗れて敗退したので、鹿島の次の試合は、14日のリーグ戦の広島戦。2週間空いているので、しっかり調整して、広島戦に臨んでほしい。
 さて、近年いつの間にか「猫ブーム」になっていると。あるサイトによると、猫を飼っている世帯数が犬を飼っている世帯数がほぼ近づいていると。これまでは犬のほうが200万匹ほど上回っていたらしいけど、今はほぼ同じくらいらしい。コーナンなどのホームセンターのペットショップを見ると、犬と猫の比率は半々かなと。確かに猫が増えたように思える。
 犬派か猫派かと言われたら、俺自身はどちらかと言えば猫派かな。猫ブームと言われる以前から。といっても、猫の種類はまだまだよくわかっていないけど、気ままなところがいいね。
 ここからは、Youtubeで癒しの動画をリンク。一番いいなと思う猫がマンチカン。犬で短い足が特徴といえばミニチュアダックスフンドやコーギー、猫ならマンチカンになる。
 Youtubeで知ったけど、かご猫Blogというブログがあり、Youtubeには6匹の猫に物を乗せている動画などがアップされている。物を乗せられても動じない猫に注目!(笑)
 昔からそうなのかも知れないが、日本国内に多くの猫と会うことができる島、通称猫の島が結構あると。その中で数年前から人気の猫の島となった、愛媛県の青島。人口わずか十数人に対して、猫が100匹以上という。しかも、人懐っこくて、逃げないみたい。
 青島へ行くには計画的に、かつマナーを守ることが必要。青島へは船で行く必要があり、1日2便しか船が出ないらしく、午前の青島行き便が定員に達すると、殆どの人は午後の帰りの便で戻るので、午後の青島行きの便は出ない。店や自動販売機もないので、食料は持参しておく必要がある。そして、何といってもマナー。餌やり等のルールを守って、住民に迷惑をかけないことが大切。
 猫は確かに好きやけど飼えない。昔は熱帯魚を飼ったことがあったけど、転勤を機に母親の友人に引き取ってもらった。責任をもって飼う必要があるからね。Youtubeの動画で我慢するかぁ。でも青島は行きたいなぁ。

ウソつき!ハリルホジッチ

 キリンチャレンジカップ2試合が行われ、日本代表はニュージーランド代表に2対1で勝利、そしてハイチ代表には3対3で引き分けに終わった。
 今回の代表2試合、なぜ「格下」の国と戦うのか?との疑問を多く聞く。まぁ、後々見ていくと、W杯予選が佳境に入っている地域もあることや、インターナショナルマッチウィークであるチームが2試合を行う場合、それらの試合は共に同じ連盟下の会場で開催されなければならないといったルールなどがあるようで。まぁ、そこは触れないことにする。
 W杯出場が決まって、今回はW杯メンバー生き残りを懸けたサバイバル、戦力の底上げということで、この2試合は多くの選手が試された。確かに多くの選手を試されたが、明らかに間違った起用はDF陣。
 まずはサイドバック、ニュージーランド代表戦では酒井宏樹と長友がフル出場。ハイチ代表戦では酒井高徳と長友、後半から長友に代わって車屋が起用された。できれば、車屋は先発で使ってほしかった。川崎サポーターとしても、先発起用を期待した人もいるやろう。
 そして何といっても間違った起用はセンターバック。ニュージーランド代表戦では吉田と槙野がフル出場。ハイチ代表戦では昌子と槙野がフル出場。フィールドプレーヤーで唯一出場がなかったのは植田だけとなる。今回の2試合で、2試合ともフル出場は槙野だけとなる。
 吉田は代表経験は豊富、槙野は闘志あふれるプレーで、素晴らしい選手であることには違いない。しかし、「出場のなかった選手にチャンスを与えたい」と言っておきながら、結局植田を使うことはなかった。何のために呼んだのか。どちらかの試合で、昌子と植田のコンビで起用してほしかった。DFラインをあまりいじりたくないのか、ニュージーランド代表戦では、前線と中盤の選手だけの選手交代で、DF陣の選手交代は行われず。
 今回の2試合は、出場機会の少なかった選手にとっては絶好の機会。今回出場がなかったのは、柏の中村航輔と植田の2人。ともに若い選手で、これまでも出場はない。GKに関しては3人とも出場というのは難しいかもしれないが、中村にしても植田にしても、試すことができる絶好の機会だったはず。将来主力になり得る2人よ。代表に呼んでおいて出場させないのであれば、初めから呼ぶな。
 ネット上の書き込みでも、植田を推す書き込みを見るし、鹿島サポーターであれば尚更。なぜ「格下」の国と戦うのか?以前に、こんな起用法では、ハリルホジッチ監督は支持しない。

こんな記事でいいのか?

 キリンチャレンジカップ2試合のため中断していたJ1リーグ戦は、14日から再開する。
 今回の代表2試合に関して、その後も何かと色々と記事を見る。13日のスポニチの記事で「こんな代表戦でいいのか」という記事を見つけ、今回の代表に関して語っている。はっきり言って、首をかしげたくなるような内容ばかり。その部分をピックアップしてみる。

・たとえ親善試合でも、国際Aマッチならばすべて真剣勝負、常に100%で戦うべきだと思っている

 戦ってるやろ。何を見とんねん。記事にも書いているが、今回は新戦力の発掘をテーマにしている。出場機会の少なかった選手たちには絶好の機会であって、全員戦っている。アピールできたかどうかは別だが、来年のワールドカップに出場するために、全員必死なんよ。
 確かに結果は求めたい。試合に出場しているからには、国を背負っているわけなので、全力で戦うのは当然。それができないなら、代表はおろか、所属クラブでも出場機会を得られない。

・今回招集した選手のベストメンバーでスタメンを組み、入れ替えても2〜3人。9人も入れ替えて試すなら練習試合でやるべきだ

 ニュージーランド代表戦では、ベストメンバーに比較的近いけど?2〜3人だけの入れ替えではチーム全体の底上げができんやろ。「代表に選ばれただけ」の選手が多くなってしまう。
 練習試合って何やねん。どことやるねん。それに、代表の招集期間が限られている中、練習試合はできるのか?練習試合と親善試合は別モノや。もちろん公式戦とも別モノ。緊張感やプレッシャーなど、練習試合と実戦とでは全然違う。練習試合で国際経験を積めるのか?

・スタジアムに行ったら「きょうは控え組のメンバーです」で、満足してくれるだろうか

 先ほども言っているが、今回は新戦力の発掘がテーマ。ライト層はよくわからないと思うが、代表戦をよく見ている人なら、今回出場しそうなメンバーの予想くらいできるし、それを承知の上でスタジアムに足を運んでいる。「どの選手が結果を残すか」という視線で楽しむこともできる。
 ただ、記事にも書いている通り、勝つ日本代表を見たくて応援に来ていると。これは確かに正しい。誰だって負ける試合を見たいとは思わない。

・ターンオーバーは必要だと思う。しかしそれはクラブチームのことで、代表は違う

 いっしょだと思うんだが。「新しい選手を見たい人もいるし、実戦でテストすることも大事だろう」って書いているなら、わかると思うんやけどなぁ。
 所属クラブでの公式試合は、各地域とも長いシーズン戦うことになる。過密日程になることもある。ケガ人等が出てきた際、ターンオーバーして、チーム力を極力落とさないようにすることは大切なこと。それは代表にも言えるはず。今回のテーマだからこそ、ターンオーバーができると思うんだが。W杯本大会や予選等の最中に、ベストメンバーの選手に万一ケガ人が多くなってしまったらどうする?実戦経験に乏しい選手が先発に多く出てしまうよ。そういう状況になったらどう思う?

・常に全力を注ぐ仕組みを作らないと・・・(略)・・・選手も監督も代表戦をもっと大事にしてほしい

 常に全力を注ぐ仕組みって、もっと具体的に述べてほしいわ。試されて日本代表のユニホームを着て、キャリアに国際Aマッチ1が加わるだけではいかがなものか、ということも書いているが、代表に選ばれなかった選手のほうが圧倒的に多い中、日本代表のユニフォームを着られるのは誇り。選手にとっては、出場できただけではなく、出場して得たもの、課題となったもの、これらをどうこれから繋げていくかが大切。
 代表戦をもっと大事にしてほしいって・・・、選手ではなく、監督に言うべきだと思うが。選手はよく頑張ってるやん。アピールに成功できた選手、できなかった選手は別として。チームとしては、今どういう状況かがわかった代表戦だったと思う。W杯まで1年を切っているので、これからどういう方向になるのかはわからないが、限られた代表招集期間を大事に使って、W杯に臨んでほしい。

 いつもなら、ここで述べたことをまとめるが、「こんな代表戦でいいのか」というより「こんな記事でいいのか?」と思うくらい、首をかしげたくなる内容だったので、今回はまとめるのはやめる(笑)。

雨の中のプロ野球

 クライマックス・シリーズ(以降CS)は、セ・パともにファイナルステージが真っ最中。日本シリーズへ進出するチームはどこになるか。
 さて、俺自身が応援する阪神タイガース。振り返りはまた後日するとして、15日に行われたCSファーストステージ第2戦、阪神vsDeNAで、雨の中かつ泥まみれの甲子園で9回まで試合が行われたが、18日の広島vsDeNAでは5回コールドになった。これに関して、阪神ファンを中心にいろんな不満や疑問が、インターネット等で挙がっている。
 ネット等の投稿を見て、気持ちはよくわかる。状況次第で、阪神がファイナルステージ進出の可能性があったわけなので。そこで、今回の問題点等を振り返る。

・ファーストステージの日程問題

 セ・パともに、CSファーストステージの日程は、10月14日から16日の3日間。予備日が17日。雨天などで、試合ができないかも知れないことを想定すると、予備日が1日だけというのはどうだったのか。
 今年に関しては、CSの時期が生憎の雨予報の連続。それでも、何とか開催してほしいというのは当然。一部のスポーツ紙では、甲子園の試合が全て雨で中止なら、収入9億円がパ〜?とも報じられていた。

・甲子園は「中止」が妥当、強いて言うなら「5回コールド」まで

 15日は日曜日で、試合開始予定は14時。こういったこともあるのか、開始を1時間遅らせてスタートした。しかし、一向に天気の回復はなく、水はけのいい甲子園の土のグラウンドは泥まみれ。野球ができる状態ではない。俺も「さすがに試合前に中止かな」と思った。まさか9回まで行うとは。やったとしても5回までかと。
 金本監督も「気の毒」と。選手はもちろん、ファンも気の毒だったと思う。セ・リーグ統括の人が言う「試合をやったからには9回まで行うのが基本」というのは確かにわかる。でも、そこまで選手に試合させるか?

・マツダスタジアムの「5回コールド」は妥当

 18日の広島vsDeNAでは、5回終了時点で雨がさらに強くなってコールドゲーム。これは妥当。しかし、ネットでも多く挙がっているのが、泥んこ甲子園は9回までやったのに・・・。
 解せないのは、セ・リーグ統括の人が言う「試合をやったからには9回まで行うのが基本」ということ。甲子園のことがあったので、9回までやるかもと思った人も少なくないと思うが、結局覆しているわ。
 そして、コールドを判断した審判団、甲子園との比較については「それはそれ。今日は広島なので関係ない」と。まぁ、何ということでしょう・・・。

・甲子園が例え5回コールドで終わったとしても、やむを得ない

 約1時間遅れで行われた15日の甲子園での試合、3回裏に大山のホームランで3対2でリードしていた阪神、しかし5回表に2点取られて逆転。5回裏終了で試合成立。ここでコールドゲームを宣告されてもおかしくないくらい。
 そうなると、1勝1敗になり、第3戦で決着するということになる。結果的に第3戦はDeNAが勝利したので、結局はDeNAがファイナルステージ進出になるが、第1戦を落としたDeNAは負けられない戦い、阪神はコールドや中止も視野に入れていたはず。モチベーションの差も勝敗を分けたと思う。
 もしも、14日の試合が中止、15日の試合も中止になったら、阪神がファイナルステージ進出ということも考えられたので、阪神ファンとしてはここが不満になるやろうね。

・説明と謝罪はないのか?

 今日までの記事を見る限り、このような事態になったことに関しての説明が不十分で、謝罪の記事も見当たらない。セ・リーグ統括、審判団は「上から目線」かと。
 日本シリーズ終了後でもいいので、説明してほしいし、何といっても、雨の中かつ泥んこの中で試合を行った選手やファンに謝罪してほしい。試合時間は4時間以上になったわけで、風邪など体調不良になってしまったファンもいるんじゃないかな。

【まとめ】

 個人的には元々、CSは反対。リーグ優勝したチームが日本シリーズで戦えばいいと思っている。まずは、NPBから謝罪はもちろん、説明を求めたい。そしてこの事態に関して、今後どうするのか。
 試合をやるからには9回まで行うというのはわかるが、やはり状況次第やろう。営業的には厳しいが、そういったことも想定しておくことも大切かと。ファンあってのプロ野球ということも忘れてはならないと思う。そのあたり、NPBはどう思っているのか。

今年の阪神タイガースを振り返る

 クライマックスシリーズ真っ只中のプロ野球、俺が応援する阪神タイガースは、CSファーストステージで敗退。今シーズンの全日程が終了した。
 さて、今年の阪神はレギュラーシーズン2位で終えた。昨年4位で借金12あったが、今年は貯金17。2002年に星野氏が監督に就任して以降、岡田氏、真弓氏、和田氏は、監督就任1年目はBクラス、2年目は優勝か2位。金本監督に関しても、昨年監督就任1年目は4位、2年目は2位。これで星野氏以降、全員が同じパターンになった。
 阪神の全日程は終了し、今年も収穫や誤算、課題が出てきた1年だったと思う。そこで、今年の阪神を振り返ることにする。かなりの長文だが、一気に振り返る。

【誤算】
・投手陣の誤算は、藤浪と岩貞

 これは金本監督が、シーズン終了のオーナー報告、会見でも具体的な名前を述べていたが、藤浪は今季3勝、岩貞が5勝止まり。いずれも規定投球回数に届かない上、2軍落ちの期間が長かった。
 金本監督が言う通り、2人とも10勝以上を期待できる実力を持っているはずが、この2人の不振は響いた。藤浪に関しては、制球難が解消できず。ちょっと自信をなくしているのかなぁ、そういう感じがする。死球も多く、11試合の登板で8つは多い。思いきりのいい投球ができなくなっている。2年前の黒田など、打者に近い球を投げてしまった時や、死球を受けてしまった打者が、藤浪に激怒するシーンも多い。そんな中、死球を受けた選手で大瀬良、彼はホントに素晴らしい。笑顔でフォロー、これぞスポーツマンシップ。
 そして岩貞も伸び悩んだ。特に8月8日の巨人戦、3回までに5四球などで6失点の大崩れ。これに激怒した金本監督、試合終了を待たずに岩貞を強制帰阪させ、2軍落ち。しばらく2軍暮らしだったが、最後の登板(巨人戦)で5回1失点で勝ち投手。来季への手ごたえはある。

・伸び悩む若手

 昨年頭角を現した北條、高山、原口、岩貞。高山はプロ2年目だが、北條、原口、岩貞はプロの年数は経験しているものの、実質2年目。全員が「2年目のジンクス」に陥った。これも痛かったね。
 北條は昨年、鳥谷からショートのレギュラーを奪った。今年もオープン戦では好調だったが、シーズンに入ると大不振。金本監督も当初は粘り強く北條を起用していたものの、結局は先発から落ち、2軍降格も。シーズンを通して、調子が上がってくることがなかった。
 原口にしても、昨年途中で支配下登録された後、3割に迫る打撃を披露。打撃を買われ、今年は一塁での出場も、その打撃が不振。本人としては捕手をやりたいやろう。でも、肩の不安はどうだったのか。昨年の打撃フォームを見てて、テイクバックが小さく、どの球種でも対応できそうな感じをしたのだが、プロというのは僅かなタイミングなんやろうね。
 そして、何といっても高山。今年は3割20本塁打を期待していた。しかし、守備の不安に加え、打撃不振。新人王を獲得した昨年とは大違いの結果に。出場機会は最も多かったが、一向に調子が上がる気配なく、初めて2軍落ちも。昨年勝負強さがあったのになぁ。

・打の外国人がハズレ

 今季は打の助っ人として、キャンベルが加入した。シーズン途中に1軍昇格後、少し活躍はあったものの、長く続かず2軍落ち。シーズン中盤以降は1軍に復帰することがなかった。
 途中から加入したロジャース、少し2軍調整後に1軍という予定だったらしいが、急遽1軍昇格。「パンダ」の愛称で、ファンもパンダの着ぐるみなどで、ロジャースを応援していた。1軍昇格後は活躍し、4番も務めた。ロジャースも長く続かず、3割あった打率は急降下。結果論だが、シーズン途中ではなく、シーズン頭からなら活躍できていたかも知れない。この2人は、クライマックスシリーズのメンバーから漏れ、帰国した。退団が濃厚。

【収穫】
・秋山の飛躍に、光ったリリーフ陣

 今季2位になった一番の要因はリリーフ陣やろう。7回桑原、8回マテオ、9回ドリスの必勝パターンが確立。桑原とマテオは最優秀中継ぎを分け合い、ドリスは最多セーブを獲得。
 桑原はプロ10年目にして「開花」。150キロの威力あるストレートに、急激に食い込む真っスラ。これが効いたね。シーズン終盤、ちょっと疲れが出たのか、打たれる場面が少し目立ったものの、初めて1軍で活躍。
 マテオは昨年、守護神として20セーブを挙げたが、今季は中継ぎで活躍。打たれると大崩れする場面がやや目立ったが、打たれない時にはきっちり3人で抑える。そして、ドリスは肘の状態の影響で一度は自由契約も、再契約した。肘の影響があったので、シーズン通して投げられるのかと不安があったが、最多セーブを獲得した。直球の威力は増し、161キロをマークすることも。
 この3人だけではなく、高橋、岩崎も活躍。そして3年目の石崎が頭角を現し始めた。サイドスローから投げ込む150キロを超える速球を武器に、いいピッチングを披露していた。そして、藤川球児に関しても、シーズン中盤以降は安定していた。全盛期の火の玉ストレートは難しいが、本来のピッチングを取り戻してくれた。
 そして、先発投手陣では、藤浪と岩貞が不振の中、秋山が12勝を挙げ飛躍。高卒1年目の2010年に4勝を挙げてから、しばらくは低迷。しかし今年は12勝を挙げて、素質が開花した。球速は140キロ中盤だが、制球力がいい。昨年終盤に4年ぶりの勝利投手になって、これもきっかけになったと思う。

・ベテランと中堅の奮起

 福留を除くほとんどのベテランと中堅が不振だった昨年、ベテラン鳥谷の復活、FAで加入した糸井も活躍した。中堅では上本、大和、俊介、伊藤隼太らが奮起した。
 若手が伸び悩む中、昨年は攻守ともに不振だった鳥谷は、サードのポジションでシーズン通して活躍し、2000本安打も記録した。福留は相変わらず頼りになる。今季FAで加入した糸井は、1ヶ月近く離脱はあったものの、走攻守において活躍してくれた。
 そして、中堅が特に目立った。上本は一時期調子は落としたが、セカンドのレギュラーとして出場した。スイッチヒッターに挑戦した大和、左右ともにヒットを放ち、器用な面を見せた。リーグ屈指の守備はいつも通り信頼している。俊介もシーズン終盤には先発に定着してきた。伊藤隼太は代打の切り札として活躍。

・頭角を現した若手と言えば、中谷と大山

 高山、原口、北條が「2年目のジンクス」に陥った中、中谷と大山が頭角を現し始めた。中谷は、右の生え抜き打者としては、濱中治以来の20本塁打を記録。そして大山は、シーズン中盤に1軍昇格後、一度も2軍降格なし。7本塁打を記録した。
 中谷に関しては、ポジションが固定できず、外野やファーストを守っていたり、先発落ちすることも。中谷をもう少しうまく起用したかったが、まだ確実性や対応力には課題が残っている。
 昨年のドラフト会議で、佐々木千隼(ロッテ)を指名せず、なぜ大山?とも言われていたが、シーズン中盤から1軍定着。初ヒットがホームランの試合は、俺は現地観戦だった。期待はしていたが、その時は「まさかホームランとは」という感じだった。

【首位との差】
・きっちりできないと失点する

 8月15日に行われた阪神vs広島(京セラ)。この試合、現地観戦だった。6対11で阪神は敗れた。この1日だけでも、首位にいるチームとの差を感じた。
 この試合、阪神の先発投手は小野、広島は野村。第1打席、この2人は共に送りバントの場面だった。野村はバントをしっかり決めた。これに対して小野はスリーバント失敗。そして4回には、阪神のミスに付け込んで、広島はきっちり得点する。
 プロの球なので、バントそのものは難しい。「高校生でもバントできるんやから」というのは違うが、しっかり決めるか決められないかは、試合の流れにも影響する。こういった面でも、広島と阪神の差を感じた。

・あと1本が出ない

 まぁ、これも首位チームとの差になるが、首位にいるチームは勝負強い。決める場面でしっかり決めてくるし、たたみかけてくる。そしてミスは逃さない。
 今年の阪神は、甲子園での広島戦で9点差を大逆転する試合を演じたことはあったが、若手選手を中心に、勝負どころであと1本が出ない印象はどうしてもある。勝負強さという点でもまだまだ。

【まとめ】

 盤石のリリーフ陣のおかげと言っても過言ではない今シーズン、誤算や課題が多くある中で2位になったことは、来シーズンへ向けて楽しみでもある。ただ、今シーズン活躍したからと言って、来シーズン活躍できるかはわからないし、逆に活躍できなかった選手が、来シーズン奮起するかも知れない。
 今季も広島がぶっちぎりの優勝を決めてしまったが、やっぱり戦っている以上は優勝。来季こそ、2005年以来となる優勝、そして日本一を期待したい。

正念場が来たか

 J1は第30節が終了し、鹿島は横浜F・マリノスに敗れ、勝ち点64のまま。首位は維持しているものの、2位川崎との勝ち点差は2に縮まった。
 この試合は、どうしても立ち上がりのイメージがよくなかった。伊藤翔へのマークが甘く、失点。以前は「鹿島キラー」の伊藤、今季初ゴールが鹿島戦。鹿島キラー復活か。さらに植田のミスから失点。同点に追いついたものの、勝ち越しを許した。
 勝ち点差が2に縮まり、連覇へ向けて正念場が来た感じがする。剛さんにとっては、監督として初の正念場に遭遇するのか。そこで、今の鹿島の状況を分析してみる。

・失点の仕方が良くない

 立ち上がりの失点が目立っている。先月の新潟戦では、ドウグラス タンキにあっさり失点。ガンバ戦では、意表を突かれて失点。マリノス戦では伊藤へのマークが甘く、あっさり失点。何だか簡単に失点してしまっている。もちろん、選手たちは立ち上がりも当然意識はしているはずだが、意識し過ぎているかも知れない。
 ミスも目立っている。鳥栖戦での福田のゴールは、完全にフリーの状態。昌子のポジショニングが誤っていたかな。ガンバ戦の失点は意表を突かれたが、曽ヶ端の準備不足だったかと。曽ヶ端としては、まさかこんなところで打ってくるとは思わなかったんやろう。

・攻撃そのものは悪いとは思わない

 鳥栖戦に関しては、鳥栖のほうが圧倒的に良く、何もさせてもらえなかった印象。ただ、マリノス戦においても、攻撃に関しては悪いとは思わない。圧倒的にポゼッション率は高かったはずやし、波状攻撃を繰り返していた。鳥栖戦は無得点だったが、J1最少失点を誇るマリノスからも2点、新潟戦では4得点での逆転勝ち。ガンバ戦でも、植田の劇的ゴールで逆転勝ち。これぞ鹿島の勝負強さというものを見せた。
 個々に目を向けてみると、夢生に関しては、相変わらず前線でゴリゴリ動いてくれる。剛さんが監督に就任してから、出場停止1試合を除いてフル出場の健斗も、試合慣れしてきたのか、激しいプレスで相手に競り勝つシーンも多くなってきた。
 ペドロ ジュニオールに関しては、骨折で2ヶ月近く戦列を離れて、ゴールを量産し好調だった7月頃のパフォーマンスに戻るにはもう少し。マリノス戦ではノーゴールに終わったが、パフォーマンスが戻りつつあるし、聖真との交代時は、手応えがあったところでの交代だっただけに、ペドロは悔しがっていた。

・多少のプレッシャーはあるはず

 川崎の動向に関係なく、自分たちのことだけに集中したいが、多少耳には入っているとは思うし、追われるプレッシャーは感じているとは思う。攻撃そのものは悪いとは思わないが、ややバタバタした攻撃にも見えるし、フィニッシュの精度を欠いた場面もあった。
 この時期なので、緊張感があると思う。集中するのはもちろんだが、その中で落ち着きというのも大切かと思う。ボールポゼッションしながらチャンスをいつも窺って、「ここだ!」と思ったら一気に攻める、こういったことはこれまでもやってきたはず。もう一度、プレーの落ち着きというのも再確認する必要があると思う。

【これからの戦い】

 次節の対戦相手は札幌。2008年や2012年は、J1に昇格して最下位が続いた。しかし、今年は違う。ホームでは8勝3敗4分。アウェイでの成績は良くないが、第30節のFC東京戦でアウェイで勝利。ここ4試合負けていない。厄介な相手となっている。
 ただ、今は天皇杯準々決勝の神戸戦に集中したい。多少のメンバーの入れ替えはあると思うが、やることは変わらないと思うし、変えなくていいと思う。意識過剰にならず、平常心で臨んでほしい。必ず結果は付いてくるし、優勝できると思う。期待したい。

やることは変わらない

 J1は第31節が終了し、鹿島は札幌に勝ち首位キープ。川崎は柏に追いついたものの引き分け。勝ち点差は4になった。第31節が終わり、優勝の可能性を残すチームは、この2チームのみとなった。
 10月の戦いが終わって、いよいよ佳境に入ったJリーグ。残留争いは、新潟が粘り強いし、まだ運も持っている。勝っても、他のチームの結果次第という非常に厳しい状況の中、今節での降格も決まることはなかった。奇跡起きるんじゃないかと思ってしまう。ただ、非常に厳しいことには違いないので、内容はともかく勝つしかないので、必死に戦ってほしい。
 さて、優勝争いは鹿島と川崎に絞られた。鹿島は三竿健斗の初ゴールで先制も、兵藤のゴールで追いつかれた。この兵藤のゴールは仕方ない。しかし、さすがエース金崎。スルーパスから絶妙なタイミングで抜け出して、角度のないところからゴールを決めきる。公式戦2連敗だっただけに、大きな1勝となった。勝ち点差は4に広がり、次節鹿島が勝って、川崎が敗れると、鹿島の2連覇が決まる。ここで、もう一度ポイントを整理しておこう。

・川崎が引き分け以下で終わるということは考えない

 次節優勝が決まる可能性があるわけだが、川崎の動向を気にせず、自分たちのことだけを考えたいが、札幌戦が終わり、ロッカールームで柏vs川崎の試合を選手がテレビを見ていたそう。しかし、チームドクターがテレビを切ったそうで。自分たちのことだけを考えろ、ということやね。テレビを見てしまうということは、まぁ、やっぱり気になるところはあるわなぁ。
 今節の川崎は痛恨の引き分けに終わったが、確かに川崎の動向を気にはするかも知れないけど、残り試合を引き分け以下で終わるということは考えないようにしたい。

・変則日程は無関係だと思う

 次節と第33節は、浦和がACL決勝を戦うため、変則日程となっている。鹿島は次節の試合は11月5日、川崎は11月18日。第33節の鹿島は11月26日、川崎は11月29日となっている。最終節は互いに12月2日で同時刻スタートとなるが、川崎は中2日での戦いとなる。
 次節と第33節はいずれも、鹿島が先に戦って、その後川崎の動向を見守るということになる。先に戦う鹿島が勝てば、川崎には「負けたら終わり」というプレッシャーが大きく圧し掛かる。万一、鹿島が敗れるとなると、川崎にとっては「よし!勝つぞ!」と士気が上がる。先に戦うか、後で戦うかは関係ないと思うし、鹿島としては当然、川崎にプレッシャーを与えるためにも、勝っておきたい。
 今日、日本代表メンバーが発表され、鹿島からは昌子、川崎からは車屋が選ばれた。代表遠征が終わって帰国後、18日に試合がある車屋に対して、昌子の場合は26日の試合まで空く。強いて言うなら、差があるとすればこれくらいやろう。

・やることは変わらない

 何といってもこれでしょう。やることは変わらない。公式戦2連敗を喫したが、天皇杯神戸戦でも悲観する内容ではなかった。そして、札幌戦でようやく結果に結びついた。
 札幌戦では一度追いつかれたが、これまで通り、自分たちのサッカーを信じて戦えば、結果が付いてきたし、やることは変わらない。逆に、奇策を講じたりするといったことはしなくていいと思う。迷いなく戦えばよいと思うし、そうすれば残り試合3つすべて勝てるでしょう。

【まとめ】

 優勝の可能性を残すチームは、鹿島と川崎に絞られたが、これからもギリギリの戦いになると思う。鹿島らしい1対0や2対1といったスコア、内容的にもギリギリの戦いになると思うし、一つひとつ試合をこなして、勝ち点3を積み上げたい。
 優勝へ王手。早く決めたいという気持ちはある。でも、すぐには決まらないと思うし、優勝というのを極力意識せず、まずは浦和戦に勝利するだけだと思う。ラストスパート!

プロ野球に前後期制?

 2017年のプロ野球は全日程が終了し、今はFA選手の動向やトライアウトなど、選手の動向が注目されている。FA宣言した選手に阪神の大和が。やっぱり阪神に残ってほしい。あれだけの守備力は魅力的。移籍するのか、残留するのか、これは本人の決断を待つしかない。
 さて、今年のセ・リーグは広島が今年もぶっちぎりで優勝を決めた。しかし、クライマックスシリーズ(以降CS)で敗退し、日本シリーズに進めなかった。これ以降、ポストシーズンの在り方に関して、何かとネットで見る。特に多かったのは「前後期制」。かつて、パ・リーグが導入していた経緯がある。
 CSを廃止して、前後期制にしてみては?というのをネットで見る。CSに関しては、元々反対の俺だが、前後期制に関しても「反対」。CS以上にデメリットを感じる。その理由を整理してみる。

・年間勝率1位のチームが優勝できない可能性がある

 Jリーグは1996年を除いて2004年まで、そして2015年と2016年は2ステージ制だった。年間トータルの勝ち点が1位のチームが優勝できないケースが多々あった。1999年の1stステージは磐田、2ndステージは清水が優勝した。チャンピオンシップを制し、年間優勝を果たしたのは磐田だった。清水が年間勝ち点では1位に対して、磐田は年間勝ち点では6位だった。2000年は柏が年間勝ち点1位だったが、ステージ優勝していないので、チャンピオンシップの出場権がなかった。昨年のチャンピオンシップでは、年間勝ち点3位の鹿島が、年間勝ち点1位の浦和を下し、年間優勝。
 前後期制にしてみては?と言っている人でも、年間勝率1位のチームが優勝できない可能性があるのはわかっているとは思うが、プロ野球でも前後期制を導入したとして、阪神が前期を僅差で優勝、後期はダントツの最下位だっとして、行われるであろうプレーオフで阪神が制したら納得できる?あと、年間勝率1位も、前期と後期ともに僅差の2位で、プレーオフに出場できないことも。

・前後期、両方を制したらどうするのか、そして冠スポンサーへの配慮は?

 Jリーグ草創期は、1stステージと2ndステージの両ステージを制した場合、各ステージの2位同士がプレーオフを行って、その勝者とチャンピオンシップを戦う規則があった(実際には発生なし)。その後規則が改められ、両ステージ制覇した場合は、チャンピオンシップを行わない規則に変わった。実際、2002年はジュビロ磐田、2003年は横浜F・マリノスが両ステージ制覇。このためチャンピオンシップが行われなかった。
 チャンピオンシップが行われないとなると、大きなお金の動きが全くなくなる。2004年までのチャンピオンシップは「Jリーグサントリーチャンピオンシップ」、2015年と2016年は「明治安田生命Jリーグチャンピオンシップ」という名称のもとで開催された。2015年と2016年は必ず開催される方式だったが、2004年までは開催されなかったことが実際にあり、大会の盛り上げのために協力しているスポンサーの方々に申し訳ないことになっている。
 おそらくプロ野球においても、前期優勝チームと後期優勝チームが戦うプレーオフに関して、冠スポンサーがつく可能性がある。前後期を両方制したらどうするのかは議論になるやろう。両方制した場合はプレーオフを開催しないとなると、冠スポンサーへの配慮は?ということになる。

・消化試合が増えるのでは?

 確かに、CSのおかげで消化試合は減った。3位までに入ればCS出場なので、CS争いが毎年白熱したし、タイトルをチームメイトに獲らせたいための醜い起用法をする消化試合はほぼなくなった。
 CS導入の大きな目的として「消化試合を減らす」があったはず。前期、後期とも早く優勝が決まってしまったら、残りは消化試合になってしまうし、CSよりも消化試合が増えることが想像できる。

・雨天順延時に問題か

 Jリーグは、台風など、公共交通機関に影響がある場合や、雷雨によって試合の中断や中止はあるが、基本的に雨でも試合は開催されるため、雨による順延はあまりない。
 しかし、プロ野球ではドーム球場が増えているものの、雨による試合中止は多い。前後期制が導入された場合、特に前期と後期の間にどれだけのインターバルを置くか。これが足りないと、後期が始まった後、前期の残り試合をするとか、後期開始までにダブルヘッダーを組んで、試合を消化する必要が出てくる。

【個人的な希望】

 以前も言っているが、CSに関しては反対。リーグ優勝したチームがそのまま日本シリーズを戦えばいいと思う。となると消化試合が多くなるが、消化試合の戦い方だと思う。
 今は見られないが、かつてはタイトルを獲らせたいために、普段4番の選手を1番に置いて、できる限り打席に立たせたい、その選手に対しては敬遠。投手で言えば、あと1つで最多奪三振のタイトルが確定する状況で、1イニングだけ投げるとか。そういったタイトルと取らせたいための起用法は醜い。
 ただ、消化試合の有効な戦い方は「来季を見据えての戦い」、優勝したチームは「日本シリーズへ向けての戦い」しかないと思う。来季を見据えて、できる限り若い選手を起用し、戦力の底上げ。優勝したチームは、日本シリーズへ向けて試合勘の維持や、コンディション調整など。
 それに、本当にそのチームが好きなのであれば、消化試合でも球場に足を運ぶとか、行けない場合はテレビを観るでしょう。「消化試合だから見ない」で真のファンなのか。
 CSは廃止して、リーグ優勝したチームが日本シリーズを戦うのが一番の希望。消化試合でも、意味のある試合になってほしいというのが、もうひとつの希望。CSがどうなるか、来年1月の詳細発表あたりで明らかになるのではないか。納得できる結論を、NPBに求めたい。

柏戦へ向けて

 J1は第32節が終了。川崎がG大阪を1対0で下し、勝ち点66。首位鹿島との勝ち点差は4となった。そして、J2は日曜日に最終節の試合があり、最終順位が確定。すでにJ1昇格を決めている湘南と長崎。そして、J1昇格プレーオフ進出チームは、すでに進出を決めている名古屋と福岡、そして最終節で徳島に勝った東京V、そして千葉が徳島の敗戦により滑り込んだ。
 J2の残留争いは、21位に熊本、22位に群馬となった。J2ライセンス以上を取得しているJ3クラブの中で、1位もしくは2位になる可能性があるのは栃木だけになり、21位の熊本は残留。22位の群馬は、J3の最終順位次第でJ3降格か、J2残留かが決まる。
 さぁ、いよいよ残り2節。川崎は負けなかったなぁ。G大阪に期待していたところはあったが、やっぱり川崎が残り全部勝つ前提で考えておかないといけなかったかな。
 鹿島は次節の柏戦に勝てば優勝が決まる。その柏は今節で磐田と対戦し、1対0で勝利。柏はACL出場の可能性を残しているし、負けるわけにいかないやろう。いよいよ次節、優勝が決まる可能性がある一戦、柏戦へ向けてポイントを整理する。

・固くなるのは仕方がない、でも目指すのは勝利だけ

 優勝がかかった試合で、平常心で臨むのは難しいかも知れない。序盤の戦いでは固くなるのではないかと思われる。固くなるかも知れないが、絶対に失点しないことだと思う。
 日曜日に行われたソニー仙台との練習試合では、先制を許してしまう展開になるなど、不安を残す結果だった。このままでは確かに柏に勝つことは難しい。ただ、これまでやってきたことを信じて、目指すのは勝利するだけだと思うし、引き分け以下で終わると、連覇へ向けて黄信号が灯ってしまう。

・柏は守備は改善へ、攻撃陣不発も警戒

 柏はここ8試合で全て失点。札幌に3失点の完敗など、4試合勝利がなかった。しかし、今節の磐田戦で無失点勝利。DF中谷進之介が欠場の中、ベテランの鎌田が存在感を発揮。終了間際には5バックにシフトチェンジしたとのこと。
 今節の磐田戦ではオウンゴールで勝利も、攻撃陣が不発と言われている。しかし、そう思ってしまったら思わぬ落とし穴にはまる。全員を警戒するのはもちろん、特に警戒したいのが、クリスティアーノと伊東純也。クリスティアーノは一発の魅力に加え、守備もさぼらないとされている。そして伊東純也、昨年は伊東にコテンパンにやられたという印象。甲府時代にも伊東にゴールを許しているし、鹿島キラーになるのか。スピードに乗ったサイド攻撃には警戒が必要。
 大岩監督は、柏vs磐田を視察した。柏と磐田は、残り2節の対戦相手になる。両チームとも分析をすることになるが、まずは柏。視察して剛さんはどう思ったか、もちろん詳しくは明らかにならないが、一発を警戒するとともに、終盤に5バックにさせないようにしたい。

・3週間のインターバルは吉と出るか、凶と出るか

 浦和がACLの決勝を戦っているため、第32節と第33節は変則日程となっている。鹿島は今月5日に第32節の試合、柏は土曜日に第32節の試合があった。第33節、柏は約1週間後に試合に対して、鹿島は3週間空いた。
 柏に関しては、1週間のインターバルは問題ないやろう。鹿島は3週間のインターバルがあり、試合勘が懸念される。ソニー仙台戦の練習試合においても、試合勘などに不安を残す結果になっている。昌子に関しては、代表遠征から帰国し、まだ時差ボケが抜けきっていない模様。これで18日に試合を行ったとしたら、どえらいことになっていたかも。ただ、川崎の車屋は18日に先発出場している。
 18日に試合がなかったのがよかったかも知れないが、3週間空くことによる試合勘が懸念される。ただ、負傷していた選手にとっては良い。怪我で欠場していたペドロ ジュニオールがソニー仙台戦で2得点。金崎も決して万全ではなかったものの、このインターバルで回復しているのではないかと思いたい。

・ここ3シーズンは「2勝」

 近年のリーグ戦の対戦結果を見てみよう。2011年は柏の2勝。2012年は鹿島の1勝1分。2013年は1勝1敗。そして、2014年は柏の2勝。2015年は鹿島の2勝。2016年は柏の2勝となっている。2014年からの3シーズンは、どちらかが2勝している。
 そして今年は、アウェイで鹿島が柏に勝利している。となると、ここ3シーズンの成績通りなら、鹿島が勝って2勝となるが、そう簡単にはならない。この6シーズンを見ても、スコアレスドローはない。2012年の1試合の引き分け以外、勝負がついている。

・勝手に注目(笑)、実況は杉岡英樹アナウンサー

 ある意味、ここにも注目している(笑)。NHKJリーグ中継で、誰が実況担当か。今回、この柏戦はNHK総合テレビで生中継するが、今回の実況担当は杉岡英樹アナウンサー。
 個人的には「優勝請負人」の曽根優アナウンサーか杉岡アナウンサーと思っていた(勝手な想像)。9月のG大阪戦で、植田の逆転ゴールの時の実況担当が杉岡アナウンサー。そして、10月の札幌戦でも杉岡アナウンサーが実況だった。金崎の勝ち越しゴールで勝利。過去はわからないが、ここ2試合、杉岡アナウンサーで鹿島が勝っている。なので、いいイメージがある(笑)。

【柏戦へ向けて】

 前々回の管理人Voiceでも述べているが、やることは変わらない。というか、変えなくていいと思う。柏戦の対策はもちろん必要だが、基本的にはこれまで通りのサッカーでいいと思うし、自分たちのサッカーを信じて、戦ってほしい。あとは、バタバタしないことだと思う。
 引き分け以下で終わると、連覇へ黄色信号が灯ってしまう。「(引き分け以下で終わっても)まだ磐田戦がある」と思ってはいけない。柏戦で必ず勝利したい。
 俺自身、昨年11月から現地観戦12連勝も、リーグ戦の鳥栖戦と天皇杯の神戸戦で連敗。運を使い果たしたんやろうか・・・。でも、今回ばかりは勝ってくれると信じている。柏戦のチケットは完売と発表された。満員のスタジアムという最高の雰囲気で臨むことができる。絶対に優勝しよう。


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