鹿島魂From関西
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管理人Voice

第361回〜第370回

5連敗

 J1は第5節、鹿島は大宮を下し、勝ち点12で2位に浮上。対して大宮は開幕5連敗となってしまった。大宮の開幕5連敗は初らしい。
 大宮vs鹿島はNHKBS1で生中継だったので、この試合はテレビで見ていた。解説は山本昌邦さんだった。この試合の解説で、2005年の1ステージ制以降、山本さんは開幕5連敗を喫したチームは、過去2チームあって、いずれも降格しているというデータを話していた。具体的なチームは話さなかったが、調べてみると、2011年の福岡、2014年の徳島。いずれも開幕9連敗を喫している。
 プロ野球の5連敗でも厳しいが、J1は34試合しかないだけに、シーズン中どこで連敗をしていても厳しい。そこで今回は、5連敗以上を喫したことのあるシーズンで、そのチームの最終成績がどうなっているのか、集計してみた。ここでは、2005年から2014年までの1シーズン制で集計し、5連敗以上を喫した時期は加味しないものとする。集計ミスがあったらごめんなさい。

  • 2005年
    • 大宮・・・7連敗(13位)
    • FC東京・・・6連敗(10位)
    • 神戸・・・5連敗、6連敗(18位)
  • 2006年
    • 千葉・・・5連敗(11位)
    • FC東京・・・6連敗(13位)
    • C大阪・・・7連敗(17位)
  • 2007年
    • 横浜FC・・・5連敗、7連敗、9連敗(18位)
    • 甲府・・・5連敗(17位)
    • 神戸・・・5連敗(10位)
    • 広島・・・5連敗2回(16位)
  • 2008年
    • 札幌・・・8連敗(18位)
    • 大宮・・・6連敗(12位)
    • 千葉・・・7連敗(15位)
    • 横浜FM・・・6連敗(9位)
  • 2009年
    • 鹿島・・・5連敗(優勝)
    • 浦和・・・7連敗(6位)
    • 柏・・・5連敗(16位)
    • 清水・・・5連敗(7位)
    • 大分・・・14連敗(17位)
  • 2010年
    • 湘南・・・8連敗(18位)
    • 京都・・・6連敗、7連敗(17位)
  • 2011年
    • 山形・・・6連敗(18位)
    • 川崎・・・8連敗(11位)
    • 福岡・・・開幕から9連敗(17位)
  • 2012年
    • 札幌・・・5連敗、6連敗、7連敗、9連敗(18位)
  • 2013年
    • 大宮・・・8連敗2回(14位)
    • 湘南・・・6連敗(16位)
    • 甲府・・・8連敗(15位)
    • 磐田・・・5連敗(17位)
    • 名古屋・・・5連敗(11位)
    • 大分・・・5連敗、6連敗(18位)
  • 2014年
    • 仙台・・・5連敗(14位)
    • 名古屋・・・5連敗(10位)
    • 徳島・・・開幕から9連敗、5連敗、6連敗(18位)

 太字は5連敗以上を喫した時期があり、降格したケース。2007年の広島は、入れ替え戦で敗れ降格。
 集計してみると、5連敗以上を喫したチームは延べ34チーム、そのうち延べ17チームが降格。さらに、5連敗以上を2回以上喫している場合、これまで述べ9チームあり、延べ8チームが降格している。
 数字だけで見ると、思ったより降格していないという印象。ちょうど半分だから。印象に残るのは、2009年の鹿島と2013年の大宮やろうね。
 2009年の鹿島、5連敗以上を喫した時期があるチームが優勝したケースは鹿島だけ。前半はACLもありながら、リーグ戦8連勝の時期もあるが、この5連敗で首位陥落もあって厳しかった。その後立ち直って優勝することができた。
 そして2013年の大宮、8連敗を2度喫しながらも残留。前半はベルデニック氏が監督として率いていた時期で、J1無敗記録を作っていた。首位争いをしていたチームが監督を解任したのは異例で、ベルデニック解任の真相は定かではないが、この無敗記録もあって、残留することができた。
 大宮は開幕5連敗を喫してしまった。過去、福岡と徳島は開幕9連敗も響いて降格したが、大宮に関してはこれ以上連敗を喫しないようにしたい。5連敗以上を喫したら降格するとは限らないということはわかった。シーズンはまだ序盤、これからどんな試練が待っているか。これからこれから。

鬼門?カシマスタジアム

 J1は第8節が終了。鹿島は磐田に0対3で完敗。順位を4位に落としてしまった。試合内容はJリーグタイムで見た。まぁ、不甲斐ないというしかない。こんなにまで決定機を外しまくって、磐田の3ゴールはすべてファインゴール。試合後はブーイングに包まれたらしいが、やむを得ない。
 今年のカシマスタジアムでの成績は1勝3敗。かつてはカシマスタジアムでの勝率は圧倒的に高かったが、近年カシマスタジアムで負けを喫してしまうことが目立っているのではないかと。カシマスタジアムを鬼門としているチームがある中、ホームスタジアムである鹿島が勝てていない。今節の磐田は、カシマスタジアムでの勝利は2010年以来。開幕節で勝利したFC東京は、2007年以来。
 ホントにホームで勝てなくなっている印象の鹿島、まずはホームでの成績を数字で振り返ってみる。集計は2005年から2010年までの6シーズン、2011年から2016までの6シーズンという形で集計する。

  • 2005年〜2010年(65勝17敗20分)
    • 2005年 9勝3敗5分
    • 2006年 11勝5敗1分
    • 2007年 12勝3敗2分
    • 2008年 10勝1敗6分
    • 2009年 12勝3敗2分
    • 2010年 11勝2敗4分
  • 2011年〜2016年(52勝34敗16分)
    • 2011年 7勝5敗5分
    • 2012年 8勝6敗3分
    • 2013年 12勝3敗2分
    • 2014年 7勝7敗3分
    • 2015年 8勝6敗3分
    • 2016年 10勝7敗

 数字的には、2010年までのホームでの成績は悪くない。特に3連覇した2007年から2009年では、3年間で7敗しかしていない。2005年を除いて、ホームでは10勝以上しているし、ホームなのでこれくらいの成績は残して当然だと思う。
 2011年以降、ホームで負け越してしまったシーズンはない。しかし、2014年と2016年はホームで7敗を喫している。2013年はホームでの勝率はよかったが、アウェイでの勝率が悪いシーズンだった。昨年は優勝したものの、2ndステージで11位だったのが響いた。
 2010年までと2011年以降では、鹿島のチーム状況は違う。3連覇して、強い鹿島が蘇った時期に対して、2011年以降は世代交代などで、チームは過渡期に入っていた。3-4-2-1の布陣やハードワーク、といった鹿島が苦手とするスタイルのチームが増えたことも。
 今の鹿島は決していい状態とは言えない。C大阪戦での選手起用の失敗、まさか中盤4人を総入れ替えとは。ここから歯車が狂っているように思う。仙台戦では快勝したものの、仙台のチーム状況が、その時はそれほどいい状態ではなかった。
 今日から中3日の連戦が続く。そしてACLでは、グループステージ突破に大きく左右する蔚山現代戦が待っている。大事な試合ばかりが続く。序盤の正念場やろう。サポーターとすれば、勝利を信じて応援するだけ。

鬼門?カシマスタジアムPart.2

 J1は第10節が終わり、日曜日に第11節の試合が行われる。今季初の首位に立った鹿島、今は浦和レッズの森脇良太の発言に関するニュースが今も絶えない。俺からはもう何も言うことはない。
 さて、ACLグループステージを首位通過し、安定感が出てきた鹿島、日曜日はホームで神戸戦が控えている。前回の管理人Voiceでは、ホームでの成績を集計した。そういえば、神戸やG大阪をホームに迎えたとき、あまり勝っていないなぁという印象があったので、今回は2011年から2016年までの6シーズン、ホームでの対戦成績を対戦相手別に集計してみた。

  • 左から2011年で、一番右が2016年
    • 札幌  J2○J2J2J2J2
    • 仙台  ○△○○○●
    • 山形  ○J2J2J2○J2
    • 浦和  △●●△●●
    • 大宮  △○○△J2●
    • 柏   ●○○●○●
    • F東京 J2○○△○○
    • 川崎  △●○○●●
    • 横浜FM ●●○○○○
    • 湘南  J2J2○J2●○
    • 甲府  ●J2△○●○
    • 松本  J2J2J2J2○J2
    • 新潟  ●●○●△○
    • 清水  ○●○○△J2
    • 磐田  ○○△J2J2○
    • 名古屋 △●○●○○
    • G大阪 ●○J2●●●
    • C大阪 ○○○●J2J2
    • 神戸  △○J2●●●
    • 広島  ○△●○△○
    • 徳島  J2J2J2○J2J2
    • 福岡  ○J2J2J2J2○
    • 鳥栖  J2△●●○○
    • 大分  J2J2○J2J2J2

 う〜ん、印象度という点でもやっぱり浦和、G大阪、神戸にはホームであまり勝てていない。浦和には2010年以来、ホームで勝っていない。G大阪と神戸とはホーム3連敗中である。
 2014年の神戸戦は、ダニー石尾さんの追悼試合でもあったが敗れた。2015年はミスも響き敗戦。2016年はペドロ ジュニオールに決められ、2ndステージ4連敗フィニッシュ。今年はそのペドロ ジュニオールが鹿島の選手としてプレーしているが、リーグ戦ではまだ1得点。得点数では物足りない。
 他を見てみると、横浜FMとは2013年から4連勝中やね。2011年はカシマスタジアムが使えず、国立で対戦したが敗戦。鳥栖は2014年までホームで勝てていなかったが、今年勝って3連勝となった。まぁ、勝ち越しているとはいえ、黒星がやや目立つかな。
 確か、これまでホームで4連敗を喫した相手はないはず。日曜日の試合に敗れると、初めてホームで4連敗を喫する相手となってしまうので、日曜日は神戸に絶対に勝とう。

怪我人続出・・・

 J1は第11節が終わり、鹿島は神戸に敗れ首位陥落。リーグ戦の4敗は全てホーム、ホームの呪い?と思ってしまうくらい勝てない。そして、同一チームにリーグ戦ホーム4連敗を喫したのは初めてとなる。
 さらに、この試合では遠藤とレオ シルバが負傷交代。ここに来て、怪我人が続出している。金曜日には川崎戦、そして、ACLラウンド16の詳細日程が今日決まった。そこで、現在の怪我人の状況を整理してみよう。

  • GK クォン スンテ、曽ヶ端、川俣、小泉
  • SB 西、山本、伊東、三竿(雄)、小田
  • CB 昌子植田ブエノ、町田
  • DH レオ シルバ、小笠原、永木、三竿(健)、梅鉢、久保田
  • OH 遠藤、土居、中村、レアンドロ、田中
  • FW 金崎ペドロ ジュニオール、鈴木、金森、安部

 赤字はケガによって試合に出られていない、もしくは今節で負傷交代し、長期離脱濃厚の選手。青字はケガや体調不良がありながら出場、もしくはベンチ入りしている選手。俺自身が把握している限りのものであるが、これを見てもやっぱり多いね。
 ポジション別に見てみよう。GKに関してはスンテ、曽ヶ端がそれぞれ出場、ベンチ入りしているので問題ないやろう。サイドバックに関しては、脩斗が体調不良により、浦和戦とムアントン戦を欠場。神戸戦ではベンチ入りしていた。西に関しては疲れがあると思うけどね。
 そしてセンターバック。植田が太ももの張りで、神戸戦を欠場。ブエノもケガとの情報。神戸戦では昌子と町田が務めていた。昌子もムアントン戦で、左足首を負傷。しかし神戸戦でフル出場した。今季は予てからセンターバックの層がやや不安だったが、怪我人となるとさらに不安にさせられる。
 ボランチはレオ シルバ。長期離脱が濃厚かも。サイドハーフは遠藤と中村。遠藤の長期離脱も避けられないか。ただ、中村はそろそろ復帰できるのではないかと。FWにしても、金崎とペドロが共に足首に不安を抱えながら神戸戦に出場していた。
 怪我人の状況を振り返ったが、結局は残りの選手で何とかするしかない。特にセンターバックに関しては厳しいが、長期離脱はないと思いたい。神戸戦でJ1初出場初先発だった町田、渡邉にゴールを決められた場面とかは、いい教訓になったはず。経験の差が出たかと。これからも必ず出場機会はある。
 兎にも角にも、怪我人の復帰が待たれる。それまでは、残りの選手で何とかするしかないし、我慢の時かもしれない。サポーターとしては、だからこそ応援するしかない。それだけ。

石井監督、解任

 5月31日、鹿島は石井監督を解任し、大岩コーチの新監督就任を発表した。
 率直に「まさか」。解任とは全く想像していなかったし、ただただ残念としか言いようがない。今シーズンは、ACLとリーグ優勝を含めた全タイトルを狙うという目標のため、大型補強を敢行。リーグ戦は7勝5敗で暫定7位、5敗が全てホーム。そして、最大の目標の1つであったACLが昨日、ラウンド16第2戦でアウェイゴールの差で敗退し、最大の目標を失ってしまった。
 今シーズンの大型補強は、これまでにないくらいのもの。2チーム分できるくらいの戦力補強をしてきたが、うまくターンオーバーができなかったことは事実。新戦力がフィットし切れていない上に、怪我人も続出。そこを何とかするのが監督としての仕事というのはあるが、これは監督の責任だけではなく、選手も責任を感じているはず。ただ、解任が決まった以上は、選手、サポーターも前を向くしかないと思う。
 石井さんは「監督」と呼ばれるのが好きではなく、チームメイトからも石井「さん」と呼ばれている。大岩新監督の場合はどうなんやろうね。大岩監督か大岩さんなのか。
 その大岩新監督、昨年8月の横浜FM戦で、石井さんに代わって指揮を執っていた。その時、試合の途中から、西と伊東の右サイド、永木アンカー、ファブリシオがトップ下で、4-1-3-2の布陣で戦っていたことがあった。基本は4-4-2やろうけど、新鮮味のある戦い方もあるかもと期待している。
 2015年7月、セレーゾ氏に代わって監督に就任した石井さん、就任してチームを立て直し、昨年は2冠に輝き、クラブW杯準優勝。素晴らしい功績を残してくれて本当にありがとうございました。

浦和vs済州の乱闘騒動、処分発表

 5月31日に行われたACLラウンド16第2戦、浦和vs済州との一戦で乱闘。AFCから、この乱闘騒動による処分が発表された。済州に4万ドル(約440万円)、浦和に2万ドル(約220万円)。そして、済州DFチョ・ヨンヒョンに6ヶ月の出場停止と罰金2万ドル、ペク・ドンギュに3ヶ月の出場停止と罰金1万5000ドル(約165万円)、クォン・ハンジンにAFC主催試合2試合出場停止と罰金1000ドル(約11万円)が科せられた。
 まず、これを見て大半の人が解せない点が2点、1点目は浦和に罰金って何?ってことやろう。俺も浦和に罰金っておかしいと思っている。表向きの発表では、試合後の騒動に関わったこと、また試合の価値を落としたこととしている。それで2万ドルの罰金?
 試合後の騒動に関わったというけど、喧嘩を売りに来たのは済州であって、浦和は止めに入っただけ。そのまま放置するわけにいかんやろう。試合の価値を落とした?どこが?そして注目されていた槙野の行動、済州のベンチ前で挑発行為があったとされている。これに関しては確認できたのかどうかは不明。YouTubeとかで見る限り、そんなことしてないと思うが。
 そして2点目、済州への処分が軽い、ということやろう。土田晃之が先週のバイキングで「1年以上の出場停止もありだと思う」とも言っていた。それが6ヶ月の出場停止処分を受けた選手が1名だけ。今季のKリーグのレギュラーラウンドの残りは出場できないということにはなるが、済州は今季の成績次第で、来季のACL出場ができるということになる。処分が軽いと言わざるを得ない。まぁ、過去の事例や処罰の規定などを踏まえると、こういった処分内容になるのかなぁ。済州は処分が重いと不服としているが、世界中から非難を浴びて、その上で不服って・・・。
 阿部に向かってエルボー、試合後に槙野を追いかけまわしなど、前代未聞の騒動があったが、当然やけど、こういったことは絶対にあってはならないこと。あと、張本さん、二度とサッカーのことは語らないでください。JリーグのJ2は野球で言えば2軍、なんて明らかにサッカーのことをわかっていないし、J2のクラブも立派なプロのクラブや。プロ野球は下部との入れ替えといった概念がないやろ。それに全面的に浦和批判するし、ネット上で炎上するのは当たり前。頭おかしい。
 浦和の公式HPでは、この処分内容に関して「今後の対応は改めて報告」としている。浦和としても納得してないやろう。この騒動は今後も続くと思うので、続報を待ちたい。

交流戦終了、2017年のここまでの阪神タイガース

 プロ野球は今年も交流戦が終わり、ソフトバンクが最高勝率。3年連続で最高勝率のソフトバンク、得意の交流戦を今年も制した。怪我人が多いのに地力があるんやろうね。
 俺が応援する阪神は交流戦10勝8敗で終え、一応勝ち越した。セ・リーグは2位につける阪神タイガース。ここまでを振り返ろう。

・光るリリーフ陣

 2位につけている要因のひとつとして、リリーフ陣がいいことやろうね。7回桑原、8回マテオ、9回ドリス。そして高橋が今年は調子がいい。桑原は昨年一軍登板がない投手。プロ10年目にして素質が開花か。登板が多くなっているのが気になるが、それだけ頼りになっているということでもある。
 主に8回を任されているマテオ、昨年は守護神として20セーブを記録したが、17日の楽天戦では打たれたものの、ここまでは素晴らしい。セットアッパーのほうが合っているのかな。
 そして守護神として活躍しているのがドリス。昨年は肘の故障の影響で、シーズン後半は登板できず。一度は自由契約選手として公示されたが、今年2月に再契約した。故障の影響があったので、シーズン開幕前、ドリスの抑えというのはどうなのかなぁと思っていた。ところがここまで20セーブを記録する活躍。肘はもう大丈夫そうやね。

・先発では藤浪が誤算も、秋山が台頭

 現在先発を務めているのはメッセンジャー、能見、岩貞、秋山、小野、青柳。しかし藤浪は制球難のため2軍調整が続いている。2軍の試合でも四死球が多く、1軍復帰にはまだかかりそう。
 そして今年は秋山がいい。今年はすでに6勝を挙げている。2010年に高卒1年目で4勝を挙げ、これからを期待されていたものの低迷。昨年終盤に4年ぶり勝利を挙げたが、きっかけのひとつになっていると思う。セットアッパーの桑原はプロ10年目、秋山はプロ8年目。秋山は2桁勝利は射程圏内だが、一試合一試合大切にしてほしい。「素質の開花」という表現は、シーズン終わってから評価したい。

・今年は中堅、ベテランが奮起

 昨年低迷していた中堅、ベテラン選手が今年は奮起している。中堅では上本、大和、俊介。上本はセカンドのレギュラーを獲得。2014年にレギュラー獲得も、ここ2年は怪我などで低迷していたが、ここまでは評価できる。そして大和はレギュラーは獲得していないが、今年からスイッチヒッターに挑戦。左打席でもヒットを打っている。生き残りに必死。守備に関してはリーグ屈指。交流戦に一軍登録された俊介も必死になっている。登録されて2塁打3つ。西武戦では甲子園で初のホームランを放って、印象に残る活躍を見せている。
 そしてベテラン人が奮起。何といっても鳥谷。昨年は攻守において低迷したが、今年は打撃好調。鼻への死球によって、一時期代打での出場だったが、代打で出場だけでもすごい。連続試合出場記録は継続中。ただ、福留が今調子が落ち気味、糸井はケガの影響で現在は代打での出場となっている。欠かせない戦力やし、シーズン序盤は調子よかったので、調子は上がってくるはず。
 まぁ、やっぱり岡崎かな。出場機会は少なく、打率は低いが、3日の日本ハム戦でプロ初ホームラン。そして4日はサヨナラヒット。プロ13年目の苦労人。初ホームランを打った日に自宅に帰ったら、妻が涙流していたと。ずっとそばにいてた妻が岡崎の苦労をよく知っていると思うし、報われるもんやね。

・若手でレギュラー獲得した選手は高山だけ?

 昨年は多くの若手を起用し、高山が新人王、北條がショートのレギュラー獲得、原口が頭角を現した。この3人が軸になってほしいという俺の希望も、北條はオープン戦好調も、シーズンに入れば不振が続いている。原口に関しては調子は上向きだとは思うが、まだまだ全然物足りない。高山が一応レギュラーと呼べるかも知れないが、守備においては難があり、打撃にしてもまだ物足りない。
 最も頭角を現してきたのが中谷。ホームラン7本はチーム最多。中谷にしてもまだ粗削り。15日の西武戦で初の5安打を記録し、インパクトは残しているが、状況に応じた場面での対応や、好不調の波など、レギュラー獲得にはまだもう少し。長打力は魅力的やからなぁ。
 新人では糸原、北條の不振によってショートのポジションを務めている。糸原にしてもまだレギュラー獲得ではないが、勝負どころでの鋭いヒットが印象に残っている。いい意味で言えば、ポジション争いが熾烈。できれば若手がベテランから奪えればいいが、若手同士での奪い合いやからね。でも、鳥谷、糸井、福留からポジションを奪うのは、当たり前だが簡単ではない。

・「強い」という感じはしない

 交流戦終了時点で37勝27敗で貯金10。打線が好調だったシーズン前半だったが、チーム打率が.244まで下がった。これは糸井、福留が調子を落としていたというのもあるやろう。9点差を逆転した広島戦や、梅野が大当たりなど、神がかり的なことがあれば、18日の楽天戦のように、チャンスの場面であと1本が出ないという試合も目立っている。
 若手の間でレギュラーを争っていて、若手の中で一歩リードしている選手は強いて言えば高山くらいやろう。そして新外国人のキャンベルも、一時期活躍があったものの、長くは続かず2軍落ち。
 打線が固定されない、長距離砲の不在、あと1本が出ない、という印象なので、「強い」という気がしない。2位につけているのがちょっと不思議。リードすればリリーフ陣が光っているから、ここで逃げ切れることが大きいんやろうね。

【まとめ】

 セ・リーグ2位につける阪神、現在はいい位置に付けているが、12年ぶりの優勝のためには、やっぱり打線。個々の調子を上げていってほしいのはもちろんだが、若手選手で誰がレギュラー獲得に近づくかやろうね。ある程度打線は固定できるし、強力リリーフ陣が待っている。
 全選手に言えるが、ケガには気を付けてほしい。特にリリーフ陣はこれからも重要な戦力、離脱などがあっては非常に痛くなる。金曜日から再びセ・リーグ同士との対戦に戻る。まだまだこれから。

2017年J1リーグ、ここまでを振り返る

 2017年のJ1は、ACLの関係で未消化だった試合のG大阪vs鹿島、川崎vs浦和の試合が行われ、ちょうど半分が消化した。昨年までなら1stステージ終了だが、今年は1シーズン制に戻っている。
 リーグ戦は半分が消化し、ここまでいい位置につけているチーム、いい意味でも悪い意味でも予想外だったチーム、それぞれあるやろう。ここまでを振り返ろう。

・いい位置につけているのは鹿島、柏

 第17節まで終了して、首位に付けているのは鹿島。「指定席」に返り咲いたので、いい位置につけていると表現する。順位はいい位置だが、内容という点では60点〜70点くらいかな。
 アウェイ全勝というのは素晴らしいが、ホームで5敗は現時点で多い。これが大きなマイナス点になる。今年はACLとリーグ戦はもちろん、全タイトル制覇を目標に掲げ、2チーム分の補強を敢行。その新戦力がフィットし切れず、うまくターンオーバーできなかったことも事実。ACL敗退を受け、石井さんを解任して、剛さんが指揮をとるようになった。
 剛さんが監督に就任して以降、公式戦6連勝中。これまで出場機会が少なかった中村やレアンドロが、大岩監督初戦の広島戦で先発に抜擢され、2人とも活躍。ペドロ ジュニオールもここに来て得点を量産し始めてきた。
 そして、3位につけているのは柏。序盤はやや躓いたものの、第17節の鹿島戦に敗れるまで9勝1分、10戦負けなしだった。攻守のバランスがよく、若い選手がしっかり主力として活躍している。特にGKの中村航輔は、神がかり的なセービングを連発。目標を勝ち点70、優勝を狙うと上方修正したとか。優勝できる力はあるんじゃないかな。

・いい意味で予想外はC大阪

 第17節まで終了して、2位につけているのがC大阪。J1昇格プレーオフを制したクラブは、これまで全て1年でJ2に降格していた。俺自身は、元々タレントが揃っているし、残留争いはないやろうと思っていた。でもシーズン前は11位かなと予想していた。それがいい意味で予想外。
 清武が再び長期離脱も、第17節のFC東京戦では快勝。森重の負傷退場という影響もあるとは思うが、攻守がうまくかみ合っていると思う。
 そして、鹿島サポとしては山村の活躍は何とも言えないものがある。C大阪では主にトップ下を任されている。これは鹿島在籍時にはなかった起用。尹晶煥監督はいいところに目を付けたね。元々ビルドアップ能力や跳躍力に長けていた。鹿島でセンターバックをやっていた時は、裏を取られることが多かっただけに、ボランチのほうがいいやろうと思っていた。今は主にトップ下やからね。ただ、鹿島が怪我人続出の状況の時「山村いればなぁ」と思ったことはあった。センターバックが・・・、ボランチが・・・、という状況やったからね。

・思ったよりうまくいかない浦和、神戸

 浦和と神戸、この2チームは思ったより苦しんでいる。序盤この2チームは好調だった。まずは浦和、序盤は攻撃陣が好調で、興梠、ラファエル シルバなど、得点を量産。随所に攻撃力を見せていた。得点はJ1最多。
 しかし、ペトロヴィッチ監督の進退に関する報道が。ACLの関係で未消化だった第13節の川崎戦、慣れない4-4-2のフォーメーションで自滅したとか。途中から本来の3-4-2-1に戻したらしいが、1対4の惨敗。ACLを残しているし、うまく立て直せるか。
 そして神戸も苦しんでいる。開幕4連勝で勢いに乗るかと思われたが、レアンドロが長期離脱するなど、怪我人も増えている。失速している上に、第17節の川崎戦では0対5の惨敗。ネルシーニョ監督解任か?の報道もあった。この解任報道はクラブは否定している。

・「まさか」の降格圏、広島

 第17節を終了して17位の広島。悪い意味で想定外、というより「まさか」やろうね。このままではJ2自動降格となってしまう。
 実力が拮抗しているJリーグとは言え、2年前の年間チャンピオンだった広島。得点はJ1最多、失点もJ1最少だった2015年。先月のアウェイ広島戦を現地観戦したが、前半の3失点に「これが今の広島なのか」と。
 今年の広島は過渡期であることは間違いない。長年活躍した佐藤寿人は名古屋へ移籍、森崎浩司は引退、ピーターウタカはFC東京へ移籍するなど。それを補うため、元柏の工藤などを補強はしたが、補強の効果はいまいちなのか。戦い方にしても3-4-2-1。攻撃時は4-1-5、守備時は5-4-1の可変システムの戦い方は変えていないのかな。どのチームもその戦い方に対応できるようになったのかも。
 これまで3-4-2-1の可変システムで戦ってきた広島、戦術を大きく変えるとリスクを伴うと思うし、ベースを再構築しなければならないと思う。難しいねぇ。成績不振の責任をとって、森保監督は辞任を表明。

【後半戦へ向けて】

 ちょうど半分を消化した今年のJ1リーグ。優勝争いはまだまだこれから。第2登録期間が7月21日から始まり、これから後半戦へ向けての補強が活発化してくるやろう。特に神戸はすでにハーフナー・マイクとルーカス・ポドルスキの獲得が決まっている。得点力不足に悩むチームの起爆剤となるか。
 浦和と川崎はACLがある。4強を目指して直接対決するというのは勿体ないが、G大阪、鹿島が敗退しただけに、どちらかに優勝をと期待したい。過密日程は必至にはなるが。
 そして残留争い、新潟、広島、大宮が現在自動降格圏内。3チームの巻き返しがあるか。優勝争いも残留争いも目が離せないJ1リーグ、これからも期待している。

アウェイでの成績

 J1は第18節までが終了し、現在はサマーブレイクに入っている。鹿島は3連休となっており、アウェイ4連戦の疲れをしっかり取って、次の試合に備えてほしい。
 今年のJ1リーグ戦、鹿島はホームでの成績が4勝5敗。アウェイは8勝1分となっている。ホームでの勝利はもちろん、アウェイでの勝利ももちろん重要。今のところ今年はアウェイだと成績がよい。まずは2011年から2017年第18節までのアウェイの成績を集計する。勝敗とチーム別にそれぞれ分けている。集計ミスがあったらごめんなさい。

  • 年別集計:2011年〜2017年(53勝31敗27分)
    • 2011年 6勝5敗6分
    • 2012年 4勝6敗7分
    • 2013年 6勝8敗3分
    • 2014年 11勝3敗3分
    • 2015年 10勝5敗2分
    • 2016年 8勝4敗5分
    • 2017年 8勝0敗1分
  • チーム別:左から2011年で、一番右が2017年
    • 札幌  J2△J2J2J2J2
    • 仙台  ○●●○○●○
    • 山形  ○J2J2J2△J2J2
    • 浦和  △●●△●○○
    • 大宮  △△●●J2△○
    • 柏   ●△●●○●○
    • F東京 J2○○△○●△
    • 川崎  ●△●●○△
    • 横浜FM △△△○○△
    • 湘南  J2J2○J2●○J2
    • 甲府  △J2●○○△○
    • 松本  J2J2J2J2●J2J2
    • 新潟  △△○○○○
    • 清水  △●●○●J2○
    • 磐田  ○●○J2J2△
    • 名古屋 ●○●○△○J2
    • G大阪 ●△J2○●○○
    • C大阪 ○○○○J2J2
    • 神戸  ○○J2△○○
    • 広島  ●●△○○○○
    • 徳島  J2J2J2○J2J2J2
    • 福岡  ○J2J2J2J2○J2
    • 鳥栖  J2●△○○●
    • 大分  J2J2○J2J2J2J2

 2011年以降のトータルでは53勝31敗27分。トータル的に見ると、アウェイでこれだけの成績ならまずまずなのかな。印象度としては、対戦相手によって成績が良かったり、悪かったりしている。
 良い面を見ていこう。成績面で良いのは横浜FM、新潟、C大阪、神戸、広島か。横浜FMとのアウェイでは、2009年を最後に負けていない。まぁ引き分け4つはあるが、負けていないという点でよしとする。新潟もアウェイでは現在4年連続勝利中。
 そして、C大阪、神戸、広島。2010年まではC大阪にはホンマに分が悪く、まさしく鬼門の長居スタジアムだった。アウェイだけではなく、ホームでも苦しめられた。2011年、13年ぶり長居で勝利し、2014年まで勝利している。神戸に関しても、かつてはアウェイであまり勝てていなかったのが、現在2年連続勝利中。ただ、ホームでは今年も敗れ、同一相手に4年連続で敗戦を喫したのは初。広島とは2008年から2013年まではアウェイで勝利がなかった。2014年に久々に勝利してから今年も勝利し、現在4年連続勝利。
 苦戦面を見ていこう。まずは浦和、ようやく昨年勝った。2009年の3連覇以降勝ててなかったし、2011年以降でもホーム、アウェイ問わず苦戦した。そして大宮もアウェイでは勝てなかった。今年久しぶりにNACKで勝利。2010年以来やね。
 まぁ、何といっても近年の川崎やね。2015年に久々に等々力で勝利、昨年のCS準決勝でも等々力で勝ったが、2005年に川崎がJ1に復帰して以降、等々力での成績は悪いし、敗れた試合では内容も良くなかった印象。
 過去の成績を振り返ってみたが、今年まだアウェイで対戦していないチームで、不気味なのは関西の2チーム。C大阪と神戸。C大阪は2013年と2014年は第33節で対戦し、2013年はC大阪の優勝の可能性を消滅させた、2014年はC大阪をJ2降格させてしまった。その苦い思いは忘れていないはず。神戸に関しても、ハーフナー・マイクとルーカス・ポドルスキが加入し、どういう影響をもたらすか。
 俺自身、現地観戦するカードを決める際、昨年勝った対戦カードは今年行かず、昨年引き分け以下に終わったカードを今年行こうといつも考えている。そろそろ勝つんちゃうかなという考えで(汗)。でも今年は清水戦以外、昨年勝っている相手の試合を見てるね(笑)。
 今年は今のところアウェイでの成績はいいが、不気味と言っていたC大阪と神戸以外のチームも厄介だと思う。勝負は試合前から決まっていない、どんな相手でも全力で戦って、ホームでもアウェイでも勝ち点3をゲットできるように、これからも応援するだけだと思う。

京阪電車プレミアムカー

 京阪電気鉄道は8月20日、8000系車両の特急6号車を、座席指定にした特別車両「プレミアムカー」がデビューした。近年は、必ず座れる列車が続々と登場し、京阪もプレミアムカーとしてデビューした。今日の仕事の帰りに早速乗ってみた。
 入った瞬間、新車の匂いがした。自動車でも新車を購入して、初めて乗った時に「新車の匂いや〜!」と興奮することがあるが、それと同じ匂いがした。そして座席はやっぱり広い。新幹線のグリーン車に近い感覚があった。リクライニングもできて、足元の空間も広い。これは贅沢。
 プレミアムカーには、専属のアテンダントがいる。お客様へのご案内などの役割を果たしていた。チケットを拝見というのはなかったが、不正乗車のチェックをタブレット端末?でチェックしていた。
 プレミアムカー券は、プレミアムカークラブに入会してWEBで購入するか、特急停車駅の窓口で買うことができる。乗車区間によるが、プレミアムカー券は最大500円が別途必要。今日は窓口で購入した。18時淀屋橋発のプレミアムカー券を発車10分前に買ったが、残り僅かだった。乗車の時点で満席に。窓側にこだわらなければ直前でも購入できそう。
 課題があるとしたら3点。1点目は、始発駅の淀屋橋や出町柳駅から乗った場合、乗車できるのがやや遅い。他の車両は一斉に座席を進行方向へ転換できる。しかしプレミアムカーは、係員が手動で座席を方向転換していた。2点目は、小雑誌の有無。JRの特急などで、座席の前の網棚に持ち帰り可能な小雑誌が入っていることがある。プレミアムカーにも置いてあったが、置いている座席と置いていない座席が。これはおそらく、始発駅を出発するまでの時間が僅かなので、全席用意できないんでしょう。3点目は、おしぼりサービスがなかった。新幹線のグリーン車などでおしぼりサービスがあるが、プレミアムカーはなかった。プレミアムカーの運行本数が多いので、全席全車両で用意というのは難しいかもね。
 まぁ、順調なスタートなのかはわからないけど、たまにはプレミアムカーに乗車するのもいいかも。毎日500円プラスして乗車するのはちょっと・・・。

プレミアムカーは6号車 広い座席
プレミアムカーは6号車 広い座席

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