鹿島魂From関西
  • 第301回から第400回まで
  • 第301回から第310回
  • 第311回から第320回
  • 第321回から第330回
  • 第331回から第340回
  • 第341回から第350回
  • 第351回から第360回
  • 第361回から第370回
  • 第371回から第380回
  • 第381回から第390回
  • 第391回から第400回
管理人Voice

第311回〜第320回

金本監督への期待

 10月19日、阪神は金本知憲氏の新監督就任を発表し、約一ヶ月近くが経った。コーチ陣も多くが入れ替わり、秋季キャンプもいい雰囲気の模様。
 現役時代は「鉄人」「アニキ」と親しまれていた金本監督。正直、監督就任は予想していなかった。コーチから始めるのかなと思っていた。2012年シーズンを最後に引退し、解説者として活動していた金本監督、秋季キャンプでは、若手の底上げ、意識改革に取り組んでいる。いい秋季キャンプのようで。
 ただ、期待もあり、不安もあるやろう。秋季キャンプが終わればオフ。そして、これからも補強など、ストーブリーグが活発化してくるが、現時点での期待と不安をまとめた。

・一番の期待は選手の「意識改革」

 2005年のセ・リーグ優勝から10年、近年は優勝争いも失速。そして何より、勝利への執念が足りない。逆転を許したら「もう今日はアカンわ」モード、打った後の一塁への走塁でもそう、あまりにもゆっくり走り過ぎという選手が目立っていた。
 そして、外国人、ベテラン頼み。先発投手では、メッセンジャー、藤浪、能見、岩田。これに続く投手がこれといって出てこなかった。中継ぎにしても安藤、福原頼みで、いいものを持っているはずの松田、島本などはもう一皮といったところ。打線にしてもマートン、ゴメス、福留頼み。福留以外、多くの主力選手は、昨年より成績を落としてしまった。
 秋季キャンプでは、現状から意識を変えようとする姿勢が見えたと。結果云々より、「やってやろう」という意気込み、プレーで全面的にやる気を見せてほしい。

・不安としては「指導者初心者」?

 金本監督は、2012年シーズンを最後に引退し、3年間を解説者として活動していたが、指導者としての経験がない。二軍のコーチから指導者を始めるというのはよくあることだが、指導者経験のないまま一軍の監督に就任というのは、あまり例がないと思う。まぁ、これに関しては球団が「新たなコーチングスタッフ、フロント一同が、一層の協力体制を敷き、ともに戦っていける体制を作っていきたい」とのこと。
 指導者というのは、自身の経験をもとに指導しがちなところがあると思う。もちろんその経験を伝えることも重要だが、必ずしもその経験が全選手にいいとは限らない。選手一人ひとりの特徴、性格があり、その選手に合った指導方法というのを伝えるのがいいと思う。ただ、それはいきなり新監督に求めるのではなく、コーチ、フロント等が協力して、選手によい指導をしてほしいと思う。

・いきなり結果を求めないほうがいいのではないか

 プロ野球や一般サラリーマンでもそうだが、やはり結果を求められると思う。来季はまだまだ先だが、シーズンが始まれば、どのような采配を振るか、これはまだ未知数。
 Jリーグの監督やプロ野球の監督でも同じことが言えると思うが、「決断力」「見極め」が重要だと思う。金本監督は打者として輝かしい実績を残した。監督となると総合的に見る必要があるし、投手のパフォーマンスや投手交代の見極めもやっていく必要がある。多くのものが監督として求められる。うまくいく時もあれば、うまくいかない時もある。タイミングを迷う時もあるやろう。この辺は経験かと。

【来季へ向けて】

 秋季キャンプが終わればオフ。補強はこれから本格的に進んでくる。今日、藤川球児の阪神復帰が決定。中日からFA宣言し、獲得を狙う高橋聡文。マートンの退団が正式に決定し、おそらく外国人を獲得するやろう。呉昇桓の去就も注目される。
 これからしばらくは補強に注目していこう。その後は来年2月の春季キャンプ。オープン戦を経て、来シーズン開幕。金本新監督への期待は膨らむばかりだが、徐々に金本色を出していけばいいかなと。もちろん来年優勝してほしいが、選手の意識が変わったというところを見せてほしい。

2ndステージ最終節に向けて

 J1リーグの2ndステージは22日(日)が最終節。広島が勝ち点37で首位。勝ち点34で鹿島が追う状況になっており、2ndステージ優勝はこの2チームに絞られている。Jリーグを知っている人にはもう言うまでもないが、最終節に広島が敗れて、鹿島が勝つと、勝ち点37で並ぶ。しかし得失点差が12あり、広島の優勝は決定的となっている。
 逆転優勝が極めて厳しい状況になっている鹿島、一部のメディアでは、奇跡の大逆転を起こしたいとか、12点以上取ろうといったコメントや記事を見たことがある。確かにこれが実際に起こったら、まさに奇跡。

・やることはただ一つ「勝利するだけ」

 鹿島にできることは、目の前の試合の名古屋戦、これに勝利するだけ。厳しい状況であることは言うまでもないが、広島の結果、状況を気にしてもしょうがないし、大量得点がどうたらではなく、ベストゲームと言えるナビスコ決勝、直近の横浜FM戦のように、戦ってほしいということ。変にメンバーを入れ替えて、超攻撃的布陣といったことはせず、いつも通り戦ってほしい。
 これまでホーム最終戦にはめっぽう強かった鹿島だが、2013年と2014年のホーム最終戦は敗れている。今年こそ勝利したいもの。この名古屋戦が今季の最終戦になる可能性が高くなったが、目の前の名古屋戦に勝利すること、これだけに集中してほしい。

今年もこの季節が・・・

 J1リーグの2ndステージは終了し、残るはチャンピオンシップ、J1昇格プレーオフ、J2・J3入れ替え戦を残すのみとなった今季のJリーグ、鹿島は2ndステージ2位で終了し、今季の公式戦全日程を終えた。そして鹿島は今日、本山雅志、ダヴィ、鈴木隆雅、佐藤昭大の退団を発表した。
 この時期からは選手の退団に関する情報が次々と。今年もこの季節が・・・。まずは佐藤、2010年に広島から期限付きで加入、その後完全移籍した。曽ヶ端の壁は高く、リーグ戦の出場は今年に入ってから。曽ヶ端の不振から、今年は出場機会が増えた。GKはもちろん1つしかない、途中交代が殆どないポジション。いつでも準備している佐藤とは言え、やっぱり出場したいわなぁ。一時期、曽ヶ端に代わって佐藤が出場していたが、ずっと出場していなかっただけに、数試合の出場だけではパフォーマンスを発揮し切れないと思う。
 ダヴィ、今年は昨年の大けがから復帰してきたが、パフォーマンスが戻らず無得点に終わった。契約終了ではないかと予想していたが、実際に退団が発表されると残念に思う。大宮がリストアップしていると一部のスポーツ紙が報じているが、来季こそはパフォーマンスを取り戻して、活躍してほしい。
 隆雅、鹿島ユースから昇格して4年。同じユースの同期であった中川は2014年1月、宮内は2014年シーズンを以って退団した。これでユース同期の3人は全て退団ということになった。左サイドバックは山本がいるとはいえ、比較的層の薄いポジション。隆雅の成長を期待したけど、本人も悔しいやろう。まだ若いし、どこかのクラブが獲ってくれると思う。
 そして何といっても本山の退団は大きなニュースだ。昨年は79年組の中田浩二が引退。今年は本山が退団。本山に関しても鹿島以外のユニフォームは着ないと思っていた。近年の世代交代から出場機会は確かに減少したが、退団のコメントを見ると、まだ出場して活躍したいと。2002年から背番号10を背負い、18シーズンも鹿島に在籍。これまでの活躍、まさに鹿島のレジェンドに相応しい。現在のメンバーで「この選手に背番号10を!」となると柴崎に付けてほしいが、海外移籍が実現すると空き番になるかもね。それだけ鹿島の背番号10は重い。
 ついに選手の退団のニュースが飛び込んできた。残念、寂しいとしか言いようがないのだが、選手には次なる人生がある。新天地で活躍を祈りたい。佐藤、ダヴィ、隆雅、本山、これまでありがとう!

2015年Jリーグも大詰め

 2015年Jリーグはチャンピオンシップ、J1昇格プレーオフ、J2・J3入れ替え戦が行われている。12月5日にJ1リーグのチャンピオンが、12月6日にJ1に昇格するクラブ、大分のJ2残留か町田のJ2昇格が決まる。
 チャンピオンシップ準決勝では年間3位のG大阪が、延長の末3対1で年間2位の浦和を下し決勝へ。J1昇格プレーオフ準決勝では、福岡が長崎に勝利、C大阪が愛媛に引き分け。福岡とC大阪が決勝進出。そして、J2・J3入れ替え戦の第1戦では、J3リーグ2位の町田がJ2リーグ21位の大分に逆転勝ち。
 個人的にはチャンピオンシップより、J1昇格プレーオフとJ2・J3入れ替え戦に注目している。まぁ、鹿島がチャンピオンシップに出場していないことが大きいかな(汗)。来季どのカテゴリーに所属するかが決まるだけに、選手、サポーターたちは必死。C大阪と愛媛の試合をハイライトで見ると、C大阪にとってはヒヤヒヤだったんじゃないかな。福岡はやっぱり強いなぁ。6日の日曜日、いろいろと見どころはあるかと思うが、注目したいポイントを整理したい。

・J1昇格プレーオフ決勝はとにかく「先制点」

 今回はC大阪のホームスタジアムであるヤンマースタジアム長居で決勝が行われる。「中立地」で開催するはずが、国立が解体、昨年は味スタ、会場のキャパ、アクセス等などを判断して長居にしたみたいだが。まぁ、これは・・・。昨年は東京Vが下位に甘んじていたから問題にはならなかったが。
 まぁ、会場のことはさておき(汗)、年間順位では3位の福岡、4位のC大阪、引き分けだと福岡のJ1昇格。福岡が先制すると、C大阪は2点以上必要になるため、かなり優位に進められる。対してC大阪は勝たなければJ1昇格がない。とにもかくにも得点が必要なため、必ず先制点を取っておきたいのがC大阪。重要な先制点をどちらが取るか、これに特に注目したい。

・有利なのは福岡だと思うが

 福岡はJ2リーグ戦終盤を8連勝で締めて、J1昇格プレーオフ準決勝でも勝利。この強さは本物か。決勝では引き分け以上でJ1昇格が決まる。この強さ、勢いからすると福岡が有利か。これまでのJ2リーグ戦は、3位以下は混戦になることが多かったが、今年に関しては3位以上と4位以下の勝ち点の差がある。
 決勝はもちろん一発勝負。なので当然何が起こるかわからない。J1昇格プレーオフ導入後、J2リーグ3位のチームが昇格したことがない。引き分け以上でOKというのが、選手に少しは影響ありそうだが、福岡の選手からすると当然、引き分け以上ではなく「勝ってJ1昇格を決める」。C大阪は勝つしかないので、試合内容よりとにかく結果やろう。

・大分はアウェイゴール1点を大事にしたい

 J2リーグ21位の大分は、J3リーグ2位の町田に逆転負けを喫した。アウェイゴール1点あるだけに、次のホームでは1対0もしくは2点差以上の勝利で残留できる。
 2年前はJ1だった大分なのに、わずか2年でJ2でも21位に沈んでしまうなんて想像もしなかった。少なくともJ1昇格プレーオフ圏内はいくだろうと予想していたが、わからへんもんやね。アウェイゴールを生かすためにも、大分からするとやっぱり「先制点」がほしい。
 J1所属経験があり、かつ国内3大タイトルを獲得したことのあるチームのJ3降格はない。これだけはどうしても避けたいところやろう。

・町田は「勝利すること」を考えたい

 2012年度はJ2に所属していたが、最下位となりJFLに降格。その後J3ができて、今年はJ3リーグ2位。ホームで大分に逆転勝ちし、4季ぶりのJ2が近づいた。先勝しているので、アウェイでは引き分け以上でOK。ただ、先制点を大分に許すと、どうなるかが全く分からなくなる。
 J3の試合自体、殆ど見ていないから、内容自体はよくわかっていないが、J3最少失点の町田だけに、先制すればJ2昇格に大きく近づく。町田にしても先制点だと思う。町田の選手も福岡と同様、引き分け以上ではなく「勝ってJ2昇格を決める」。試合展開次第だが、引き分け狙いということはせず、勝利することを考えたい。

【最後に】

 J1昇格プレーオフ、J2・J3入れ替え戦、共に来季のカテゴリーが決まる戦い。福岡、C大阪、大分、町田、どうしても負けられない。激しい試合になることは間違いないと思う。
 選手たちは良い結果が出ることを信じて戦う。サポーターもそうなるように信じて懸命に応援することやろう。ヤンマースタジアム長居でJ1昇格プレーオフ決勝が行われるということで、6日の日曜日は長居へ行ってみる。選手、サポーターたちの必死な戦いぶりを見たい。泣いても笑っても日曜日に全てが決まる。笑うのはどこか、泣くのはどこか、注目しよう!

激動の2015シーズンを振り返る

 2015シーズンのJリーグは終了し、国内では天皇杯を残すのみとなった。J1年間王者は広島。J1昇格は大宮、磐田、福岡。J2昇格は山口、町田となった。
 まぁ、一応チャンピオンシップは見ていたが、勝負強いし、攻撃力も守備力もまさに最強。森保監督は2012年就任4年で3回のリーグ優勝。3回の優勝を経験した監督は、2007年から3連覇したオリヴェイラ氏以来2人目。素晴らしい。
 そして我らが鹿島アントラーズは、リーグ戦では年間5位。天皇杯は敗退したが、ナビスコカップは獲った。3年ぶりのタイトル。一言でいえば「激動」とも言えたシーズン、振り返ってみることにする。

・何といってもセレーゾ監督の解任

 2ndステージ第3節の松本戦で完敗し、数日後にセレーゾ監督解任。これはホンマに「まさか」と思った。昨年は特に世代交代が加速し、リーグ3位に。そして今年はさらなる飛躍をと期待されたシーズンだったが、1stステージでは連勝がなく、6勝7敗4分の8位。2ndステージ第1節の新潟には勝利したが、そしてその後J2に降格する清水、松本には勝てず。新潟戦では劇的勝利にも見えるが、試合内容はズタボロ。
 1stステージではケガ人や1トップが固まらない。ダヴィは長期離脱中、赤アもケガ。1トップを任されたのはFWでは高崎しかいなかったし、夢生も1トップを務めた。ジネイが使えると思ったら、横浜FM戦で全治約8ヶ月の重傷。1トップはコロコロ変わり、つまらない失点のオンパレードも続いてしまった。そういった中でも立て直しに懸命だったと思うし、若い選手を育てなければならないし、難しい監督業。

・石井監督就任後は、これまでのやり方に戻しただけ

 セレーゾ前監督の後を継いだのは、石井正忠氏。コーチ歴は長いが初めての監督業となった。セレーゾ政権で禁止されていた練習でのスライディングタックル、これを解禁。解禁したことで球際の強さが生まれたと言われている。ケガのリスクを伴うが、ここ数年、球際の弱さが目立っていただけに、効果があってよかったんじゃないかと。
 鹿島は元々ポジション争いの激しいチーム。セレーゾ氏の時は、カイオや土居といった選手は不動のレギュラー。植田など若手を積極的に起用してきた。石井監督になってから、不動のレギュラーだったカイオ、土居はレギュラー白紙。すべての選手に競わせた。これは以前からやっていたこと。その結果、あまり出番のなかった中村が台頭。このままカイオ、土居が不動のレギュラーなら、中村は今季終了後に移籍していたかも知れない。
 まぁ、選手起用って難しい。カイオ、昌子、土居などは昨年、レギュラーを獲得した。更なる世代交代の加速・飛躍のためにも、積極的に使うというセレーゾの気持ちもわかるし、ポジション争いもしなければならないし。監督業って難しいね。
 4-2-3-1で戦っていたシステムも、石井監督になって伝統の4-4-2に戻している。FW選手が少なく、2トップとして機能する方法の模索を続けていた。土居と夢生の2トップや赤アとダヴィの2トップも。シーズン後半は土居の骨折もあったが、赤アと夢生の2トップで落ち着いてきた。

・「正念場」をまだ経験していない

 石井監督就任後のリーグ戦は11勝3敗。就任後は6連勝もあり、これまでの鹿島が戻ってきた。が、どのチームでも必ずどこかで「正念場」がやってくる。ずっと勝ち続けるのは難しい、必ずどこかで勝てない時期、踏ん張りどころという時期がやってくる。石井監督になってから「正念場」とも言える状況はまだない。9月最後の試合の浦和戦で敗れ、10月は過密日程にもなることから、ここが正念場かと見ていた。天皇杯は敗退してしまったが、ナビスコカップ優勝にも輝いた。
 来季も石井監督でいくことは濃厚。苦しい時期というのはあまり見たくないが、それをどう乗り越えようとするか、本当のチームの力が問われる。コーチ時代から長い間鹿島を見てきた石井監督だけど、監督となればどうか。監督として真価を問われる。来季、正念場がやってきた時に、石井監督がどうチームを鼓舞するか、乗り越えるか、注目していきたい。

・救世主?であり、チームMVPと言える金崎夢生

 今年2月、ポルトガル2部ポルティモネンセSCから期限付きで鹿島に移籍してきた金崎夢生。2008年シーズン終了後に、鹿島が獲得したいと報じられていたくらいの選手。2009年まで大分、2010年から3年間は名古屋、海外移籍を経て今年念願の加入。
 夢生がいなかったら鹿島はどうなっていたか、これを思うとゾッとする。当初はサイドでの起用を見込まれていたが、FWの不足もあって1トップを務めたり、石井監督になってからは2トップの一角として活躍。ゴールへの意識も高まり、リーグ戦では9得点。ゴール数ももちろんだが、前線でよく動いてくれた。今年は期限付き移籍で鹿島に加入したが、鹿島に完全移籍すると発表!というニュースを期待したい。

【来季へ向けて】

 鹿島は現在、ダヴィ、本山、鈴木隆雅、佐藤の4選手の退団、鹿島ユースから昇格する4人(町田君、垣田君、平戸君、田中君)を正式発表。補強の噂はまだないが、GKは佐藤の退団で3人になるため、ここは補強が必要。DFは手薄なサイドバック。最も影響を与えそうなのは柴崎の動向。今冬の海外移籍はあるのか。
 補強に関しては、今も水面下で調査やオファーは進めれられているのではないかと。これはこれからも注目するとして、やはり来季はリーグ優勝がほしい。2009年のリーグ優勝後、6シーズン優勝がない。2002年から2006年の5シーズン優勝なし、これを上回ってしまった。ナビスコカップは獲ったが、やはりリーグ優勝することが黄金期を再び築けるきっかけとなると思う。
 これからしばらくは他クラブも含めて、退団、補強の記事を見ていこう。そして、来季はどのような体制になるか、楽しみにしよう。

2015シーズンは全て終了

 2015年度のナビスコカップ優勝は鹿島、リーグ戦優勝は広島、天皇杯優勝はG大阪。これで2015シーズンの国内サッカーは全ての日程を終了した。これからしばらくはオフ。U-23日本代表は、リオデジャネイロ五輪アジア最終予選を兼ねたU-23選手権のメンバーに選ばれた選手に関しては大変やろうけど、オリンピック出場権を獲得してほしい。
 さて、2015年のJ1は2ステージ制となった。今も賛否両論があろうかと思う。個人的にはできれば1シーズン制のほうがもちろんいいけど、Jリーグも何かと改革を進めていくという点は評価したい。今回の2ステージ制に関して、個人的な感想を書いてみることにした。

・元々Jリーグは2ステージ制だった

 Jリーグが開幕したのは1993年。10チームによるリーグ戦を、1stステージ、2ndステージ共に2回戦総当たりで戦い、各ステージの優勝チームが2試合制のチャンピオンシップを戦っていた。
 その後、チーム数が増え、1996年のみ1シーズン制。1997年からは再び2ステージ制に移行した。1996年に関しては16チームになったことで、1シーズン制に移行したが、この当時は2ステージ制+チャンピオンシップが定着していた。そして、リーグ戦の後の「サントリーカップ・チャンピオン・ファイナル」という、チャンピオンシップに代わる?大会が行われていた。ナビスコ優勝チームと2位チーム、リーグ戦優勝チームと2位チームとがトーナメントで対戦するというもの。結果、名古屋が優勝。
 このサントリーカップ、協賛のスポンサー(サントリー)への配慮、そして最後の盛り上げとして確か開催されていたような。あまり記憶にない。純粋に1シーズン制なら鹿島が優勝だが、何か盛り上がり方がイマイチだったような気がしている。1997年から再び2ステージ制に移行し、2004年まで続いた。

・年間勝ち点1位が優勝できない「わかっていたこと」

 2015年度のJ1リーグでは、年間勝ち点1位の広島がチャンピオンシップで1勝1分で年間優勝を果たした。今回は年間勝ち点1位チームが優勝できたわけやけど、以前の2ステージ制では、年間勝ち点1位チームが優勝できないというケースは多々あった。
 いい例は1999年から2001年やろう。1999年は清水が年間勝ち点1位だったが、チャンピオンシップ敗戦で2位。チャンピオンシップを制した磐田は、年間勝ち点では6位。
 2000年は柏が年間勝ち点1位。しかしステージ優勝していないため、チャンピオンシップには出場できなかった。2001年のジュビロ磐田は、年間では26勝3敗1分の勝ち点71で圧倒的強さを見せたが、チャンピオンシップの敗戦で年間2位になった。
 2002年の磐田、2003年の横浜FMの両ステージ優勝によるチャンピオンシップが開催されず、といったこともあり、1シーズン制に移行したわけだが、これまでも年間勝ち点1位が優勝できないケースがあるのはわかっていたことやし、そういうルールの下でやっている。2015年は、年間勝ち点2位の浦和が3位のG大阪に敗れ、年間順位は3位。これもそういうルールの下でやっている。

・確かにわかりにくいチャンピオンシップ

 1stステージ優勝が6月に決まった。そういえば、2004年までの2ステージ制での1stステージは、そういった時期に決まっていたかな(年度によって時期は前後するが)。2005年からの1シーズン制で慣れたこともあって、変な違和感を感じた。そして2ndステージまで戦い、ここまでは2004年までの2ステージ制と同じ。
 以前の2ステージ制ならば、各ステージの優勝チームがチャンピオンシップで、ホーム&アウェイの2試合合計で年間優勝を決めていた。これのほうが単純でわかりやすい。これでは以前のやり方に戻すだけなので、Jリーグも多くの議論を重ねたものと思われる。その結果たどり着いたのが、各ステージ優勝チームと、年間勝ち点1位から3位までの最大5チームによるトーナメントという方式になった。
 俺自身「各ステージ優勝チームと、年間勝ち点1位から3位までの最大5チームによるトーナメント」ということしか理解しなかった。この要件を満たせば、チャンピオンシップに出場できるわけやから。ややこしかったのは重複した時のパターンやろうね。何パターンもあって、そのパターンを理解しようとしたら余計にわからなくなると思う。だから、俺はパターンを理解することはあまりせず、チャンピオンシップに出場できる要件を満たすよう、応援していただけだった。

・チャンピオンシップ決勝が水曜日と土曜日

 2015年度のチャンピオンシップ決勝、以前のホーム&アウェイの2試合合計ではあったが、開催日程が第1戦が12月2日の水曜日、第2戦が12月5日の土曜日。できれば両日とも土曜日にしてほしかったかな。
 でもこれは、今回の方式や過密日程からそうなるしかなかったのか。第1戦のG大阪でのホーム、水曜日開催ながら17,844人のサポーターが詰めかけたが、満員には少し届かなかった。まぁ、準決勝に勝利してすぐにチケットを販売して、中3日での試合。これを考えたら、満員に近い観客やったもんなぁ。土曜日開催なら前売り段階でチケット完売になっていたはず。

・過密日程、なおさら

 2005年、1シーズン制に移行とともに、J1を2チーム増やし、18チームとした。チャンピオンシップを廃止したことで、2チーム増やすことができた。
 1999年から2004年までのJ1は16チーム、それでも日程的には忙しいが、現在の18チームより4節分少ないから、ややゆとりがある。今回は18チームのままなんやね。2ndステージ最終節が11月22日の日曜日。もしも、チャンピオンシップ出場が4チーム以上となると、1回戦から出場となるチームが出てくる。そのチームが決勝進出を果たすとすると、リーグ戦最終節が日曜日、チャンピオンシップ1回戦が水曜日、準決勝が土曜日、決勝第1戦が水曜日、第2戦が土曜日。中2日が3回という過密日程になってしまう。
 また、そのチームが年間優勝すると、クラブワールドカップにも開催国枠として出場。貴重な経験ができるが、蓄積疲労はかなりのものと予想できる。さらに天皇杯に勝ち残っていたら・・・。

【2ステージ制の今後】

 確かに最も良いのは1シーズン制にして、純粋に年間勝ち点1位が優勝とするのがいい。これはJリーグも認めている。冒頭にも述べているが、何かと改革を進めていくという点は評価する。ただ、今回の2ステージ制を見ると、ライト層にとってはやっぱりややこしいかなと。これまでの2ステージ制を見てきた俺でも、2ステージ制への頭の切り替えがちょっと変な感じだった。
 当面は2ステージ制にするという村井チェアマンの主旨は従うしかない。新しい2ステージ制の1年目なので、当然課題も出てきた。2016年度のチャンピオンシップでは、シード順などの変更があるが、これ、ライト層にわかるかな。
 2016年度のJ1は初めて2月下旬開催となった。これは確かに評価するが、例年の時期から1週間だけ前倒し。これ、選手にとっては大きいことかな。さらに、例年なら日にちだけは決まるが、2ndステージの具体的な日程が明らかになっていない。一応、11月上旬で2ndステージ終了ということで調整中のようだが。選手にとってはこれでも過密日程かなぁと。
 2ステージ制という方式を変えないまま、サポーターにとって(特にライト層)、選手にとってよい方式を考えるというのは難しい。すぐ結論が出るなら苦労はないし、これからも議論を重ねていくしかないと思う。ただただ迷走してしまわないようにと。

2016シーズン始動

 1月12日、鹿島は新体制発表を行い、いよいよ2016シーズンが始まった。まだ若干名のIN、OUTはあるかも知れないが、概ね陣容は固まった。
 昨日発表された山村の移籍、まさに寝耳に水。2012年途中にレギュラー奪取かと思われたが、第23節の新潟戦で右鎖骨を骨折。2013年途中に再びレギュラー奪取かと思われたが、2014年と2015年はレギュラーを奪われ、不本意な2年になった。骨折の影響からか、寄せが甘く見えるが、相手DFとあまり激しく当たれないんやろうね。高さやビルドアップ能力などは優れているし、セレッソではきっと出場機会は増えると思うし、頑張ってほしい。
 そして、いい意味での「サプライズ」はブエノと三竿健斗の加入。全く予想していなかったので、こういった調査もしっかりと水面下で調査していたんやね。活躍を期待しよう。
 陣容がほぼ固まって、いろいろと気になっていることがたくさんあるが、いくつかピックアップしてみよう。

・GKは櫛引政敏がどういう影響をもたらすか

 GKでは、佐藤昭大が熊本へ移籍し、ここはやっぱり補強が必要だった。そこで加入したのが、清水から櫛引政敏が期限付き移籍してきた。完全移籍ではないの理由はいくつか要因はあると思うが、J2に降格した清水の今後のこと、曽ヶ端からポジションを奪える実力があるかの見極め、公式戦まだ1試合も出場していない川俣や小泉のことなどがあるのかなぁと。
 一部のメディアで「曽ヶ端より力の無い選手を獲得しても無意味」という記事を見た。まぁ、これやろうね。一昨年獲得に動いていたとされる林彰洋(鳥栖)は獲得できなかった。林なら経験もあるし、曽ヶ端を脅かすだけの実力があると思う。櫛引はまだ若いし、ポテンシャルの高さを見込んでいるかな。ミスが多いという評価もあるようだが。
 名古屋の楢崎正剛は40歳になるシーズンだが、昨年は全試合フル出場で、ベテラン健在をアピールした。曽ヶ端は37歳になるシーズンだが、当然ポジションを明け渡すことは考えていない。GKでは櫛引がキーとなる。

・DFは面々はいるが、ブエノの使い道

 センターバックに関しては、昨年と同様、ファン ソッコと昌子が軸になるか。そして植田と青木がおり、ユースから町田浩樹が昇格。2年生の時に町田君を見たが、体格もいいし、相手の攻撃をことごとく跳ね返す高さも持っているように感じた。1年目から試合に出場できればうれしい。
 危惧しているサイドバック、加入したブエノはどう使うのか。ブエノは若いが、昨年の神戸でも出場経験がある。主にセンターバックのようだが、昨年の鹿島戦では右サイドをやっていた。左はどうか。将来性を見越しての獲得らしいが頑張ってほしい。左サイドバックは山本だけなので、ここは補強や起用方法に着目しよう。

・ボランチは何といっても永木亮太

 永木亮太、湘南への感謝を述べた上で、鹿島でさらにサッカーを学んで、そしてタイトルを獲ること、期待したいなぁ。遠藤航も狙っていたと報じられていたが、遠藤航は浦和に移籍。個人的には永木のほうが欲しかった。FKは小笠原や柴崎に劣らないくらい正確、パス供給、そして何といっても運動量。湘南スタイルで鍛えられてきたこの運動量に特に期待したい。
 永木が割って入ることができるか、これは大いに可能だと思っている。柴崎はまずは残留したが、山村と梅鉢が移籍した。そして小笠原は今年37歳、青木はボランチもセンターバックもできるが、34歳のシーズンとなる。怪我に十分気を付けて、ポジション奪取を期待したい。
 そして三竿、同い年には久保田と大橋がいる。柴崎の海外移籍はそう遠くないと思うし、まずは試合出場を目標に、そして将来、鹿島のレギュラーを獲得してほしい。山村と梅鉢は移籍したが、柴崎残留に永木、三竿の加入で一気にボランチの層が厚くなった。

・オフェンシブハーフは十分足りているか

 遠藤、カイオ、中村、土居、杉本と人材は足りている。杉本に関しては3年目になり、今季が勝負。鹿島は新卒(特に高卒)として入団3年間を目途に、今後鹿島の伝統を引き継ぐことができるかを見極めることが多い。ただ、その3年で実力が発揮できずに、他クラブへ移籍してしまう選手が多い。杉本は今季3年目、勝負の年となる。
 昨年後半から台頭してきた中村、年齢的には中堅になるし、昨年手応えを掴んだだけに、今季はレギュラーとして活躍を期待したい。このポジションは鈴木優磨もやっているので、何かとやり繰りはできるやろう。土居に関しては今年も2トップの一角での出場がありそう。

・不透明なFW

 ここがよくわからない。FW登録のメンバーとしては、赤ア、ジネイ、高崎、優磨、垣田。垣田君に関しては1年目なので、しっかり体を作ってほしい。
 何といっても金崎夢生の動向。2016シーズンの登録選手リストに金崎の名前がない。スポニチ曰く、欧州志向が強く、引き留め交渉に難航していると報じられている。登録はMFだが、昨年後半からは2トップの一角で、チームMVP級の活躍。ゴールへの意欲、ガツガツと動くこの夢生が抜けるとなると痛い。どうなることのやら。
 もう一人わからないのがジネイ。昨年6月の1stステージ横浜FM戦で全治8ヶ月の重傷。その後のリハビリや、動きを見ていると2015年内にも復帰できそうな雰囲気だったが、実際そうではないんやろうね。試合でのパフォーマンスが蘇るか。でもジネイの実力は実証済みなので、復活を期待したい。

【最後に】

 思うところがいろいろあったので、かなりの長文になったね(汗)。2016シーズンの登録選手リストは発表されたが、今後もIN・OUTはあるかと思う。特に左サイドバックや夢生の動向。
 今日は新ユニフォームの実物もお披露目。2003年以来の襟付き。なかなかいいね。俺自身、私服は襟付きのものしか持っていない。ということもあるのか、サッカーのユニフォームは襟付きか襟なしか、どちらがいいかとなると襟付きが好き。
 早速オンラインショップでユニフォームを注文。今回は背番号が10になった柴崎。2年前に柴崎にしたが、10になったから。仮にシーズン途中に海外移籍をしたとしても、今シーズンは柴崎のユニフォームでいく。次の楽しみは日程発表。開幕カードがいよいよ発表される。楽しみにしよう。

金崎夢生、レンタル期間終了

 鹿島は18日、ポルトガル2部ポルティモネンセSCから鹿島に期限付き移籍していた金崎夢生が、所属元のポルティモネンセSCに復帰すると発表した。
 (鹿島に完全移籍という)願い叶わず。これは辛い。昨年2月に鹿島に期限付きで移籍し、久々のJリーグ復帰となった。この当初は、2列目を務められる選手が多い中で、夢生をどういう起用をするのか、というところに注目していた。まぁ、主にサイドにはなるやろうと思っていたが。シーズン前半はその左サイド、時には1トップを務めていて、よく動いてくれるという印象を持った。
 2ndステージ途中で、セレーゾ監督が解任され、石井監督になった後、チームは伝統の4-4-2となった。ここで金崎の起用されたのが2トップの一角。これはホントに当たった。よく動いてくれたし、ゴールへの意識がすごい。ナビスコカップ優勝にも大きく貢献してくれたし、チームMVP級の活躍だった。
 ところが、所属元のポルティモネンセSCが先に復帰を発表。それでも鹿島側からの発表がないから、完全移籍の可能性を信じていたが、今日、鹿島側も発表。
 1年という短い期間だったが、強烈なインパクトを残してくれた。欧州のリーグを2013年から経験しているし、Jリーグで何かを掴んで、欧州リーグへ戻りたかったんかも。そう思いたい。夢生には夢生のサッカー人生があるし、欧州で再びプレーしたい気持ちもわかる。この鹿島での経験は大きな財産となったと思うし、欧州リーグで活躍して、日本代表の中心選手となれるように願いたい。夢生、ありがとう!

JUJU

 俺自身は、1990年代からJ-POPを鬼のように聴いていた。90年代はZARDやWANDS、B'zなどのビーイング系、小室ファミリーなどよく聴いていた。特にCOUNT DOWN TVは一週も欠かさず見ていた。
 ところが、最近のCOUNT DOWN TVを見ていると、よくわからないアニメの声優やゲームキャラ?のような曲が上位にランキングされるようになって、最近のJ-POPがわからなくなってきた。その中で何とかいい曲を聴いていこうということで、今も最もハマっている歌手、それがJUJUという女性歌手である。
 2004年デビューで、歌手としてのキャリアは長い。「奇跡を望むなら...」で頭角を現したが、俺自身がJUJUの存在を知ったのは、実は2009年の「やさしさで溢れるように」のサビを聴いてから。フルで聴いてみていい曲やなぁと。その2009年には、JAY'EDとのデュエット「明日がくるなら」をリリースし、これはデュエットソングとして結構有名じゃないかな。
 JUJUの曲は、比較的しっとりとした曲が多いが、最近はJAZZなどのジャンルや、「PLAYBACK」などのアップテンポの曲も増えていて、実に幅広い。では、好きな曲をあえて3曲に絞ったとしたら、以下の曲を挙げる。
 今も最も好きな曲は「ありがとう」。2012年10月10日(ジュジュの日)にリリース。7年間温めていた曲とあって、素晴らしい曲に仕上がっている。バラードでもしっとり、さわやか、スケールたっぷりなど曲調は様々だが、この曲は感動的なバラード。ラストサビは特に最高。
 2曲目は「ラストシーン」。2014年9月にリリースされた曲で、広末涼子が出ていたNHKドラマ「聖女」の主題歌。これもスリルがあってゾクッとくる。ドラマがヒットしたみたいなので、この曲で紅白に出てほしいなと期待していたが、叶わず。JUJU本人は紅白に出たいのか、出たくないのか、これはわからないが、いい曲なんやけどなぁ。
 最後3曲目は「この夜を止めてよ」。2010年11月リリースで、盛岡勤務ラストの月だったので、よく覚えている。ちょっぴり寂しくなる曲やね。これもホントにJUJUの名曲の1つになっていると思う。
 他にも「sign」や「また明日」など、いい曲はいっぱいある。今日は何でJUJUを取り上げたか?って?まぁ、いい曲いっぱいあるで!とPRしたかっただけ(笑)。最近のJ-POPがよくわからへんようになってしまって、CDのレンタルも少なくなってきたが、これからもいい曲を出している歌手の発掘していこう。

ニューイヤーカップを終えて

 ニューイヤーカップ宮崎ラウンドは、2月4日に全てを終え、鹿島は2位で、2年連続の優勝はならず。次はプレシーズンマッチ2試合がある。
 スカパーを契約していないので、ハイライト映像しか見ていない。そのハイライト映像や、他サイトのコメントなどを見て、感じた点を挙げる。
 まずはGKだが、千葉戦に出場した櫛引は期待できそう。失点シーンはやむを得ない。これは櫛引にセーブしろっというのは厳しい。他サイトのこれまでの書き込みで、ミスが少々多いというのを見たが、U-23選手権などを見ているとそれは感じない。曽ヶ端からポジションを奪えるかが楽しみ。そして、これまで1試合の出場もなかった川俣、熊本戦では好セーブもあって、アピールに繋がったはず。これからに期待したい。
 DFでは何といっても植田。U-23選手権優勝に大きく貢献した。植田の成長に、秋田豊氏は絶賛。U-23選手権開催中は、日本ではシーズンオフ期間である。そのシーズンオフ期間に関わらず、U-23選手権に出場して、帰国後すぐに宮崎に合流。殆ど休んでいないと思うし、これからはアピールとともに、コンディション調整もしっかりやらなければ、レギュラー獲得はできない。是非ともレギュラーを勝ち取ってほしい。
 MFでは永木がケガで、ニューイヤーカップは出場していない。U-23選手権のメンバーであった三竿、ボール奪取能力に優れていて、センターバックもできるようだが、やはりボランチで見たいね。中盤でボール奪取能力を発揮してくれると、DF陣の負担が軽減するし。層が厚くなったボランチだけに、是非ともアピールしてほしい。攻撃的な遠藤と中村は心配していない。遠藤は今年もチャンスメークや得点に期待できそうやし、中村も持ち味であるセンターアタックは健在。
 気がかりはFW、ニューイヤーカップ3試合で、FW登録の選手の得点は、垣田の1点だけ。ジネイは3試合全てに出場。昨年に大きなケガをして、状態がどうかと思っていた。サッカーダイジェスト曰く、状態は上がっていると。夢生がいなくなって、2トップの組み合わせはまだ模索段階なのかな。FWの軸がまだ固まっていない感があるので、特にジネイに関しては、開幕までにコンディションが上がればと思う。
 永木やカイオなど、ケガ人が出ているが、ケガ人が復帰してくれば、かなりの競争になる。特にボランチ。現時点では、守備や攻守の切り替えには手応えがあると、メディアが報じているが、あとはやはりFWといったところやろう。昨年の序盤もFWが固まらなかった。今年もか?と。あとはプレシーズンマッチ2試合を戦った後に、Jリーグが開幕。開幕までに最高の状態で臨んでほしい。


▲このページの先頭へ▲