鹿島魂From関西
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第191回〜第200回

希望のスタメン

 鹿島は先週のナビスコカップ予選の大分戦で勝利し、最終節を待たずに予選突破を決めた。そして、最終節の相手となるセレッソも予選突破。これによりお互いメンバーの入れ替えが可能となる。所謂「消化試合」かも知れないが、決して消化試合という考え方ではなく、出場機会が少なかった選手にとっては絶好のアピール機会となる。そこで、俺自身が希望する水曜日のセレッソ戦のスタメンを考えてみる。

  • 【希望のスタメン】
    • GK 佐藤昭大
    • DF 西大伍、植田直通、山村和也、前野貴徳
    • MF 柴崎岳、本田拓也、遠藤康、中村充孝
    • FW ダヴィ、大迫勇也

 一応、ベストメンバー規定に抵触しないように。特にセンターバックは強く希望したい。高さや1対1に強い岩政と似たタイプの植田、視野が広くパスセンスにも優れる山村、違うタイプのセンターバックを並べて、どんな戦い方になるのかが見たい。
 ボランチは迷った。本田はまずスタメン。柴崎はずっと試合に出ているので、少し休ませてもいいが、若いし、攻守のバランスを考えると絶対に柴崎と本田の組み合わせがいい。梅鉢も出したいなぁ、となると柴崎か本田のどちらかが変わる。2列目はこれからを考えると遠藤と中村でいきたい。
 FWはダヴィと大迫かな。特別指定選手の赤アも見てみたいな。上記スタメンには、直近のリーグ戦5試合のうち、1試合以上先発メンバーとして出場している選手は7人いるので、まだ1人入れ替えられる。とにかく、これからの鹿島を考えたメンバー構成で戦ってほしい。当然、収穫や課題が出てくると思うし、これらをどう活かすかが大切。勝敗も大切やけど、今回のセレッソ戦は比較的気楽に見られそうかな。

今季のJリーグ、ここまでを振り返って

 J1は、日本代表のW杯アジア最終予選の戦いや、コンフェデレーションズカップ出場のため中断期間に入っている。ここで、今季のJリーグを振り返ってみることにする。
 失礼やけど、大宮の首位は予想していなかった。ズラタン、ノヴァコヴィッチの活躍も光るが、どんな攻撃にでも対応できる守備の構築が素晴らしかったみたいやね。中断期間の間に、当然他クラブは研究してくると思う。中断期間が終わった時も、この強さが継続するか注目される。
 さて、我らがアントラーズは勝ち点25の4位。7勝2敗4分、数字的に見ると、これだけの成績は残せて当然だと思う。まぁ昨年は特に酷すぎた。過渡期の中で新監督、チームを再構築することになって、開幕4戦得点ゼロなど大失敗した昨年と比べたらね。
 もう一つの「予想外」は磐田。まさかの17位。今季3バックの布陣でスタートも低迷し、森下監督を解任。長澤暫定監督の後、関塚さんが監督に就任。中断期間後に立て直せるか注目される。
 鹿島の話に戻るが、現時点で4位というのは一応評価する。でもまだまだこのチーム、強くなると思う。そのためにはまだまだ課題はある。ベテラン選手の起用が多い印象があるが、遠藤や中村を積極的に起用してほしい。遠藤でボールが収まるし、体も強い。アツは当初どうなるかと思ったけど、名古屋戦がよかったし、これからも遠慮せずにガツガツとプレーしたら彼の能力はさらに上がると思う。
 あとは守備陣かな。今のレギュラーで、守備能力に長けたボランチやDFがあまりいない感じがする。小笠原と柴崎は元々攻撃的、西は攻撃時は悪くないが、守備に不安が残る。ポゼッション率を高めていけばと思うが、カウンター攻撃を受ける場面では「集中!」と叫んでしまう。ここまでを見て、選手交代のタイミングの遅さや起用法がはっきりしない時が多かっただけに、タイミングをしっかり見極めてほしいと。

 さて、J2は中断期間がないので、6月も試合がある。やはりG大阪が来たね。最初はどうかなと思っていたけど、負けていなかったので。遠藤や今野が不在でしっかり勝ち点3を積み上げるところは流石だと思う。あとはレアンドロと家長の去就か。宇佐美がG大阪に復帰が決定して、今後どうなるか。
 失礼ながら、J2で「予想外」と言えば長崎。J2昇格1年目ながら、プレーオフ圏内という好位置につける。今はJ2ライセンスだが、今季J1ライセンスが取得できたら、史上初のJ2昇格1年目でJ1昇格というのも。まぁ、当然甘くない。

 今月のナビスコカップ準々決勝2試合が終わったら、J1も再開する。下位に低迷しているチームの巻き返しや、勝てない時期がくるチーム、いろいろと出てくるかと。まだまだこれから。

Jリーグのこれから

 J1の中断期間中に、Jリーグのこれからの動向が気になってくるものが2つ。かねてから議論になっていた「秋春制」と、今年から議論となっている「2ステージ制復活」。これからの日本サッカーの発展に大きく関わる事項が議論された。
 まずは「秋春制」、といっても結局は「夏春制」。欧州リーグと同じように、8月開幕に翌年5月末終了というもの。俺自身はかねてから秋春制には反対。ここまで秋春制にこだわるのがよくわからん。
 Jリーグの理念は地域密着であって、多くの選手を海外へ送り出すことが目的ではない。近年の代表選手の活躍により、海外から注目を集めたこと、年俸も日本人選手は比較的安いということあると思うが、結果的に多くの選手が海外でプレーするようになっただけ。代表選手への考慮、移籍のスムーズさで秋春制へ移行しようという動きであれば、そもそもJリーグの理念の地域密着はどうなったの?
 そして結局は「夏春制」ということで。2008年、当時のJFA会長の犬飼氏は、夏のパフォーマンスの懸念などを挙げるが、確かにそうだとは思う。サッカー選手に限らず、一般サラリーマンでも夏の体力には気を遣う。しかし、サッカーが盛んな国は多く、各国の日程の都合などで、酷暑での試合を強いられることがある。どうしてもパフォーマンスは落ちるが、酷暑の中での戦い方やコンディション調整を各選手が知っておくことも必要だと思う。
 反対意見ばかりやけど、先日、シーズン移行に関して、Jリーグ公式サイトで初めて?のコメントを出した。J1とJ2の合同実行委員会で、欧州を中心とした国際的な日程に合わせることによるメリット、JFAやJリーグ、各Jクラブが協力して、冬季でも開催できるように環境整備を継続的に検討すると。シーズン移行対して、初めて?全クラブが合意したことになる。ということは、具体的には明らかにはなっていないが、新潟や山形などの豪雪地域での開催も、何らかの案がいろいろと挙がったのかな。

 そしてもう一つは「2ステージ制復活」。俺からすると「今さら・・・」。Jリーグが開幕した1993年以降、1996年を除いて2004年まで2ステージ制を採用していたJリーグ。2005年以降は、1シーズン制となっている。2004年までは、2ステージ制だけではなく、1993年当初からあった引き分けなし、Vゴール方式の延長戦などを徐々に廃止して、世界標準ルールで戦うようになった。今さら2ステージ制を復活させてどうなのか。
 2004年をもってチャンピオンシップを廃止、2005年にJ1を16クラブから18クラブにして、チャンピオンシップの分を埋めた。来季2ステージ制が採用されると、過密日程にもなる。かといって16クラブに戻すわけにもいかない。しかも来年はブラジルW杯が開催される年でもあり、日本代表の活動で、J1の中断期間が長くなることも予想される。2010年の南アフリカW杯では、約2ヶ月の中断期間があった。
 2ステージ制を復活させると、チャンピオンシップも復活するやろう。クラブW杯を考慮すると、今のJ1最終節と同じく、12月上旬でシーズンを終わらせる必要があると思う。
 俺自身、これまで2ステージ制を見てきたから、年間順位とか残留争いとかがどうなるか、概ね予想がつくが、2ステージ制をほぼ知らない人にとっては混乱するやろうね。今のままでは、来季いきなり2ステージ制復活は問題があると思う。

 ただ、いろいろと議論をしていくことに関しては悪いとは思わない。秋春制にしても2ステージ制復活にしても。ただ、納得する結論が必要。どういったメリットがあって、デメリットに対する対策が納得するものであるか、これに注目する。これからの日本サッカーに大きく関わることなので、これからもしっかり議論してほしいと思う。

ナビスコ決勝トーナメント

 J1は現在も中断期間中であるが、ナビスコカップ決勝トーナメント準々決勝が、6月23日と30日に行われる。鹿島の準々決勝の対戦相手は横浜F・マリノスである。ナビスコカップ2連覇中の鹿島、ヴェルディ川崎以来、史上2クラブ目の3連覇に向けていよいよ始まる。
 23日の第1戦はカシマスタジアムで。2試合とももちろん重要であるのは違いない。ホームなので、勝利することは当然ではあるが、決勝トーナメントではアウェイゴールルールが存在する。失点をしないことも重要となる。5月下旬のFC東京戦を最後に中断期間になったわけだが、その後オフを挟んで、宮崎キャンプを実施。今のところケガ人はいないのかな。FC東京戦で負傷退場した小笠原も、先日の東日本大震災復興支援試合に出場していたからよかった。
 対戦相手のマリノスは、日本代表に招集されている栗原がいないくらいで、今季好調の中村俊輔、そして元鹿島のマルキーニョスがいる。2011年のナビスコではマリノスに勝っているが、リーグ戦では2011年以降は勝っていない。ここ2年はあまり相性はよくない。
 しかし、やることは「自分たちのサッカーをやる」、これに尽きる。宮崎キャンプなどで練習した成果を、初戦にぶつけてほしい。日曜日の夜開催なので、カシマへ駆けつけるのは無理。30日のアウェイが18:00キックオフやったらなぁ、行けたのに。19:00では無理やわ。さぁ、ナビスコ3連覇に向けてスタート!

不安なJ再開

 ナビスコ決勝トーナメント準々決勝、鹿島は横浜F・マリノスにまさかの2連敗で、準々決勝敗退。史上2クラブ目のナビスコ3連覇の夢は潰えた。日本代表の活動のため、1ヶ月強中断していたJ1が今週末から再開する。再開初戦は、川崎フロンターレと対戦する。
 マリノスとの試合をハイライトで見て、かなり不安。守備の不安定さが露呈。今の主力メンバーで、守備能力に長けた選手はあまりいない。西に関しては走力はあるが、1対1の局面や連携面に不安が残る。第1戦ではマルキの動きを全然見切れていなかったし、気付いたらマルキがいたという感じに見えた。岩政と青木に関しては、高さや1対1は悪くないが、相手の速い攻撃への対応に不安を残す。第2戦では裏を取られまくっていて、マルキや奈良輪に得点を許していた。もう少ししっかりとケアしていればね。第2戦も先制を許して、気持ちも身体も後手後手だったかな。
 さて、J1再開初戦は川崎と。こんな状態で、好調の川崎と当たる。リーグ序盤は躓いた川崎、しかし中断前くらいから風間イズムが浸透し始める。ナビスコも準決勝進出。かつての鄭大世、ジュニーニョ、レナチーニョといった3トップなど、超攻撃的なイメージとはまた違った怖さがある。
 その川崎に勝つには、守備面の修正は欠かせない。ボランチは小笠原と柴崎がいるが、俺自身は、激しいプレスやフィードに長けた本田をもっと使ってほしい。攻撃面では多くのチャンスを作っていたし、フィニッシュという点では課題は残るが、決して悪くないと思う。あとは遠藤、ボールが収まるし、身体も強いし。彼をもっと使ってほしい。
 不安なJ再開となるが、今年初?の正念場かな。長いトンネルにならなければいいが、必ず復調して、優勝争いを繰り広げてくれると思う。楽しみにしている。

東アジアカップ、日本代表メンバー発表

 日本サッカー協会(JFA)は、東アジアカップを戦う日本代表メンバー23人を発表した。国内組のみで、若い選手が多くなっている。
 まずはやっぱり鹿島からの選出、柴崎と大迫の2人。まぁ、この2人しかいない。岩政も可能性があったかも知れないが、ここ最近の先発落ちや、マリノス戦での出来などからすると止むなし。柴崎は、遠藤・長谷部の後釜として期待されている選手。視野が広く、攻撃センスに優れる。守備という点ではまだまだ課題が残るが、これからの日本代表の主力を期待される柴崎である。
 大迫に関しては、FWとして全てを兼ね備えている逸材。年々成長していると伺える。DF陣などに激しいプレスに遭うと簡単に潰されていた過去も、身体が強くなってきたし。昨年後半の4-2-3-1の1トップでプレーの幅も広がり、決定力も向上。今季はすでに7得点を記録している。柏戦のフリーでの場面は決めてほしかったね。ただ、今季は間違いなく自身初の2桁得点はクリアするやろう。あとはヘディングの更なる向上かな。よくなってきたけど、頭で合わせられない場面もまだあるイメージが。代表のレギュラーFW前田遼一(磐田)のように、いとも簡単に頭でゴールを決めちゃうような?イメージが付けばいいと思う。
 他に代表に選出されたメンバー、注目してしまうのは柿谷曜一朗(C大阪)。彼のドリブルやスピードは怖い。ナビスコ予選の鹿島戦で決めたゴールは圧巻。WikipediaではDFの裏を取るのが得意ではないとは書いてあるが、そうなの?そんなイメージはないし、随所にDFの裏を抜け出すイメージが俺にはある。
 逆に代表に選出されなかったメンバーとして、佐藤寿人(広島)や闘莉王(名古屋)、大久保(川崎)などが選出から漏れた。ニュースとかで闘莉王待望論を見るが、ちょっと招集は難しいかな。若手主体という意図もあるが、スピードに乏しいし、裏を取られるケースを目にしてきた。ただ、コンフェデレーションズ杯で3試合で9失点。守備陣の立て直しが急務で、新たなる発掘が待たれる。
 コンフェデレーションズ杯から引き続き代表に選出されているのは、わずかに4人だけ。フレッシュなメンバーで戦うことになる。招集期間がわずかなだけに、果たして戦えるのかが気になるところ。言い方を変えれば「アピール合戦」にもなる。選ばれた選手全員、来年のW杯を当然目指している。これまでザックが固定メンバーで多く戦ってきて、そこからW杯本大会のメンバーに選ばれるのは僅かかも知れない。来年になったら「サプライズ」は注目するが。まぁ、選ばれた選手は自分の持ち味を存分に発揮してほしいし、多くの収穫を得られる東アジアカップになってほしい。

どうなるか

 東アジアカップの開催のため、J1リーグは2週間の中断期間に入っている。大迫が代表デビューを果たしたが、もう少し見たかったな。次に期待したい。
 さて、ちょっと気になっていることがある。先週から元川崎のレナチーニョが鹿島の練習生として参加。コンディションを見たいということで。外国人枠は1つ空いているが、獲得を前提としていない模様。FWはやや層が薄いとは言え、ダヴィと大迫がいる。今季のジュニーニョは2列目起用ということもあるが、獲得したらFW登録の外国人が3人になってしまい、鹿島らしくない。鹿島の現在の補強ポイントは守備である。
 その守備、最も気になっているニュースが今日入ってきた。本田拓也を清水が狙っていると静岡新聞が報じている。2011年に清水から加入した本田、鹿島に加入してからはケガで長期の離脱を余儀なくされた。2012年途中、本格的に復帰してきたとは言え、レギュラー獲得には至っていない。今季は守備固めで途中出場や、ベンチ入りも出番なしが目立つ。今のボランチは小笠原と柴崎であるが、2人とも攻撃的で守備に不安がある。本田のように中盤で守備ができる選手がいるだけでもずいぶんと違う。中盤でボールを奪ってカウンター、本田の持ち味である正確なフィード、といった場面も作れるし、DF陣への負担も減る。
 それだけに本田の移籍情報が入ってくるのは痛い。近々移籍となると、移籍金は発生する。それを踏まえて、水面下で補強へ向けての動きが行われているのか、これは今はわからない。守備が補強ポイントの鹿島にとって、本田がホンマに移籍してしまうと痛い。どうなるか注目する。

本田拓也、清水エスパルスへ完全移籍

 7/24、鹿島MF本田拓也が、清水エスパルスへ完全移籍すると発表した。プロとしてスタートした清水へ約2年半ぶりの復帰となる。
 月曜日に本田獲得が報じられ、その後アントラーズのメルマガからこのニュースが流れないことを願っていた。今日午前にメルマガ1通、練習時間の変更かぁ、ホッとした午前。そして夕方にメルマガ1通、がっくり、本田移籍だった。
 2011年、激戦のMF陣がいることを承知の上で鹿島に移籍してきた本田、まぁやっぱりケガによる長期離脱が大きく響いた格好となった。でも今年に関しては、パフォーマンスも戻ってきているし、出場した試合では、身体の寄せ、正確なフィード、随所に本田の持ち味は出ていた。ただ、途中出場ばかりで、本人にとっては不本意だったと思う。ただ、本田もいつの間にか28歳になった。日本代表の経験者だけに、このまま出場機会が少ないと勿体ない。年齢的にも決断する時がやってきたのかも知れない。
 さて、本田が抜けるとなると、守備能力を期待されるMFと言えば梅鉢。今年3年目の21歳、彼に特に期待したい。タイプ的には本田と比較的似ている。中盤での守備に難がある現在のMF陣で、こういった中盤で守備ができる選手は絶対に必要。彼にその役割を担ってほしい。今月の川崎戦では右サイドバックとして出場し、ゴールは決めたが、ゴールはおまけということで、本職のボランチで出場機会を得られるように頑張ってほしい。
 今年もシーズン途中で選手が移籍してしまうニュースが。こういったニュースを聞くとがっかりするが、本田には清水でもう一度レギュラーを獲得してほしい。清水戦ではブーイングします。鹿島の補強はどうなっているのか・・・。

阪神の決めポーズ

 阪神は今年から、西岡の発案で主にホームランを打った選手に対して、スタンドへ向かって決めポーズを行っている。これに対して今日のサンデーモーニングで、ミスタータイガースの掛布雅之氏は「プライドをかけて戦っている相手に対して尊敬の念が感じられない。ダメとは言わないが、やる場面を考えてほしい。相手を挑発する行為。米国だったら報復されますよ。OBとして考えていただきたい」との説明していた模様。
 間違ってはいないが、こちらからも「喝!」やね。やることにダメとは言わないが、やる場面を考えてほしい。これは確かに間違いではない。リードを許している場面で選手がホームランを打って、この決めポーズを行うのは虚しいし、まだ気を抜けない場面での決めポーズはどうかと思う。
 「米国だったら報復されますよ」。これが最も「喝!」。日本は日本、メジャーはメジャーやろ。こういったパフォーマンスがダメなら、楽天がやっている「バーン!」、ブラゼル(現:ロッテ)がホームランを打った後にやっているパフォーマンス、勝敗を左右する場面でヒットを打った選手がガッツポーズなどをやるのもアカンのか?ということになる。Jリーグで言えば、サンフレッチェ広島のパフォーマンスもダメってことやね。何で阪神だけ、こういった議論になるのか。
 阪神や楽天など、こういったパフォーマンスを行っているのは、チームに一体感をもたらすため。何でもかんでも相手を挑発しているわけではないでしょ。勝敗を左右する場面で打った時には喜んで、打てなかった時に悔しがる、気持ちを全面に出してプレーするほうが見ていて気持ちがいい。相手からすると見たくないパフォーマンスやけど、プレーでやり返したらいいと思う。プロ野球だけではなく、気持ちを全面に出して、しっかり真剣勝負をしてほしいと期待したいのが今望むことである。

どういう布陣がベストなのか

 鹿島は10日アウェイ仙台戦、1−2で逆転負けを喫した。前節は久々の無失点、そしてスルガ銀行チャンピオンシップを制した後の試合だったが、また2失点以上を喫してしまった。2008年と2009年は共に、34試合で30失点だった鹿島、今年は20試合で30失点で並んでしまった。堅守とも言われてきた鹿島にとっては、考えられない数字となっている。
 堅守だった頃の鹿島、要因はいろいろとあるが、攻守のボランチ、その役割がはっきりしていた。2008年は攻撃の小笠原と守備の青木、小笠原が全治6ヶ月の重傷を負った後は、中後(現:東京V)が穴を埋め、リーグ2連覇に貢献した。2009年も攻撃の小笠原に守備の青木、シーズン終盤からは中田が青木に代わって起用。小笠原が攻撃に専念できるよう、中田がしっかり守備をするという役割がはっきりしていた。
 では今年はどうか、再三言っていることやけど、守備能力の長けた選手が少なくなっている。これまで貢献してきた中田や小笠原、そして岩政もベテランの区域に入った。年齢的な衰えはさすがに少なからずある。それだけに、本田が清水に復帰してしまったのは非常に痛い。清水復帰後、3試合連続で先発で出場している。失点が止まらない今の鹿島、どういう布陣がベストなのか考えてみることにする。一応俺自身の希望ということで。

伝統の4-4-2 4-2-3-1の布陣
伝統の4-4-2 4-2-3-1の布陣

 上記布陣、現在、本山とダヴィはケガで離脱中だが、それは考えないこととする。
 まずは伝統の4-4-2、現時点ではダヴィと大迫の2トップになるやろう。最近、出場機会のある土居をどの位置に入れるか、やはりサイドハーフかな。4-2-3-1にすると、土居をトップ下でも使えると思う。しかしダヴィが余ってしまうんやね。4-2-3-1は所謂「大迫システム」、昨日の仙台戦でも大迫へのマークが厳しかった分、アツへのマークが甘くなって、ゴールにも結びついたと思う。
 失点の要因はいろいろとあるが、俺自身はやはり中盤に注目したい。シーズン序盤は野沢とジュニだった2列目、野沢に関しては前線での決定的なラストパス、プレースキッカーとしてこれまでも役割を果たしてきたが、守備の意識が今一つ。後ろが、守備におけるポジショニングや連携に不安のある西なので、右サイドを攻められやすいんやね。なので、遠藤の起用も推したい。彼ならボールキープ力があって、体も強い。守備陣への負担も軽減できる。
 今の小笠原と柴崎のダブルボランチ、昨年からボランチは主にこのコンビで戦っている。いずれも視野の広さ、技術の優れる攻撃的ボランチを並べているが、もう小笠原に至ってはキレに陰りがある。本田が清水に復帰してしまった今、梅鉢にその中盤の守備を託すしかない。梅鉢と小笠原を交互に使うことができないもんかね。仙台戦のマッチレビューで、セレーゾ監督は「有望な若い選手もいるが、駆け引きという部分、スカウティングから得た情報をどう活用するかというところで、まだ時間がかかるもの」と。何とも言われへんなぁ、正論でもあるが、試合に出場して得るものや課題も出てくるし。失点の要因がいろいろとある中で、最も強化をしなければいけないのは中盤の守備にある。
 今季序盤はベテラン中心、少しずつ若い選手が起用されることも出てきた。小笠原は若い時、秋田豊氏に「お前がこのチームを引っ張っていくんだ」と言われている。今度は小笠原が柴崎へ「お前がこのチームを引っ張っていくんだ」という流れのもとで、一緒にプレーすることで引き継ぎが行われているのであればと思うが、果たしてどうなんやろうね。アツに関してもそうやね、ジュニから役割を引き継ぐ流れが来ていればと思う。
 ただ、鹿島だけとは限らないが、ポジションは与えられるものではなく奪うものでもある。今の選手構成、中堅選手が少ない。増田、本田、興梠、伊野波といった中堅選手は移籍した。年齢構成がよかった約5年位前とは違う。経験豊富なベテランの技術を、経験の少ない若手が奪わなければならない。中堅選手が少ないので、若い選手が将来主力としてプレーをするためには、さすがに出場機会を与えることも必要になってくるんじゃないかな。このままベテランを主に使い続けると、若手は間違いなく育たない。ターンオーバーも視野に入れるほうがいいと思う。少しずつやるようにはなってきているけどね。
 俺が希望するベスト布陣を言っても仕方ないと思うが、希望したいのは「ベテランと若手の融合」と「中盤の守備」。一気に良い方向へは進められないが、守備に関しては急務である。次節の新潟戦は久々に一週間空くので、しっかり疲労を取って、次節に備えてほしい。新潟戦は観戦予定なので、是非とも勝ってほしい。


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