2019年11月30日 J1 第33節
カシマサッカースタジアム 入場者数:34,312人
鹿島1−3神戸(前半1−2、後半0−1)
鹿島惨敗、リーグ優勝消滅
今季ホーム最終戦、今節で引き分け以下になると、リーグ優勝は消滅する。勝ってもマリノスとFC東京のどちらかが勝ってしまっても、リーグ優勝は消滅する。まずは勝利して、マリノスとFC東京の結果を待つことになるが、オウンゴールでも何でもいい、どんな形でも勝たなければならない。
今回は試合前日に夜行バスを使って東京へアクセスすることにした。この試合でリーグ優勝の懸かった試合になればと思っていたから、すでに夜行バスの予約をしていた。しかし優勝が消滅する可能性のある試合になってしまった。夜行バスはあまりよく眠れないので、乗り物酔い薬を睡眠薬扱いになればと。寝られた時間もあったが、眠れない時間もあった。6時30分頃に東京駅日本橋口に到着。
次に、高速バスかしま号に。リーグ優勝の懸かった試合ではないため、高速バス乗り場は混雑していない。かしま号は通常であれば、試合開始6時間前からカシマサッカースタジアムへ延伸されるが、6時50分発のバスがすでにスタジアムまで行くバスになっていた。乗れたバスが7時10分のバス、これもスタジアムへ行くバスになっていたので、これでアクセスする。
夜行バス(土山SAより) | 東京駅日本橋口に到着 |
かしま号乗り場 | 鹿嶋市役所、オリンピックPR |
スタジアムには10時前に到着。今回でカシマスタジアムは51回目の観戦だが、初めてサポーターズシートを購入。近年のホーム最終戦は、指定席がすぐに完売してしまい、今回も完売。指定席が取れなかった。メインスタンドでゾーン指定や自由席のある席種を購入すると、一度も勝ったことがない。長居のカテゴリー3、長居球技場のメインミックス、カシマスタジアムのウエストゾーンなど。昨年と一昨年にウエストゾーンを選択したが、いずれも0対0。なので、サポーターズシートを選択すると勝てるかどうか、試してみた。
サポーターズシートの選択が初めてなので、最後尾がどこかがわからなかったが、「一般入場最後尾」のボードを上げた係員がいたので、ここで間違いない。すごいなぁ、一般入場でこんなにたくさん並んでいる。
ホーム最終戦ということで、お手製の横断幕がたくさん。そして、入場待ちしている中、しかおファミリーが「錨を上げろ」や「ロール」のチャントで盛り上げてくれた。しかおファミリーももちろん、アントラーズファミリー。共に戦いましょう。
カシマスタジアム | 「勝利以外に道はなし」 |
しかおファミリー | サポーターズシート一般入場の列 |
スタジアムに入場。確保したいエリアは4階層のメインスタンド寄り。小走りで行ったが、余裕で確保。あとはスタジアムグルメで。昼時なので、どこの店も行列になっている。今月からメルペイが全店舗で利用可能で、すでに俺はメルペイを入れている。ローソンを利用するときに主に使っていたが、カシマスタジアムでは初めて使う。現金を用意しなくていいし、便利やね。
さて、先発を見てみよう。鹿島は今日は三竿とブエノが警告の累積で出場停止。永木とレオがボランチ。センターバックは久々にスンヒョンと犬飼。そして今日は名古が左サイドハーフとして先発。対して神戸は、大きくメンバーを入れ替えている。イニエスタやビジャが欠場。古橋やセルジ サンペールもサブ。アウェイ神戸戦では、警告の累積で出場停止だった西が今日はサブに名を連ねている。選手紹介の時には大きなブーイング。
この鹿島と神戸、ここ数年のリーグ戦では、共にアウェイでの勝利が非常に多い。鹿島は2015年から今年までの5シーズン、ノエスタで5連勝。神戸も2014年から昨年までの5シーズン、カシマで4勝1分となっている。そろそろカシマで神戸に負けをつけたい。
カップヌードルと、メルカリの段ボール箱 | 鹿島灘 |
混雑するコンコース | 西大伍 |
神戸サポーター | 鹿島サポーター |
鹿島のフォーメーションは4-4-2。神戸はキックオフ前の布陣を見ると4-1-2-3だったが、プレー中は大崎が最終ラインに下がって3バック。3-4-3で攻めている。
勝利が絶対条件の鹿島が積極的に攻めている。9分に永木のFKから、ニアの土居か中のセルジーニョに合わせようとしたボールだったかと思われるが、神戸DF陣がクリアした。
先に点が入ったのは神戸だった。14分、大崎の縦パスが藤本にわたって、難なくゴール。何なんやろう、何をボーっとしてるんやろうと。大崎のパスが安井がコントロールし損ねたのが、うまく藤本のところに転がり込んだから、犬飼も「あれっ?」っと思ったかも知れない。
さらに29分にも失点してしまう。神戸の左サイドから山口、藤本と綺麗にパスが渡り、藤本のクロスボールを郷家がダイレクトでシュートし、2失点目。鹿島が強かった時代にあったプレーを、神戸にやられたというシーンかと思う。次々と神戸の連携に振り切られて、おかんむり。
神戸はボールを奪った後は早く攻めているが、鹿島の場合はボールを奪っても遅い。開始当初は積極的だったが、何をゆっくりしているんやろうと。
一応反撃の1点が入る。40分に永木のFKから、こぼれ球を拾った土居の個人技でシュート、何とか1点を返した。当然喜びなく、早く試合を進めようと、すぐにリスタート。
鹿島は4-4-2、神戸は4-1-2-3 | 警戒、ポドルスキ |
土居のシュート | ゴールネットを揺らし、1点を返す |
あと2点が必要、ハーフタイム中は「奇跡を起こせ」のチャントの繰り返し、後半を迎える。
後半は確かに攻め込む時間は増えた。特にレオが奮闘。ボール奪取はもちろんだが、縦への推進力を生かして、早く攻めようとしている。
56分、鹿島は惜しいシーン。町田の左サイドからのクロスボールを伊藤がダイビングヘッドで押し込もうとしたが、うまく合わせられず。左サイドバックは本職ではない町田だが、このクロスボールはよかったね。安西が今夏に移籍して、小池の出場機会が増えたが、小池は不振で今日はベンチからも外れている。山本も負傷明けということもあるのか、ベンチ外。なので町田に期待がかかっている。
何とか打開しようと、鹿島は63分に2人同時に選手交代。内田に代わってレアンドロ、伊藤に代わって上田が投入される。どうやらレアンドロが右サイドハーフで、セルジーニョはトップ下かな。永木は右サイドバックにポジションチェンジ。
70分には永木のFKを町田が合わせるがゴールならず。鹿島は74分に3人目の交代枠を使う。名古に代わって白崎が投入される。その2分後には、右サイドの永木がクロスボールを送ると、そのボールをレアンドロがオーバーヘッドで合わせるが、枠に飛ばなかった。前半と違って攻めているんだがね。
神戸は86分に藤本が負傷交代。その交代は西と。西が投入されたアナウンスが流れると、鹿島サポーターは大ブーイング。88分に決定的な3点目が神戸に入る。左サイドからポドルスキが駆け上がって、グラウンダーはファーの小川のところへ、その小川がフリーで放ったシュートはゴールネットを揺らされてしまう。小川がシュートを放った瞬間、俺の後ろの女性サポーターが「やめてぇ〜〜」という悲鳴が。そらそうなるわ。
3失点目直後から「奇跡を起こせ」のチャントに変わったが、こんな状況で奇跡なんか起こるわけないやろ。当然奇跡は起こらず、試合終了の笛。
町田のクロスボールを | 伊藤が押し込もうとするも |
枠を外れてしまう | 途中出場のレアンドロ |
途中出場の上田 | 永木のクロスボールを |
レアンドロがオーバーヘッドシュート | 枠を外れてしまう |
代表初選出だった古橋が途中出場 | 西が途中出場 |
1対3で惨敗。マリノスとFC東京の結果は関係なく、鹿島はこれでリーグ優勝の可能性が消滅。神戸は前節から大幅にメンバーを入れ替えたが機能した。今年は大分在籍時の藤本にやられて、神戸移籍後の藤本でやられるという結果になった。鹿島キラーに名乗りか?
そして、今日の試合前にも問題がある。インファイトは何してるのか。GKのウォーミングアップや選手登場の時、スタンドにはいなかった。試合開始1時間前に、インファイトの連中だけがコンコースに集まっていた。ミーティングが長くなってしまったのかはわからんが、試合開始前の雰囲気が作れていなかった。
さらに、浦和コールや川崎コールも声が小さかったが聞こえた。これも間違っている。確かに、マリノスとFC東京が引き分け以下になってほしかったが、まずは鹿島勝利のために全力で応援し、勝利すればあとは天命を待つ、ということでいいはず。試合前に浦和コールや川崎コールはダメ。
ホーム最終戦ということで、最終戦セレモニーが行われた。キャプテンの内田からの挨拶時に大きなブーイングが飛んだ。「自分たちの力のなさ」を痛感し謝罪。剛さんの挨拶の時は、さらに大きなブーイング。リーグ優勝の可能性が消滅したからというより、今日の試合内容が散々だった。セレモニーに残っていた神戸サポーターからすると、「選手へもブーイングするのかぁ、厳しいなぁ」というが率直な感想かと。
リーグ優勝の可能性が消滅し、あとは天皇杯を残すのみ。今日の試合を見る限り、今のパフォーマンスはJ2レベル。天皇杯優勝というのは厳しい。天皇杯はまだ先だが、来週の名古屋戦で、まずはACL出場権が獲得できる3位にはなってほしい。
試合終了 | 最終戦セレモニー、内田から挨拶 |