鹿島魂From関西
観戦日記

試合データ

2017年1月1日 天皇杯 決勝
市立吹田サッカースタジアム 入場者数:34,166人
鹿島2−1川崎(前半1−0、後半0−1、延前1−0、延後0−0)

  • 鹿島メンバー
    • GK 曽ケ端準
    • DF 西大伍、植田直通、昌子源、山本脩斗(→ファン ソッコ)
    • MF 永木亮太、小笠原満男(→ファブリシオ)、遠藤康、柴崎岳
    • FW 土居聖真、赤ア秀平(→鈴木優磨)
  • 川崎メンバー
    • GK チョン ソンリョン
    • DF 田坂祐介(→森谷賢太郎)、谷口彰悟、エドゥアルド、車屋紳太郎
    • MF 大島僚太(→森本貴幸)、中村憲剛、エウシーニョ、登里享平(→三好康児)
    • FW 小林悠、大久保嘉人
  • 得点者
    • 鹿島 山本(42分)、ファブリシオ(94分)
    • 川崎 小林(54分)

試合後記

鹿島6年ぶりの天皇杯優勝!19冠!

 新年あけましておめでとうございます。今日は天皇杯決勝に臨む。しかし、こんなにマイナス思考に考えてしまった決勝戦は記憶にない。先日の管理人Voiceでも書いたが、川崎フロンターレは最も当たってほしくなかった相手。チャンピオンシップ準決勝のリベンジ、風間監督のため、選手たちは当然燃えている。怖いなぁ。対戦相手が決まった時から恐怖だった(汗)。
 さて、今シーズンの決勝は、56大会ぶりに大阪で開催される。会場は吹田サッカースタジアム。朝8時半前に自宅を出よう。先月のクラブW杯で使用していたタイムズに止めよう。先月勝ったからゲン担ぎ。ただし、2キロ以上歩くことになるので遠い。
 スタジアムに到着。よく晴れている。日なただと暖かい。開門まで十分時間があるので、自由席の最後尾がどこまで続いているのか見てみよう。うわぁ、ず〜っと続いている。どうやろう、500メートル近くあるんちゃうかな。こんな感じでいつもガンバサポーターは並んでいるんやろうか。今回俺は自由席ではなく指定席にしているんで、この最後尾に並ぶ必要はないが、自由席にしてたらもっと早く着くようにしている。

決勝戦元日 自由席は長蛇の列
決勝戦元日 自由席は長蛇の列

 俺も開門を待とう。指定席のGATE1はもちろん列は短い。でも並んでおかないと、スタジアムグルメが混雑すると見た。待っている間、スマホ版ヤフーのトップページに今年の占いがあった。早速やってみよう。おっ「約束された大吉」だって。今年はいいことあるかな。独身はいつ卒業できるのか。まぁ、当面アカンかな(泣)。
 さて、スタジアムに入場して、早速スタジアムグルメ。たむらけんじの焼肉丼にしよう。これが早くも食べられるなんて。美味しいね。たこ焼きのくくるは・・・、たこ焼きは好きやけど、マヨネーズが・・・。マヨ嫌いの俺、やっぱり買う勇気ない・・・。お好み焼きとかでも「マヨ抜きで」って言っても、いつもの手さばきで入れちゃうんやね。だからマヨ抜きを頼めない。
 今日は自由席もチケットチェックがあるので、席へ行くことはできなかったが、アントラーズグッズの出店で大賑わい。他、バックスタンドやメインスタンドコンコースへ行ってみたけど、フロンターレグッズのほうが多いように思える。何でやろう・・・。
 メインスタンド側のイベントスペースに天皇杯が掲出されているということで、ちょっと行ってみよう。おぉ、これを手に入れたい。そして、GATE1の階段付近で立ち止まっていたら、中田CRO、そして若い田中、小泉などが。そしてその若い選手に交じって夢生がいた。スーツ姿で。ということは夢生は欠場か。

今年の運勢 アントラーズグッズ大賑わい
今年の運勢 アントラーズグッズ大賑わい
天皇杯 パッカくん
天皇杯 パッカくん

 試合開始まで時間はあるが、席に戻ろう。メルマガが届いた。今日のメンバーや。あぁ、やっぱり夢生は欠場や。やむを得ない。今日は西と遠藤が先発復帰している。100%の状態かはわからんが、思いきり暴れてほしい。準決勝ではアツが先発だった左サイドハーフには、今日は柴崎が入っている。
 選手がウォーミングアップで入場してきた時から、両サポーターの声援は大きい。屋根の反響というのもあるんやろう。今日に懸ける思いというのは、選手、スタッフだけではなく、サポーターも同じ。特に川崎の場合は悲願の初タイトルがかかっているからなおさら。
 両チーム選手入場時、川崎サポーターのコレオグラフィが見事。富士山に「賀正」の文字を入れて表現。これにはメインスタンド鹿島側の人達も、スマホやデジカメで写真撮影続出。今日は、日本代表のハリルホジッチ監督が視察に訪れている。3月に始まるロシアW杯最終予選のために、監督にアピールしてほしい。

鹿島サポーター 川崎サポーター
鹿島サポーター 川崎サポーター
見事なコレオグラフィ ハリルホジッチ監督が視察
見事なコレオグラフィ ハリルホジッチ監督が視察

 いよいよ始まった。序盤から川崎がボール支配の時間帯が続いている。それでも冷静に対応はしていると思う。クラブW杯の経験が生きているね。植田と昌子、3年前のナビスコカップ予選では脆さを露呈も、今は頼もしい存在になった。
 そして曽ヶ端も大久保のシュートはうまく防いでいるし、前半18分の川崎、中央へ攻め、登里からのボールを小林が反応してシュート、枠にいっていたがしっかり曽ヶ端が止めている。直後、立て続けに小競り合いが起きる。小笠原がファウルを受けた後、中村憲剛のボールの返し方が強すぎたのか、小笠原が激高。小競り合いが起き、一時騒然となる。
 立て続けに、西と登里との空中戦でも、西のプレーに対して川崎の選手が激高。鹿島ボールになり、小笠原が早いリスタートをするも認められない。
 シュートまでほとんど持ち込めていなかった鹿島、36分に惜しいシーン。左サイドの山本からのクロスボールを、遠藤が押し込んだがオフサイド。しかしまぁ、俺の隣の男、興奮してしまうのはわかるが、抑えんかい!
 そして42分、鹿島に先制点。右CKを遠藤が蹴って、そのボールを山本が得意のヘディングシュートで先制点!押されていた鹿島が先制。いや待て!まだ1点だけ。このまま1点で逃げ切れるとは思えない。

警戒の1人、大久保嘉人 もう1人の警戒、小林悠
警戒の1人、大久保嘉人 もう1人の警戒、小林悠
小競り合い、激高の小笠原を抑える 西のプレーに対して川崎も激高
小競り合い、激高の小笠原を抑える 西のプレーに対して川崎も激高
山本のヘディングシュートは 決まった!!
山本のヘディングシュートは 決まった!!

 後半、先制ゴールを決めた山本に代わってファン ソッコが入る。中2日、先日の横浜FM戦で痛めた足の影響か。対して川崎も選手交代。登里に代わって三好が入る。システムを変えてくる模様。どうやら4バックに変えてきたか。
 そのシステムを変えた川崎、この策が当たった。54分に川崎が同点に追いつく。中央から右に展開され、右の小林がファン ソッコのマークをかわしてゴールを決められる。ソッコは付き切れなかったね。でも、やっぱり日本代表の小林悠、しっかり決めるね。
 ここからは川崎が攻め込む時間帯に。65分には危ないシーン。大きなサイドチェンジから、小林がスピードに乗ってドリブル、一度切り替えしてからシュートを放つがポストに救われた。危ない危ない。67分、鹿島は2人目の選手交代。赤アに代わって鈴木が入る。そのまま優磨はトップの位置に入っている。準決勝のゴールでは、クリスティアーノ・ロナウドのパフォーマンスをするのを忘れていた優磨、今日ゴールを決めたらクリロナのパフォーマンスをやってほしい。
 優磨は準決勝はフル出場していないので、存分に暴れてほしいと思った。左サイドを中心にチャンスメークしている。あとはゴールや。そして試合は終盤、88分に3人目の交代。小笠原に代わってファブリシオが入る。岳が永木とボランチ、トップの聖真が左サイドハーフへ、ファブリシオはトップに入っている。後半アディショナルタイムは2分も決着がつかず延長戦へ。

後半開始から左サイドはソッコと柴崎 優磨の果敢な突破
後半開始から左サイドはソッコと柴崎 優磨の果敢な突破
ファブリシオ 勝負は延長戦へ
ファブリシオ 勝負は延長戦へ

 延長戦に突入。90分間で勝負をつけたかったが、両選手とも最後の30分踏ん張りどころ。特に鹿島は、これまでずっと過密日程で戦ってきた。
 そして、延長前半2分、惜しいシーン。自陣からのロングフィードにファブリシオが反応。ちょんと合わせたボールはゴールマウスに吸い込まれそうなところで、エドゥアルドにクリアされてしまう。そしてそのCKから、西のヘディングシュートはバーに当たって、川崎にクリアされたが、ヘディングで前線へ。そして右に展開後、ファブリシオの強烈なシュートが決まり勝ち越し!連携や守備に不安を残すも、やっぱりシュート力は持っている。貴重な勝ち越しゴール。
 よし!今度こそ逃げ切ろう。川崎は選手交代。田坂に代わって森谷が入る。その直後の延長前半9分に惜しいシーン。CKからファブリシオが頭で合わせたがポスト直撃。これが決まればほぼ勝負ありという場面だったが、惜しい!延長前半12分にも、ファブリシオがいいポジションからのシュートがあった。
 鹿島の2点、川崎の1点、これは全て川崎側のゴールマウスに吸い込まれている。延長後半こそは失点しないようにしたい。延長後半に川崎は3人目の交代。大島に代わって森本が入る。鹿島は延長開始前に3人交代していたのに対して、川崎は延長戦でも2人残していたんやね。気付かなかった。延長後半直後、三好に豪快なミドルを打たれるが、僅かに枠にはいかなかった。ビクッとなるシュートやね。怖い怖い。
 キープの時間に少し入ったか。延長後半5分に右サイドでキープしている。ボールが外に出た時、優磨がサポーターに「もっと声援を」と。鹿島サポの「ゴール鹿島」チャントが大きくなった。
 川崎が攻め、鹿島はボールカットしたらカウンターもしくはキープに入っている。そして延長後半11分には、CKからのセットプレーにチョン ソンリョンが加わっている。川崎のCK自体が心臓に悪いのに・・・、当然、同点に追いつこうとする執念が川崎にある。
 延長後半アディショナルタイムは1分。ファウルを巡って、少々小競り合いが起きたが、川崎の攻撃を封じ、ボールを外に出したところで試合終了の笛!

ファブリシオのシュートが 決まった!!
ファブリシオのシュートが 決まった!!
高さ持ち味、植田 試合終了!
高さ持ち味、植田 試合終了!

 120分間の激闘の末、2対1で鹿島優勝!カップ戦では多い2対1での勝利が、この試合でも。試合終了の笛が鳴った瞬間、雄叫びとともに放心状態となった。それだけホッとしたという感じやったもん。
 あえてこの言葉を使うことになってしまうが、「またしても」川崎はタイトルに届かず。でも、今シーズンのリーグ戦では、年間勝ち点は2位。浦和と川崎、この2チームが年間勝ち点は70を超えている。これだけ勝ち点を積み重ねていて、大事な時にタイトルをモノにできないのは、何かが足りないということやろう。それがわかればタイトルを獲れている。浦和も川崎も年間通じて強い。
 表彰式の前に、石井さん、小笠原、柴崎、ファブリシオがインタビューに応じている。特にファブリシオ、「最後の試合」とコメントしている。この試合を最後に退団を示唆しているようだ。
 さぁ、いよいよ表彰式。準優勝の川崎フロンターレ、紹介された時には大きな拍手。悔しいと思うが、来シーズンは鹿島OBの鬼木が新監督に就任することが決まっている。来シーズン、タイトル獲得のために足りない「何か」を探すことになりそう。来シーズンも優勝争いしましょう!
 いよいよ鹿島の表彰、このシーンを見たかった。チャンピオンシップ決勝第2戦、俺は観戦チケットが取れずテレビで見ていた。こうして生観戦で表彰を受けるシーンを見たかった。最後に天皇杯の授与、小笠原が受け取り、これから天皇杯を掲げるが、小笠原は石井さんに掲げてもらおうと説得。まさか石井さんとは。遠慮しながらも石井さんは天皇杯を掲げ、みんなで万歳!
 この優勝で通算19冠。来シーズンには20冠が可能。大きな星2つになるんやろうか。それは来シーズンが終わってから楽しみにするとして、とにかくホッとした。こんなに心臓に悪い決勝は初めてやわ。シーズン始動まであまり休めないかも知れないが、選手にはとにかくしっかり休んでほしい。J1優勝、クラブW杯2位の面目は保った。来シーズンは全タイトル制覇を目指してほしい。鹿島に関わる全ての皆さま、お疲れ様でした!

喜びに沸く鹿島の選手たち 表彰台
喜びに沸く鹿島の選手たち 表彰台
川崎の選手たちと握手 準優勝川崎フロンターレ
川崎の選手たちと握手 準優勝川崎フロンターレ
WINNERS 次々と表彰台へ向かう鹿島の選手
WINNERS 次々と表彰台へ向かう鹿島の選手
JFA田島会長より天皇杯授与 石井さんが天皇杯を掲げる
JFA田島会長より天皇杯授与 石井さんが天皇杯を掲げる
盛大な紙テープの演出 小笠原が天皇杯を掲げる
盛大な紙テープの演出 小笠原が天皇杯を掲げる
サポーターへ挨拶する川崎の選手たち 風間監督への感謝の横断幕
サポーターへ挨拶する川崎の選手たち 風間監督への感謝の横断幕
サポーターへ挨拶する鹿島の選手たち サポーターの前で天皇杯を掲げる小笠原
サポーターへ挨拶する鹿島の選手たち サポーターの前で天皇杯を掲げる小笠原
石井さんの胴上げ サポーターへ挨拶する選手たち
石井さんの胴上げ サポーターへ挨拶する選手たち
監督、コーチ、フロント方々と記念撮影 優勝の余韻に浸る鹿島サポーター
監督、コーチ、フロント方々と記念撮影 優勝の余韻に浸る鹿島サポーター

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