2017年1月1日 天皇杯 決勝
市立吹田サッカースタジアム 入場者数:34,166人
鹿島2−1川崎(前半1−0、後半0−1、延前1−0、延後0−0)
鹿島6年ぶりの天皇杯優勝!19冠!
新年あけましておめでとうございます。今日は天皇杯決勝に臨む。しかし、こんなにマイナス思考に考えてしまった決勝戦は記憶にない。先日の管理人Voiceでも書いたが、川崎フロンターレは最も当たってほしくなかった相手。チャンピオンシップ準決勝のリベンジ、風間監督のため、選手たちは当然燃えている。怖いなぁ。対戦相手が決まった時から恐怖だった(汗)。
さて、今シーズンの決勝は、56大会ぶりに大阪で開催される。会場は吹田サッカースタジアム。朝8時半前に自宅を出よう。先月のクラブW杯で使用していたタイムズに止めよう。先月勝ったからゲン担ぎ。ただし、2キロ以上歩くことになるので遠い。
スタジアムに到着。よく晴れている。日なただと暖かい。開門まで十分時間があるので、自由席の最後尾がどこまで続いているのか見てみよう。うわぁ、ず〜っと続いている。どうやろう、500メートル近くあるんちゃうかな。こんな感じでいつもガンバサポーターは並んでいるんやろうか。今回俺は自由席ではなく指定席にしているんで、この最後尾に並ぶ必要はないが、自由席にしてたらもっと早く着くようにしている。
決勝戦元日 | 自由席は長蛇の列 |
俺も開門を待とう。指定席のGATE1はもちろん列は短い。でも並んでおかないと、スタジアムグルメが混雑すると見た。待っている間、スマホ版ヤフーのトップページに今年の占いがあった。早速やってみよう。おっ「約束された大吉」だって。今年はいいことあるかな。独身はいつ卒業できるのか。まぁ、当面アカンかな(泣)。
さて、スタジアムに入場して、早速スタジアムグルメ。たむらけんじの焼肉丼にしよう。これが早くも食べられるなんて。美味しいね。たこ焼きのくくるは・・・、たこ焼きは好きやけど、マヨネーズが・・・。マヨ嫌いの俺、やっぱり買う勇気ない・・・。お好み焼きとかでも「マヨ抜きで」って言っても、いつもの手さばきで入れちゃうんやね。だからマヨ抜きを頼めない。
今日は自由席もチケットチェックがあるので、席へ行くことはできなかったが、アントラーズグッズの出店で大賑わい。他、バックスタンドやメインスタンドコンコースへ行ってみたけど、フロンターレグッズのほうが多いように思える。何でやろう・・・。
メインスタンド側のイベントスペースに天皇杯が掲出されているということで、ちょっと行ってみよう。おぉ、これを手に入れたい。そして、GATE1の階段付近で立ち止まっていたら、中田CRO、そして若い田中、小泉などが。そしてその若い選手に交じって夢生がいた。スーツ姿で。ということは夢生は欠場か。
今年の運勢 | アントラーズグッズ大賑わい |
天皇杯 | パッカくん |
試合開始まで時間はあるが、席に戻ろう。メルマガが届いた。今日のメンバーや。あぁ、やっぱり夢生は欠場や。やむを得ない。今日は西と遠藤が先発復帰している。100%の状態かはわからんが、思いきり暴れてほしい。準決勝ではアツが先発だった左サイドハーフには、今日は柴崎が入っている。
選手がウォーミングアップで入場してきた時から、両サポーターの声援は大きい。屋根の反響というのもあるんやろう。今日に懸ける思いというのは、選手、スタッフだけではなく、サポーターも同じ。特に川崎の場合は悲願の初タイトルがかかっているからなおさら。
両チーム選手入場時、川崎サポーターのコレオグラフィが見事。富士山に「賀正」の文字を入れて表現。これにはメインスタンド鹿島側の人達も、スマホやデジカメで写真撮影続出。今日は、日本代表のハリルホジッチ監督が視察に訪れている。3月に始まるロシアW杯最終予選のために、監督にアピールしてほしい。
鹿島サポーター | 川崎サポーター |
見事なコレオグラフィ | ハリルホジッチ監督が視察 |
いよいよ始まった。序盤から川崎がボール支配の時間帯が続いている。それでも冷静に対応はしていると思う。クラブW杯の経験が生きているね。植田と昌子、3年前のナビスコカップ予選では脆さを露呈も、今は頼もしい存在になった。
そして曽ヶ端も大久保のシュートはうまく防いでいるし、前半18分の川崎、中央へ攻め、登里からのボールを小林が反応してシュート、枠にいっていたがしっかり曽ヶ端が止めている。直後、立て続けに小競り合いが起きる。小笠原がファウルを受けた後、中村憲剛のボールの返し方が強すぎたのか、小笠原が激高。小競り合いが起き、一時騒然となる。
立て続けに、西と登里との空中戦でも、西のプレーに対して川崎の選手が激高。鹿島ボールになり、小笠原が早いリスタートをするも認められない。
シュートまでほとんど持ち込めていなかった鹿島、36分に惜しいシーン。左サイドの山本からのクロスボールを、遠藤が押し込んだがオフサイド。しかしまぁ、俺の隣の男、興奮してしまうのはわかるが、抑えんかい!
そして42分、鹿島に先制点。右CKを遠藤が蹴って、そのボールを山本が得意のヘディングシュートで先制点!押されていた鹿島が先制。いや待て!まだ1点だけ。このまま1点で逃げ切れるとは思えない。
警戒の1人、大久保嘉人 | もう1人の警戒、小林悠 |
小競り合い、激高の小笠原を抑える | 西のプレーに対して川崎も激高 |
山本のヘディングシュートは | 決まった!! |
後半、先制ゴールを決めた山本に代わってファン ソッコが入る。中2日、先日の横浜FM戦で痛めた足の影響か。対して川崎も選手交代。登里に代わって三好が入る。システムを変えてくる模様。どうやら4バックに変えてきたか。
そのシステムを変えた川崎、この策が当たった。54分に川崎が同点に追いつく。中央から右に展開され、右の小林がファン ソッコのマークをかわしてゴールを決められる。ソッコは付き切れなかったね。でも、やっぱり日本代表の小林悠、しっかり決めるね。
ここからは川崎が攻め込む時間帯に。65分には危ないシーン。大きなサイドチェンジから、小林がスピードに乗ってドリブル、一度切り替えしてからシュートを放つがポストに救われた。危ない危ない。67分、鹿島は2人目の選手交代。赤アに代わって鈴木が入る。そのまま優磨はトップの位置に入っている。準決勝のゴールでは、クリスティアーノ・ロナウドのパフォーマンスをするのを忘れていた優磨、今日ゴールを決めたらクリロナのパフォーマンスをやってほしい。
優磨は準決勝はフル出場していないので、存分に暴れてほしいと思った。左サイドを中心にチャンスメークしている。あとはゴールや。そして試合は終盤、88分に3人目の交代。小笠原に代わってファブリシオが入る。岳が永木とボランチ、トップの聖真が左サイドハーフへ、ファブリシオはトップに入っている。後半アディショナルタイムは2分も決着がつかず延長戦へ。
後半開始から左サイドはソッコと柴崎 | 優磨の果敢な突破 |
ファブリシオ | 勝負は延長戦へ |
延長戦に突入。90分間で勝負をつけたかったが、両選手とも最後の30分踏ん張りどころ。特に鹿島は、これまでずっと過密日程で戦ってきた。
そして、延長前半2分、惜しいシーン。自陣からのロングフィードにファブリシオが反応。ちょんと合わせたボールはゴールマウスに吸い込まれそうなところで、エドゥアルドにクリアされてしまう。そしてそのCKから、西のヘディングシュートはバーに当たって、川崎にクリアされたが、ヘディングで前線へ。そして右に展開後、ファブリシオの強烈なシュートが決まり勝ち越し!連携や守備に不安を残すも、やっぱりシュート力は持っている。貴重な勝ち越しゴール。
よし!今度こそ逃げ切ろう。川崎は選手交代。田坂に代わって森谷が入る。その直後の延長前半9分に惜しいシーン。CKからファブリシオが頭で合わせたがポスト直撃。これが決まればほぼ勝負ありという場面だったが、惜しい!延長前半12分にも、ファブリシオがいいポジションからのシュートがあった。
鹿島の2点、川崎の1点、これは全て川崎側のゴールマウスに吸い込まれている。延長後半こそは失点しないようにしたい。延長後半に川崎は3人目の交代。大島に代わって森本が入る。鹿島は延長開始前に3人交代していたのに対して、川崎は延長戦でも2人残していたんやね。気付かなかった。延長後半直後、三好に豪快なミドルを打たれるが、僅かに枠にはいかなかった。ビクッとなるシュートやね。怖い怖い。
キープの時間に少し入ったか。延長後半5分に右サイドでキープしている。ボールが外に出た時、優磨がサポーターに「もっと声援を」と。鹿島サポの「ゴール鹿島」チャントが大きくなった。
川崎が攻め、鹿島はボールカットしたらカウンターもしくはキープに入っている。そして延長後半11分には、CKからのセットプレーにチョン ソンリョンが加わっている。川崎のCK自体が心臓に悪いのに・・・、当然、同点に追いつこうとする執念が川崎にある。
延長後半アディショナルタイムは1分。ファウルを巡って、少々小競り合いが起きたが、川崎の攻撃を封じ、ボールを外に出したところで試合終了の笛!
ファブリシオのシュートが | 決まった!! |
高さ持ち味、植田 | 試合終了! |
120分間の激闘の末、2対1で鹿島優勝!カップ戦では多い2対1での勝利が、この試合でも。試合終了の笛が鳴った瞬間、雄叫びとともに放心状態となった。それだけホッとしたという感じやったもん。
あえてこの言葉を使うことになってしまうが、「またしても」川崎はタイトルに届かず。でも、今シーズンのリーグ戦では、年間勝ち点は2位。浦和と川崎、この2チームが年間勝ち点は70を超えている。これだけ勝ち点を積み重ねていて、大事な時にタイトルをモノにできないのは、何かが足りないということやろう。それがわかればタイトルを獲れている。浦和も川崎も年間通じて強い。
表彰式の前に、石井さん、小笠原、柴崎、ファブリシオがインタビューに応じている。特にファブリシオ、「最後の試合」とコメントしている。この試合を最後に退団を示唆しているようだ。
さぁ、いよいよ表彰式。準優勝の川崎フロンターレ、紹介された時には大きな拍手。悔しいと思うが、来シーズンは鹿島OBの鬼木が新監督に就任することが決まっている。来シーズン、タイトル獲得のために足りない「何か」を探すことになりそう。来シーズンも優勝争いしましょう!
いよいよ鹿島の表彰、このシーンを見たかった。チャンピオンシップ決勝第2戦、俺は観戦チケットが取れずテレビで見ていた。こうして生観戦で表彰を受けるシーンを見たかった。最後に天皇杯の授与、小笠原が受け取り、これから天皇杯を掲げるが、小笠原は石井さんに掲げてもらおうと説得。まさか石井さんとは。遠慮しながらも石井さんは天皇杯を掲げ、みんなで万歳!
この優勝で通算19冠。来シーズンには20冠が可能。大きな星2つになるんやろうか。それは来シーズンが終わってから楽しみにするとして、とにかくホッとした。こんなに心臓に悪い決勝は初めてやわ。シーズン始動まであまり休めないかも知れないが、選手にはとにかくしっかり休んでほしい。J1優勝、クラブW杯2位の面目は保った。来シーズンは全タイトル制覇を目指してほしい。鹿島に関わる全ての皆さま、お疲れ様でした!
喜びに沸く鹿島の選手たち | 表彰台 |
川崎の選手たちと握手 | 準優勝川崎フロンターレ |
WINNERS | 次々と表彰台へ向かう鹿島の選手 |
JFA田島会長より天皇杯授与 | 石井さんが天皇杯を掲げる |
盛大な紙テープの演出 | 小笠原が天皇杯を掲げる |
サポーターへ挨拶する川崎の選手たち | 風間監督への感謝の横断幕 |
サポーターへ挨拶する鹿島の選手たち | サポーターの前で天皇杯を掲げる小笠原 |
石井さんの胴上げ | サポーターへ挨拶する選手たち |
監督、コーチ、フロント方々と記念撮影 | 優勝の余韻に浸る鹿島サポーター |