鹿島魂From関西
観戦日記

試合データ

2016年11月20日 J2 第42節
キンチョウスタジアム 入場者数:11,452人
C大阪1−0熊本(前半0−0、後半1−0)

  • C大阪メンバー
    • GK キム ジンヒョン
    • DF 藤本康太、松田陸、山下達也
    • MF ソウザ、丸橋祐介、清原翔平(→田代有三)、山口蛍
    • FW 柿谷曜一朗(→秋山大地)、杉本健勇、澤上竜二(→酒本憲幸)
  • 熊本メンバー
    • GK 佐藤昭大
    • DF 園田拓也、薗田淳、植田龍仁朗、片山奨典
    • MF 上村周平(→菅沼実)、キム テヨン、村上巧
    • FW 齋藤恵太(→巻誠一郎)、平繁龍一(→嶋田慎太郎)、清武功暉
  • 得点者
    • C大阪 杉本(80分)

試合後記

C大阪、最終節勝利しプレーオフへ

 J2、J3はいよいよ最終節。J3は大分と栃木の2位以内が確定している状況だが、J2自動昇格はどちらのチームか。そしてJ2が大混戦。J1自動昇格の2チームが決まらないまま最終節を迎えるというのは記憶にない。
 さて、今日は今年2回目のセレッソ大阪の試合観戦。セレッソがJ1自動昇格がかかった試合、もしくはJ1自動昇格が決まっている状況での試合観戦がしたかったし、そうなると狙ってこの試合を選んだ。しかしその狙いは外れ、4位が確定し、プレーオフ準決勝をホームで迎えることが決まった状態でこの試合に臨む。そして、今年大変な災害があった熊本が対戦相手ということもあって、何か違う雰囲気になるかも知れない。

熊本サポーター、開門待ち 先行入場、セレッソサポーター
熊本サポーター、開門待ち 先行入場、セレッソサポーター

 今日は11時頃、長居公園から少し南に離れたタイムズに到着。縦列駐車以外のところではあと1台というところやった。助かったぁ。そしてポケモンGOをやりながら、キンチョウスタジアムへ向かおう。長居公園付近、先月はワンリキーが多い時期があったが、今日はニャースが多いね。ニャースはもう進化させているし、そんなにいらないが、とりあえず捕まえておこう。
 どんより曇り空。セレッソサポの友人と談笑している間にも少し雨が落ちていた。最終節ということもあるのか、セレッソサポーターは、選手バスが入る時間帯から応援に熱が入っている。どうなんやろう、プレーオフであればわかるが。セレッソサポの友人も口にする。決起集会をやる理由が明確であればいいのだが、4位が決まっている状況やし。勝ってプレーオフへ弾みを付けようということか。
 さて、1時間前ということで、スタジアムへ入場しよう。今日はカテゴリー1ミックス指定なので、背もたれ付きのシート。思ったより横幅が狭いね。でも柔らかい。
 先発を見てみよう。柿谷は先発やね。長い期間ケガで戦列を離れていて、今月復帰。試合勘を取り戻して暴れてほしい。元鹿島勢では山村と田代は共にサブ。熊本では佐藤が先発。昨年、鹿島を退団して熊本に移籍した昭大、熊本では正GKになったね。鹿島ではずっと第3GK、もしくは第2GKに甘んじてきたけど、鹿島での経験が生きていたかな。

カテゴリー1メインミックス席 熊本、GK登場
カテゴリー1メインミックス席 熊本、GK登場
熊本地震により、全国から数々の支援に対して、お礼の横断幕 昭大、元気そう
熊本地震により、全国から数々の支援に対して、お礼の横断幕 昭大、元気そう
熊本サポーター C大阪サポーター
熊本サポーター C大阪サポーター

 セレッソの登録上では3-4-3だが、実際は4バックで挑んでいる。対して熊本はキム テヨンをアンカーに置いているね。4-1-4-1のフォーメーション。
 前半は互いに激しいボールの奪い合いになっている。10分、柿谷FKから杉本が頭で合わせるが、バーを越えてしまった。22分、清武の突破を止めた丸橋にイエローカード。そのFK、清武のFKはバー直撃。セレッソにとって最もヒヤッとしたやろう。バー直撃でどよめきが起こった。
 そして、セレッソのシュートシーンが増え始める。38分にソウザからのボールを杉本が合わせるが、佐藤がパンチングで防ぐ。さらにセレッソの右CKから山口がボレー。強烈なシュートだったが外れた。これが入っていれば、2年前、西大伍がCKからボレーが決まった状況と似た感じになったが、ウォ〜っと沸いた。さらに、ソウザ、丸橋、杉本と繋いだシュートも決まらない。前半の最初は激しいボールの奪い合い、互いに守備においては激しいが、セレッソが押し込み始めてきた前半になった。

清武のFK クロスバーに当たり、ピッチに落ちる
清武のFK クロスバーに当たり、ピッチに落ちる
右からのCKを 山口がダイレクトボレー
右からのCKを 山口がダイレクトボレー
しかし枠をはずれた・・・ 杉本のシュート
しかし枠をはずれた・・・ 杉本のシュート

 後半もセレッソは波状攻撃。早速、松田のクロスボールを杉本がダイレクトボレー、しかしバーを越えてしまった。さらに2分後にも、ソウザから杉本が合わせるも、熊本DFに阻まれた。ちょっとツキに見放されているのか、健勇。またさらに7分後、今度は左サイドからのボールを柿谷の左足でのシュートは佐藤に阻まれる。後半に入ってもセレッソが波状攻撃、そして熊本が耐える時間。
 最初の選手交代は熊本。平繁に代わって嶋田が入り、その4分後にはセレッソも選手交代。澤上に代わって酒本が入る。酒本は右サイドハーフ、左に清原。杉本と柿谷の2トップになっている。
 熊本は守備は奮闘。特にキムの前で奮闘する守備。ここでよくセレッソの攻撃を止めている印象が前半からあった。ただ、ボール奪取するも、攻撃では決定機が見いだせない。
 2人目の交代も先に熊本。斎藤に代わって巻が入る。そして3分後にセレッソも選手交代。清原に代わって田代が入り、杉本は1列下がって、田代と柿谷が並んでいる。
 波状攻撃を見せるもゴールを奪えなかったセレッソ、ついに均衡が破れる。右サイドから酒本が駆け上がり、前線に送ったボールはやや左へずれるが、柿谷がトラップし杉本へ、その杉本がアウトサイドにかけてシュート、これがゴールマウスに吸い込まれる。佐藤はさすがに防げない。なかなか決められなかった杉本、ようやく決めた。
 88分に柿谷に代わって秋山が入る。山村は今日は出番なかったね。後半アディショナルタイム4分も、熊本に得点を与えずタイムアップ。

4-1-4-1、熊本のフォーメーション 田代が途中出場
4-1-4-1、熊本のフォーメーション 田代が途中出場
柿谷がトラップし杉本へパス アウトサイドに掛けたシュートは
柿谷がトラップし杉本へパス アウトサイドに掛けたシュートは
入った!昭大がっくり 祝福される杉本
入った!昭大がっくり 祝福される杉本

 1対0でセレッソ勝利。守備陣が奮闘し、熊本に攻撃の形を作らせなかったように思える。熊本は清武のFKが入っていたら違う展開になっていたかも知れない。
 俺自身は、セレッソはプレーオフ進出が決まっているわけなので、弾みのつく内容であればと思っていた。もっと点が入ってもよかったかも知れないが、失点ゼロで終わらせたことはよかったと思う。内容は悪くなかったんじゃないかな。
 そして今日はホーム最終戦ということでセレモニーも実施。大熊監督が最初に挨拶する際、大きなブーイングが飛んでいた。でも挨拶後は拍手。次にキャプテンの柿谷が挨拶。この際には大きな拍手。J2優勝できなかったこと、自身の怪我に関しても悔しい思いを口にするも、J1昇格を誓っていた。監督に受けたブーイングが声援になるように、というスピーチには笑いが飛んでいた。
 場内一周の際、セレッソサポーターから「ロアッソ熊本!」コール。そして熊本サポーターも「サンキュー大阪!」と返し、素晴らしいエールの交換が行われた。こういったエールの交換って、敵も味方も関係なくサッカーの良さが伝わってくる。
 熊本は今季の公式戦が終了。また来年。そしてセレッソはプレーオフが待っている。京都との対戦が決まった。札幌と清水がJ1自動昇格を決め、あとはプレーオフでどこが制するか。楽しみにしよう。

大熊監督から挨拶 柿谷から挨拶
大熊監督から挨拶 柿谷から挨拶
熊本、サポーターへの挨拶 場内一週するセレッソの選手、スタッフ
熊本、サポーターへの挨拶 場内一週するセレッソの選手、スタッフ

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