鹿島魂From関西
観戦日記

試合データ

2014年12月06日 J1 第34節
カシマサッカースタジアム 入場者数:25,314人
鹿島0−1鳥栖(前半0−1、後半0−0)

  • 鹿島メンバー
    • GK 曽ケ端準
    • DF 西大伍、植田直通、昌子源、山本脩斗
    • MF 柴崎岳、小笠原満男(→ルイス アルベルト)、豊川雄太(→中村充孝)、遠藤康、土居聖真
    • FW 赤ア秀平(→本山雅志)
  • 鳥栖メンバー
    • GK 林彰洋
    • DF 崔誠根(→磯崎敬太)、小林久晃、キム・ミンヒョク、安田理大
    • MF 水沼宏太、高橋義希、金井貢史(→早坂良太)、金民友
    • FW 池田圭(→谷口博之)、豊田陽平
  • 得点者
    • 鳥栖 高橋(6分)

試合後記

逆転優勝ならず、鳥栖のハードワークに苦しみ敗戦

 今日で今シーズンの観戦は最後。昨年に続き優勝の可能性を残しての一戦。勝利が絶対条件の上、G大阪と浦和の結果次第。厳しい条件だが、まずはこの試合に勝利しなければ次につながらない。絶対に勝とう。
 朝早く出て、東京駅へ向かう。東京駅を降りて高速バス乗り場へ向かったが、長蛇の列。昨年の最終節も長蛇の列だったが、今年も優勝の可能性があるわけなので、長蛇の列になるのは当然。1時間強待って、ようやく乗れた。カシマスタジアムが目的ではない人にとっては「何なの?」という感じかも。

高速バス乗り場は長蛇の列 水郷潮来バス停前にサポーターが
高速バス乗り場は長蛇の列 水郷潮来バス停前にサポーターが

 午後1時頃に到着。すでに売店が混んでいるから、足早に荷物を置いてスタジアムグルメを利用しよう。4Fならまだマシと思い、4Fへ向かってもつ煮とロールベーコンを買おう。うん、美味しい。その後コンコースを歩いていくと今日はどこの売店も長蛇の列。お昼過ぎということもあるし、もう買うのはやめよう・・・。
 今日が今シーズンのラストということで、サポーターミーティングはあるやろうと思ったがやっぱりあった。今シーズンはいろいろと思うところがあったと思うけど、泣いても笑っても今シーズンラスト。目の前の試合に全力を尽くそうと。そして今日のスタメン、予想通り豊川が左サイドハーフに入った。他はC大阪戦と同様のメンバーとなった。先日、中田浩二の引退が発表になったので、勝って終わろうという思いは強い。意外と言っては失礼だが、鳥栖のサポーターが多い。すごいなぁ。

鹿島灘、よく晴れている サポーターミーティング
鹿島灘、よく晴れている サポーターミーティング
鹿島サポーター 鳥栖サポーター
鹿島サポーター 鳥栖サポーター

 勝利が絶対条件の鹿島、開始6分で失点を喫してしまう。鳥栖は左サイドから中央へパス、ポストプレーから高橋がバイタルエリアからシュートを決められてしまう。うまくスペースを突かれてしまった。豊川がカバーに行ったが、遅れてしまった。
 これで勝利するためには2点以上必要になる。11分には鳥栖が右サイドからクロスボールを放り込むと、金民友が中央でフリーでヘディングシュートを打たれる。これは枠に行かない。鳥栖のハードワークに苦しんでいる中、12分には植田のロングフィード、そのボールを赤アがダイレクトでボレーシュートを放つ。しかしうまくヒットせずGK林に難なくキャッチされてしまった。
 23分には左サイドから攻め、最後は中央にいた遠藤が左足でシュート。キーパー正面で、それほど強烈なシュートではなかったので、GK林は難なくキャッチ。その直後に柴崎が豊田への手で扱った執拗なマークがイエローカード。その異議で土居がイエローカード。ちょっと審判を押してしまったか。
 前半を見ていると縦パスを意識しているように思うが、鳥栖のハードワークから縦パスが繋がらないし、ミスが目立つ。でも鳥栖のライン構成は素晴らしい。4−4−2としっかりディフェンスラインを作っている。前半終了間際では金民友の攻め上がりから昌子がカバー、そのボールを保持しているところに金民友がスライディングタックル。これに怒って金民友を突き飛ばしたことで昌子にイエローカード。「ファウルやろ!」ということと昌子のイエローのことがあってか、今日最大のブーイングが飛ぶ。結局前半は点取れず。92年組の3人が揃ってイエローを貰って前半終了。

今日も1トップは赤ア 植田のロングボールから赤アのボレー
今日も1トップは赤ア 植田のロングボールから赤アのボレー
遠藤のシュートも GK林に難なくキャッチされる
遠藤のシュートも GK林に難なくキャッチされる

 後半も鹿島に対してプレッシャーをかける鳥栖。そして早い段階で鹿島は選手交代に出る。豊川に代わって中村が入る。中村がトップ下に入り、土居が左サイドハーフに。
 中村が入って、少しリズムは出てきた。そしてCKが増え始める。CKになると鳥栖の選手が全員ペナルティエリアに入って頑丈に固める。この守り方、もちろん作戦としてはOKだけど、こんなに守りを固められたら、なかなか得点にはつながらない。とにかく守るという鳥栖の守備。
 後半15分に鹿島にビッグチャンス。中村と遠藤とのワンツーパスから、遠藤が積極的に抜け出してシュート、しかし僅かに外れてしまう。これは決めておきたかったね。鹿島は2人目の交代、ルイス アルベルトが小笠原に代わって入る。ルイスが入った後のCK、鳥栖がボールを奪って金民友がスピードに乗ってカウンターでピンチ、そして金民友は金井へパスしたが金井がボールコントロールできなかった。助かった。
 これだけのハードワーク、鳥栖は足がつる選手が。69分には金井が早坂と交代。71分に崔誠根が磯崎と交代。いずれも足がつっての交代。リードしている鳥栖が早くも3人の選手交代を終える。鹿島も3人目の交代枠を使う。赤アに代わって本山。これで中村がトップ、本山がトップ下。
 鹿島が攻めて鳥栖が守ってカウンターという場面が続く。そして試合残りわずか、ルイスのシュートをGK林がはじく、そのこぼれ球に反応した土居はオフサイドの位置。ゴールネットを揺らしたが、もちろんオフサイド。後半アディショナルタイム5分も結局1点が遠く、試合終了。

トップ下に入っているアツ 鳥栖は全員がペナルティエリアに
トップ下に入っているアツ 鳥栖は全員がペナルティエリアに
遠藤にパスするアツ 積極的に抜け出して遠藤がシュートを放つが
遠藤にパスするアツ 積極的に抜け出して遠藤がシュートを放つが
ゴール決められず、顔を覆う遠藤 GKの跳ね返り、オフサイドポジションにいるので
ゴール決められず、顔を覆う遠藤 GKの跳ね返り、オフサイドポジションにいるので
ゴールネットを揺らしても オフサイドの旗が上がっている
ゴールネットを揺らしても オフサイドの旗が上がっている

 スタジアムは静まりかえってしまった。鳥栖サポーターは大喜び。鳥栖はACL出場の可能性を残していたし、積雪の影響で中止になった新潟vs柏、柏にもプレッシャーを与えようということもあったんでしょう。
 浦和は1対2で逆転負け、G大阪は引き分け。これで引き分けたG大阪が優勝。タラレバになってしまうが、2点差以上で勝っていたら鹿島の逆転優勝だった。昌子も悔し涙を流す。今季の総括に関しては、後日また書いていこう。
 今日は最終節ということで最終戦のセレモニーと、そして中田の引退セレモニー。選手会長の前野も悔しい気持ちを表していた。そしてセレーゾ監督の挨拶では「言葉は悪いけれどクソみたい」と。まぁ、これはいいのか悪いのか、今は整理できない。
 そして中田の引退セレモニー。まずは入団から近年までの活躍シーンを大型ビジョンに映し出された。そして母親と妻の長澤奈央から花束贈呈。中田のスピーチ、「アントラーズ以外のユニホームを着てプレーしている姿が想像できなかったので、現役引退を決意しました。本当に素晴らしい経験ができました」。鹿島愛を貫いてくれた。そして同期入団の3人に対して感謝の言葉も。
 サポーターも中田に対して感謝。海外移籍はあったが、これまで鹿島のために戦ってくれた。11個のタイトルに貢献してくれたわけやし。「これからも俺達と鹿島の歴史を作り続けよう」という横断幕も。違う形で鹿島に関わることになるが、これまでありがとう!お疲れ様でした!そしてこれからもよろしくお願いします!

敗戦、昌子は立てない 試合終了
敗戦、昌子は立てない 試合終了
最終戦セレモニー 前野選手会長の挨拶
最終戦セレモニー 前野選手会長の挨拶
セレーゾ監督の挨拶 中田浩二選手引退セレモニー
セレーゾ監督の挨拶 中田浩二選手引退セレモニー
感謝の横断幕 花束贈呈
感謝の横断幕 花束贈呈
中田浩二のスピーチ 中田を胴上げ
中田浩二のスピーチ 中田を胴上げ
サポーターに一礼する中田 夜のカシマスタジアム
サポーターに一礼する中田 夜のカシマスタジアム

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