鹿島魂From関西
観戦日記

試合データ

2013年12月07日 J1 第34節
カシマサッカースタジアム 入場者数:26,897人
鹿島0−2広島(前半0−1、後半0−1)

  • 鹿島メンバー
    • GK 曽ケ端準
    • DF 西大伍、山村和也、青木剛、中田浩二(→前野貴徳)
    • MF 柴崎岳、小笠原満男、野沢拓也、中村充孝(→ダヴィ)、土居聖真(→本山雅志)
    • FW 大迫勇也
  • 広島メンバー
    • GK 西川周作
    • DF 塩谷司、千葉和彦、水本裕貴
    • MF ミキッチ(→清水航平)、青山敏弘、森崎和幸、ファン ソッコ、石原直樹、高萩洋次郎
    • FW 佐藤寿人(→野津田岳人→中島 浩司)
  • 得点者
    • 広島 石原(35分)、石原(80分)

試合後記

鹿島完敗、目の前で広島の優勝を許す

 いよいよ最終節、優勝争いが決着する。前節でC大阪に勝ち、最終節で僅かな望みを繋いだ鹿島、優勝はかなり厳しいが、可能性がある限りは駆けつける。
 今日は朝6時頃に自宅を出て、新幹線で東京へ向かう。今回は鹿島サッカースタジアム駅まで在来線を乗り継ごうかとも考えたが、東京駅から高速バスを使った。確か高速バスを使ったら全勝やったかなと思ったから。ゲン担ぎ。9時過ぎに東京駅に到着して、少々急ぎながら高速バスの切符を買う、そして並んだ。やっぱり多いなぁ。広島サポーターも多い。
 しばらく待とう。9時40分のバスは乗れなかったけど、今度は10時かぁ、と思ったら臨時バスが登場、9時50分発。これに乗ることができた。しかもスタジアム直行便。何と運がいい。しばらく高速道路を走っていたバス、潮来ICを降りるとサポーターがゲーフラを掲げていた。横断幕まで。今日の意気込みがわかる。潮来ICを降りたら早くもスタジアムに到着。約100分でスタジアム到着できたのはラッキー。

潮来ICを降りたところに横断幕 こちらにも
潮来ICを降りたところに横断幕 こちらにも

 広島サポーターはやっぱり多い。多く来るのは予想できるけど、開門前でこんなに多いのは金曜日に移動してきた人や、関東のサンフレサポかな。ではこっちもホーム側サポーターの様子を見よう。こちらも当然長蛇の列。僅かながら優勝の可能性があるんやし。
 俺は指定席を取っているので、サポーターズシートの人たちとは隣の列にいたけど、先行入場が始まった時には、IN FIGHTの人が「優勝しましょう」「腹から声を」と、入場するサポーターにハイタッチ、大きな声援の協力を求めていた。そして俺もスタジアムに入場、まずはもつ煮と豚まん買って腹ごしらえ。そしてコンコースの様子を見ていこう。
 鹿島灘の景色がいい。先週現在の週間予報が雨やったので、ちょっと心配していたが、晴れになってよかった。スタジアムコンコースは2階層を一周した。1階コンコースを歩いているとキックオフまでいつの間にか約2時間前になっていた、そこでメルマガ、今日の先発メンバーの発表。西、野沢、中村が先発復帰。やはり遠藤とジュニーニョは厳しかったようで。そして伊東もどうやらケガでベンチ外のようで。とりあえず4-2-3-1の布陣でよかった。
 あとはゆっくりくつろいで試合開始を待とうと思ったら、アウェイゴール裏コンコースはサンフレサポーターがすでに戦闘モードになっていた。チャントがよく聞こえていた。それを見て?なのか、元々やるつもりだったのか、鹿島側は試合開始約1時間前にサポーターミーティングを実施。大量得点よりもまずは勝つことを強調。その通りやと思う。いよいよこちらも戦闘モードに入ってきた。今日は岩政にとっても鹿島での最後の試合、スタメンではないけど、最後に勝利で送り出したいところ。

広島サポーターが多くつめかけている 鹿島サポーターもこの行列
広島サポーターが多くつめかけている 鹿島サポーターもこの行列
しかお 想い一つに「岩政と」
しかお 想い一つに「岩政と」
鹿島サポーター 広島サポーター
鹿島サポーター 広島サポーター

 試合序盤からお互いチャンス演出。広島は高萩からの右CKから水本がヘディングシュート。鹿島も前半12分、野沢のラストパスから大迫がヘディングシュート。野沢のいいところはここ、このラストパス演出をこれをこれまでやってきた。サコのシュートはちょっと弱かった。万能型FWの能力も、ヘディングにはまだ課題か。その後しばらくは広島の時間帯、広島の真骨頂、攻めるときは4-1-5。ホンマにきれいなラインを形成している。対して守るときには5バック、これも強固な守備を構築。見ていてこの守備を破るのは厳しいわ。
 そして悪夢の先制点が。鹿島のスローイン、高めにバウンドしたボールを小笠原がコントロールできずに広島の選手に奪われる、そして高萩が中央に侵入後、右の石原にチョンとラストパス、石原がこれもチョンと浮かせてシュート、ゴールマウスに吸い込まれる。このシーンは小笠原と中田のミス。少々高いバウンドしたかも知れないけど、全くジャンプせずボーっと。そして中田、石原への警戒が甘かった。
 さらに悪夢は続く、前半42分には中田のアーリークロスがペナルティエリアにいた西へ、その西が佐藤寿人に倒されPKか?と思ったら、審判の笛なし。最大の悪夢は前半アディショナルタイム、中田のヘディングでのボールを塩谷が奪う、それを大迫が奪おうと塩谷にチャージ、この試合2枚目のイエローカードで退場となる。塩谷が倒れた瞬間「あっ!」と言ってしまったが、カードは厳しい。

広島は攻撃時には4-1-5 広島は守ると5バックを形成
広島は攻撃時には4-1-5 広島は守ると5バックを形成
大迫のヘディングシュートは西川の正面 先発復帰の野沢
大迫のヘディングシュートは西川の正面 先発復帰の野沢

 今の鹿島にとって「替えのきかない選手」と言えば大迫。後半どうやって戦うのか、まずは後半開始時は交代なし。サコが退場になって4-2-2-1になって、土居がトップの位置に。しかし53分に大ピンチ、小笠原のバックパスを広島の選手に狙われ奪われる、曽ヶ端がエリア外に飛び出してカバーができず、寿人に無人ゴールを狙われるが何とか青木が防いだ。
 鹿島の攻撃は、10人になっても攻めの姿勢は見せている。しかしどうしても攻撃の枚数が少ない。結局中村に代わってダヴィを投入せざるを得なくなる。ダヴィはトップの位置、サイドハーフに土居。ダヴィはトップにいても、サイドに流れてもボールコントロールができない場面が目立つ。ヘディングシュートはまずまずだったかとは思うが、枠に行ってないし。攻撃を仕掛けるため、小笠原が高い位置で何とか仕掛けようという場面が多くなる。
 後半24分の高萩のFK、ここは防いてカウンターに出るものの、広島の選手が戻るのが早く、ペースダウン。まぁ、ボールが渡った選手が野沢、ワンタッチパスが得意な野沢はあまりボールキープができない。まぁこの場面もドリブルが得意な選手やったらなぁ。そして攻防が続いた後半35分、広島に決定的な2点目が入る。広島の速い攻めから数的優位を作る、ファン ソッコのシュートは鹿島の選手に当たるが、そのボールを青山が右の清水へ、その清水のクロスボールをフリーの石原が決めて2点目。石原をマークしていたのは中田、オフサイドを狙っていたと思うけど、何と石原のマークをやめて距離を置くんやね。これは悲惨。
 真のサポーターとは言えないと思うが、この2失点目の後、スマホでマリノスの試合を経過を確認、川崎リード。これで広島の優勝は確実と感じたため、俺はスタジアムを後にする。もう耐えられない。他の人も足早にスタジアムを後にする人が目立つ。鹿島サッカースタジアム駅では、広島サポーターの歓声が聞こえないように、ウォークマンで音楽を聴いていた。人間関係で「友達以上恋人未満」というのがあるけど、俺は「ファン以上サポーター未満」かな。

ダヴィのヘディングシュートは枠を外れる ダヴィが入るまで、トップの位置にいた土居
ダヴィのヘディングシュートは枠を外れる ダヴィが入るまで、トップの位置にいた土居
塩谷を追う土居 途中出場の本山
塩谷を追う土居 途中出場の本山

 このまま0対2で鹿島敗戦、そしてマリノスもこのまま1対0で敗れたため、広島の逆転優勝。微妙な判定があったものの、失点シーンは仕方ない。まぁ、チームが過渡期もあって、これまでの堅守はどこへやら?と感じる。これは後日、管理人Voiceで今季の反省と来季への期待・目標を書いていく。
 岩政のセレモニーを見たかったが、その前に広島の表彰があるので、その場面を見るのがイヤだという気持ちが上回った。スタジアムを後にしたことに後悔はない。この試合はNHKBS1で放送があった。録画するときに実況が曽根優アナと聞いて「よし!」と思った。2007年の鹿島大逆転優勝、2008年の優勝を実況したのは曽根アナ。昨年こんなに調子が悪くても、曽根さんが実況した時には鹿島は勝っていた。しかし今回は広島の優勝を実況。曽根さんって「優勝請負人」か?
 ということで、天皇杯もすでに敗退しているので、今季の戦いは終了。スポーツ紙では、来季は3人くらい補強が必要と報じられている。その3人を後日考えるとともに、来季優勝するために必要なことを考えたい。最後に岩政、10年間ホントにありがとう。2006年から背番号3を背負って、リーグ3連覇など数々のタイトルに貢献してくれた。今後のセンターバックは山村たちが必ず、鹿島の黄金時代を再び作ってくれると信じている。これからの活躍を期待しています。岩政!ありがとう!


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